Lenovoのゲーミングブランド「Legion 」のゲーミングノートPC「Lenovo Legion 7i Gen 9 16型(以降、「Lenovo Legion 7i Gen 9」)」が2024年2月21日に発売されました。本稿では、発売以降「Lenovo AI Engine+」などの新技術で話題を集めている本PCをレポートします。
「Lenovo Legion 7i Gen 9」の販売サイトはコチラ“ゲーミングノートPCで重要な要素は何か”と言われれば、多くの要素が挙げられます。「スペック」はもちろん「利便性」「冷却性能」そして「デザイン」に「PCゲーム初心者でも始めやすいか」など、さまざまな“重視すべき点”があるでしょう。「Lenovo Legion 7i Gen 9」はそれらすべてを兼ね備えているといっても過言ではないPCです。
性能はもちろん仕事用として取り回しのしやすいデザインに、AIを活用したリソース管理、さらには初心者に優しいサポートも用意されています。ゲーミングノート好きがピクリと反応してしまうポイントを抑えたゲーミングノートと言えるでしょう。
そんな「Lenovo Legion 7i Gen 9」が本当に「ゲームでもビジネスでも使いやすい」のかを徹底チェック! ゲームプレイをさらに進化させる本機に迫ってみました。
◆AIでリソース最適化ってどういうこと!? 性能面から「Lenovo Legion 7i Gen 9」をチェック!
まずは「Lenovo Legion 7i Gen 9」のスペックからチェック!プロセッサーにはインテル® Core™ プロセッサー (第 14 世代)を搭載していることに加え、グラフィックボードには「NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU」を採用しているとあって現行でリリースされている多くのゲームタイトルが快適に遊べます。
ゲーミングノートにおいて気になる冷却面では排熱機構「Legion ColdFront Hyper」を採用しており、排熱の流れがスムーズになるよう空気経路が計算されています。PC全体の熱を中央部に集めてから背面にて排熱という、「ただ外に出す」ファンの動きではないため、PC全体が満遍なく冷却されていきます。
3.2Kディスプレイかつ165Hzのリフレッシュレートというディスプレイ性能も見逃せません。ポート類での拡張性は十二分にあるとはいえ、基本的にはディスプレイからキーボードまでオールインワンで使用するゲーミングノートとしてかなりハイレベルにまとまっています。
そして「Lenovo Legion 7i Gen 9」最大の特徴と言っても過言ではないのが「Lenovo AI Engine+」(AIチューニング機能)!リアルタイムでプロセッサー、GPU、メモリなどのリソースを適切に配分してくれます。
AIと言えば生成AIなどが印象に強いですが、その本質は「利便性の高いシステム」であり、さらに言えば強みを発するのは分析! 「ゲームをするならこういう優先度で」とリソースが配分されるのではなく、データをリアルタイムかつ継続的に精査していくことにより都度最適なリソース配分をAIが管理してくれます。「スマートFPS機能」などでは、このAI技術を活用しゲームごとに最適なFPSを見つけ出すのです。
もちろんゲーム以外にもこれは活かされます。ゲーミングノートで動画編集をするというのは、近年では多くあること。グラフィックボードはゲームのみならず動画編集ソフトでも効果を発揮します。ためしに「DaVinci Resolve 19」「Wondershare Filmora 12」などの動画編集ソフトを使った際でも、過不足なくマシンパワーを発揮してくれました。
最近では個人での動画制作やイラストなど、ひとりひとりがクリエイティブな活動をする時代となってきました。専門職に就いている方はもちろん、そうでない方もふとしたタイミングで「本格的な動画編集をしてみよう」という機会に出会うことでしょう。現状ほぼすべてのゲームに対応できるということは、かなりのレベルで編集作業などのタスクもこなせるということ。いつでもどこでも、安心して仕事ができる環境というのはありがたいですね。
◆シックな外観に“ちょうどいい”ライティング!多種多様なポートも完備
続いてはポート類を含めた外観をチェックしていきましょう。
USB3.2 Gen1 Type-C
USB3.2 Gen2 Type-C
USB3.2 Gen1 Type-A ×2
Thunderbolt™4
HDMI
プライバシーシャッター(電子式)スイッチ
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
SDカードリーダー
電源コネクタ
このように電源コネクタを含め、計10個の多種多様なポートが存在しています。USB3.2 Gen1からThunderbolt™4まで、バランスよく配置されているのはありがたいところ。地味にうれしいのは画像&映像仕事のデータ管理や突発的なバックアップに使えるSDカードリーダーの存在。
ブラックというのはゲーミングノートのスタンダードな色合いですが、そのデザインによってシックにまとまり、黒が映えるスタイリッシュなデザインとなっています。「ゲーミングノート」はゲームのみに使用する“だけじゃない”のが強み。オフィスソフトはもちろん、負荷のかかる動画編集なども外で作業できます。
そんな時、“スタイリッシュな外観”というのは結構助かるもの。個人的にはライトアップしているのも良いあんばいだと思いますが、ライトをオフにするとレノボのビジネスノートPCとすら言えてしまいそうです。閉じた際には持ち運びに適したスリムな印象を与えてくれます。人目につくビジネスシーンでは主張を控えめに、テンションを上げるときはキーボードのライトアップを派手にするなど。このデザインだからこそ、多様なシーンでの使い分けができてしまいますね!
キーボードのライトアップなどは筆者が実際に見た印象では柔らかな明かりというイメージ。もちろん「Lenovo SPECTRUM」などで多種多様な“光り方”を調整可能ですが、デフォルト状態での印象では「発光」ではなく、目の邪魔にならないレベルでやんわりとした「色彩」を思わせてくれます。
「Legion 7i Gen 9」の販売サイトはコチラ◆レノボのゲーマー向け24時間サポート「Legion Ultimate Support」や3か月の「Xbox Game Pass」も
レノボが提供する「Legion Ultimate Support」も非常に魅力的です。24時間365日、PCのトラブルにゲーム知識豊富なカスタマーサポートが答えてくれるというのは心強いものです。PCゲーマー初心者なら時々直面してしまう「よくわからないけどゲームが起動しない!」といった悩みや「PC購入後、即ゲームができる環境にしたい」というケースに専門家が応えてくれます。
ハードコアなPCゲーマーならすっとわかる箇所でも、初めてとなったらそう簡単にはいきません。たとえばドライバ更新といった定番の悩みやちょっとしたエラー、今までオフィスソフトなどは使っていたものの、ゲームという選択肢がなかった方にはありがたいサポートですね。
「Legion Ultimate Support」は“24時間365日対応してくれる”というのも強みでしょう。仕事が終わった深夜、新作ゲームをインストールはしたもののなぜか起動できないといったタイミングでも懇切丁寧に専門家の方々が対応してくれるという、まさにゲーマーの心強い味方と言えます。もちろん、慣れていてもある日急に原因不明のエラーに出会うというのは悲しいかな、PCゲームあるある……。そんな時にも頼りになります!
ちなみに、「Legion 7i Gen 9」には、3か月の「Xbox Game Pass」も付いてきます。「Xbox Game Pass」は数多くのPCゲームを無料で遊べるサブスクリプションとして知られており、すぐにAAA級ゲームが遊べるのです!
◆『ストリートファイター6』プレイを通じて「Legion 7i Gen 9」の安定性を確認!
実際に「Legion 7i Gen 9」で『ストリートファイター6』をプレイする前に、『ストリートファイター6』ベンチマークを試してみましょう。
初期設定ではグラフィック性能が「HIGH」となっていたのですが、最高設定の「HIGHEST(フルHD)」に設定して動作確認を行います。ちなみに、『ストリートファイター6』の最大フレームレートは60fps(ストーリーモードなど1人用は120fps)。格闘ゲームはいかにこのフレームレートを維持するかが重要となってきます。
結果は以下の通り! 最高設定「HIGHEST(フルHD)」でも最高評価を叩き出しました。「TOTAL SCORE」は文句なしの100/100!ベンチマーク基準で言えば、「Lenovo Legion 7i Gen 9」は『ストリートファイター6』をフルHDで最高の環境で確実に遊べるわけです。
実際に「Lenovo Legion 7i Gen 9」で『ストリートファイター6』を遊んでみると、16インチディスプレイでの迫力は相当のもの。やはりベンチマーク通り、「HIGHEST(フルHD)」で60FPSを標準で刻んでくれます。こちらは「NVIDIA GeForce Experience」にて計測していきます。「テリー・ボガード」を使い、オンライン環境を介さない一人プレイで「勝ち抜き戦」を遊んでみてもカクツキなどは一切なし!スルスルと動く美麗なグラフィックを描写してくれた上、ゲーミングノートで気になる温度も50℃台を維持する結果となりました。
『ストリートファイター6』に限らず、ゲームを遊ぶとなったらさまざまな周辺デバイスを接続したくなります。そうなるとデスク環境を整備してのプレイになるので、PCモニターのサイズはデカく高精彩な方が良い……。外部モニターを拡張に使うにせよ、16インチかつ3.2Kディスプレイ&165Hzのリフレッシュレートをメインモニターとして使えるのはありがたいでしょう。
ゲームをしながら別モニターで他のソフトを走らせたとしても、「Lenovo AI Engine+」がリソースを配分してくれるというのは、改めて素晴らしいことですね!
ちなみにプレイ中の「Lenovo AI Engine+」について触れると、確かにオンにしているのに、良い意味で存在感がない!新たな技術だからと言って「使いづらい主張」をするわけでもなく、堅実に働いてくれますね。センサーデータの収集によって最適化されていくのが「Lenovo AI Engine+」の醍醐味ですから、使っていくうちにさらに洗練されていくはずです。
◆「Lenovo Legion 7i Gen 9」は“ゲーミングノートに欲しいものすべてオールインワン”なPCだった!
「Lenovo Legion 7i Gen 9」について包括してお伝えすると、「非常にパワフルで扱いやすいゲーミングノートPC」と言えます。この扱いやすさというのは「ハイスペックであり詰まるところがない」という点も含め、「Lenovo AI Engine+」という新技術も主張が少なく恩恵を与えてくれる、シックなデザインから「ゲーミングPCを使っている」という感覚が少ないというポイントも含みます。
「Legion Ultimate Support」というサポートの存在によって、ゲーミングPC初心者でも導入しやすくなっていると言えます。また、デスクトップのゲーミングPCを選ぶというのも確かにPCゲームにおいて正解ではありますが、ゲーミングノートの神髄は「オールインワンである」というところにあるでしょう。「Legion 7i Gen 9」は「今からゲーミングPCを持ち始め、仕事にもバリバリ使いたい」という人への選択肢になりえます。
値段を抑えつつもバランスの良い性能を持つ「Lenovo Legion 5i Gen 9 16型」も用意されています。こちらはCPU「インテル® Core™ i7-14650HX プロセッサー」、グラフィックボード「NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6」、メモリ16GBでありながら185,020円(税込)と、「Lenovo Legion 7i Gen 9」にくらべ4万円近く価格が抑えられたモデルとなります。
コアなゲームファンが集うための「Legionゲーミングコミュニティ」も要チェック。Legion公式Discordサーバーにてゲーマー仲間が見つかるコミュニティが作られていますので、気になった方はぜひ参加してみてください。
改めて、「Lenovo Legion 7i Gen 9 16型」は227,700円(税込)、「Lenovo Legion 5i Gen 9 16型」は185,020円(税込)で現在発売中です。サブとして有能なゲーミングノートが欲しい方や手早くハイスペックな環境でPCゲームを遊び始めたいという方にオススメの逸品です。気になった方はぜひチェックしてみてください。
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