QOLへの取り組み

グンゼは「人々のクオリティ オブ ライフ(QOL)」の向上に貢献する健康・医療関連分野の成長をビジョンに掲げています。
高齢化が進み、健康長寿と云われる中、健康寿命と平均寿命の差を小さくすることが我が国の課題となっています。いかに人間らしく、いかに自分らしく、いかに満足して生きていくか、QOL(クオリティ オブ ライフ)向上への関心は高まっており、世界規模で大きなテーマとなっています。

グンゼのQOL向上の柱となるのはメディカル分野です。
縫合糸など医療機器として長期間臨床現場で使用いただいている生体内吸収性材料は、先端医療においても新たな用途として研究開発されており、再生医療の現場で新たな道を切り開いています。

アパレル分野では、人体生理学に基づいた衣料(肌着)の研究開発を行ってきました。

これまでに培った技術と知見をいかして、これまでの着心地のよい「衣料」から、衣で悩みに寄り添う「衣療」の分野に新たに挑戦しています。
2016年2月には、乳がんなどの手術後や、さまざまな皮膚のお悩みにより、お肌が敏感になった方のセルフケアをサポートする低刺激製品「Medicure(メディキュア)」の発売を開始しました。
「Medicure(メディキュア)」は医療現場の声をもとに、肌にとって重要な3つのキーワード「物理的な刺激を軽減」「化学的な刺激を軽減」「着用感を含む快適性」に、当社の素材や加工をマッチングさせて製品開発を行っています。

今後もセルフケアをサポートする製品の開発と共に、企業や自治体、医療機関などとも連携して、QOL向上のためのセルフケア支援への取り組みを続けていきます。

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完全無縫製®糸を全く使わず、特殊な接着材で仕上げることで、縫い目による肌あたりをなくし、肌への負担も軽減。
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看護師向けセミナー2016年11月に看護師を対象としたセミナー「乳がん患者のセルフケア」を開催。認定資格を持つ看護師を講師として、講義やパネルディスカッションを通じて、医療の困りごとを実体験を交えて紹介。
Medicure(メディキュア)