近づけても遠ざけても、自動で適切な音量に。
2008年にアップルが米国特許商標庁に申請した特許が今月明らかになったんですが、シンプルながら久々に見る秀逸なアイデアです。スマートフォンの音量を、ユーザーとの距離に応じて調節するというものなんです。
その特許は「距離検知に基づく音響属性の調節」と題され、電話に搭載されたいろんなセンサーを使ってユーザーとの距離を検知する方法、そしてそれを音量調節に利用する方法が説明されています。この技術が実装されれば、電話がかかってきたときはiPhoneを耳にあてて会話、そのあとハンズフリーに、といった切り替えがスムーズにできそうです。今はそれをすると、1、2秒かもしれませんが、相手の声が聞こえなくなってちょっと会話が中断しちゃったりしますからね。
iPhoneに実装される場合は、多分フロント側の赤外線距離センサーが使われるものと思われます。これは現行のiPhoneにも搭載されていて、電話中のタッチスクリーンの有効化・無効化のときに使われています。とはいえ、特許では毎度のことですが、この技術が本当に使われるかどうかはわかりません。でも、これは地味かもしれないけどすごく実用的なので、ぜひ活かしてほしいですね。
[USPTO via Apple Insider]
Jamie Condliffe(原文/miho)