「どうよ、仕事は?」なんて、職場では挨拶代わりに交わされるような言葉ですよね。そのような言葉に常に正直に答える必要はないですが、仕事が全然上手くいっていない時に空元気を出し過ぎると、かえって気分的に逆効果になるばかりか、仕事にも悪影響を及ぼすそうです。

 こんな挨拶を日常的に交わす、バスの運転手のグループを対象に、科学者がある実験を行いました。仕事が上手くいっていない日に仕事の具合を聞かれても、作り笑いや空元気などで、上辺だけでも明るく返すように指示したところ、仕事の業績はさらに悪化したそうです。特に、女性に顕著な結果が出ており、ある研究者は、女性はいつもにこやかでいた方がいいという、社会的な風潮と関連があるのではないか? と言っています。

逆に、良いことや前向きなことを考えながら笑顔で返した人は、それが本心だからか、実際に元気が出て、業績も良くなっていったのだそうです。

詳細がわからないので、バスの運転手の仕事の業績をどのように測っているのかは何とも言えませんが、作り笑いをすると仕事に集中できなくなることはあるようです。

Can a Fake Smile Be Bad for Your Health?

[NYTimes.com]

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)