02/11(土)魚焼きグリルで作る手作りピザの作り方
仕事場のラテン系アメリカ人が、夜食にとドミノピザを注文してくれた。正確に言うと彼は日本語を喋ろうとしないアメリカ人なので、注文したのは私なのだが。ちなみに私は英語がちっともわかりません。で、ピザを食べながら彼が「もし、どんな言葉もわかって喋れるようになる薬ができたら、どこに住みたいか?」というアメリカンパーティージョークな質問をしてきた。って英語のわかる人がいっている。日本語でいうところの「翻訳コンニャク」のことだね。ええと、どこだろな。あああ、うまいボケが思いつかないや。とりあえず、その薬が津軽弁とかにも効くのかが気になる。こういう時に、サラッとうまいことをいえないと、この国際化社会を生きていけないんだよな。ええと、引っ越しが面倒だから東京でいいや。この場の通訳をしていたアメリカ帰りの同僚は、さらっと「Mars!」と言い放った。これがアメリカンジョークっていうやつか。久しぶりに食べる出前ピザは美味しいなと。でも自分で頼むにはちょっと高いよね。はい、そんな訳でピザ作りにチャレンジしてみるの巻。以上、まったく意味のない前フリでした。
私の人生の中では小麦粉を練って作るものはうどんか餃子と決まっているので、 ピザの作り方はもちろん知りません。なので家に転がっている本やらネットやらで一番簡単そうな生地の作り方を調べて、適当に都合良くハイブリッドした分量がこれ。イースト菌を使う料理というのが人生初でちょっと緊張しております。
- 強力粉 125g
- 薄力粉 125g
- ドライイースト 6g
- ぬるま湯 150ml
- 砂糖 1g
- 塩 3g
そんな訳で、まずはぬるま湯(37.4度)にイースト菌と砂糖、塩を入れて混ぜる。小麦粉と塩と水だけでつくるうどんに比べてこの時点でかなり面倒くさい。
材料もろもろ。 |
まぜまぜ。 |
次に粉。粉ものを作る時以外は一切使わないハカリを取り出して、強力粉と薄力粉を同量計って、ザルで振るう。フルフル。
粉だらけになる予感。 |
普段は何でも目分量でOKなんだけれど、ハカリを使う時はピッタリにしたいのよ。 |
フルフル。 |
先ほどのイースト菌などを溶かしたどぶろくみたいな液体を振るった粉に流し込んでマゼマゼ。
マゼマゼ。 |
打ち粉をしつつ、体重をかけながらコネコネ。折り畳んではコネコネ。右手は腱鞘炎のため左手でコネコネ。
コネコネ。 |
生地につやがでてくるまで延々コネコネ。
コネコネコネ。 |
きめ細かくなったら出来上がり。
餅ではない。 |
理由はよくわからんが、本に書いてあったので十字に切り込みを入れて、オリーブオイルを塗りたくる。
エックス。さーびついたーまーちにーわーかーれをつげー。 |
ラップをかけて温かいところで一時間発酵タイム。我が家で温かいところといえば、もちろん電気温水器のハナコちゃんの上。ちょっくらモヤシにどいていただこう。
がんばれはなこちゃん。 |
発酵するまでの一時間、ロデオボーイで遊んでいてもいいのだけれど、せっかくなのでピザに塗るトマトソースでも作ろうかな。作り方知らないけれど。フィーリングとか予知能力とかを駆使して、オリーブオイルでタマネギ、ニンニク、鷹の爪を気が済むまで炒める。
ジュウジュウ。 |
そこにホールトマトの缶詰をドーン。
スタート。 |
そこら辺にあるスパイス類を適当に放り込み、木べらで潰しながら煮詰めていく。
適当適当。 |
後で調べたら、トマトソースにタマネギは入れないものらしい。まあ入れちまったものは仕方ない。
はい一時間経過。さて生地はどうなったかなと見てみると、見事にふっくら膨らんでいるじゃないですか。おお、これがイースト菌パワーっていうやつですか。発酵させないうどんの生地とは大違いだね。フカフカでとても楽しい。この中に入って眠りたい。
フカフカ。 |
これは四回分の生地なので四つに分ける。あ、そうか、そのために十字に切れ込みを入れておいたのか。さすが私。
ころころ。 |
まな板に打ち粉をして、生地をやあやあと手で伸ばしていく。麺棒は使わないらしいよ。諸事情によって丸くじゃなくて長四角にしたかったんだけれど、アカベコの敵みたいな形というか、パンゲアっぽい形になってしまった。まあいいや。
パンゲアなパン生地。 |
伸ばした生地にトマトソースを塗りたくり、エリンギ、トマト、モッツアレラチーズを乗っける。さあ、あとは焼くだけだ。
さあ、焼こう。 |
我が家には、一応オーブンレンジというものがある。説明書もついている。しかし、なんとなくオーブン機能って使うの怖いんだよね。なんかしらないけれど敷居が高いのよ。なので魚焼きグリルで焼いてしまう。ちなみに私は魚は金網で焼くので、このグリルってやつは年に数回、食パンをトーストするくらいにしか使っていない。受け皿に水の代わりにジャリ石を敷いて(石釜風)、予熱したところでピザをエイヤッと乗っけて焼いてみる。ちゃんと焼けるかはやってみないとわかりません。
焼けるかなあ。 |
きっと焼ける。 |
様子を見ていたら、生地が焼ける前に具が焦げそうだったので、上からアルミホイルをかけてカバー。
焼けやがれ。 |
はい、焼けた。おお、いい感じに焦げ目もついて美味しそう。
ほら焼けた。 |
こいつを海苔に巻いて恵方を向いて一気に食べる。
もぐもぐ。 |
というのは嘘。普通にお皿に移して食べるんだが、生地が薄いからなかなか難しいね。ちょっと切れちゃった。大陸移動説。
できた。 |
人生初の手作りピザ、なかなか美味しい。でもちょっと生地が厚過ぎたかな。うっすら生な気がする。あと、トマトソースとチーズはもっとたっぷりがいいかな。ついでにいえば肉が欲しい。そんな訳で二枚目チャレンジ。薄い生地が破れても困らないように、グリルにアルミホイルを巻いてオリーブオイルを塗ってみようかな。
きっとこれでバッチリだ。 |
しっかり余熱したところで、二枚目のピザをゴー。今度は生地を薄くするために麺棒で伸ばしてみた。そしてベーコンが乗ったよ。切るの面倒なのでそのまんまベーコン。
レッツゴー。 |
はい、焼けた。
まあ美味しそう。 |
お皿に移す時にやっぱり破けちゃったけれど、とりあえず完成。もっとチーズが多くてもよかったかな。でも十分美味しいや。
ベーコンが縮んだ。 |
おいしいおいしい。 |
ふう、お腹いっぱい。初めてイースト菌というものを使ったけれど、科学の実験みたいでなかなか面白かったなと。なんとなくノウハウがわかった気がする。生地の下にアルミホイルを敷いておくと、グリルからの移動がスムーズにおこなえる気がする。よし、次はペパロニとかバジルとかを用意して、憧れのオーブンレンジにチャレンジだ。
さて、残った生地はどうしようかね。