近年、医療の遠隔治療やファミリーレストランでロボットが配膳する姿などAI技術の進化を目にする機会が増え、今までは見たこともないような便利な製品、サービスがどんどん実用化されています。
それは、ゲーミングPC市場も例外ではありません。従来のCPU以外に、NPUといったAI処理を担うプロセッサーの登場などでPCでのAI活用が促進。そのAI処理の能力をフルで活かすことで、動画編集などの利便性も向上しています。
今回は、そんな負荷のかかる処理でも余裕で行えてしまう「Core Ultra」搭載のハイエンドPC「GALLERIA ZA7C-R47S-C」をご紹介。インテルのCore iシリーズを搭載したPCとは異なるスペックを持つ新モデルです。
『Call of Duty®: Black Ops 6』のプレイやプレイ動画の編集を通して、そのスペックをお伝えします。
「GALLERIA ZA7C-R47S-C」公式ストアページ(ドスパラ)◆AI活用にも最適なハイエンドPC
まずは、本機の外観を見ていきましょう。筐体は、シックで落ち着いた雰囲気のガンメタリック塗装で仕上げられたケースになっています。
高級感を感じさせ、しっかりとした作りで頑丈そうです。電源をつけると正面の縁が青く光り、中心にはGALLERIAのロゴがデザインされています。
気になるPCの内部はこんな感じ。側面のケースは手で回せるネジで装着されており、掃除したいときやストレージの増設の際にも便利です。
実はここ、PCをよく使う人にとってはかなり嬉しいポイント。長年使用していると、掃除などがついつい面倒になりがちなので、ドライバーを持ってくる面倒な一手間を省くだけでも大きなメリットを感じます。
カラーデザインも黒で統一されていて、シンプルでスタイリッシュな印象を受けました。
次に、インターフェースをチェック。前面には転送速度に優れているUSB 3.2 Gen 1 Type-Aを4つ搭載。これだけあれば、よく使うゲームコントローラーやヘッドセットの接続に困ることはないので、新しいデバイスを買ったけれど挿す場所がない……といった心配はしなくてもいいでしょう。
本体背面はこちら。USB 2.0が4つ 、USB 3.2 Gen2が2つ、USB 3.2 Gen2 Type-AとType-Cが1つずつ用意されています。さらに、珍しいThunderbolt4 USB Type-Cも装着できるフル仕様。
普段抜き差ししないマウスやキーボードといったデバイスはもちろん、動画編集をする上でかかせないキャプチャーボードなども気兼ねなく使用できます。
また、本機には標準装備として「Wi-Fi7」の無線LANが搭載。LANケーブル接続なしでも最大36Gbpsの回線速度でインターネットに接続可能です。逆に有線で接続するLANボードは5Gb対応のものを搭載しているので、10Gの光回線の普及が始まっている中では、うれしい要素ですね。
続いては、お待ちかねのスペック紹介です。
CPUは、インテル Core Ultra 7 265KFを搭載。AI処理を実行するNPUが実装されており、AI機能を使うソフトウェアの処理を助けてくれる次世代型CPUとなっています。
CPUファンは、水冷式のASETEK 624S-M2。水冷式は空冷式よりも排熱効率が高いのが特徴で、動画編集などの負荷が高い処理でも、安定したパフォーマンスを発揮することが可能です。
メモリは、大容量の32GB。複雑な処理を行うFPSから本格的な動画編集までサクサクこなせるスペックとなっています。こちらはカスタマイズ可能なので、3Dモデルなどを制作しようと考えている方は、余裕をもって64GBまで拡張するのもアリだと思います。
グラフィックボードは、NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 12GB GDDR6Xを搭載。現在世に出ているほとんどのゲームを高設定のグラフィックで楽しめること間違いなしのGPUです。フルHD(1920×1080)解像度であれば、どのようなゲームでも高リフレッシュレートでプレイできるでしょう。
また下記スペックは、従来のGALLERIAのCore iシリーズとも大きく違う点でもあります。特にWi-Fi7の無線LANがデスクトップPCの標準装備として搭載されているのがうれしいポイントです。
NPU
5Gb 対応LANボード
Wi-Fi7の無線LAN
このように「GALLERIA ZA7C-R47S-C」には、GALLERIAの新モデルとしてもこれまでにないスペックが備わっています。この年末年始に快適にゲームを楽しみながら、動画制作に挑戦したいという方には最適な1台です。
「GALLERIA ZA7C-R47S-C」公式ストアページ(ドスパラ)◆『Call of Duty®: Black Ops 6』をプレイして性能を確かめよう!
ここからは『Call of Duty®: Black Ops 6(BO6)』をプレイして本PCの性能チェック。今回は、3箇所ある地点を取り合うゲームモード「ドミネーション」にいってきました!
ドミネーションは、迫力ある戦場で敵との撃ち合いが行われるゲームモード。地点を制圧するために手榴弾などの爆発物やスコアストリークを使うため、カオスな展開になりがちです。
今回は、フルHD(1920×1080)のモニターで、グラフィック設定を最大にして性能を計測してみました。
本作は全移動にダッシュができる新機能「オムニムーブメント」があり、展開の速い撃ち合いが求められる場面も。ただ、そういった場面でもカクつきを感じることは全くありませんでした。
また、画面上が動きやエフェクトなどで激しくなる乱戦時でも、160fps前後を安定してマーク。グラフィック設定を最大にしている状態での数値なので、ゲームをパフォーマンス重視でプレイしたいという方はグラフィックの設定などを調整するとよいでしょう。
さらに、このあとプレイ動画を編集するためにゲームをキャプチャしながらプレイもしましたが、キャプチャしていないときと同様のプレイが可能に。同時作業もこなせる、スペックの高さを感じました。
それらの性能のおかげか、試合にも勝利。ゲームの起動からプレイまでストレスを感じる場面はなく、快適に『BO6』をプレイすることができました。
もちろんグラフィック設定のおかげで、リアル系シューターというゲームへの没入感も高いため、キャンペーンモードをプレイして物語の世界に浸るという楽しみ方もできそうです。
◆AI機能を使った動画編集でパフォーマンスをチェック!
続いては、先ほどプレイした『BO6』の動画編集をしながら本PCのパフォーマンスを分析。編集ソフト「Davinci Resolve Studio」で、さまざまな機能を使用したいと思います。
まずは、ゲームプレイのハイライトを切り抜き、フェードイン・フェードアウトなどのエフェクトを入れてみました。
次にタイトルのテキストや音声調整、カラーグレーディングを行い本格的な動画に仕上げます。
動画全体を編集したところ、グラフィックが滑らかに動き、何ひとつ不自由を感じることはありませんでした。
しかし、まだ本機の最大スペックを計るには充分とは言えません。
やはり本PCの特徴といえばインテル Core Ultra 7。AI処理を担うNPUのパフォーマンスを計るため、自動文字起こし機能を試してみます。実は、先程の検証プレイ時に実況を付けており、声を録音していました。
約2分ほどの動画でしたが、文字起こし機能を使用するとなんと20秒で読み取り終了。録音された音声もテキスト化されて、簡単にテロップをつけることができました。
そして、完成した動画をレンダリング。豊富な編集を施した動画でも約5秒という驚異的なスピードで読み込むことができました。
動画編集において時間がかかり、苦になるような作業もAIの活用やハイスペックな性能でストレスフリーに。こういった性能のPCで動画編集をするというのはモチベーションアップにもつながるかもしれませんね。
「GALLERIA ZA7C-R47S-C」は、快適なゲームプレイと本格的な動画編集に適したゲーミングPCです。どちらも両立させたいクリエイターに特にオススメ。
価格は382,980円(記事執筆時の価格)で、本記事で紹介した高性能のスペックや、GALLERIA新モデルとしての独自性などを加味すると納得の値段です。
もちろん、メモリなどの性能を変更することも可能なので、自分に合わせたモデルにカスタマイズしましょう。ハイスペックなデスクトップPCを使いこなせば、可能性が広がることでしょう。
「GALLERIA ZA7C-R47S-C」公式ストアページ(ドスパラ)OS | Windows 11 Home 64ビット |
オフィスソフト | Office なし |
セキュリティソフト | ノートン360スタンダード 30日版プリインストール |
情報漏洩監視ソフト | 情報漏洩監視ソフト 無し |
Steam | Steamクライアントのインストール |
CPU | インテル Core Ultra 7 265KF(3.9GHz-5.5GHz/20コア/20スレッド) |
CPUファン | (水冷式) ASETEK 624S-M2 (240mm/高速ファン搭載) |
CPUグリス | ノーマルグリス 熱伝導率: 0.8W/m・K程度 |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 12GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
NPU | インテル AI Boost |
電源 | 1000W 電源 (80PLUS GOLD) |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) |
SSD | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
パーティション分割 | パーティション分割 無し |
ハードディスク/SSD | 追加ストレージ 無し |
ハードディスク(追加1) | 追加ストレージ1 無し |
光学ドライブ | 光学ドライブ無し(※カスタマイズで選択可能) |
サウンド | マザーボード 標準 オンボードHDサウンド |
ケース | ガレリア専用 SKケース(ATX)スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 |
フロントケースファン | Noctua製 高耐久14cmファン(NF-A14 industrialPPC-2000 PWM)x2 へ変更 |
リアケースファン | Noctua製 高耐久14cmファン(NF-A14 industrialPPC-2000 PWM) |
LAN | 5.0Gb 対応LANポート×1(オンボード) |
マザーボード | インテル Z890 チップセット ATXマザーボード 拡張スロット:PCIe 5.0 x16 ×1 /PCIe 4.0 x16(max. at x4 mode)×2 /PCIe 4.0 x1 ×1 メモリ:DDR5対応メモリスロット ×4(最大256GB) ストレージ:SATA 6GB ×4 / M.2 slot ×4(PCIe 5.0 x4 ×1 、PCIe 4.0 x4 ×2 、PCIe 4.0 x4 SATA モード ×1) |
入出力ポート | 前面:USB 3.2 Gen1 Type-A ×4 背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen1 ×2 、USB 3.2 Gen2 Type-A ×1 、USB 3.2 Gen2 Type-C ×1 、Thunderbolt4 USB Type-C ×1 映像出力:HDMI ×1 、DisplayPort ×1 ※グラフィックボードを搭載しているモデルは、こちらの端子は使用しません。 |
追加オプション | SK ケース用フラットサイドパネル(左側サイドパネル/アクリルウィンドウなし) |
標準キーボード | キーボード無し |
標準マウス | マウス無し |
無線LAN | Wi-Fi7+Bluetooth(R)5.4対応 無線LAN |
エネルギー消費効率 区分/年間消費電力量(kWh/年)/2022年度省エネ達成率 | 18区分 262.33kWh/年(94.94%) |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ) mm |
重量 | 約14kg |
持込修理保証 | 保証期間1年 |
※価格・構成については2024年12月10日時点の情報です。最新情報についてはドスパラにてご確認ください。
※本製品はBTO製品の為、注文時期によって内部で使用されているパーツが異なる場合があります。その為計測した結果と実際の数値が異なる場合があります。
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