2012.09.25 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第13話「定家と式子 式子内親王 権中納言定家」
「僕は歌います 貴女がいなくても ずっと
そして歌を伝えていく――」
定家と式子内親王の忍ぶ恋
うた恋い。も最終回!
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)
![超訳百人一首 うた恋い。 二(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Y80jhi-hL._SL160_.jpg)

【最終話 あらすじ】
歌人、藤原俊成は息子の定家に自分の後を継いでほしいと願うが、定家に全くその気はない。親の決めた道を歩むなんてまっぴらごめんと蹴鞠に夢中な定家だったが、西行法師と出会い一転、歌人を目指すことを決める。しかし、俊成は定家が西行に影響されたと知ると気が気でない。西行を真似て定家が出家しないか心配なのだ。その話を聞いた式子内親王は、俊成に定家を自分に預けて見ないかと持ちかける。
最終話はついに定家のエピソード!
歌壇の一人者である藤原俊成の息子として期待されていた定家
しかし本人は色眼鏡で見て欲しくないし、俊成のコピーでは無い
親と比べられたり期待される事があまり好きじゃないようですね
自分は自分、まだ若いし可能性にあふれているのだと!
蹴鞠に興じる定家にそろそろ落ち着いて歌でも…と言う俊成に
後を継ぐ気は無いし、好きで歌人の家に生まれた訳でもない
歌の才能があるのだから活かさないのは勿体ないとか
そうやって押し付けられるのが嫌なのだと反抗的な定家
お前の為と言って 人の人生に勝手にレールを敷き悦に入る
子供は親の人形ではないし 歌人になって絶対にならないと断固拒否!
中学生のような事を言う定家の扱いに困りながらも
親の目を差し引いても定家の歌の才能は群を抜いてると感じる俊成
それをみすみす腐らせる訳にはいかない
どこかに やるきスイッチが落ちてないかってw
そんな定家の やるきスイッチになった人物が西行
俊成が宮様の歌の指南に行ってる時に訪ねて来たけれど…
この出会いによって 本格的に歌の道を進む事に決めた定家!
しかし 家を継ぐ気になった訳ではなかった(苦笑)
西行のようにアウトローな歌人になりたいと言う定家w
23歳の若さで 数多の制止を振り切り出家、地位も名誉も捨てて
世俗に囚われない風となり、心赴くまま方々を旅歩き歌を詠む
孤独に研ぎ澄まされた感性はやがて存在そのものを芸術へと昇華させていく
そんな歌人に僕はなりたいって(苦笑)
21世にも 大学を出たら就職もせず旅に出たいと言う輩がってツッコミ入れる俊成に
社会の歯車の僻みかと言う定家だけど、そのお陰でモラトリアムを満喫してる立場w
そういう生き様を否定はしない、ただし己を貫く意志や思想があればの話
定家の場合は単にミーハーなだけと返された定家
思わず反抗するのは やはり痛いとこを突かれたからですかね
父親のような ゴマすり歌人ではなく、西行のような心の歌人になると決めたのだと!
目指すのは良いけれど、くれぐれも出家するなんて口にするなと心配したら
墓穴を掘る形になっちゃっいましたね…
出家したいと言い出した定家の事を相談しに西行の所へやって来た俊成
旅と歌の話をしただけ、しかし西行の存在は色々な人に影響を与えるようですね
憧れて道を踏み外す者も少なくないようで… 定家もその一人に!?(苦笑)
心配する俊成に結婚させたらどうだと言う西行
若いうちは守る者がないから無茶をしたがるもの
結婚して子供でも出来れば出家などと思い切れるものではない…って
その西行本人が妻子を捨てて出家した…って、全く説得力がないんですけどw
さらには宮様にまで定家の事を相談する俊成
こうだと思ったら一直線な奴だから このまま本当に出家してしまったらどうするか…
そんな話を聞いた宮様は面白いと感じ、一度定家に会わせて欲しいと!
狭い環境であれこれ悩ませるより、新しい環境 新しい歌に触れさせる事で
考えも変わるかもしれない、思い止まらせる事が出来るかは分からないけれどと
宮様からの申し出をありがたく受けて、定家と会せようとしたものの
式子内親王は加茂の斎院を務めた人であり、そんな人が自分に会いたいと思うはずが…
当の定家は どうせ跡目に会ってくれとか言ったのだろうと疑ってるしw
宮様は勉強熱心で色々な歌人と歌を詠み交わしたいだけ、ここは父の顔を立てて欲しい
そんな俊成の言葉に、宮様直々のお願いとあれば断れないと言う定家だけど
計画通り…な俊成の反応がw
今の定家に必要なのは働く理由、仕えるに値する方を身近に感じれば変わるはず
そんな俊成の思惑通り 宮様に会った定家は家を継ぐ事を決心!?
…って、定家って思いっきり周りに流されやすいタイプですね(苦笑)
西行は武家だけど定家は公家の生まれ
貴族の家に生まれた者として王朝文化を盛り上げたいと言う定家!
これからは父ではなく師として歌の指導をお願いしたいって…
宮様の顔を直接拝見する事は叶わないけれど、とても素晴らし方だったし
ああいう方を真の貴婦人と言うのだろうし、良い匂いだった
書も素晴らしく 穏やかで美しい声が耳から離れない…って 惚れてしまったかw
宮様は雲の上の人、それは分かっているけど 空を飛びたいと思いを馳せるのは自由
…って、何か大きな間違いをしたんじゃないかと顔面蒼白になってる俊成が~
宮様と歌を詠み交わす定家だけど
知識が豊富で巧みに歌を詠むが 心が浅いと言われる事に(苦笑)
若輩につき人生経験が浅いし、恋愛経験もあまり縁が無かったと言う定家に
そういう事なら私と恋をしてみないかと言う宮様!
恋…と言うか、鯉に囲まれている定家が面白いw
思わずテンションが上がるけど あくまでもごっこ遊び
自分は斎院として神に仕えた身、恋をした事が無いけれど
もし仮に恋をするならどれ程苦しいことか、それを想像しながら歌を詠む
つまり歌は想像力が試されるのだと言う宮様
故意に限らず、何事も経験してないから詠めないのでは先が無い
訓練の一つとして 自分と恋歌の贈答を提案
自分との恋は忍ぶ恋、課題にはうってつけだと!
と言う事で、恋の歌を交わす事になった定家と宮様
「さゆりばのしられぬ恋もあるものを身よりあまりてゆく蛍かな」
恋心を隠せる人もいるのでしょうが 僕の思いは蛍みたいに見え隠れするから隠せない
「すずしやと風のたよりを尋ぬればしげみになびく野べのさゆりば」
可愛い人と言う意味の歌を返した宮様に
「昨日けふ雲のはたてにながむとて見もせぬ人の思ひやはしる」
出会った頃に詠んだ歌と言う設定で 初々しい恋心を読む定家
随分と想像力が養われたと褒めてもらいつつ
宮様を思って詠むと次々と恋歌が浮かぶと本心が漏れてますよw
この歌にはどのような返歌を返すか、贈答の返しを楽しみにしていると言う宮様
部屋に置かれた 宮様からの恋歌を俊成に読まれる事になっちゃいましたが
『玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする』
この恋を忍ぶ事に いつか耐えられなくなるくらいなら 私は今消えても構わない
見覚えのある筆跡と香り、そして見事な詠みっぷりに宮様だと気づいた俊成
定家もサラリと宮様からの恋文と認めて 衝撃を受けているのが(苦笑)
もしや 何か間違いをおかしてないか心配する俊成に
互いを恋人と見立てて歌を詠む、単なるごっこ遊びだと言う定家
自分と宮様は13歳も離れているし、斎院まで務めた内親王だしありえない
どうしてそんな事を考えたのか、歌の道にそんな下品な冠を…と全否定するけど
あまりに真に迫っていたから 定家と宮様の関係を心配したようで
そんな定家に結婚話を持ってきたけど、話を聞く前に 出仕の時間だと逃げる定家がw
まぁ、間違いを…と言われて一番ショックを受けてるのは定家ですよね
定家の方は宮様に気があるけれど、残念ながら恋歌もごっこ遊びに過ぎない
思わず爪を噛んで涙を流して悔しがる定家(苦笑)
これは遊び 嘘っぱちの恋の歌、どんなに心を込めて歌を送っても 宮様の眼中には無い
俊成とのやり取りで 気が立ってる事を宮様に感じ取られ
正直に結婚話を持ちかけられたと話した定家だけど…
その言葉に反応してたから 宮様も定家の事を…って事なのかな
結婚話は気が乗らない、自分には宮様がいるからと茶化しながら話す定家
冗談はさておき その話を受けるべきだし、俊成を困らせてはいけないと宮様に言われ
ここは 私を捨てて他の女に~的な 冗談で返して欲しかったけれど
趣味で歌を学ぶ自分とは違い、歌の家に生まれた者として子を生し歌を語り継ぐ使命がある
どんな理由で気が進まぬのかは知らないけれど 何時までも子供の様では困る
結婚しなさいと真面目に言われて、自分は宮様が好きなのだと 思いを伝える事に!
宮様が好きだから結婚しない、そう真面目に話す定家に茶化すなと言う宮様
ついに定家も我慢の限界 ついに気持ちが爆発しちゃいましたね
茶化しているのはどっちか、好いた惚れたを遊びと称してバカにしてるのはそっちだと
衝立を払い 宮様の手を掴んで迫る定家!
本当に好きなのに いつまでこんな遊びを続けなければならないのか?
思いをぶつける定家に 迷惑だから手を離せと言う宮様は
ままごと以上の事を自分に求めるなと突き放すような事を言いつつ
もう来ないと言う定家を引き留め、そんな事を言わずまた遊びに来て歌を詠み交わそうと
定家の気持ちを知りながら…って これは確かにズルイですね(汗)
酷い女と言う事は承知、それでも自分にとっては ままごとでも精一杯
内親王の式子にとっては それ以上の恋は本気になれば辛いだけですしね…
不自由さの中で 歌だけがどこまでも自由なのだと――
詠う事しか出来ない、だから詠って欲しいと涙を流す宮様が切ない
酷い女に掴まったと思いつつ、定家も突き放す事は出来ずに抱きしめる!
『思ふこと 空しき夢の なか空に たゆともたゆな つらき玉のを』
忍ぶことが辛くても 思う事が空しくても どうか消えてしまわないで…
先日の返歌として歌を返した定家は、夢を歌のは自由 また会いに来ると!
しかし、建仁元年 一月二十五日 式子内親王 薨去
病気が悪化して53才でお亡くなりになったのですね
宮様が亡くなり 定家の忍ぶ恋も終わった
交わした歌を残していても辛いだけ、もう歌う事すら…
何もかも捨ててしまおう そして歌をやめようとした定家だけど
歌だけがどこまでも自由、だから歌ってと言う宮様の言葉を思い出す
もう宮様はいないけれど でも貴女がそれを望むなら――
『来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ』
待っても貴女は来ないけど、やっぱり私はいつまでも貴女を思い胸を焦がしています
歌を詠い続け 歌を伝えていく事を決めた定家!
歌にしか自由がなかった式子内親王の為にも…
その言葉の通り、こうして今の時代にも 定家が残した和歌集だったり
百人一首がしっかり残って 伝わっていると考えると凄いなと
瀬綱の別荘の襖を手掛けていた定家、和歌が飾られ完成したけれど
改めて自分は歌が好きなのだと 感慨深げでしたね
歌を前にすると それが詠まれた時の情景が浮かび励まされる
今も昔も皆同じように思い悩んでいたのだと――
歌はまるで生きてるようだと言う定家、その命が絶えぬように伝えて行きたい
そして、後世の人たちが同じ気持ちを抱いてくれたら それはきっと素晴らしい事!
と言う事で うた恋。も終了!
最後は定家のエピソードで綺麗に纏めてくれましたね!
毎回 メインの登場人物が変わって 色々な話を楽しめました
終盤は切ない話が多かったですけど…
実際の史実や解釈とは異なる部分も多いのでしょうけど
歌人や百人一首に 全く興味のなかった私には入り易い作品でしたw
堅苦しイメージがあったけれど、歌人の思いや背景を知ると
今までのイメージと随分変わりますし、歌に込められた思いだったりも
どの時代の人も 同じ様な事で思い悩んでいたのだなと…
まだまだ このうた恋い。の世界を楽しみたい感じです!
原作のストック的に 2期は難しいのかな?
うた変。メインでも良いので 歌人たちのやり取りをもっと見たいw
どの登場人物も個性的なキャラばかりでしたが
やはり個人的には業平@諏訪部さんが好きだー!
スタッフ・キャストの皆様 1クールお疲れ様でした!
そして、TB・コメントでお世話になったブログの皆様 ありがとうございました!

http://specium78.blog93.fc2.com/tb.php/1458-3ccbc1d8
http://shinjitsuakuro.blog109.fc2.com/tb.php/1294-a8dd61b5
http://norarincasa.blog98.fc2.com/tb.php/1148-ec74d3c2
そして歌を伝えていく――」
定家と式子内親王の忍ぶ恋
うた恋い。も最終回!
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【最終話 あらすじ】
歌人、藤原俊成は息子の定家に自分の後を継いでほしいと願うが、定家に全くその気はない。親の決めた道を歩むなんてまっぴらごめんと蹴鞠に夢中な定家だったが、西行法師と出会い一転、歌人を目指すことを決める。しかし、俊成は定家が西行に影響されたと知ると気が気でない。西行を真似て定家が出家しないか心配なのだ。その話を聞いた式子内親王は、俊成に定家を自分に預けて見ないかと持ちかける。
最終話はついに定家のエピソード!
歌壇の一人者である藤原俊成の息子として期待されていた定家
しかし本人は色眼鏡で見て欲しくないし、俊成のコピーでは無い
親と比べられたり期待される事があまり好きじゃないようですね
自分は自分、まだ若いし可能性にあふれているのだと!
蹴鞠に興じる定家にそろそろ落ち着いて歌でも…と言う俊成に
後を継ぐ気は無いし、好きで歌人の家に生まれた訳でもない
歌の才能があるのだから活かさないのは勿体ないとか
そうやって押し付けられるのが嫌なのだと反抗的な定家
お前の為と言って 人の人生に勝手にレールを敷き悦に入る
子供は親の人形ではないし 歌人になって絶対にならないと断固拒否!
中学生のような事を言う定家の扱いに困りながらも
親の目を差し引いても定家の歌の才能は群を抜いてると感じる俊成
それをみすみす腐らせる訳にはいかない
どこかに やるきスイッチが落ちてないかってw
そんな定家の やるきスイッチになった人物が西行
俊成が宮様の歌の指南に行ってる時に訪ねて来たけれど…
この出会いによって 本格的に歌の道を進む事に決めた定家!
しかし 家を継ぐ気になった訳ではなかった(苦笑)
西行のようにアウトローな歌人になりたいと言う定家w
23歳の若さで 数多の制止を振り切り出家、地位も名誉も捨てて
世俗に囚われない風となり、心赴くまま方々を旅歩き歌を詠む
孤独に研ぎ澄まされた感性はやがて存在そのものを芸術へと昇華させていく
そんな歌人に僕はなりたいって(苦笑)
21世にも 大学を出たら就職もせず旅に出たいと言う輩がってツッコミ入れる俊成に
社会の歯車の僻みかと言う定家だけど、そのお陰でモラトリアムを満喫してる立場w
そういう生き様を否定はしない、ただし己を貫く意志や思想があればの話
定家の場合は単にミーハーなだけと返された定家
思わず反抗するのは やはり痛いとこを突かれたからですかね
父親のような ゴマすり歌人ではなく、西行のような心の歌人になると決めたのだと!
目指すのは良いけれど、くれぐれも出家するなんて口にするなと心配したら
墓穴を掘る形になっちゃっいましたね…
出家したいと言い出した定家の事を相談しに西行の所へやって来た俊成
旅と歌の話をしただけ、しかし西行の存在は色々な人に影響を与えるようですね
憧れて道を踏み外す者も少なくないようで… 定家もその一人に!?(苦笑)
心配する俊成に結婚させたらどうだと言う西行
若いうちは守る者がないから無茶をしたがるもの
結婚して子供でも出来れば出家などと思い切れるものではない…って
その西行本人が妻子を捨てて出家した…って、全く説得力がないんですけどw
さらには宮様にまで定家の事を相談する俊成
こうだと思ったら一直線な奴だから このまま本当に出家してしまったらどうするか…
そんな話を聞いた宮様は面白いと感じ、一度定家に会わせて欲しいと!
狭い環境であれこれ悩ませるより、新しい環境 新しい歌に触れさせる事で
考えも変わるかもしれない、思い止まらせる事が出来るかは分からないけれどと
宮様からの申し出をありがたく受けて、定家と会せようとしたものの
式子内親王は加茂の斎院を務めた人であり、そんな人が自分に会いたいと思うはずが…
当の定家は どうせ跡目に会ってくれとか言ったのだろうと疑ってるしw
宮様は勉強熱心で色々な歌人と歌を詠み交わしたいだけ、ここは父の顔を立てて欲しい
そんな俊成の言葉に、宮様直々のお願いとあれば断れないと言う定家だけど
計画通り…な俊成の反応がw
今の定家に必要なのは働く理由、仕えるに値する方を身近に感じれば変わるはず
そんな俊成の思惑通り 宮様に会った定家は家を継ぐ事を決心!?
…って、定家って思いっきり周りに流されやすいタイプですね(苦笑)
西行は武家だけど定家は公家の生まれ
貴族の家に生まれた者として王朝文化を盛り上げたいと言う定家!
これからは父ではなく師として歌の指導をお願いしたいって…
宮様の顔を直接拝見する事は叶わないけれど、とても素晴らし方だったし
ああいう方を真の貴婦人と言うのだろうし、良い匂いだった
書も素晴らしく 穏やかで美しい声が耳から離れない…って 惚れてしまったかw
宮様は雲の上の人、それは分かっているけど 空を飛びたいと思いを馳せるのは自由
…って、何か大きな間違いをしたんじゃないかと顔面蒼白になってる俊成が~
宮様と歌を詠み交わす定家だけど
知識が豊富で巧みに歌を詠むが 心が浅いと言われる事に(苦笑)
若輩につき人生経験が浅いし、恋愛経験もあまり縁が無かったと言う定家に
そういう事なら私と恋をしてみないかと言う宮様!
恋…と言うか、鯉に囲まれている定家が面白いw
思わずテンションが上がるけど あくまでもごっこ遊び
自分は斎院として神に仕えた身、恋をした事が無いけれど
もし仮に恋をするならどれ程苦しいことか、それを想像しながら歌を詠む
つまり歌は想像力が試されるのだと言う宮様
故意に限らず、何事も経験してないから詠めないのでは先が無い
訓練の一つとして 自分と恋歌の贈答を提案
自分との恋は忍ぶ恋、課題にはうってつけだと!
と言う事で、恋の歌を交わす事になった定家と宮様
「さゆりばのしられぬ恋もあるものを身よりあまりてゆく蛍かな」
恋心を隠せる人もいるのでしょうが 僕の思いは蛍みたいに見え隠れするから隠せない
「すずしやと風のたよりを尋ぬればしげみになびく野べのさゆりば」
可愛い人と言う意味の歌を返した宮様に
「昨日けふ雲のはたてにながむとて見もせぬ人の思ひやはしる」
出会った頃に詠んだ歌と言う設定で 初々しい恋心を読む定家
随分と想像力が養われたと褒めてもらいつつ
宮様を思って詠むと次々と恋歌が浮かぶと本心が漏れてますよw
この歌にはどのような返歌を返すか、贈答の返しを楽しみにしていると言う宮様
部屋に置かれた 宮様からの恋歌を俊成に読まれる事になっちゃいましたが
『玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする』
この恋を忍ぶ事に いつか耐えられなくなるくらいなら 私は今消えても構わない
見覚えのある筆跡と香り、そして見事な詠みっぷりに宮様だと気づいた俊成
定家もサラリと宮様からの恋文と認めて 衝撃を受けているのが(苦笑)
もしや 何か間違いをおかしてないか心配する俊成に
互いを恋人と見立てて歌を詠む、単なるごっこ遊びだと言う定家
自分と宮様は13歳も離れているし、斎院まで務めた内親王だしありえない
どうしてそんな事を考えたのか、歌の道にそんな下品な冠を…と全否定するけど
あまりに真に迫っていたから 定家と宮様の関係を心配したようで
そんな定家に結婚話を持ってきたけど、話を聞く前に 出仕の時間だと逃げる定家がw
まぁ、間違いを…と言われて一番ショックを受けてるのは定家ですよね
定家の方は宮様に気があるけれど、残念ながら恋歌もごっこ遊びに過ぎない
思わず爪を噛んで涙を流して悔しがる定家(苦笑)
これは遊び 嘘っぱちの恋の歌、どんなに心を込めて歌を送っても 宮様の眼中には無い
俊成とのやり取りで 気が立ってる事を宮様に感じ取られ
正直に結婚話を持ちかけられたと話した定家だけど…
その言葉に反応してたから 宮様も定家の事を…って事なのかな
結婚話は気が乗らない、自分には宮様がいるからと茶化しながら話す定家
冗談はさておき その話を受けるべきだし、俊成を困らせてはいけないと宮様に言われ
ここは 私を捨てて他の女に~的な 冗談で返して欲しかったけれど
趣味で歌を学ぶ自分とは違い、歌の家に生まれた者として子を生し歌を語り継ぐ使命がある
どんな理由で気が進まぬのかは知らないけれど 何時までも子供の様では困る
結婚しなさいと真面目に言われて、自分は宮様が好きなのだと 思いを伝える事に!
宮様が好きだから結婚しない、そう真面目に話す定家に茶化すなと言う宮様
ついに定家も我慢の限界 ついに気持ちが爆発しちゃいましたね
茶化しているのはどっちか、好いた惚れたを遊びと称してバカにしてるのはそっちだと
衝立を払い 宮様の手を掴んで迫る定家!
本当に好きなのに いつまでこんな遊びを続けなければならないのか?
思いをぶつける定家に 迷惑だから手を離せと言う宮様は
ままごと以上の事を自分に求めるなと突き放すような事を言いつつ
もう来ないと言う定家を引き留め、そんな事を言わずまた遊びに来て歌を詠み交わそうと
定家の気持ちを知りながら…って これは確かにズルイですね(汗)
酷い女と言う事は承知、それでも自分にとっては ままごとでも精一杯
内親王の式子にとっては それ以上の恋は本気になれば辛いだけですしね…
不自由さの中で 歌だけがどこまでも自由なのだと――
詠う事しか出来ない、だから詠って欲しいと涙を流す宮様が切ない
酷い女に掴まったと思いつつ、定家も突き放す事は出来ずに抱きしめる!
『思ふこと 空しき夢の なか空に たゆともたゆな つらき玉のを』
忍ぶことが辛くても 思う事が空しくても どうか消えてしまわないで…
先日の返歌として歌を返した定家は、夢を歌のは自由 また会いに来ると!
しかし、建仁元年 一月二十五日 式子内親王 薨去
病気が悪化して53才でお亡くなりになったのですね
宮様が亡くなり 定家の忍ぶ恋も終わった
交わした歌を残していても辛いだけ、もう歌う事すら…
何もかも捨ててしまおう そして歌をやめようとした定家だけど
歌だけがどこまでも自由、だから歌ってと言う宮様の言葉を思い出す
もう宮様はいないけれど でも貴女がそれを望むなら――
『来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ』
待っても貴女は来ないけど、やっぱり私はいつまでも貴女を思い胸を焦がしています
歌を詠い続け 歌を伝えていく事を決めた定家!
歌にしか自由がなかった式子内親王の為にも…
その言葉の通り、こうして今の時代にも 定家が残した和歌集だったり
百人一首がしっかり残って 伝わっていると考えると凄いなと
瀬綱の別荘の襖を手掛けていた定家、和歌が飾られ完成したけれど
改めて自分は歌が好きなのだと 感慨深げでしたね
歌を前にすると それが詠まれた時の情景が浮かび励まされる
今も昔も皆同じように思い悩んでいたのだと――
歌はまるで生きてるようだと言う定家、その命が絶えぬように伝えて行きたい
そして、後世の人たちが同じ気持ちを抱いてくれたら それはきっと素晴らしい事!
と言う事で うた恋。も終了!
最後は定家のエピソードで綺麗に纏めてくれましたね!
毎回 メインの登場人物が変わって 色々な話を楽しめました
終盤は切ない話が多かったですけど…
実際の史実や解釈とは異なる部分も多いのでしょうけど
歌人や百人一首に 全く興味のなかった私には入り易い作品でしたw
堅苦しイメージがあったけれど、歌人の思いや背景を知ると
今までのイメージと随分変わりますし、歌に込められた思いだったりも
どの時代の人も 同じ様な事で思い悩んでいたのだなと…
まだまだ このうた恋い。の世界を楽しみたい感じです!
原作のストック的に 2期は難しいのかな?
うた変。メインでも良いので 歌人たちのやり取りをもっと見たいw
どの登場人物も個性的なキャラばかりでしたが
やはり個人的には業平@諏訪部さんが好きだー!
スタッフ・キャストの皆様 1クールお疲れ様でした!
そして、TB・コメントでお世話になったブログの皆様 ありがとうございました!


http://specium78.blog93.fc2.com/tb.php/1458-3ccbc1d8
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2012.09.18 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第12話「道雅と当子 左京大夫道雅 / うき世の月 三条院」
「もし来世で再び巡り会えたら
その時こそ 私を攫ってちょうだいね」
斎宮を務めた当子内親王と道雅の叶わぬ恋
今生では超えられぬ身分の隔たり

【第12話 あらすじ】
道雅と当子が出会ったのは、当子が斎宮となり都を離れる前夜のことだった。もう二度と都に戻れないかもしれない、生まれ育った場所をこの目に焼き付けておきたいと望む当子を、道雅は内裏から連れ出す。束の間のひと時で心を通わせた二人はそれから3年後、当子が斎宮を退下し都へ戻ると逢瀬を重ねるようになる。しかし、内親王である当子と臣下の道雅の結婚が許される訳もなく...。
冒頭の定家は瀬綱と一緒にヒーローショーw
ヨリツナーに退治されるイセエビ怪人のイッセーって 相変らずツッコミ所満載ですね
三重県にある伊勢神宮には、天皇家の未婚の女性から選ばれて斎宮と呼ばれる巫女がいて
務めを終えた後も 生涯独身を通すか天皇の後宮に入るかのどちらか
臣下と結婚する事はほぼ無かったと言う事で 特別な存在だったのですね
今回は道隆の孫にあたる道雅@木内さんのエピソード!
中関白と称された道隆が存命だった頃、中宮の御殿に一家が集まる事があった
道雅を膝に乗せる祖父・道隆の冗談をに しょうもないと言いながら幸せそうな高内侍
叔母の定子さまと清少納言の姿もあり、やがて 一条天皇がお渡りになり 宴は盛大に…
中関白家が一番幸せで 栄華を誇っていた時期――
お酒に酔って 懐かしい夢を見ていた道雅
明日は斎宮を送る日と言う事で、さっさと家に帰ろうとしたけど…
その本人である 当子内親王から、夜道を歩く為の用心棒になれと声を掛けられたw
思いっきり悪人面とか言われてる道雅が(苦笑)
もう都に帰って帰ってこれないかもしれない、生まれ育った場所を目に焼き付きたい
そんな当子内親王のお願いに、内裏が見渡せる場所へと連れて行ったら
その光景を眺め 伊勢になんか下りたくない、京を離れたくないと泣かれる事に…
どうすれば良いのか分からず 取りあえずギュッと抱きしめたけど
ついでに中将内侍まで 一緒に抱きしめちゃったから殴り飛ばされたw
こういう時は一緒に泣くのが一番だと言う道雅は
花を差し出し、ついでに草や土、干し肉も持っていけとか(苦笑)
道雅なりに気を遣ってくれている事を感じ、思ったより優しいのだと笑い
そんなところが好きだと言う当子内親王は 道雅の事は忘れないと!
…って後ろで睨んでる中将内侍がw
京に戻って来たらまた連れてきてくれるかと言う当子内親王に
宮様が望まれるのなら喜んでお供すると答えて 約束した道雅
当子内親王って何歳なのかと思って調べてみたら13歳で斎宮に卜定され
14歳で伊勢に下り斎宮になったようですね
道雅と出会ったのは伊勢に向かう前夜、14歳よりも幼く見える(苦笑)
それから3年が経ち、宮様の父帝 三条天皇が退位し
新帝即位に際し蔵人頭に任じされるも わずか数日で罷免された道雅
権勢を誇った中関白家も 今は疎まれるばかりと 色々苦労してるようですね…
三条天皇の退位で斎宮の務めを終え 京へと戻って来た当子内親王へ
戻って来れて良かったですねと 挨拶代りに軽い気持ちで文を送った道雅だけど
返事をもらい 3年ぶりに再会する事に!
17歳になった当子内親王は大人の女性っぽく…って あまり変わってなかったw
会いたかったと抱き着いたりと 随分と積極的な感じですね
まさか 恋仲になるとは思わなかったと言う道雅だけど…
えぇと、二人の年の差っていくつくらいなのだろうか(苦笑)
しかし、内親王と臣下の結婚が許されるはずもない
道雅と駆け落ちをしようと考える当子内親王
駆け落ち先で二人で籠城を決め込めば 周りも認めざるを得ないし
これは道雅にとっても悪い話では無い、三条院は娘の当子内親王を溺愛している
それを逆手に取るのだと言う当子内親王、今の関係を知られれば怒りを買う事になるが
でも結婚してしまえば話は別、愛娘の夫がそれ相応の地位に就けるよう計らってくれる
って、これはいかにも貴族の人が考えそうな事ですね…
この申し出を断った道雅、それでは出世の為に近づいたように思われてしまう
そんなことくらいで愛を疑ったりしないと言う当子内親王だけど
彼女の事ではなく 周りの人間がそう思うって事ですよね
そのような軽挙に出て、自信や当子内親王、中関白家の名を貶める訳にはいかない
一時の感情に流される事なく冷静な道雅は、それならどうやって結ばれるのかと
急かす当子内親王に必ず出世して偉くなり、公然と御所から連れ出して見せると!
しかし この言葉で…だったり、色々と切ない感じですね
約束してくれた道雅に、応援してるから必ず連れ出してねと笑みを向ける当子内親王が…
出世と言っても父親の伊周が政敵の道長に破れてからは中関白家は落ち目
いっその事 道長を…と物騒な事を考える道雅だけど
他人を貶めたり利用したりなんかは絶対しない、正しくがむしゃらに頑張るしかない
しかし、当子内親王との関係が 三条院に知られる事に(汗)
大変お怒りで 周りのとりなしも聞かず、当子内親王を厳しい監視の下へ…
慌てて知らせに来た中将内侍から その事を聞き、当子内親王の所へ向かったけど
二人の仲を取り持った事を問われ 中将内侍も追われる身となってしまったのですね(汗)
屋敷の前まで行くも結局門を叩く事は出来なかった道雅
当子内親王は正当に自分達が結ばれる事は無いと最初から分かっていた
つまらない意地に囚われずに 連れ出していれば良かったと後悔を…
でももう遅いと、松の枝に文を結び 誰かが気付いて届けてくれる事を願い
当子内親王への気持ちを綴った歌を残して行く事に
『今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな』
貴女に会えなくなった今、ただ一言 あきらめるよと 直接伝えたいだけなのに
こうして 歌が残っていると言う事は 誰かがこの歌を見つけて
当子内親王の所へ届けてくれたでしょうか
諦めると言う言葉すら 直接言えないまま、別れる事になってしまった二人
結局 この後 会う事もなかったのかな
塞いでる当子内親王に声を掛けて 月を見ようと誘った三条院
思いっきり反対してたくらいだから もっと怖い人なのかと思っていたら
そんな怖そうな感じの人でもなかったですね
今宵の月は遮る雲一つなく綺麗に輝いている
近頃 目が霞むけれど光はわかる、ぼやけて大きく見えるけど これはこれで良いもの
同じ様に 涙で月が大きく見えると言う当子内親王に
さぞかし自分を恨んでいるだろうが、娘の為にはああするしかなかったのだと…
内親王で斎宮を務めた娘を 身分も低く前途も危うい中関白家の男に渡す訳にはいかない
三条院も娘を思っての事だったのですよね
それにしても ホントこの時代って身分の差って大きいんだなと…
その話はもういい、自分は何も分かってなかったのだと言う当子内親王
道雅の話すとりとめのない思い出話、暗くなったと謝る物憂げな怖い顔が好き
暗い話を聞いているとやる気が出るのだとか(苦笑)
この頃は 道雅の暗い人生に光を当てるのは自分だと思っていた、そして自分を幸せへと導いてくれるただ一人の殿方だと無邪気にそう思っていた
父の三条天皇の即位に伴い 斎宮に選ばれた当子内親王
道雅との出会いは 伊勢へと向かう為に京を離れる前夜の事
…で、冒頭の二人のシーンに繋がる訳ですね
伊勢に下りたくない、京を離れるのが嫌だと泣く当子内親王を慰める道雅
この時、通雅が運命の人だと確信したようでw
京に戻れたら また連れてきて欲しいと約束を交わした当子内親王
天皇の娘と言う不自由な身分、御所での窮屈な暮らし
そんな煩いから自分を救い出してくれるのは道雅
物語に登場する公達のように自分をかき抱いて攫ってくれる殿方
って、外の世界に憧れて 夢見ていた感じに近いのかな?
斎宮として過ごす間も 一日たりとも忘れる事はなかった
そして3年の後、勤めを終えて伊勢から京都へと戻って来た当子内親王
道雅からの文が届き 覚えていてくれた事で、やはり運命の人だと確信し
念願が叶うと、ここから道雅が攫ってくれると思ったけど 結局攫ってはくれなかった
今回の事は、三条院の立場も考えず軽挙に出た自分がバカだったのだと…
三条院の、道雅の男の面目と言うのに気付けず 自分の幼い夢を押し付けた
当時の当子内親王は それが分からなかったのですよね
自分との恋より 家の体面が大事というなら、どうやって一緒になると言うのか?
斎宮を務めた自分と家臣である道雅の結婚が公に認められるはずがない
駆け落ちするしかないのは分かっているはず
昇進したとしても 結局二人が認められる事は叶わないのですよね
同じシーンでも どちらの目線で見るかで 印象が変わる感じで…
どうして 天皇の娘になんて生まれたのかと嘆く当子内親王が切ない
この身分の隔たりは今生では超える事が出来ない
どんなに道雅の事が好きでも 決して二人が結ばれる事は無い――
…なんて辛い身分なんだろう(涙)
自分達の恋が実らなかったのは何も三条院の所為では無い
駆け落ちの提案に道雅が応じなかった時点で 恋に破れていた――
そんな当子内親王に出家しようと思うと言う三条院
自分のような不甲斐無い人間が俗世で生き長らえても甲斐のないものに思えるし
娘の恋一つ応援してやれない情けない人間、この上は御仏に縋り現世の罪業を滅ぼす
しかし、そうやって世を捨てても尚 生き長らえてしまったら 思い出すのだろうと…
『心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな』
これ以上 生きる気力もないのに もしも長生きしてしまったら
きっと恋しく思い出すだろう 今宵の美しい月を――
三条院が退位の際に詠んだ 世を儚む歌
この歌を聞き、自分も髪を下ろして尼になろうと言う当子内親王
物語は所詮物語、自分を攫ってくれる人なんてどこにもいない
たとえ現れたとしても道雅以外の人なんて……
それならいっそ 道雅との思い出を胸に尼になる
それでも長生きしてしまったら きっと思い出すのだろう
通雅と出会った夜の月、再会の夜に輝いていた月、月だけが知っていた秘密の逢瀬
終ぞ 日の光の下で顔を合わせる事のなかった道雅との恋――
もしも来世で再び巡り会えたら その時こそ私を攫ってちょうだいね
最後の 幸せそうな二人の姿が切な過ぎる
道雅を思いながら出家した当子内親王がどう過ごしていたのかと調べたら
出家した6年後に、23歳の短い生涯を終えていたのですね
この史実を知ると 長生きしたらきっと思い出すだろうって言葉がまた切ない…
身分違いの実らぬ恋、きちんと別れを言えないままで終わり
23歳の若さで…って 今までのエピソードの中でも 一番悲恋なんじゃないかと(涙)
平安初期のエピソードより、中期のエピソードの方が悲恋が多いですね…
NEXT⇒『定家と式子 式子内親王 権中納言定家』
最終回は、ついに定家の出番!
式子内親王との恋はどんなものだったのか…

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その時こそ 私を攫ってちょうだいね」
斎宮を務めた当子内親王と道雅の叶わぬ恋
今生では超えられぬ身分の隔たり
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)
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【第12話 あらすじ】
道雅と当子が出会ったのは、当子が斎宮となり都を離れる前夜のことだった。もう二度と都に戻れないかもしれない、生まれ育った場所をこの目に焼き付けておきたいと望む当子を、道雅は内裏から連れ出す。束の間のひと時で心を通わせた二人はそれから3年後、当子が斎宮を退下し都へ戻ると逢瀬を重ねるようになる。しかし、内親王である当子と臣下の道雅の結婚が許される訳もなく...。
冒頭の定家は瀬綱と一緒にヒーローショーw
ヨリツナーに退治されるイセエビ怪人のイッセーって 相変らずツッコミ所満載ですね
三重県にある伊勢神宮には、天皇家の未婚の女性から選ばれて斎宮と呼ばれる巫女がいて
務めを終えた後も 生涯独身を通すか天皇の後宮に入るかのどちらか
臣下と結婚する事はほぼ無かったと言う事で 特別な存在だったのですね
今回は道隆の孫にあたる道雅@木内さんのエピソード!
中関白と称された道隆が存命だった頃、中宮の御殿に一家が集まる事があった
道雅を膝に乗せる祖父・道隆の冗談をに しょうもないと言いながら幸せそうな高内侍
叔母の定子さまと清少納言の姿もあり、やがて 一条天皇がお渡りになり 宴は盛大に…
中関白家が一番幸せで 栄華を誇っていた時期――
お酒に酔って 懐かしい夢を見ていた道雅
明日は斎宮を送る日と言う事で、さっさと家に帰ろうとしたけど…
その本人である 当子内親王から、夜道を歩く為の用心棒になれと声を掛けられたw
思いっきり悪人面とか言われてる道雅が(苦笑)
もう都に帰って帰ってこれないかもしれない、生まれ育った場所を目に焼き付きたい
そんな当子内親王のお願いに、内裏が見渡せる場所へと連れて行ったら
その光景を眺め 伊勢になんか下りたくない、京を離れたくないと泣かれる事に…
どうすれば良いのか分からず 取りあえずギュッと抱きしめたけど
ついでに中将内侍まで 一緒に抱きしめちゃったから殴り飛ばされたw
こういう時は一緒に泣くのが一番だと言う道雅は
花を差し出し、ついでに草や土、干し肉も持っていけとか(苦笑)
道雅なりに気を遣ってくれている事を感じ、思ったより優しいのだと笑い
そんなところが好きだと言う当子内親王は 道雅の事は忘れないと!
…って後ろで睨んでる中将内侍がw
京に戻って来たらまた連れてきてくれるかと言う当子内親王に
宮様が望まれるのなら喜んでお供すると答えて 約束した道雅
当子内親王って何歳なのかと思って調べてみたら13歳で斎宮に卜定され
14歳で伊勢に下り斎宮になったようですね
道雅と出会ったのは伊勢に向かう前夜、14歳よりも幼く見える(苦笑)
それから3年が経ち、宮様の父帝 三条天皇が退位し
新帝即位に際し蔵人頭に任じされるも わずか数日で罷免された道雅
権勢を誇った中関白家も 今は疎まれるばかりと 色々苦労してるようですね…
三条天皇の退位で斎宮の務めを終え 京へと戻って来た当子内親王へ
戻って来れて良かったですねと 挨拶代りに軽い気持ちで文を送った道雅だけど
返事をもらい 3年ぶりに再会する事に!
17歳になった当子内親王は大人の女性っぽく…って あまり変わってなかったw
会いたかったと抱き着いたりと 随分と積極的な感じですね
まさか 恋仲になるとは思わなかったと言う道雅だけど…
えぇと、二人の年の差っていくつくらいなのだろうか(苦笑)
しかし、内親王と臣下の結婚が許されるはずもない
道雅と駆け落ちをしようと考える当子内親王
駆け落ち先で二人で籠城を決め込めば 周りも認めざるを得ないし
これは道雅にとっても悪い話では無い、三条院は娘の当子内親王を溺愛している
それを逆手に取るのだと言う当子内親王、今の関係を知られれば怒りを買う事になるが
でも結婚してしまえば話は別、愛娘の夫がそれ相応の地位に就けるよう計らってくれる
って、これはいかにも貴族の人が考えそうな事ですね…
この申し出を断った道雅、それでは出世の為に近づいたように思われてしまう
そんなことくらいで愛を疑ったりしないと言う当子内親王だけど
彼女の事ではなく 周りの人間がそう思うって事ですよね
そのような軽挙に出て、自信や当子内親王、中関白家の名を貶める訳にはいかない
一時の感情に流される事なく冷静な道雅は、それならどうやって結ばれるのかと
急かす当子内親王に必ず出世して偉くなり、公然と御所から連れ出して見せると!
しかし この言葉で…だったり、色々と切ない感じですね
約束してくれた道雅に、応援してるから必ず連れ出してねと笑みを向ける当子内親王が…
出世と言っても父親の伊周が政敵の道長に破れてからは中関白家は落ち目
いっその事 道長を…と物騒な事を考える道雅だけど
他人を貶めたり利用したりなんかは絶対しない、正しくがむしゃらに頑張るしかない
しかし、当子内親王との関係が 三条院に知られる事に(汗)
大変お怒りで 周りのとりなしも聞かず、当子内親王を厳しい監視の下へ…
慌てて知らせに来た中将内侍から その事を聞き、当子内親王の所へ向かったけど
二人の仲を取り持った事を問われ 中将内侍も追われる身となってしまったのですね(汗)
屋敷の前まで行くも結局門を叩く事は出来なかった道雅
当子内親王は正当に自分達が結ばれる事は無いと最初から分かっていた
つまらない意地に囚われずに 連れ出していれば良かったと後悔を…
でももう遅いと、松の枝に文を結び 誰かが気付いて届けてくれる事を願い
当子内親王への気持ちを綴った歌を残して行く事に
『今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな』
貴女に会えなくなった今、ただ一言 あきらめるよと 直接伝えたいだけなのに
こうして 歌が残っていると言う事は 誰かがこの歌を見つけて
当子内親王の所へ届けてくれたでしょうか
諦めると言う言葉すら 直接言えないまま、別れる事になってしまった二人
結局 この後 会う事もなかったのかな
塞いでる当子内親王に声を掛けて 月を見ようと誘った三条院
思いっきり反対してたくらいだから もっと怖い人なのかと思っていたら
そんな怖そうな感じの人でもなかったですね
今宵の月は遮る雲一つなく綺麗に輝いている
近頃 目が霞むけれど光はわかる、ぼやけて大きく見えるけど これはこれで良いもの
同じ様に 涙で月が大きく見えると言う当子内親王に
さぞかし自分を恨んでいるだろうが、娘の為にはああするしかなかったのだと…
内親王で斎宮を務めた娘を 身分も低く前途も危うい中関白家の男に渡す訳にはいかない
三条院も娘を思っての事だったのですよね
それにしても ホントこの時代って身分の差って大きいんだなと…
その話はもういい、自分は何も分かってなかったのだと言う当子内親王
道雅の話すとりとめのない思い出話、暗くなったと謝る物憂げな怖い顔が好き
暗い話を聞いているとやる気が出るのだとか(苦笑)
この頃は 道雅の暗い人生に光を当てるのは自分だと思っていた、そして自分を幸せへと導いてくれるただ一人の殿方だと無邪気にそう思っていた
父の三条天皇の即位に伴い 斎宮に選ばれた当子内親王
道雅との出会いは 伊勢へと向かう為に京を離れる前夜の事
…で、冒頭の二人のシーンに繋がる訳ですね
伊勢に下りたくない、京を離れるのが嫌だと泣く当子内親王を慰める道雅
この時、通雅が運命の人だと確信したようでw
京に戻れたら また連れてきて欲しいと約束を交わした当子内親王
天皇の娘と言う不自由な身分、御所での窮屈な暮らし
そんな煩いから自分を救い出してくれるのは道雅
物語に登場する公達のように自分をかき抱いて攫ってくれる殿方
って、外の世界に憧れて 夢見ていた感じに近いのかな?
斎宮として過ごす間も 一日たりとも忘れる事はなかった
そして3年の後、勤めを終えて伊勢から京都へと戻って来た当子内親王
道雅からの文が届き 覚えていてくれた事で、やはり運命の人だと確信し
念願が叶うと、ここから道雅が攫ってくれると思ったけど 結局攫ってはくれなかった
今回の事は、三条院の立場も考えず軽挙に出た自分がバカだったのだと…
三条院の、道雅の男の面目と言うのに気付けず 自分の幼い夢を押し付けた
当時の当子内親王は それが分からなかったのですよね
自分との恋より 家の体面が大事というなら、どうやって一緒になると言うのか?
斎宮を務めた自分と家臣である道雅の結婚が公に認められるはずがない
駆け落ちするしかないのは分かっているはず
昇進したとしても 結局二人が認められる事は叶わないのですよね
同じシーンでも どちらの目線で見るかで 印象が変わる感じで…
どうして 天皇の娘になんて生まれたのかと嘆く当子内親王が切ない
この身分の隔たりは今生では超える事が出来ない
どんなに道雅の事が好きでも 決して二人が結ばれる事は無い――
…なんて辛い身分なんだろう(涙)
自分達の恋が実らなかったのは何も三条院の所為では無い
駆け落ちの提案に道雅が応じなかった時点で 恋に破れていた――
そんな当子内親王に出家しようと思うと言う三条院
自分のような不甲斐無い人間が俗世で生き長らえても甲斐のないものに思えるし
娘の恋一つ応援してやれない情けない人間、この上は御仏に縋り現世の罪業を滅ぼす
しかし、そうやって世を捨てても尚 生き長らえてしまったら 思い出すのだろうと…
『心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな』
これ以上 生きる気力もないのに もしも長生きしてしまったら
きっと恋しく思い出すだろう 今宵の美しい月を――
三条院が退位の際に詠んだ 世を儚む歌
この歌を聞き、自分も髪を下ろして尼になろうと言う当子内親王
物語は所詮物語、自分を攫ってくれる人なんてどこにもいない
たとえ現れたとしても道雅以外の人なんて……
それならいっそ 道雅との思い出を胸に尼になる
それでも長生きしてしまったら きっと思い出すのだろう
通雅と出会った夜の月、再会の夜に輝いていた月、月だけが知っていた秘密の逢瀬
終ぞ 日の光の下で顔を合わせる事のなかった道雅との恋――
もしも来世で再び巡り会えたら その時こそ私を攫ってちょうだいね
最後の 幸せそうな二人の姿が切な過ぎる
道雅を思いながら出家した当子内親王がどう過ごしていたのかと調べたら
出家した6年後に、23歳の短い生涯を終えていたのですね
この史実を知ると 長生きしたらきっと思い出すだろうって言葉がまた切ない…
身分違いの実らぬ恋、きちんと別れを言えないままで終わり
23歳の若さで…って 今までのエピソードの中でも 一番悲恋なんじゃないかと(涙)
平安初期のエピソードより、中期のエピソードの方が悲恋が多いですね…
NEXT⇒『定家と式子 式子内親王 権中納言定家』
最終回は、ついに定家の出番!
式子内親王との恋はどんなものだったのか…


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2012.09.11 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第11話「香子と藤子 紫式部」
「やっと見つけた
私が源氏の物語で書くべき事 書きたい事」
物語の続きが書けずに スランプに陥っていた紫式部
幼い頃に藤子と交わした約束

【第11話 あらすじ】
源氏物語を執筆中の紫式部はスランプに悩み、物語を書くきっかけになった幼馴染の藤子のことを思い出していた。美しく勝気な藤子は、それぞれの才能を活かして女という不自由な立場から抜け出そうと明るく夢を語っていた。結婚して離れ離れになってからも、紫式部の藤子への気持ちは変わらなかった。ある日、同僚から藤子が京へ戻ってきているという話を聞いた紫式部は、急いで彼女の元へ向かうが...。
今回の冒頭は定家…ではなく公任でしたねw
最近気になっている女性、源氏物語の作者・藤式部
根暗…もといアンニュイな才女が好みなのだとか~
とはいっても恋愛というよりも からかうと面白いって意味のようですけど(苦笑)
源氏物語の紫の上にちなんで 紫ちゃんと呼んでみたら
光源氏でもないくせに そんな呼び方するなと怒られる事に…
何故だと物凄い落ち込み様の公任に、セクハラが許されると許されない人がいる
自分が同じ事を言っていたら彼女は喜んでいたと言う斉信
納得のいかない公任に、実践してみようと 藤式部に紫ちゃんと声をかけてみると
公任の時とは明らかに反応が違って、思わず赤くなってる藤式部w
その様子に衝撃を受ける公任を、ちょっと呆れ気味で見ている行成が(苦笑)
すっかり落ち込み無精髭を生やして 仕事も手につかない公任を立ち直せるために
自分のシナリオ通りに動けと 藤式部を脅した――!
御簾を引き裂いて鬼のような形相で脅す行成が怖過ぎるw
行成に脅されながら公任の所へ向かった藤式部は涙目状態(苦笑)
それでも、何とかお見舞いとお礼に来たと言い
このたび、ペンネームを藤式部から紫式部に変える事にしたのだと!
それというのも 公任が紫と呼んだ事が内裏で定着し 源氏物語も評判が良く
名付け親になってくれた公任にお礼を…って
背後で目を光らせてる行成が怖いよ!
この流れだと 紫式部に改名したのが行成の圧力によるものに見える(苦笑)
お礼の言葉を言われ すっかり機嫌が直った公任も単純な感じで
創作の助けになれたのなら何よりだと 気分も上がり仕事がはかどる!
…って、全ては行成が仕事をさせる為に仕組んだ訳ですけどね
計画通りな感じで ベッと舌を出す行成、かなり策士と言うか腹黒いw
ここでようやく定家の登場、今回は宇宙遊泳ですか
源氏物語は世界最古の長編小説と言われ、書かれたのは おおよそ1000年前
今では20以上の言語に翻訳されて 世界各国で読まれている
これを書いた紫式部は、清少納言より少し後に宮中に仕えていたと言う事で
二人に直接的な接点は無いのですね
何気なく書いた物語が評価され、中宮彰子様の教育係として宮仕えする事になった紫式部
しかし、ぶっちゃけ続きを書きたくないと 思いっきりスランプに陥ってるようで…
なかなか筆が乗らず 源氏物語の続きが書けずにいる所へ
彰子様からは ゆっくりでも良いものを作って欲しい、御上も楽しみにしていると
スランプの上に、さらにプレッシャーをかけられ 押しつぶされそうに…
期待も大きくプレッシャーをかけられる程 余計に書けなくなっちゃいますよね(汗)
絶望の蟻地獄的スパイラルに嵌り 思わず叫ぶ紫式部がw
周りの期待に応えるには、どんな物語にすれば良いのか?
煌びやかな宮中の暮らしを描くか それとも夢のように美しい恋物語か――…
何を書けば良いのか悩む紫式部、そもそも源氏物語は長編にするつもりはなかった
周りの評価が良いから 続きを書かざるにはいられなくなった感じですかね
ただ 道ならぬ恋や忍ぶ恋を描きたかっただけ
源氏物語のように 自分も手の届かぬ人を思い続けている
そんな紫式部の思いが この作品には込められているのですね
紫式部が思いを寄せていたのは藤子、幼い頃から一緒だった二人
小鳥のように身軽で誰よりも強かった藤子に対し、暇さえあえれば勉強していた紫式部
漢詩を読んだりと 学問の才能があると褒められていたけれど
この時代、やはり女性の扱いはまだまだ低かったのですね…
男の子たちからは 女の分際で漢詩を読むなんて恥ずかしい奴だといじめられ
父親も文学の才能は女にとっては邪魔もの、どうして男のじゃなかったのかとか
女性が活躍するには やはり厳しい現状
そんな紫式部を慰めてくれたのが藤子
意地悪言った奴をブッ飛ばしてやるとか男勝りですね
男より頭が良い紫式部は藤子の自慢、そういってくれるのが救いになってたのかな
白楽天に書かれているお話を読む紫式部に、自分でお話を書いてはどうかと勧める藤子
たくさん本を読んでいるなら書けるし 読んでみたいと言われて
藤子の為に初めてお話を書いた紫式部
とても面白いと褒めてもらい、約束を交わした二人
藤子は腕っぷしで、紫式部は勉強で男に勝つ!!
女に自由は無いと言ってる奴を鼻で笑ってやるのだと!
そんな藤子をキラキラした目で見つめる紫式部がw
藤子だけが自分を認めてくれる、褒めてくれる
自分には藤子だけいれば良い 藤子さえ傍にいてくれたら他に何もいらない
親友と言うか それ以上の感情もあったのかな
二人で一緒にいる時間が 紫式部にとっては何より楽しかったんだろうなぁ
やがて 良い物件だったからと 結婚する事になった藤子
親に逆らえないからではなく、方向転換したと言う事だけど
才能のある紫式部とは違い 腕っぷしでは男に通用しなくなったから
今度は美貌を活かして 逆に男を手玉にとってやるのだと!
そんな藤子が弱音を吐かない事を知っている紫式部は
孝行者だから親の顔を立てる為に結婚を決めた事も分かっている
藤子は勿論大人しく家に閉籠る気は無いし、宮仕えにも理解がありそうだと
結婚も踏み台にするくらいの考えのようですねw
辛い事も前向きに考えて乗り越えようとする藤子、そんな自分には無い強さが好き
自慢の親友である藤子の事が 紫式部はホントに好きなんだなぁ…
しかし、結婚したら京を離れる事になる それが心残りだと言う藤子も
本当はずっと紫式部の傍にいたいし 男だったら絶対に嫁ぐのにって両想いですかw
どうして男じゃないのか、どうして藤子を一番幸せに出来るのは自分じゃないのか
自分こそが藤子を一番必要としていて 世界で一番愛しているのに――…
結婚して京を離れた藤子、紫式部も結婚するけど夫に先立たれ 今は彰子様の下に宮仕え
あれ以来 二人はずっと会わないままになってしまっているようですね
藤子に会いたいと 思いを募らせる紫式部だけど
同僚の女房達から 藤子が京に戻っていると聞かされる事に!
さらに旦那が今度の除目で甲斐の守になり 近々出立すると言う事で
慌てて藤子の所へ会いに向かった紫式部!
会いたかったのに 戻って来ているのならどうして教えてくれなかったのか?
自分は相変わらず勉強ばかりだけど、約束通り文才で男達と渡り合っていけてると思うし
物語を書いていて 帝にも面白いと褒めて頂いた
話したい事がいっぱいあるし、早く会いたいと気持ちも高まり
藤子もきっと変わっていないだろうと思っていたけど…
久し振りに姿を見た藤子は以前とは雰囲気が違い、紫式部の姿を見ても
直ぐに視線を逸らして牛車の中へと入ってしまいましたね
もしかして人違いかと考えるも、見間違えはずがないし 間違いなく藤子だった
どうして何も言ってくれなかったのか…
藤子宛てに文を書いた紫式部
『めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな』
あれは本当に貴女だったのかな? 曇る夜空の月みたいな人 見えたと思ったらまた隠れる
文を読み 思わず言葉に詰まる藤子だけど、子供たちが騒ぎ出したw
子供3人も面倒みるのは大変ですよね
父親は何処にいったかと聞く妹に、愛人の所に行ったと言う兄
…子供は正直なだけに 時に物凄い残酷にも(苦笑)
まぁ、この時代は愛人が何人もいるのが普通っぽい感じですけど…
自分と紫式部は遠い存在になってしまったから会えないと言う藤子
文句も言えず ただ男に流される今の姿を見られたくない
腕っぷしで男に勝つと約束したけど、結局は男に流される人生になった藤子にとっては
約束通り、才能で男と対等に渡り合っている紫式部との差を感じたのだろうし
紫式部の評判は 宮中の外にも広まっていただろうから 聞き及んでたんでしょうね
だからこそ 余計に合わせる顔が無いと思ってしまったのかな
そして 紫式部も自分だけが昔の約束をひきづっていたのだろうかと思い悩む…
藤子はあの頃の気持ちに背を向けてしまったのだろうか?
今でも きっと気持ちは変わっていないはず、ただ女と言うたけで
その気持ちのまま生きる事が許されないのだと!
自分が源氏の物語で書くべき事、書きたい事をみつけたと言う紫式部
本当に書きたいのは、煌びやかな宮中の暮らしでも 夢のような絵空事の恋でもなく
しなやかな強さを持った女たちの姿だと――!
書き続けていれば、いずれ藤子が読む事があるかもしれない
女に自由のないこの世界で 砕けてしまいそうな彼女の心に響く
強い女性たちの姿を藤子に見せたい!
物語を書くように勧めてくれたように、スランプに陥っていた紫式部に
本当に書きたい事を気付かせてくれたのも藤子だった
それくらい、紫式部にとって藤子は大切な存在だったのだなと…
この思いを 伝えたい、藤子が褒めてくれた物語の力で――
こうして紫式部が書き上げたのが源氏物語 全五十四帖
彰子様に九帖「葵」を提出してたけどホント長編小説なんですね
源氏物語、ちゃんと読んだ事ないなぁ…
今回は紫式部と藤子の友情話
…親友というより 百合な感じでしたけど(苦笑)
源氏物語、単なる物語ではなく 藤子へのメッセージも込められてると考えると
また話の印象が変わってくるかもですね!
公任と紫式部のやり取りが面白かったです
あの公任が落ち込むって かなり珍しいですよねw
もっと二人のやりとり見てみたいなと!
NEXT⇒『通雅と当子 左京大夫通雅』

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私が源氏の物語で書くべき事 書きたい事」
物語の続きが書けずに スランプに陥っていた紫式部
幼い頃に藤子と交わした約束
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【第11話 あらすじ】
源氏物語を執筆中の紫式部はスランプに悩み、物語を書くきっかけになった幼馴染の藤子のことを思い出していた。美しく勝気な藤子は、それぞれの才能を活かして女という不自由な立場から抜け出そうと明るく夢を語っていた。結婚して離れ離れになってからも、紫式部の藤子への気持ちは変わらなかった。ある日、同僚から藤子が京へ戻ってきているという話を聞いた紫式部は、急いで彼女の元へ向かうが...。
今回の冒頭は定家…ではなく公任でしたねw
最近気になっている女性、源氏物語の作者・藤式部
根暗…もといアンニュイな才女が好みなのだとか~
とはいっても恋愛というよりも からかうと面白いって意味のようですけど(苦笑)
源氏物語の紫の上にちなんで 紫ちゃんと呼んでみたら
光源氏でもないくせに そんな呼び方するなと怒られる事に…
何故だと物凄い落ち込み様の公任に、セクハラが許されると許されない人がいる
自分が同じ事を言っていたら彼女は喜んでいたと言う斉信
納得のいかない公任に、実践してみようと 藤式部に紫ちゃんと声をかけてみると
公任の時とは明らかに反応が違って、思わず赤くなってる藤式部w
その様子に衝撃を受ける公任を、ちょっと呆れ気味で見ている行成が(苦笑)
すっかり落ち込み無精髭を生やして 仕事も手につかない公任を立ち直せるために
自分のシナリオ通りに動けと 藤式部を脅した――!
御簾を引き裂いて鬼のような形相で脅す行成が怖過ぎるw
行成に脅されながら公任の所へ向かった藤式部は涙目状態(苦笑)
それでも、何とかお見舞いとお礼に来たと言い
このたび、ペンネームを藤式部から紫式部に変える事にしたのだと!
それというのも 公任が紫と呼んだ事が内裏で定着し 源氏物語も評判が良く
名付け親になってくれた公任にお礼を…って
背後で目を光らせてる行成が怖いよ!
この流れだと 紫式部に改名したのが行成の圧力によるものに見える(苦笑)
お礼の言葉を言われ すっかり機嫌が直った公任も単純な感じで
創作の助けになれたのなら何よりだと 気分も上がり仕事がはかどる!
…って、全ては行成が仕事をさせる為に仕組んだ訳ですけどね
計画通りな感じで ベッと舌を出す行成、かなり策士と言うか腹黒いw
ここでようやく定家の登場、今回は宇宙遊泳ですか
源氏物語は世界最古の長編小説と言われ、書かれたのは おおよそ1000年前
今では20以上の言語に翻訳されて 世界各国で読まれている
これを書いた紫式部は、清少納言より少し後に宮中に仕えていたと言う事で
二人に直接的な接点は無いのですね
何気なく書いた物語が評価され、中宮彰子様の教育係として宮仕えする事になった紫式部
しかし、ぶっちゃけ続きを書きたくないと 思いっきりスランプに陥ってるようで…
なかなか筆が乗らず 源氏物語の続きが書けずにいる所へ
彰子様からは ゆっくりでも良いものを作って欲しい、御上も楽しみにしていると
スランプの上に、さらにプレッシャーをかけられ 押しつぶされそうに…
期待も大きくプレッシャーをかけられる程 余計に書けなくなっちゃいますよね(汗)
絶望の蟻地獄的スパイラルに嵌り 思わず叫ぶ紫式部がw
周りの期待に応えるには、どんな物語にすれば良いのか?
煌びやかな宮中の暮らしを描くか それとも夢のように美しい恋物語か――…
何を書けば良いのか悩む紫式部、そもそも源氏物語は長編にするつもりはなかった
周りの評価が良いから 続きを書かざるにはいられなくなった感じですかね
ただ 道ならぬ恋や忍ぶ恋を描きたかっただけ
源氏物語のように 自分も手の届かぬ人を思い続けている
そんな紫式部の思いが この作品には込められているのですね
紫式部が思いを寄せていたのは藤子、幼い頃から一緒だった二人
小鳥のように身軽で誰よりも強かった藤子に対し、暇さえあえれば勉強していた紫式部
漢詩を読んだりと 学問の才能があると褒められていたけれど
この時代、やはり女性の扱いはまだまだ低かったのですね…
男の子たちからは 女の分際で漢詩を読むなんて恥ずかしい奴だといじめられ
父親も文学の才能は女にとっては邪魔もの、どうして男のじゃなかったのかとか
女性が活躍するには やはり厳しい現状
そんな紫式部を慰めてくれたのが藤子
意地悪言った奴をブッ飛ばしてやるとか男勝りですね
男より頭が良い紫式部は藤子の自慢、そういってくれるのが救いになってたのかな
白楽天に書かれているお話を読む紫式部に、自分でお話を書いてはどうかと勧める藤子
たくさん本を読んでいるなら書けるし 読んでみたいと言われて
藤子の為に初めてお話を書いた紫式部
とても面白いと褒めてもらい、約束を交わした二人
藤子は腕っぷしで、紫式部は勉強で男に勝つ!!
女に自由は無いと言ってる奴を鼻で笑ってやるのだと!
そんな藤子をキラキラした目で見つめる紫式部がw
藤子だけが自分を認めてくれる、褒めてくれる
自分には藤子だけいれば良い 藤子さえ傍にいてくれたら他に何もいらない
親友と言うか それ以上の感情もあったのかな
二人で一緒にいる時間が 紫式部にとっては何より楽しかったんだろうなぁ
やがて 良い物件だったからと 結婚する事になった藤子
親に逆らえないからではなく、方向転換したと言う事だけど
才能のある紫式部とは違い 腕っぷしでは男に通用しなくなったから
今度は美貌を活かして 逆に男を手玉にとってやるのだと!
そんな藤子が弱音を吐かない事を知っている紫式部は
孝行者だから親の顔を立てる為に結婚を決めた事も分かっている
藤子は勿論大人しく家に閉籠る気は無いし、宮仕えにも理解がありそうだと
結婚も踏み台にするくらいの考えのようですねw
辛い事も前向きに考えて乗り越えようとする藤子、そんな自分には無い強さが好き
自慢の親友である藤子の事が 紫式部はホントに好きなんだなぁ…
しかし、結婚したら京を離れる事になる それが心残りだと言う藤子も
本当はずっと紫式部の傍にいたいし 男だったら絶対に嫁ぐのにって両想いですかw
どうして男じゃないのか、どうして藤子を一番幸せに出来るのは自分じゃないのか
自分こそが藤子を一番必要としていて 世界で一番愛しているのに――…
結婚して京を離れた藤子、紫式部も結婚するけど夫に先立たれ 今は彰子様の下に宮仕え
あれ以来 二人はずっと会わないままになってしまっているようですね
藤子に会いたいと 思いを募らせる紫式部だけど
同僚の女房達から 藤子が京に戻っていると聞かされる事に!
さらに旦那が今度の除目で甲斐の守になり 近々出立すると言う事で
慌てて藤子の所へ会いに向かった紫式部!
会いたかったのに 戻って来ているのならどうして教えてくれなかったのか?
自分は相変わらず勉強ばかりだけど、約束通り文才で男達と渡り合っていけてると思うし
物語を書いていて 帝にも面白いと褒めて頂いた
話したい事がいっぱいあるし、早く会いたいと気持ちも高まり
藤子もきっと変わっていないだろうと思っていたけど…
久し振りに姿を見た藤子は以前とは雰囲気が違い、紫式部の姿を見ても
直ぐに視線を逸らして牛車の中へと入ってしまいましたね
もしかして人違いかと考えるも、見間違えはずがないし 間違いなく藤子だった
どうして何も言ってくれなかったのか…
藤子宛てに文を書いた紫式部
『めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな』
あれは本当に貴女だったのかな? 曇る夜空の月みたいな人 見えたと思ったらまた隠れる
文を読み 思わず言葉に詰まる藤子だけど、子供たちが騒ぎ出したw
子供3人も面倒みるのは大変ですよね
父親は何処にいったかと聞く妹に、愛人の所に行ったと言う兄
…子供は正直なだけに 時に物凄い残酷にも(苦笑)
まぁ、この時代は愛人が何人もいるのが普通っぽい感じですけど…
自分と紫式部は遠い存在になってしまったから会えないと言う藤子
文句も言えず ただ男に流される今の姿を見られたくない
腕っぷしで男に勝つと約束したけど、結局は男に流される人生になった藤子にとっては
約束通り、才能で男と対等に渡り合っている紫式部との差を感じたのだろうし
紫式部の評判は 宮中の外にも広まっていただろうから 聞き及んでたんでしょうね
だからこそ 余計に合わせる顔が無いと思ってしまったのかな
そして 紫式部も自分だけが昔の約束をひきづっていたのだろうかと思い悩む…
藤子はあの頃の気持ちに背を向けてしまったのだろうか?
今でも きっと気持ちは変わっていないはず、ただ女と言うたけで
その気持ちのまま生きる事が許されないのだと!
自分が源氏の物語で書くべき事、書きたい事をみつけたと言う紫式部
本当に書きたいのは、煌びやかな宮中の暮らしでも 夢のような絵空事の恋でもなく
しなやかな強さを持った女たちの姿だと――!
書き続けていれば、いずれ藤子が読む事があるかもしれない
女に自由のないこの世界で 砕けてしまいそうな彼女の心に響く
強い女性たちの姿を藤子に見せたい!
物語を書くように勧めてくれたように、スランプに陥っていた紫式部に
本当に書きたい事を気付かせてくれたのも藤子だった
それくらい、紫式部にとって藤子は大切な存在だったのだなと…
この思いを 伝えたい、藤子が褒めてくれた物語の力で――
こうして紫式部が書き上げたのが源氏物語 全五十四帖
彰子様に九帖「葵」を提出してたけどホント長編小説なんですね
源氏物語、ちゃんと読んだ事ないなぁ…
今回は紫式部と藤子の友情話
…親友というより 百合な感じでしたけど(苦笑)
源氏物語、単なる物語ではなく 藤子へのメッセージも込められてると考えると
また話の印象が変わってくるかもですね!
公任と紫式部のやり取りが面白かったです
あの公任が落ち込むって かなり珍しいですよねw
もっと二人のやりとり見てみたいなと!
NEXT⇒『通雅と当子 左京大夫通雅』


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2012.09.04 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第10話「名古曽の滝 大納言公任」
「仕事に情は挟むなよ
仕事か友達か、両方取れん時は
どちらかを切り捨てるしかない」
蔵人頭として多忙な日々を送る行成
公任というより清少納言と行成がメインな感じでしたね

【第10話 あらすじ】
藤原道長の台頭によって、清少納言が仕える中宮・定子の立場は危うくなっていった。行成は蔵人頭として多忙な日々を送る一方、清少納言とはどんどん疎遠になっていた。もやもやする行成の気持ちを察してか藤原公任は上から目線で仕事と女とどっちかを選ぶしかないと助言する。行成の働きによって彰子が入内。追いやられた定子の死をきっかけに清少納言は宮中を去る。すると、疲れ切った行成が現れて...。
今回の定家は瀬綱と一緒に平安京バレエ団…って また凄い事になってますね
頭の飾りがニワトリだったりと インパクトが(苦笑)
相変らずアバンはスタッフさんが 遊びまくってる感じでw
百人一首の元ネタになったと言われる百人秀歌には定子様の辞世の歌が載っている
しかし、良い歌にも関わらず実際にの百人一首に載せていないのは何故か?
さぁ どうしてかなと言葉を濁す定家の思いとは…
陸奥への出立を明日に控え、公任と酒を酌み交わす実方
一体何人の女房が無くかなとからかう公任に、心残りがあるのなら蕾が花開くのを見れない事だと言う実方だけど清少納言の事を気にかけているようで
別れた後も 何かと気にかけたりと、見守っている感じが良いですね
当代一の切れ者の公任からの文に 見事な返しが出来れば評判も上がるだろうと
気が向いたら文の一つでも出して欲しいと 公任に清少納言を気に掛けるように託す実方
気の利いた返しが出来なければ元カノが大恥をかく事になる
相変らず意地の悪い公任だけど、清少納言なら上手くやれるし楽しみにしていると
陸奥へ向かって行った実方とこれが最後に会ったシーンになってしまうとは…
実方が都に帰る事はなく、出立から数年 任国にて不慮の事故で亡くなる事に(涙)
調べてみると馬の下敷きに…って事みたいですね
清少納言に御簾を上げさせ 庭の雪景色を楽しんでいた定子様
最近塞ぐ事が多く気が滅入っていたけど、久し振りに清々しい気分になったと
やはり色々と気苦労も多いのか 気が塞ぐ事も多いようですね…
そんな定子様を気遣いながら 仕えている清少納言の所へ公任から文が届く事に!
実方に言われた言葉を思い出し、文を出してきたようで
『すこし春ある ここちこそすれ』
そこには歌の下の句が書かれ、上の句を読めと言う事!?
公任をはじめ 皆が返事を待ってると聞かされ 慌てる清少納言!
あの清少納言がどんな返しをしてくるのかと 期待されているようで
このお題は少々難しいのではないかと言う公達だけど
公任の事だから あえて試す感じで、わざと難しそうなお題にしたのか…?
そんな公任相手に下手な返事はしたくないと悩む清少納言だけど
今は帝が来てるから定子様に相談する事も出来ない
下手なうえに返事が遅いのでは何の取り柄もないと焦りが…
しかし、定子さまと雪を見ていたのを思い出し 良い歌が思いついたようで!
『空寒み 花にまがへて 散る雪に すこし春ある ここちこそすれ』
空の寒さに まるで花と見まがうばかりに 雪が散り落ちるので
わずかに春の気配があるようだ
見事な返事をした清少納言に他の公達も さすがだと褒めて
帝に申し上げ内侍に推挙しても良いくらいだと好評!
清少納言の所へ訪れた公任も なかなか見事だと素直に褒めていたりと珍しいw
この雪の日に春の歌を詠む、それで白楽天の〝南秦の雪〟の一節だとピンときた清少納言
「三時雲冷多飛雪、二月山寒少有春」
三時雲冷やかにして多く雪を飛ばす 二月山寒うして少しく春あり
公任はこの一節から下の句を、清少納言は上の句を詠んだのですね
さらに雪を花に見立て 春に彩りを加えたりと、このお題は優し過ぎたかと言う公任だけど
白楽天は基本中の基本だと言う生意気だけど才能ある女性がいると誇らしげに話し
実方が随分気にかけていたのを知ってたから、あえて白楽天を引用したのか…
清少納言の事は実方から色々と聞かされていたから、不思議と古くからの知り合いのように感じると言う公任
清少納言も同じように聞かされていたから昔から知っていたような気がすると
顔を合わせる事は少ないけど、実方を通して色々と知ってる仲なのですね
もしここに実方もいたら…って 切な過ぎる(涙)
道長と共に遊覧に訪れた公任
弘仁の頃は見事な景観を誇っていたと言うが、水が枯れた滝など死んだも同然
滝どのに無常でも重ねて一句でも…と言う事で 歌を読む事になった公任
同伴していた行成も詠めと言われたけど、あくまで書記係w
天下随一と書が上手いって事で有名だったようですね!
つまらなそうにしてたのが分かり易かったのかと言う公任は行成の方がつまらなそうな顔をしてるとサラリと失礼な事を!
元が つまらない顔だと流す行成だけど、自分も無表情の練習しようかって(苦笑)
朝議をすっぽかして物見遊山とは…って さっそく道長の嫌味を口にする公任
一緒にさぼってるのだから同罪だと言う行成に、一番悪いのは帝だと
道長の娘の入内をいつまでも認めようとせず、その腹いせの朝議すっぽかしでしたか…
とは言え、随分と大人げないやり方ですね
しかし、今 朝廷を纏める事が出来るのは道長しかいないのも事実と言う事で
ここは何とか帝に折れて頂かないと 政が滞る事になると言う公任
勿論それは帝も承知だけど、入内を認めないのは定子様を守る為
何の後ろ盾もない定子様の立場は危ういのだと…
美しい話だけど私情で執政は動かせない、それを諌めるのも蔵人頭の行成の役目
そう言う公任だけど、帝と同じく中宮側に親しい人間がいるから気が咎めるのかと
清少納言との事はお見通しなのか、ズバッと痛いとこを突いてきた感じで(汗)
仕事に情は挟むな、仕事か友達か 両方取れない時は どちらか切り捨てるしかないのだと!
嫌味ばかりでは無く 厳しいながらも行成の事を思っての言葉ですね
ここで公任が閃いて詠んだ歌は
『滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ』
昔あったという見事な滝が流れる音はもう聞こえないけど
名前だけは残って語り継がれている――
自分で詠んで 悪くない出来だと満足してるのが公任らしいなぁ
そんな歌に、栄華なんて夢のように儚い 本当に名前は残るのかと訊ねる行成
自分達が世俗にしがみ付いて何を成そうとも、いつかは生きていた事さえ忘れ去れていくのではないかと、不安を口にするけど
消えていく者を見るにつけ公任も同じ思いを感じてたようですね
一時は宮廷の寵児と謳われた実方も 亡くなってからは名前を聞く事もなくなった
いずれは自分も同じように忘れられていく運命なのではないか…
でも一縷の望みはあると言う公任
行成の書や、清少納言の草紙は 後世に残るかもしれない――
何にせよ先の事は知り様もないから、今はただ流れに身を任せて
ままならぬ世の中を ままならぬなりに上手に生きるしかないのだと…
当時の人たちも 何か生きた証しを残そうと必死だったのですね
そのお陰で 当時残された書などで、今も語り継がれる事になっている
生きていたのを忘れられず 長く語られているって凄い事だなぁ
定子様を皇后宮の座に置き彰子様を中宮にと、帝の正妻を二人にした道長
しかも帝の決意を促したのは行成だったとは…
これで定子様の立場はさらに…って感じだったんですかね
最後まで支えると決めた清少納言だけど
長保二年 十二月十六日、定子様は媄子内親王を出産した直後に崩御する事に…
すっかり元気の無くなってしまった行成、提出した昇進願いも却下されたようだけど
蔵人頭なんて激務をこなせる人物は他にいないと 上が手放さないようですね
友人二人が出家したりと、あくせく働く自分が急に虚しくなってしまったのではないか
色々と噂されているようだけど、やはり一番大きな要因は清少納言の事なのかな
定子様が崩御され宮中を退出してからは 連絡を取らずに疎遠のになってるようで
今でもたまに連絡を取り合っていると言う公任から
清少納言が近々に京を離れ摂津に下ると聞かされた行成
お節介かも知れないと思いつつ、仲が良かったからと教えてくれたようですね
公任なりに元気のない行成の事を心配してくれたたのかな?
冷静な表情を崩さなかったものの、心中穏やかじゃない行成
清少納言が自分に何も告げずに都を離れる――
定子様の一件でどこか後ろめたくて疎遠になっていたけれど これでは斉信と変わらない
何だか無性に疲れたとか、精神的にもかなりまいってる感じですね(汗)
久し振りに清少納言の所へ向かった行成
ニワトリの鳴き真似で 清少納言を呼び出したけど、やっぱりチョロいとかw
まさか、以前の文のやり取りが こう繋がってくるとは(苦笑)
今宵こそ 恋の関を越えさせていただこうかと…って冗談を口にする行成だけど
恋の関は越えないから、昔みたいに 夜話の相手だけでもして欲しいと…
定子様の一件で自分が恨まれてるんじゃないかと不安だったのですね
恨んでないし、男の世界の機微なら少しは分かっているつもりだと言う清少納言
帝と道長が手を取り合わないと政が立ち行かない、彰子様の立后はその為に必要だった
国の未来を思えば 行成は正しい事をしたし 立派だと!
もしどうしても気が咎めるのなら、定子様が残された御子様を守ってあげて欲しい
都を離れる清少納言に、このまま御所に残って御子様の成長を見守ると言う道もあるはずだと言う行成は 定子様以外に仕える気は無いのかと訊ね
道長から再出仕の誘いもあっただろうし、定子様一の女房だった事もあり
最初のうちは周りの目も厳しいだろうけど 清少納言の事は自分が守ると!
その気持ちはありがたいけど、やはり戻るつもりは無いと断る清少納言
御子様の事は心配だけど、自分にはやるべき事がある――
枕草子には一家没落の定子様の死後 哀しい事は何一つ書かれてはいない
後世に伝えたいのは 明るく聡明だった定子様の笑顔だから
楽しかった日々を楽しいまま 草紙に閉じ込める事が役目なのだと!
それなのに忠勤に励んでいた自分が別の所へ出仕したと言う話が残ってしまったら台無しになる、この先の舞台に現れてはいけない、務めはまだ続いてるのだと言う清少納言
本当 定子様の事を思っているんだなと感じますね
御子様の心配よりも仕事をかと言う行成に、仕事第一はお互い様だと返す清少納言
くだらない話をしていた頃が一番楽しかったと昔を懐かしむけど
戻りたいと言う後ろ向きな考えはしないと言う行成
御簾を降ろして外へと出てきた清少納言の頬に手を伸ばし、そのままキスをする二人
このシーンはOPにも使われている場面ですね
自分もあの頃は楽しかったと言う清少納言、だからこそ前に進もうと!
楽しかった思い出は 戻りたいと今を嘆くものでは無く
前向きに今を頑張る為にあるのだと、抱き寄せられ涙を浮かべる行成が…
昔を思い出すたびに悲しくなったりしないように
強く真直ぐ生きて きっと豊かな人生を送ろうと――
辛かったこの別れの冬も いずれ雪が解けて春が来る
そうしたら 私たちの思いも また何処かでそれぞれの花を咲かす
…二人は このまま別れる事になったのですね
行成は定子様が生んだ敦康親王の家司となり 親王が亡くなるまでその任を全う
そして、清少納言が残した枕草子は なお今も伝わる
『夜もすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひむ涙の 色ぞゆかしき』
私と愛し合った事をお忘れでないのなら 世を去った私を恋うて
貴方が流す涙の色がどんな色か その色が知りたい…
定子様が残した歌、後年の彼女が詠んだ心細さを秘めた哀しい歌
そんな歌を百人一首から外して定家
現存する枕草子の写本、三巻本は定家の手によるものだと言われているのですね
枕草子を書き写しながら 何を読み取ったのか――…
いずれにせよ世に知られている百人一首に定子の歌が入らなかった事により
中宮定子と聞いて真っ先に思い浮かべる姿は枕草子に書かれている定子の姿になった
後世に伝えたいのは 明るく聡明だった定子様の笑顔
そんな清少納言の思いを定家も汲み取り
あえて百人一首に入れなかった、そう考えると色々深いなと!
後世に名前が残ると言うのも凄い事だけど
どんなイメージで伝えられるかによって 印象も大きく変わりますし…
今回はギャグも無く、シリアスな展開となりましたが
色々と考えさせられるシーンも多かったなと
百人一首や歌人、知れば知るほど…って感じでホント奥が深いですね
NEXT⇒『香子と藤子 紫式部』
次回は紫式部の登場!

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仕事か友達か、両方取れん時は
どちらかを切り捨てるしかない」
蔵人頭として多忙な日々を送る行成
公任というより清少納言と行成がメインな感じでしたね
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【第10話 あらすじ】
藤原道長の台頭によって、清少納言が仕える中宮・定子の立場は危うくなっていった。行成は蔵人頭として多忙な日々を送る一方、清少納言とはどんどん疎遠になっていた。もやもやする行成の気持ちを察してか藤原公任は上から目線で仕事と女とどっちかを選ぶしかないと助言する。行成の働きによって彰子が入内。追いやられた定子の死をきっかけに清少納言は宮中を去る。すると、疲れ切った行成が現れて...。
今回の定家は瀬綱と一緒に平安京バレエ団…って また凄い事になってますね
頭の飾りがニワトリだったりと インパクトが(苦笑)
相変らずアバンはスタッフさんが 遊びまくってる感じでw
百人一首の元ネタになったと言われる百人秀歌には定子様の辞世の歌が載っている
しかし、良い歌にも関わらず実際にの百人一首に載せていないのは何故か?
さぁ どうしてかなと言葉を濁す定家の思いとは…
陸奥への出立を明日に控え、公任と酒を酌み交わす実方
一体何人の女房が無くかなとからかう公任に、心残りがあるのなら蕾が花開くのを見れない事だと言う実方だけど清少納言の事を気にかけているようで
別れた後も 何かと気にかけたりと、見守っている感じが良いですね
当代一の切れ者の公任からの文に 見事な返しが出来れば評判も上がるだろうと
気が向いたら文の一つでも出して欲しいと 公任に清少納言を気に掛けるように託す実方
気の利いた返しが出来なければ元カノが大恥をかく事になる
相変らず意地の悪い公任だけど、清少納言なら上手くやれるし楽しみにしていると
陸奥へ向かって行った実方とこれが最後に会ったシーンになってしまうとは…
実方が都に帰る事はなく、出立から数年 任国にて不慮の事故で亡くなる事に(涙)
調べてみると馬の下敷きに…って事みたいですね
清少納言に御簾を上げさせ 庭の雪景色を楽しんでいた定子様
最近塞ぐ事が多く気が滅入っていたけど、久し振りに清々しい気分になったと
やはり色々と気苦労も多いのか 気が塞ぐ事も多いようですね…
そんな定子様を気遣いながら 仕えている清少納言の所へ公任から文が届く事に!
実方に言われた言葉を思い出し、文を出してきたようで
『すこし春ある ここちこそすれ』
そこには歌の下の句が書かれ、上の句を読めと言う事!?
公任をはじめ 皆が返事を待ってると聞かされ 慌てる清少納言!
あの清少納言がどんな返しをしてくるのかと 期待されているようで
このお題は少々難しいのではないかと言う公達だけど
公任の事だから あえて試す感じで、わざと難しそうなお題にしたのか…?
そんな公任相手に下手な返事はしたくないと悩む清少納言だけど
今は帝が来てるから定子様に相談する事も出来ない
下手なうえに返事が遅いのでは何の取り柄もないと焦りが…
しかし、定子さまと雪を見ていたのを思い出し 良い歌が思いついたようで!
『空寒み 花にまがへて 散る雪に すこし春ある ここちこそすれ』
空の寒さに まるで花と見まがうばかりに 雪が散り落ちるので
わずかに春の気配があるようだ
見事な返事をした清少納言に他の公達も さすがだと褒めて
帝に申し上げ内侍に推挙しても良いくらいだと好評!
清少納言の所へ訪れた公任も なかなか見事だと素直に褒めていたりと珍しいw
この雪の日に春の歌を詠む、それで白楽天の〝南秦の雪〟の一節だとピンときた清少納言
「三時雲冷多飛雪、二月山寒少有春」
三時雲冷やかにして多く雪を飛ばす 二月山寒うして少しく春あり
公任はこの一節から下の句を、清少納言は上の句を詠んだのですね
さらに雪を花に見立て 春に彩りを加えたりと、このお題は優し過ぎたかと言う公任だけど
白楽天は基本中の基本だと言う生意気だけど才能ある女性がいると誇らしげに話し
実方が随分気にかけていたのを知ってたから、あえて白楽天を引用したのか…
清少納言の事は実方から色々と聞かされていたから、不思議と古くからの知り合いのように感じると言う公任
清少納言も同じように聞かされていたから昔から知っていたような気がすると
顔を合わせる事は少ないけど、実方を通して色々と知ってる仲なのですね
もしここに実方もいたら…って 切な過ぎる(涙)
道長と共に遊覧に訪れた公任
弘仁の頃は見事な景観を誇っていたと言うが、水が枯れた滝など死んだも同然
滝どのに無常でも重ねて一句でも…と言う事で 歌を読む事になった公任
同伴していた行成も詠めと言われたけど、あくまで書記係w
天下随一と書が上手いって事で有名だったようですね!
つまらなそうにしてたのが分かり易かったのかと言う公任は行成の方がつまらなそうな顔をしてるとサラリと失礼な事を!
元が つまらない顔だと流す行成だけど、自分も無表情の練習しようかって(苦笑)
朝議をすっぽかして物見遊山とは…って さっそく道長の嫌味を口にする公任
一緒にさぼってるのだから同罪だと言う行成に、一番悪いのは帝だと
道長の娘の入内をいつまでも認めようとせず、その腹いせの朝議すっぽかしでしたか…
とは言え、随分と大人げないやり方ですね
しかし、今 朝廷を纏める事が出来るのは道長しかいないのも事実と言う事で
ここは何とか帝に折れて頂かないと 政が滞る事になると言う公任
勿論それは帝も承知だけど、入内を認めないのは定子様を守る為
何の後ろ盾もない定子様の立場は危ういのだと…
美しい話だけど私情で執政は動かせない、それを諌めるのも蔵人頭の行成の役目
そう言う公任だけど、帝と同じく中宮側に親しい人間がいるから気が咎めるのかと
清少納言との事はお見通しなのか、ズバッと痛いとこを突いてきた感じで(汗)
仕事に情は挟むな、仕事か友達か 両方取れない時は どちらか切り捨てるしかないのだと!
嫌味ばかりでは無く 厳しいながらも行成の事を思っての言葉ですね
ここで公任が閃いて詠んだ歌は
『滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ』
昔あったという見事な滝が流れる音はもう聞こえないけど
名前だけは残って語り継がれている――
自分で詠んで 悪くない出来だと満足してるのが公任らしいなぁ
そんな歌に、栄華なんて夢のように儚い 本当に名前は残るのかと訊ねる行成
自分達が世俗にしがみ付いて何を成そうとも、いつかは生きていた事さえ忘れ去れていくのではないかと、不安を口にするけど
消えていく者を見るにつけ公任も同じ思いを感じてたようですね
一時は宮廷の寵児と謳われた実方も 亡くなってからは名前を聞く事もなくなった
いずれは自分も同じように忘れられていく運命なのではないか…
でも一縷の望みはあると言う公任
行成の書や、清少納言の草紙は 後世に残るかもしれない――
何にせよ先の事は知り様もないから、今はただ流れに身を任せて
ままならぬ世の中を ままならぬなりに上手に生きるしかないのだと…
当時の人たちも 何か生きた証しを残そうと必死だったのですね
そのお陰で 当時残された書などで、今も語り継がれる事になっている
生きていたのを忘れられず 長く語られているって凄い事だなぁ
定子様を皇后宮の座に置き彰子様を中宮にと、帝の正妻を二人にした道長
しかも帝の決意を促したのは行成だったとは…
これで定子様の立場はさらに…って感じだったんですかね
最後まで支えると決めた清少納言だけど
長保二年 十二月十六日、定子様は媄子内親王を出産した直後に崩御する事に…
すっかり元気の無くなってしまった行成、提出した昇進願いも却下されたようだけど
蔵人頭なんて激務をこなせる人物は他にいないと 上が手放さないようですね
友人二人が出家したりと、あくせく働く自分が急に虚しくなってしまったのではないか
色々と噂されているようだけど、やはり一番大きな要因は清少納言の事なのかな
定子様が崩御され宮中を退出してからは 連絡を取らずに疎遠のになってるようで
今でもたまに連絡を取り合っていると言う公任から
清少納言が近々に京を離れ摂津に下ると聞かされた行成
お節介かも知れないと思いつつ、仲が良かったからと教えてくれたようですね
公任なりに元気のない行成の事を心配してくれたたのかな?
冷静な表情を崩さなかったものの、心中穏やかじゃない行成
清少納言が自分に何も告げずに都を離れる――
定子様の一件でどこか後ろめたくて疎遠になっていたけれど これでは斉信と変わらない
何だか無性に疲れたとか、精神的にもかなりまいってる感じですね(汗)
久し振りに清少納言の所へ向かった行成
ニワトリの鳴き真似で 清少納言を呼び出したけど、やっぱりチョロいとかw
まさか、以前の文のやり取りが こう繋がってくるとは(苦笑)
今宵こそ 恋の関を越えさせていただこうかと…って冗談を口にする行成だけど
恋の関は越えないから、昔みたいに 夜話の相手だけでもして欲しいと…
定子様の一件で自分が恨まれてるんじゃないかと不安だったのですね
恨んでないし、男の世界の機微なら少しは分かっているつもりだと言う清少納言
帝と道長が手を取り合わないと政が立ち行かない、彰子様の立后はその為に必要だった
国の未来を思えば 行成は正しい事をしたし 立派だと!
もしどうしても気が咎めるのなら、定子様が残された御子様を守ってあげて欲しい
都を離れる清少納言に、このまま御所に残って御子様の成長を見守ると言う道もあるはずだと言う行成は 定子様以外に仕える気は無いのかと訊ね
道長から再出仕の誘いもあっただろうし、定子様一の女房だった事もあり
最初のうちは周りの目も厳しいだろうけど 清少納言の事は自分が守ると!
その気持ちはありがたいけど、やはり戻るつもりは無いと断る清少納言
御子様の事は心配だけど、自分にはやるべき事がある――
枕草子には一家没落の定子様の死後 哀しい事は何一つ書かれてはいない
後世に伝えたいのは 明るく聡明だった定子様の笑顔だから
楽しかった日々を楽しいまま 草紙に閉じ込める事が役目なのだと!
それなのに忠勤に励んでいた自分が別の所へ出仕したと言う話が残ってしまったら台無しになる、この先の舞台に現れてはいけない、務めはまだ続いてるのだと言う清少納言
本当 定子様の事を思っているんだなと感じますね
御子様の心配よりも仕事をかと言う行成に、仕事第一はお互い様だと返す清少納言
くだらない話をしていた頃が一番楽しかったと昔を懐かしむけど
戻りたいと言う後ろ向きな考えはしないと言う行成
御簾を降ろして外へと出てきた清少納言の頬に手を伸ばし、そのままキスをする二人
このシーンはOPにも使われている場面ですね
自分もあの頃は楽しかったと言う清少納言、だからこそ前に進もうと!
楽しかった思い出は 戻りたいと今を嘆くものでは無く
前向きに今を頑張る為にあるのだと、抱き寄せられ涙を浮かべる行成が…
昔を思い出すたびに悲しくなったりしないように
強く真直ぐ生きて きっと豊かな人生を送ろうと――
辛かったこの別れの冬も いずれ雪が解けて春が来る
そうしたら 私たちの思いも また何処かでそれぞれの花を咲かす
…二人は このまま別れる事になったのですね
行成は定子様が生んだ敦康親王の家司となり 親王が亡くなるまでその任を全う
そして、清少納言が残した枕草子は なお今も伝わる
『夜もすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひむ涙の 色ぞゆかしき』
私と愛し合った事をお忘れでないのなら 世を去った私を恋うて
貴方が流す涙の色がどんな色か その色が知りたい…
定子様が残した歌、後年の彼女が詠んだ心細さを秘めた哀しい歌
そんな歌を百人一首から外して定家
現存する枕草子の写本、三巻本は定家の手によるものだと言われているのですね
枕草子を書き写しながら 何を読み取ったのか――…
いずれにせよ世に知られている百人一首に定子の歌が入らなかった事により
中宮定子と聞いて真っ先に思い浮かべる姿は枕草子に書かれている定子の姿になった
後世に伝えたいのは 明るく聡明だった定子様の笑顔
そんな清少納言の思いを定家も汲み取り
あえて百人一首に入れなかった、そう考えると色々深いなと!
後世に名前が残ると言うのも凄い事だけど
どんなイメージで伝えられるかによって 印象も大きく変わりますし…
今回はギャグも無く、シリアスな展開となりましたが
色々と考えさせられるシーンも多かったなと
百人一首や歌人、知れば知るほど…って感じでホント奥が深いですね
NEXT⇒『香子と藤子 紫式部』
次回は紫式部の登場!


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2012.08.28 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第9話「少納言と行成 清少納言」
「恋の関はともかく、心の関なら
いつでも開いて差し上げますわよ」
清少納言に色々とアプローチする行成!
共通点がある二人は意気投合し 親しくなるけど…

【第9話 あらすじ】
藤原行成は友人から清少納言を紹介される。共に親が有名な歌人でありながら和歌が苦手という共通点から2人は早速意気投合する。行成は聡明でありながらどこか打ち解けない清少納言が気になり、いろいろとアプローチを試みる。しかし、清少納言は友達以上の関係を認めない。そこで行成は1通の文を出すのだが...。
今回の定家は平安警察特捜課…って、眼鏡にオールバックって
某 相棒ドラマの右京さんっぽいのですがw
瀬綱が鑑識…って、この冒頭のコーナーがどこに行こうとしてるのか分からない(苦笑)
と言う事で、今回の登場人物は藤原行成@寺島さん
小さい頃から笑った事が無いと言う事で、早速調査開始!
父親である義孝が亡くなった時、行成はまだ3歳だったのですね
人徳もあり歌人としても優れた人だった義孝の息子と言う事で
回りからの期待も高く、行成もそれに応えようと人一倍努力をしていたようだけど
それなりに上手いけど 特に優れた才能がある訳では無かったようで…
すっかり生真面目な性格に育った行成、笑った事が無いと言うのは
回りからの期待の重圧もあったんですかね、親が有名だと子供は苦労するなぁ
そんな行成に声を掛けてきた藤原斉信と中宮の御座所に一緒に向かった行成
女房達に愛想良く答える斉信に対して 愛想の全くない行成が(苦笑)
仕事柄 後宮への出入りは多くなるから 女房達とは上手くやらないと厄介な事になる
苦労して上り詰めた地位なのだから くだらない事で評判を落としてもつまらない
行成の事を色々と心配してくれる斉信が良いですね!
良い女房を紹介してやると、斉信が行成に紹介したのは清少納言!
元輔の娘で定子の信頼も厚く、賢い女性だから安心してものを頼めるし
それに、友人を褒めるのが趣味のようなものだから 仲良くしておいて損はないってw
歌人として名高い元輔の娘、歌でも詠み掛けられたら面倒だと考える行成だけど
新任の蔵人頭として紹介され、局は色めきだっていたのに自分ばかり紹介してもらい気が引けると言う清少納言の言葉にモテ期到来だとからかう斉信が(苦笑)
あいにく色も風流も弁えぬ無骨者だから期待には沿えないと言う行成に
謙徳公の一族は秀でた方が多いから 歌に素養があるのではないかと訊ねる清少納言は
歌は正直苦手だし 下手の横好きも見苦しいと行成の言葉に共感を覚えたようで!
清原家も歌人の家系、親が立派だと子供は苦労するし
親の後光明があっての立場とは言え、威を借りて下手くそが我が物顔するのはダサい
つたない歌で親の顔に泥は塗りたくはないと 同じ様に共感を覚え行成
歌嫌いだったりと、どうやら二人とも似た部分があり、話が合いそうな感じですね!
それ以来 何かと清少納言に取り次ぎを頼む行成に、女房が愚痴っていると言う斉信
どうやら行成は清少納言に…って事ですかね?
そこへ実方が通りかかり、清少納言の元彼だと紹介する斉信の言葉に反応する行成がw
普通に歩いてても絵になる男、以前花見の席で雨に降られた時
皆が逃げ惑う中 ただ一人雨の中で、どうせ濡れるなら桜の木の下で濡れたいと
古い歌を詠んで実演してみせたのは見事だったと褒める斉信だけど
逆にわざとらしくて風流が無く思えるし、雨の中ずぶ濡れになるなんて馬鹿だと
実方への嫉妬もあるのか 行成の言葉に棘がありまくり 意外と毒舌家だったようで(苦笑)
でも実方なら ずぶ濡れでも確かに絵になりますねw
そんな二人のやり取りを聞いていた公任は さっそく実方に告げ口w
行成はかなり辛辣だと言いつつ、でもズバッと言う事に関心した様子の実方
…と言うか、やはり公任って結構性格悪い感じですね~
実方が居るのを承知で 言伝しに来た行成を中に呼んで二人を会せて
丁度今 君がバカと貶した実方と行成の話をしてたとか(苦笑)
さらに3人で話をしようとか この状況を楽しんでる感じなのが…
悪ふざけが過ぎるし、自分も行成も そんな挑発には乗らないと言う実方
近々 陸奥へ出立する事が決まっている実方への余興のつもりだった公任だけど
陸奥への転勤が言い渡されたようで これで実方の出番も終わりですかね
公任は悪戯好きなだけで根は良い奴だから仲良くしてやってくれと
済まなかったと謝りフォローする実方がカッコ良い♪
人の中傷を気にせず 立ち振る舞いも優美な実方の姿を見て
これが清少納言の元恋人…って 行成は かなり意識してる感じでしたね
御簾を上げて出て行く実方の後に続いたのは良いけど…
付いてきてるとは思わなかった為 知らずに御簾を降ろしちゃった実方
そのまま冠を落とす羽目に…って、
当時は頭髪を晒す事は下着姿になるのと同じくらい恥ずかしい事だったとはw
宮中は直ぐに その話でもちきり…って 公任が広めたのか!?
本人は忘れたい話だけど 暫くは噂になりそうな感じですね
でも、怒らずに済まされた事は立派だと 行成を褒めた清少納言
昔 父親の元輔も落馬して冠を落とした事があるけど 慌てる事なく
禿げ頭だから冠が落ちるのは当たり前だと対処したようでw
自分は禿げじゃないと言う行成だけど、清少納言が言いたかったのは
切羽詰まった時の行動で男の真価が問われると言う事
取り乱さず冷静に対処した行成は男として合格!
それなら褒美に扇を外して顔を見せて欲しいと清少納言に迫る行成
冗談だと言うけど 内心はかなり本気だったんじゃ…
真顔で冗談を言うと清少納言も少し焦っていた感じだけど
こうして いつも一線を引いていたようですね
年が明けて起こった大事件、中宮定子様の兄弟が謝って法皇に矢を射かけた
その責を負うように、髪を切り 帝の御子を身籠ったまま宮中を退室する事に――
この時期には既に道隆も無くなり、弟の道長の勢力を伸ばしていたのかな?
そんな事もあって定子に仕えていた清少納言も里に帰ってしまったようで…
この事態を受けて、わざわざ清少納言の所を訊ねて 取り次ぎを依頼した行成
遅い時間に尋ねてきた行成に自分に会いに来たのかと考るも 直ぐに否定する諾子
余程の急用かと思い会ってみると、中宮様に渡して欲しいって 普通に業務連絡w
他の女房に頼めば済む事だと呆れるけど、他の女房に頼む気は無いし
清少納言がいけければ 仕事に差し障りが生じると言われたら 嫌な気はしないですよね
定子様と清少納言が宮中に戻ったのは その翌年の事
蔵人頭に就いた時は あの義孝の息子と言う事で期待を集めていた行成
しかし 今ではすっかり付き合い難い人として 女房の間では評判ガタ落ち!?
愛想良くしておけと言う斉信の言葉も あまり意味なかったようで(苦笑)
清少納言はどう思うのかと問い掛ける定子様、初の顔見せですね!
堅物で愛想は悪いけど、仕事は有能だし 良く付き合えば…って
褒め言葉が見つからないと フォローに困っている清少納言がw
とは言っても、行成が頼み事をするのは清少納言ばかりだから 懸想してるのではと
女房達の間では二人の仲も色々と噂になっているようで
定子様も清少納言が褒めるのなら良い所もあるのだろうと言うけど
朴念仁でも殿方は殿方だと言われ ハッとしていたから 少し思う所もあるんだろうなぁ
定子様への面目も保たれ上出来だと言う行成に、他の女房とも仲良くする努力をしろと
自分以外の女房とも上手くやれと心配する清少納言だけど、当の本人は 嫌ですと即答w
広く浅くと言うのは性に合わないし、万人と適当に付き合うよりも
ただ一つでも絶対の友愛を築けた人生こそ価値があると言う行成
やはりこの二人って 似たような考えを持ってるようですね
以前 同じ様な事を清少納言も言ってたから気持ちは良く分かる
けれど 公私は分けてもらわないと困るし、頑固も程々にしろと言う清少納言
ここからの二人の言葉の応酬が面白いですねw
人の本性は改めようがない 頑固は生まれつきだと言う行成に
間違っていたら潔く改めよと言う教えは無視するのかと返す清少納言
思わず 勝ったと心中で勝利宣言するのがw
でも ここは行成の方が1枚上手でしたね!
性格を改めよと無理を言うのなら、それなりの誠意を見せて欲しい
面と向かって助言をくれるなら考えると!
だから扇を外して顔を見せろと迫る行成、攻めていきますね~
相手がこれなら誠意を見せても無駄だと 最後は逃げる形になった清少納言
自分の誠意も無駄になると、行成もなかなかの性格で!
これ以上不興を買わないように さっさと退散しようとするけど
居座っていたのに 何かと理由を付けては帰ると、御簾から出てきた清少納言の扇に手を掛けながらも 結局それ以上は何も出来ない行成
一向に打ち解けてくれないから 距離を詰めかねていると言ったらどうするのか?
清少納言も行成の気持ちには気付いているんだろうけど 一線は引いたまま…
男一人引き止められないとは不甲斐無いと定子様にからかわれた清少納言だけど
そんなに仲が良いならくっついてしまえば良い、お似合いだと煽る定子様がw
相手は6歳も年下、おばさんが若い公達を捕まえてやに下がってると笑われるのがオチ
否定的な清少納言に、いくつになっても魅力的な女房は主人の自慢だと言ったりと
定子様的には 二人がつっくつのを応援してるって事で良いんですかね
煽るのはやめて欲しいし、可愛気がないと見限らないで欲しいと言う清少納言に
自分の方こそ 見限られないかと心配しているのだと言う定子様
道隆の亡き今、帝の寵愛だけを盾に後宮で戦い 一家の命運を背負いながらも陽気に振る舞う定子様の姿を労しいと感じるし
だからこそ女房一人の醜聞で定子の名まで汚しかねない今は 迂闊に恋は出来ない
それに、表向きは変わらない人たちも もう味方とは言えないし
行成も敵か味方かと言えば やはり敵と言う事になる
定子様の足を引っ張るような事は…と 清少納言はそこまで考えているのですね
行成を呼び止め清少納言が宮中のあれこれを書き綴った『枕草子』を見せる斉信
その中には斉信自身も主要人物として色々と書かれているようですね
面白かったから続きを見せるように言って欲しいと頼まれたけど
最近は職場も変わって 斉信は清少納言とは疎遠になっているようで…
それはあまりにも薄情ではないかと言う行成に 余計な世話だと返す斉信
仲が良かったのは自分と彼女に利害関係があったから、それは相手も承知の上
それに枕草子にしても、絵に描いたような公達 それと対等に渡り合う女房達
その中でも 自分たちは中宮を賛美する駒に過ぎない
それでも褒められる事が損になる訳じゃないから、それだけの関係だと言う斉信
行成に仲良くしろとは言ったけど 必要以上に肩入れするのは感心しないと忠告するも
そういう心構えだから それまでの関係にしかなれなかったと辛辣な事を言われ
それなら 心を開いてみろと清少納言を口説いてみろと言う斉信
真面目一途な行成なら あるいは果たせるかもしれないと!
そんな挑発を受けて さっそく清少納言に文を送る行成
他の女房達に後朝の文かとひやかされるも 相手があれじゃ無いかと酷い言われようw
昨夜は夜通し昔話をしようとしたけど 一番鶏に急かされ心残りだとか
こういう愛嬌もあるのだから 頑固さを直せばきっとモテると言う清少納言
夜中に帰ったのに おかしな言い訳の文への返事として
夜中に鳴く鳥なんて聞いた事が無いけど、唐土の孟嘗君の話を引き合いに出して
朝にならないと開かない関所を開かせるために、鳴きまねで関守を騙したと言う事で
行成を急かした鳥の声もきっと偽物だと返すけど
孟嘗君が鳥の声真似で函谷関を開かせたのなら、自分が開かせたいのは
自分と清少納言の間を隔てる恋の関所だと さらに押してきたw
ちょっとおかしな流れになってきて、本気で口説いてきたと感じた清少納言
きっと誰かにけしかけられたのだと、中宮付き女房として恥ずかしくないように
恋のお誘いには歌で返事を!
『夜をこめて 鳥のそら音は はるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』
貴方の嘘で開ける恋の関ではありませんよ
可愛げが無いけど これくらい機知に富んだ方が面白いとw
互いに歌を詠むのは避けていたから、こうして歌を交わすのは初めての事
改めて思うと照れくさく感じるけど、速攻で返事が返って来たー!
『逢坂は 人越え易き 関なれば 鳥鳴かぬにも あけて待つとか』
守りが堅い? 貴女は誰にでも体を開くからチョロイと皆言ってますよって…
歌が下手とか苦手とか言う以前に、失礼かつ下品すぎるww
思い切っておくった歌なのに返事をもらえず残念だと訪ねて来た行成だけど
あの歌に 一体どんな歌を返せばいいのか(苦笑)
軽蔑すると言う清少納言に、冗談だと言うけど 言って良い事と悪い事がある
さすがに あの歌はやり過ぎって感じですね
ついでに枕草子を届けに来てくれたけど、宮中で回し読みされていたとは(苦笑)
かなり好評だし、褒められて損は無いそうだって… 何か棘があるw
自分がこうして格別親しくしているのは 何か魂胆があってのものではない
それだけは誤解しないで欲しいと言う行成
随分と立場が違ってしまったけど、そういう隔てを超えて仲良くなれる気がしたし
仲良くしたいと思った、清少納言はそうは思ってくれていないのか?
立場が違うと分かっているのなら 自分にそこまで思い入れるなと言う清少納言は
状況次第でそれまでの友情も覆すのかという言葉に、立場の違いを超えて思い続けたり信じ続けたりするのは難しい事だと…
兄と末の松山の事もあるし 小さい頃からこの考えは変わってないのですね
それでも、信じて貫こうとする何かの無い人生は 死んでるも同然だと言う行成!
まさかここで 元輔と同じ事を言われる事になるとは……
行成の言葉はいつも清少納言の心を捕える、若さゆえの実直さとも思えるけど
それでも、ここまで言われたら 自分も覚悟を決めないとと言う清少納言!
恋の関はともかく、心の関ならいつでも開いてあげると――!
その証拠に顔を見せて欲しい…って 拘りますねw
今さら恥ずかしいとか、さては不細工だとか 二人の言い合いが(苦笑)
この二人は結局 恋仲にはならなかったのかな?
見た目は義孝に似ているけど けっこう毒舌な感じの行成が面白かったです
二人のやり取り、もっと色々見てみたいなと!
NEXT⇒『名古曽の滝 大納言公任』
次回は公任のエピソード

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いつでも開いて差し上げますわよ」
清少納言に色々とアプローチする行成!
共通点がある二人は意気投合し 親しくなるけど…
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【第9話 あらすじ】
藤原行成は友人から清少納言を紹介される。共に親が有名な歌人でありながら和歌が苦手という共通点から2人は早速意気投合する。行成は聡明でありながらどこか打ち解けない清少納言が気になり、いろいろとアプローチを試みる。しかし、清少納言は友達以上の関係を認めない。そこで行成は1通の文を出すのだが...。
今回の定家は平安警察特捜課…って、眼鏡にオールバックって
某 相棒ドラマの右京さんっぽいのですがw
瀬綱が鑑識…って、この冒頭のコーナーがどこに行こうとしてるのか分からない(苦笑)
と言う事で、今回の登場人物は藤原行成@寺島さん
小さい頃から笑った事が無いと言う事で、早速調査開始!
父親である義孝が亡くなった時、行成はまだ3歳だったのですね
人徳もあり歌人としても優れた人だった義孝の息子と言う事で
回りからの期待も高く、行成もそれに応えようと人一倍努力をしていたようだけど
それなりに上手いけど 特に優れた才能がある訳では無かったようで…
すっかり生真面目な性格に育った行成、笑った事が無いと言うのは
回りからの期待の重圧もあったんですかね、親が有名だと子供は苦労するなぁ
そんな行成に声を掛けてきた藤原斉信と中宮の御座所に一緒に向かった行成
女房達に愛想良く答える斉信に対して 愛想の全くない行成が(苦笑)
仕事柄 後宮への出入りは多くなるから 女房達とは上手くやらないと厄介な事になる
苦労して上り詰めた地位なのだから くだらない事で評判を落としてもつまらない
行成の事を色々と心配してくれる斉信が良いですね!
良い女房を紹介してやると、斉信が行成に紹介したのは清少納言!
元輔の娘で定子の信頼も厚く、賢い女性だから安心してものを頼めるし
それに、友人を褒めるのが趣味のようなものだから 仲良くしておいて損はないってw
歌人として名高い元輔の娘、歌でも詠み掛けられたら面倒だと考える行成だけど
新任の蔵人頭として紹介され、局は色めきだっていたのに自分ばかり紹介してもらい気が引けると言う清少納言の言葉にモテ期到来だとからかう斉信が(苦笑)
あいにく色も風流も弁えぬ無骨者だから期待には沿えないと言う行成に
謙徳公の一族は秀でた方が多いから 歌に素養があるのではないかと訊ねる清少納言は
歌は正直苦手だし 下手の横好きも見苦しいと行成の言葉に共感を覚えたようで!
清原家も歌人の家系、親が立派だと子供は苦労するし
親の後光明があっての立場とは言え、威を借りて下手くそが我が物顔するのはダサい
つたない歌で親の顔に泥は塗りたくはないと 同じ様に共感を覚え行成
歌嫌いだったりと、どうやら二人とも似た部分があり、話が合いそうな感じですね!
それ以来 何かと清少納言に取り次ぎを頼む行成に、女房が愚痴っていると言う斉信
どうやら行成は清少納言に…って事ですかね?
そこへ実方が通りかかり、清少納言の元彼だと紹介する斉信の言葉に反応する行成がw
普通に歩いてても絵になる男、以前花見の席で雨に降られた時
皆が逃げ惑う中 ただ一人雨の中で、どうせ濡れるなら桜の木の下で濡れたいと
古い歌を詠んで実演してみせたのは見事だったと褒める斉信だけど
逆にわざとらしくて風流が無く思えるし、雨の中ずぶ濡れになるなんて馬鹿だと
実方への嫉妬もあるのか 行成の言葉に棘がありまくり 意外と毒舌家だったようで(苦笑)
でも実方なら ずぶ濡れでも確かに絵になりますねw
そんな二人のやり取りを聞いていた公任は さっそく実方に告げ口w
行成はかなり辛辣だと言いつつ、でもズバッと言う事に関心した様子の実方
…と言うか、やはり公任って結構性格悪い感じですね~
実方が居るのを承知で 言伝しに来た行成を中に呼んで二人を会せて
丁度今 君がバカと貶した実方と行成の話をしてたとか(苦笑)
さらに3人で話をしようとか この状況を楽しんでる感じなのが…
悪ふざけが過ぎるし、自分も行成も そんな挑発には乗らないと言う実方
近々 陸奥へ出立する事が決まっている実方への余興のつもりだった公任だけど
陸奥への転勤が言い渡されたようで これで実方の出番も終わりですかね
公任は悪戯好きなだけで根は良い奴だから仲良くしてやってくれと
済まなかったと謝りフォローする実方がカッコ良い♪
人の中傷を気にせず 立ち振る舞いも優美な実方の姿を見て
これが清少納言の元恋人…って 行成は かなり意識してる感じでしたね
御簾を上げて出て行く実方の後に続いたのは良いけど…
付いてきてるとは思わなかった為 知らずに御簾を降ろしちゃった実方
そのまま冠を落とす羽目に…って、
当時は頭髪を晒す事は下着姿になるのと同じくらい恥ずかしい事だったとはw
宮中は直ぐに その話でもちきり…って 公任が広めたのか!?
本人は忘れたい話だけど 暫くは噂になりそうな感じですね
でも、怒らずに済まされた事は立派だと 行成を褒めた清少納言
昔 父親の元輔も落馬して冠を落とした事があるけど 慌てる事なく
禿げ頭だから冠が落ちるのは当たり前だと対処したようでw
自分は禿げじゃないと言う行成だけど、清少納言が言いたかったのは
切羽詰まった時の行動で男の真価が問われると言う事
取り乱さず冷静に対処した行成は男として合格!
それなら褒美に扇を外して顔を見せて欲しいと清少納言に迫る行成
冗談だと言うけど 内心はかなり本気だったんじゃ…
真顔で冗談を言うと清少納言も少し焦っていた感じだけど
こうして いつも一線を引いていたようですね
年が明けて起こった大事件、中宮定子様の兄弟が謝って法皇に矢を射かけた
その責を負うように、髪を切り 帝の御子を身籠ったまま宮中を退室する事に――
この時期には既に道隆も無くなり、弟の道長の勢力を伸ばしていたのかな?
そんな事もあって定子に仕えていた清少納言も里に帰ってしまったようで…
この事態を受けて、わざわざ清少納言の所を訊ねて 取り次ぎを依頼した行成
遅い時間に尋ねてきた行成に自分に会いに来たのかと考るも 直ぐに否定する諾子
余程の急用かと思い会ってみると、中宮様に渡して欲しいって 普通に業務連絡w
他の女房に頼めば済む事だと呆れるけど、他の女房に頼む気は無いし
清少納言がいけければ 仕事に差し障りが生じると言われたら 嫌な気はしないですよね
定子様と清少納言が宮中に戻ったのは その翌年の事
蔵人頭に就いた時は あの義孝の息子と言う事で期待を集めていた行成
しかし 今ではすっかり付き合い難い人として 女房の間では評判ガタ落ち!?
愛想良くしておけと言う斉信の言葉も あまり意味なかったようで(苦笑)
清少納言はどう思うのかと問い掛ける定子様、初の顔見せですね!
堅物で愛想は悪いけど、仕事は有能だし 良く付き合えば…って
褒め言葉が見つからないと フォローに困っている清少納言がw
とは言っても、行成が頼み事をするのは清少納言ばかりだから 懸想してるのではと
女房達の間では二人の仲も色々と噂になっているようで
定子様も清少納言が褒めるのなら良い所もあるのだろうと言うけど
朴念仁でも殿方は殿方だと言われ ハッとしていたから 少し思う所もあるんだろうなぁ
定子様への面目も保たれ上出来だと言う行成に、他の女房とも仲良くする努力をしろと
自分以外の女房とも上手くやれと心配する清少納言だけど、当の本人は 嫌ですと即答w
広く浅くと言うのは性に合わないし、万人と適当に付き合うよりも
ただ一つでも絶対の友愛を築けた人生こそ価値があると言う行成
やはりこの二人って 似たような考えを持ってるようですね
以前 同じ様な事を清少納言も言ってたから気持ちは良く分かる
けれど 公私は分けてもらわないと困るし、頑固も程々にしろと言う清少納言
ここからの二人の言葉の応酬が面白いですねw
人の本性は改めようがない 頑固は生まれつきだと言う行成に
間違っていたら潔く改めよと言う教えは無視するのかと返す清少納言
思わず 勝ったと心中で勝利宣言するのがw
でも ここは行成の方が1枚上手でしたね!
性格を改めよと無理を言うのなら、それなりの誠意を見せて欲しい
面と向かって助言をくれるなら考えると!
だから扇を外して顔を見せろと迫る行成、攻めていきますね~
相手がこれなら誠意を見せても無駄だと 最後は逃げる形になった清少納言
自分の誠意も無駄になると、行成もなかなかの性格で!
これ以上不興を買わないように さっさと退散しようとするけど
居座っていたのに 何かと理由を付けては帰ると、御簾から出てきた清少納言の扇に手を掛けながらも 結局それ以上は何も出来ない行成
一向に打ち解けてくれないから 距離を詰めかねていると言ったらどうするのか?
清少納言も行成の気持ちには気付いているんだろうけど 一線は引いたまま…
男一人引き止められないとは不甲斐無いと定子様にからかわれた清少納言だけど
そんなに仲が良いならくっついてしまえば良い、お似合いだと煽る定子様がw
相手は6歳も年下、おばさんが若い公達を捕まえてやに下がってると笑われるのがオチ
否定的な清少納言に、いくつになっても魅力的な女房は主人の自慢だと言ったりと
定子様的には 二人がつっくつのを応援してるって事で良いんですかね
煽るのはやめて欲しいし、可愛気がないと見限らないで欲しいと言う清少納言に
自分の方こそ 見限られないかと心配しているのだと言う定子様
道隆の亡き今、帝の寵愛だけを盾に後宮で戦い 一家の命運を背負いながらも陽気に振る舞う定子様の姿を労しいと感じるし
だからこそ女房一人の醜聞で定子の名まで汚しかねない今は 迂闊に恋は出来ない
それに、表向きは変わらない人たちも もう味方とは言えないし
行成も敵か味方かと言えば やはり敵と言う事になる
定子様の足を引っ張るような事は…と 清少納言はそこまで考えているのですね
行成を呼び止め清少納言が宮中のあれこれを書き綴った『枕草子』を見せる斉信
その中には斉信自身も主要人物として色々と書かれているようですね
面白かったから続きを見せるように言って欲しいと頼まれたけど
最近は職場も変わって 斉信は清少納言とは疎遠になっているようで…
それはあまりにも薄情ではないかと言う行成に 余計な世話だと返す斉信
仲が良かったのは自分と彼女に利害関係があったから、それは相手も承知の上
それに枕草子にしても、絵に描いたような公達 それと対等に渡り合う女房達
その中でも 自分たちは中宮を賛美する駒に過ぎない
それでも褒められる事が損になる訳じゃないから、それだけの関係だと言う斉信
行成に仲良くしろとは言ったけど 必要以上に肩入れするのは感心しないと忠告するも
そういう心構えだから それまでの関係にしかなれなかったと辛辣な事を言われ
それなら 心を開いてみろと清少納言を口説いてみろと言う斉信
真面目一途な行成なら あるいは果たせるかもしれないと!
そんな挑発を受けて さっそく清少納言に文を送る行成
他の女房達に後朝の文かとひやかされるも 相手があれじゃ無いかと酷い言われようw
昨夜は夜通し昔話をしようとしたけど 一番鶏に急かされ心残りだとか
こういう愛嬌もあるのだから 頑固さを直せばきっとモテると言う清少納言
夜中に帰ったのに おかしな言い訳の文への返事として
夜中に鳴く鳥なんて聞いた事が無いけど、唐土の孟嘗君の話を引き合いに出して
朝にならないと開かない関所を開かせるために、鳴きまねで関守を騙したと言う事で
行成を急かした鳥の声もきっと偽物だと返すけど
孟嘗君が鳥の声真似で函谷関を開かせたのなら、自分が開かせたいのは
自分と清少納言の間を隔てる恋の関所だと さらに押してきたw
ちょっとおかしな流れになってきて、本気で口説いてきたと感じた清少納言
きっと誰かにけしかけられたのだと、中宮付き女房として恥ずかしくないように
恋のお誘いには歌で返事を!
『夜をこめて 鳥のそら音は はるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』
貴方の嘘で開ける恋の関ではありませんよ
可愛げが無いけど これくらい機知に富んだ方が面白いとw
互いに歌を詠むのは避けていたから、こうして歌を交わすのは初めての事
改めて思うと照れくさく感じるけど、速攻で返事が返って来たー!
『逢坂は 人越え易き 関なれば 鳥鳴かぬにも あけて待つとか』
守りが堅い? 貴女は誰にでも体を開くからチョロイと皆言ってますよって…
歌が下手とか苦手とか言う以前に、失礼かつ下品すぎるww
思い切っておくった歌なのに返事をもらえず残念だと訪ねて来た行成だけど
あの歌に 一体どんな歌を返せばいいのか(苦笑)
軽蔑すると言う清少納言に、冗談だと言うけど 言って良い事と悪い事がある
さすがに あの歌はやり過ぎって感じですね
ついでに枕草子を届けに来てくれたけど、宮中で回し読みされていたとは(苦笑)
かなり好評だし、褒められて損は無いそうだって… 何か棘があるw
自分がこうして格別親しくしているのは 何か魂胆があってのものではない
それだけは誤解しないで欲しいと言う行成
随分と立場が違ってしまったけど、そういう隔てを超えて仲良くなれる気がしたし
仲良くしたいと思った、清少納言はそうは思ってくれていないのか?
立場が違うと分かっているのなら 自分にそこまで思い入れるなと言う清少納言は
状況次第でそれまでの友情も覆すのかという言葉に、立場の違いを超えて思い続けたり信じ続けたりするのは難しい事だと…
兄と末の松山の事もあるし 小さい頃からこの考えは変わってないのですね
それでも、信じて貫こうとする何かの無い人生は 死んでるも同然だと言う行成!
まさかここで 元輔と同じ事を言われる事になるとは……
行成の言葉はいつも清少納言の心を捕える、若さゆえの実直さとも思えるけど
それでも、ここまで言われたら 自分も覚悟を決めないとと言う清少納言!
恋の関はともかく、心の関ならいつでも開いてあげると――!
その証拠に顔を見せて欲しい…って 拘りますねw
今さら恥ずかしいとか、さては不細工だとか 二人の言い合いが(苦笑)
この二人は結局 恋仲にはならなかったのかな?
見た目は義孝に似ているけど けっこう毒舌な感じの行成が面白かったです
二人のやり取り、もっと色々見てみたいなと!
NEXT⇒『名古曽の滝 大納言公任』
次回は公任のエピソード


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2012.08.21 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第8話「末の松山 清原元輔 / 実方と諾子 藤原実方朝臣」
「水を得た魚のように 今自分の海を見つけて
自由に泳ぎ始めた彼女は
なんと自身に満ち 美しい魅力に溢れているのだろう」
あの時とは違う思いで 同じ歌を君の為に詠もう――
実方の諾子への思い

【第8話 あらすじ】
周防から京へ戻って2年後、兄の致信と末の松山の悲恋を目の当たりにした諾子は人の心に絶対はないと考えていた。しかし、藤原実方と出会い語らう中で、初めて信じられる人に出会えたと思い始める。一方、諾子の聡明さを認め、愛している実方は、諾子が自分への愛情故に宮仕えの話にも消極的で、その能力を埋もれさせようとしていることに不満を感じ始め...。
工事現場に続いて今回は新聞配達と労働が続いてる定家w
道隆と公内侍との間に生まれた定子の女房となったのが枕草子で有名な清少納言
彼女の生家、清原家は代々歌に精通した歌人の家でもあったのですね
『君をおきて あだし心を わが持たば 末の松山 波もこえなむ』
波が末の松山を超える事がないように、私が浮気をするなんて絶対にありえない
この古い歌にちなんで、初恋の相手を末の松山と呼び愛した清原致信
しかし、その末の松山は別の男性と結婚する事に……
2年前、父・元輔が周防での任期を終えて京に帰る事になり
その準備をしていた諾子は 致信と末の松山の逢瀬を見る事に
元服したら必ず迎えにくると約束を交わしていた事を父親に伝えるも
二人が上手くいくのは難しいと言う元輔、相手は身分は低いとは言え 相当の物持ち
こんな老いぼれの所へくれてやるつもりは無いだろうって 自虐ネタ!?
取りあえず、二人が結ばれるのは難しいようですね(汗)
でも、二人が歌で近いあったように 互いを思い続ける事で開ける道があるかもしれない
その歌は嫌いなのだと言う諾子は、将来何があるかなんて誰にも分からないし
そんな約束は信じないし、自分からもしないと…
諾子の考えを残念だと言う元輔、確かにその時絶対と思っていても人の心は移ろうもの
心変わりに傷付きたくないなら 最初から信じないのが賢い生き方
しかし、傷つかぬ代わりに そこには喜びも無いのだと
約束なり何なり これは絶対に守ると言う戒めが自分にあってこそ
人は一生懸命 真直ぐに生きる事が出来るし 喜びを知る事も出来る
信じるものがない人生は死に等しい、それを覚えておけと言う元輔
京に帰る日、別れ際にずっと待っているから必ず迎えに来て欲しいと涙で叫ぶ末の松山
しかし、2年後 彼女は別の男性と結婚したと致信へと手紙が届く事に…
無様に未練を述べても詰らない男だと思われると返事を書く事が出来ないけど
先に約束を違えたのだから責める権利はあると、歌を詠むように硯を差し出す元輔に
確かに末の松山は恨めしいけど、待ってくれていると思い込み年頃の女の子を
2年も放って置いてしまった自分も悪いのだと言う致信
回りの風当たりも強く、どれだけ心細かったのかと 後悔してるのですね…
そう思うのなら、なおの事責めるくらいはしてやれ、平気な素振りをしてつまらぬ男に遊ばれたものだと思わせてやるな
今絶えたとは言え、二人の愛は本物だったのだから 思い出までつまらぬものにするなと
2年間良く思い続けた、立派だったと息子を褒めてやる元輔が良いですね
信じるものがない人生は死に等しい、けれど信じ続ける事 思い続ける事はとても難しい
自分は絶対と信じられるものを見つける事が出来るか――
兄の悲恋を目の前に そう考えた諾子
そして、元輔が兄の代わりに詠んだ歌が
『ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは』
あの日 泣きながら絶対に心変わりはしないと誓った それなのにどうして…
その手紙を受け取り、涙する末の松山の姿がまた切ないですね
この姿を見る限り 嫌いになった訳ではないだろうし
信じていたけど 2年も放っておかれたら やはり色々と不安になるだろうし
遠くにいる人よりも 傍にいてくれる人に…って感じですかね
それとも、親に無理矢理結婚させられる事になったのか…
再び新聞配達中の定家w
平安の花形イケメンと言えば前期は在原業平、そして後期のイケメンと言えば藤原実方
二人とも源氏物語の主人公のモデルになった人物と言われているのですね
歌人としても優れ、雅な立居振舞で宮中の女房にも大人気だった実方@子安さん!
子安さんのイケメンボイスがたまらんですw
5年前、清原元輔から離婚した諾子が心配だから時々見舞ってやって欲しいと文を貰い
娘をやると暗にそういわれてるのだと思い、それ以来 諾子の所へ通っている実方
冬の椿が奇麗だと、一緒に眺めないかと御簾を上げて顔を見せるように言うけど
冴えない容貌が花に霞み 見る影も無くなると恥ずかしがる諾子が可愛い感じで~
離婚の原因は夫の浮気に癇癪を起して…と言う事らしいですね
隠されて育つから 女性は誰でも最初は引っ込み思案になると解釈した実方は
寒いから御簾の中へ入れて欲しいと 積極的に口説いてきたw
こうして寒さに耐えて足しげく通ってるのだから、自分の本当の心を察して欲しい
そんな実方の言葉に、思わず慌てて女房を呼ぼうとする諾子だけど…
返事をもらえないのなら勝手に入るし、もっと近くで声をき聞きたいと言って
自ら御簾を上げて中へ入ったりと かなり積極的に攻めてきましたね!
…って、相変らずこういう場面での女性の表情が凄い事にw
顔を合わせるのはあまりにも早くないかと 赤くなって着物の裾で顔を隠す諾子
段取りが必要だと言う事だけど、まずは歌を交わして 互いの気持ちを確かめ合うべき
しかし歌ではあまりにも頼りないと、そんな諾子へ実方が詠んだ歌
『かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを』
私の思いがどれ程か 言葉では言いきれない
だから触れたい 燃える思いを肌で感じて欲しいと 情熱的な歌ですね
手にキスされて赤くなる諾子、そんな初心が彼女がどう化けるか楽しみだと言う実方
出会った頃は初心な諾子だったけど、なかなかキツイ性格の持ち主だったようでw
夕刻には来ると言ってたのに すっかり遅くなってしまった実方に嫌味を言ったり(苦笑)
似合う花を探して遅くなったと 漢詩を引用するけど、その先の歌を知ってる諾子は
単に飲んだくれていただけなのに言い訳は止せ、酔っ払いは嫌いだと一蹴
墓穴を掘る事になった実方だけど、知ってるのは基本中の基本だと言う諾子に
基本だろうと並みの女性は そんな風に漢詩の知識をむき出しにはしないし
ましてや 機知で男を言い負かそうとはしないと…
そんな実方の言葉に気分を悪くしたかと思わず不安になる諾子
自分でもいけない事だと分かっている、才走って男性を立てる事を知らないのだと
だから嫌いにならないで欲しいって、強気に見えて結構繊細な感じなのですね
あくまで一般論を言ったまで、自分はそんな才走って生意気な所が好きだと言う実方がw
何だかんだ言いつつ お似合いな二人って感じで!
明け方、春は惰眠を貪るのが一興だと言う実方に そんな勿体無い事を言うなと起こす諾子
山に細くたなびく雲が白んできた空に照らされ紫に輝く 神が降りそうな幻想的な夜明け
やはり曙は春が一番美しい…って、これが有名な「春はあけぼの~」になるのか
諾子のような女性は二人と居ない、思わぬ所で美しい春を見つけたと言う実方
何よりもその利発さが好きだし、自分が一番の理解者なろうと!
ここまで理解してくれる人と出会えるとは思わなかったと諾子も嬉しそうでしたね
そして、うた変。では既に登場しましたが 本編では初登場となる公任!
実方と公任は友人同士なのですね、何だか意外な感じが(苦笑)
道隆が定子の為に 諾子に内々の出仕を申し入れたと小耳に挟んだと言う事だけど
この件に関しては、実方は何も聞かされてなかったようですね
元輔の娘なら箔も付くが お頭の方はどうなのかって、相変わらず嫌味な言い方なのがw
とても賢いと答える実方に随分と余裕だと言うけど、それなりに心配はしてるのかな?
才媛となれば此処では好奇の的、宮中に出して他の男に心移りされたらどうするのか…
そうならないように頑張るだけ、自分の都合で恋人の活躍の場を奪う真似はしない
定子は機知に富んだ明朗な方、そんな方の傍なら諾子の才気も如何なく発揮出来る
自分は一番の理解者なのだから…って、何だかそう言い聞かせているような…
出仕に関する返事は実方に相談してから応えようと考えていた諾子
せっかっく頭が良いのだから、一度くらい外に出て才能を試してみるのも悪くない
そんな実方の言葉に、自分のような賢しい女は内裏で浮いてしまうと言う諾子は
理解してくれる奇特な人は父上か実方くらいだと、あまりノリ気じゃないようですね
しかし、内裏には同じように学才を武器にしてる女官が大勢いる
諾子なら宮廷に二人と居ない 花形女房も夢じゃないと!
自分には学が足りなくて 諾子の話を感受出来ない所があるけれど
宮廷なら話の合う仲間に出会えるだろうし、本当の意味での理解者を得る事が出来るはず
そこまで言って、思わず口籠ってしまう実方が…
諾子が出仕すれば離れていく、遣り甲斐のある仕事に多くの理解者を得て
彼女の目に自分がつまらない男に映るのではないかと不安を感じているのですね
それだけ諾子の事を 才気を愛している、そして持て余しているのだと――
そんな実方に、言うほど頭が良い訳ではないし 宮仕えなんて次元が違うからやめると
自分の理解者は実方だけで良い、ただ一人だけの為に尽くして
また 自分もその人にとっての一番になる、そういう人生こそ自分の理想だし
実方が居れば満足なのだと言う諾子だけど…
そう思うのは諾子の世界が狭いからだと言う実方
大勢の女性の中から諾子の事を選んだ実方とは違って
諾子は たまたま自分の前に現れた 自分を少し理解してくれる相手にのぼせていただけ
世界が広がれば気持ちも変わると――…
実方から見れば諾子は小さな世界しか知らない世間知らずかもしれないけど
そんな人生でも自分なりの蓄積があり、その上で実方を選んだのだと言う諾子
本当に自分は実方の事を愛しているのだと!
何だか少しずつ二人の気持ちがズレているのが切ない…
暫く仕事が立て込んでて会いに来れないから 後で文を送ると言う実方
実方がいればそれだけで良いと縋る諾子の気持ちに偽りは無いと思うけど
大海を知らない諾子は大海に出るべき人なのだと――
また近いうちにと額にキスをする実方は もう来ないと決めていんだろうし
諾子にもっと広い世界を知って、才能を活かして欲しかったのでしょうね
結局 この後諾子は 定子に出仕して宮中に…って事になったと
久し振りに再会した諾子と実方
あの時はこんなに長く放っておかれるとは思わなかったと言う諾子は
近いうちに…と言うのは自分の空耳だったのかと 嫌味たっぷりな感じだしw
そんな彼女に、季節の移ろいも味気なかったと言う実方だけど
今は清少納言で通っているから気安く名前を呼ぶなと言われちゃいましたね
響きが良くてお洒落だからと中宮に付けてもらった名前
中宮のお気に入りで活躍している彼女は、自分なりに信じられるものを見つけたと
清少納言は実方に捨てられたと思っているようで…
諾子ではなく あえて清少納言と呼ぶ実方
ここでなら多くの理解者を得る事が出来ると言ったけど、利己的で薄情な奴も多い
精々用心して上手く世渡りしろと 友人として忠告し、それを心に留める清少納言
このやり取りが何だか切ない感じですね
身を寄せ合って冬を超え 春に別れた短い恋――
季節が巡り また草木が萌え出、彼女に再会するのうってつけなことだと言う実方
水を得た魚のように 今自分の海を見つけて自由に泳ぎ始めた清少納言
自身に満ち 美しい魅力に溢れている、やはり自分の身に余ると…
あの頃とは違う思いで 同じ歌を君に送る――
『かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを』
私の思いがどれ程が君に言えるはずもない
だから君は知りもしないだろうね 私の本当の気持ちなど……
同じ歌でも、ガラリと意味合いが変わるのが切ないですね
諾子は実方に捨てられたと思ったようだけど、実方は実方で諾子の事を思っての事
自分には余る存在、もっと広い世界を知るべき人なのだと送り出してあげたんだろうし
本当の居場所を見つけ、自信と魅力に溢れる彼女の姿を見守るのが
実方なりの愛し方だったのかなと思ったり…
NEXT⇒『少納言と行成 清少納言』

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自由に泳ぎ始めた彼女は
なんと自身に満ち 美しい魅力に溢れているのだろう」
あの時とは違う思いで 同じ歌を君の為に詠もう――
実方の諾子への思い
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)


【第8話 あらすじ】
周防から京へ戻って2年後、兄の致信と末の松山の悲恋を目の当たりにした諾子は人の心に絶対はないと考えていた。しかし、藤原実方と出会い語らう中で、初めて信じられる人に出会えたと思い始める。一方、諾子の聡明さを認め、愛している実方は、諾子が自分への愛情故に宮仕えの話にも消極的で、その能力を埋もれさせようとしていることに不満を感じ始め...。
工事現場に続いて今回は新聞配達と労働が続いてる定家w
道隆と公内侍との間に生まれた定子の女房となったのが枕草子で有名な清少納言
彼女の生家、清原家は代々歌に精通した歌人の家でもあったのですね
『君をおきて あだし心を わが持たば 末の松山 波もこえなむ』
波が末の松山を超える事がないように、私が浮気をするなんて絶対にありえない
この古い歌にちなんで、初恋の相手を末の松山と呼び愛した清原致信
しかし、その末の松山は別の男性と結婚する事に……
2年前、父・元輔が周防での任期を終えて京に帰る事になり
その準備をしていた諾子は 致信と末の松山の逢瀬を見る事に
元服したら必ず迎えにくると約束を交わしていた事を父親に伝えるも
二人が上手くいくのは難しいと言う元輔、相手は身分は低いとは言え 相当の物持ち
こんな老いぼれの所へくれてやるつもりは無いだろうって 自虐ネタ!?
取りあえず、二人が結ばれるのは難しいようですね(汗)
でも、二人が歌で近いあったように 互いを思い続ける事で開ける道があるかもしれない
その歌は嫌いなのだと言う諾子は、将来何があるかなんて誰にも分からないし
そんな約束は信じないし、自分からもしないと…
諾子の考えを残念だと言う元輔、確かにその時絶対と思っていても人の心は移ろうもの
心変わりに傷付きたくないなら 最初から信じないのが賢い生き方
しかし、傷つかぬ代わりに そこには喜びも無いのだと
約束なり何なり これは絶対に守ると言う戒めが自分にあってこそ
人は一生懸命 真直ぐに生きる事が出来るし 喜びを知る事も出来る
信じるものがない人生は死に等しい、それを覚えておけと言う元輔
京に帰る日、別れ際にずっと待っているから必ず迎えに来て欲しいと涙で叫ぶ末の松山
しかし、2年後 彼女は別の男性と結婚したと致信へと手紙が届く事に…
無様に未練を述べても詰らない男だと思われると返事を書く事が出来ないけど
先に約束を違えたのだから責める権利はあると、歌を詠むように硯を差し出す元輔に
確かに末の松山は恨めしいけど、待ってくれていると思い込み年頃の女の子を
2年も放って置いてしまった自分も悪いのだと言う致信
回りの風当たりも強く、どれだけ心細かったのかと 後悔してるのですね…
そう思うのなら、なおの事責めるくらいはしてやれ、平気な素振りをしてつまらぬ男に遊ばれたものだと思わせてやるな
今絶えたとは言え、二人の愛は本物だったのだから 思い出までつまらぬものにするなと
2年間良く思い続けた、立派だったと息子を褒めてやる元輔が良いですね
信じるものがない人生は死に等しい、けれど信じ続ける事 思い続ける事はとても難しい
自分は絶対と信じられるものを見つける事が出来るか――
兄の悲恋を目の前に そう考えた諾子
そして、元輔が兄の代わりに詠んだ歌が
『ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは』
あの日 泣きながら絶対に心変わりはしないと誓った それなのにどうして…
その手紙を受け取り、涙する末の松山の姿がまた切ないですね
この姿を見る限り 嫌いになった訳ではないだろうし
信じていたけど 2年も放っておかれたら やはり色々と不安になるだろうし
遠くにいる人よりも 傍にいてくれる人に…って感じですかね
それとも、親に無理矢理結婚させられる事になったのか…
再び新聞配達中の定家w
平安の花形イケメンと言えば前期は在原業平、そして後期のイケメンと言えば藤原実方
二人とも源氏物語の主人公のモデルになった人物と言われているのですね
歌人としても優れ、雅な立居振舞で宮中の女房にも大人気だった実方@子安さん!
子安さんのイケメンボイスがたまらんですw
5年前、清原元輔から離婚した諾子が心配だから時々見舞ってやって欲しいと文を貰い
娘をやると暗にそういわれてるのだと思い、それ以来 諾子の所へ通っている実方
冬の椿が奇麗だと、一緒に眺めないかと御簾を上げて顔を見せるように言うけど
冴えない容貌が花に霞み 見る影も無くなると恥ずかしがる諾子が可愛い感じで~
離婚の原因は夫の浮気に癇癪を起して…と言う事らしいですね
隠されて育つから 女性は誰でも最初は引っ込み思案になると解釈した実方は
寒いから御簾の中へ入れて欲しいと 積極的に口説いてきたw
こうして寒さに耐えて足しげく通ってるのだから、自分の本当の心を察して欲しい
そんな実方の言葉に、思わず慌てて女房を呼ぼうとする諾子だけど…
返事をもらえないのなら勝手に入るし、もっと近くで声をき聞きたいと言って
自ら御簾を上げて中へ入ったりと かなり積極的に攻めてきましたね!
…って、相変らずこういう場面での女性の表情が凄い事にw
顔を合わせるのはあまりにも早くないかと 赤くなって着物の裾で顔を隠す諾子
段取りが必要だと言う事だけど、まずは歌を交わして 互いの気持ちを確かめ合うべき
しかし歌ではあまりにも頼りないと、そんな諾子へ実方が詠んだ歌
『かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを』
私の思いがどれ程か 言葉では言いきれない
だから触れたい 燃える思いを肌で感じて欲しいと 情熱的な歌ですね
手にキスされて赤くなる諾子、そんな初心が彼女がどう化けるか楽しみだと言う実方
出会った頃は初心な諾子だったけど、なかなかキツイ性格の持ち主だったようでw
夕刻には来ると言ってたのに すっかり遅くなってしまった実方に嫌味を言ったり(苦笑)
似合う花を探して遅くなったと 漢詩を引用するけど、その先の歌を知ってる諾子は
単に飲んだくれていただけなのに言い訳は止せ、酔っ払いは嫌いだと一蹴
墓穴を掘る事になった実方だけど、知ってるのは基本中の基本だと言う諾子に
基本だろうと並みの女性は そんな風に漢詩の知識をむき出しにはしないし
ましてや 機知で男を言い負かそうとはしないと…
そんな実方の言葉に気分を悪くしたかと思わず不安になる諾子
自分でもいけない事だと分かっている、才走って男性を立てる事を知らないのだと
だから嫌いにならないで欲しいって、強気に見えて結構繊細な感じなのですね
あくまで一般論を言ったまで、自分はそんな才走って生意気な所が好きだと言う実方がw
何だかんだ言いつつ お似合いな二人って感じで!
明け方、春は惰眠を貪るのが一興だと言う実方に そんな勿体無い事を言うなと起こす諾子
山に細くたなびく雲が白んできた空に照らされ紫に輝く 神が降りそうな幻想的な夜明け
やはり曙は春が一番美しい…って、これが有名な「春はあけぼの~」になるのか
諾子のような女性は二人と居ない、思わぬ所で美しい春を見つけたと言う実方
何よりもその利発さが好きだし、自分が一番の理解者なろうと!
ここまで理解してくれる人と出会えるとは思わなかったと諾子も嬉しそうでしたね
そして、うた変。では既に登場しましたが 本編では初登場となる公任!
実方と公任は友人同士なのですね、何だか意外な感じが(苦笑)
道隆が定子の為に 諾子に内々の出仕を申し入れたと小耳に挟んだと言う事だけど
この件に関しては、実方は何も聞かされてなかったようですね
元輔の娘なら箔も付くが お頭の方はどうなのかって、相変わらず嫌味な言い方なのがw
とても賢いと答える実方に随分と余裕だと言うけど、それなりに心配はしてるのかな?
才媛となれば此処では好奇の的、宮中に出して他の男に心移りされたらどうするのか…
そうならないように頑張るだけ、自分の都合で恋人の活躍の場を奪う真似はしない
定子は機知に富んだ明朗な方、そんな方の傍なら諾子の才気も如何なく発揮出来る
自分は一番の理解者なのだから…って、何だかそう言い聞かせているような…
出仕に関する返事は実方に相談してから応えようと考えていた諾子
せっかっく頭が良いのだから、一度くらい外に出て才能を試してみるのも悪くない
そんな実方の言葉に、自分のような賢しい女は内裏で浮いてしまうと言う諾子は
理解してくれる奇特な人は父上か実方くらいだと、あまりノリ気じゃないようですね
しかし、内裏には同じように学才を武器にしてる女官が大勢いる
諾子なら宮廷に二人と居ない 花形女房も夢じゃないと!
自分には学が足りなくて 諾子の話を感受出来ない所があるけれど
宮廷なら話の合う仲間に出会えるだろうし、本当の意味での理解者を得る事が出来るはず
そこまで言って、思わず口籠ってしまう実方が…
諾子が出仕すれば離れていく、遣り甲斐のある仕事に多くの理解者を得て
彼女の目に自分がつまらない男に映るのではないかと不安を感じているのですね
それだけ諾子の事を 才気を愛している、そして持て余しているのだと――
そんな実方に、言うほど頭が良い訳ではないし 宮仕えなんて次元が違うからやめると
自分の理解者は実方だけで良い、ただ一人だけの為に尽くして
また 自分もその人にとっての一番になる、そういう人生こそ自分の理想だし
実方が居れば満足なのだと言う諾子だけど…
そう思うのは諾子の世界が狭いからだと言う実方
大勢の女性の中から諾子の事を選んだ実方とは違って
諾子は たまたま自分の前に現れた 自分を少し理解してくれる相手にのぼせていただけ
世界が広がれば気持ちも変わると――…
実方から見れば諾子は小さな世界しか知らない世間知らずかもしれないけど
そんな人生でも自分なりの蓄積があり、その上で実方を選んだのだと言う諾子
本当に自分は実方の事を愛しているのだと!
何だか少しずつ二人の気持ちがズレているのが切ない…
暫く仕事が立て込んでて会いに来れないから 後で文を送ると言う実方
実方がいればそれだけで良いと縋る諾子の気持ちに偽りは無いと思うけど
大海を知らない諾子は大海に出るべき人なのだと――
また近いうちにと額にキスをする実方は もう来ないと決めていんだろうし
諾子にもっと広い世界を知って、才能を活かして欲しかったのでしょうね
結局 この後諾子は 定子に出仕して宮中に…って事になったと
久し振りに再会した諾子と実方
あの時はこんなに長く放っておかれるとは思わなかったと言う諾子は
近いうちに…と言うのは自分の空耳だったのかと 嫌味たっぷりな感じだしw
そんな彼女に、季節の移ろいも味気なかったと言う実方だけど
今は清少納言で通っているから気安く名前を呼ぶなと言われちゃいましたね
響きが良くてお洒落だからと中宮に付けてもらった名前
中宮のお気に入りで活躍している彼女は、自分なりに信じられるものを見つけたと
清少納言は実方に捨てられたと思っているようで…
諾子ではなく あえて清少納言と呼ぶ実方
ここでなら多くの理解者を得る事が出来ると言ったけど、利己的で薄情な奴も多い
精々用心して上手く世渡りしろと 友人として忠告し、それを心に留める清少納言
このやり取りが何だか切ない感じですね
身を寄せ合って冬を超え 春に別れた短い恋――
季節が巡り また草木が萌え出、彼女に再会するのうってつけなことだと言う実方
水を得た魚のように 今自分の海を見つけて自由に泳ぎ始めた清少納言
自身に満ち 美しい魅力に溢れている、やはり自分の身に余ると…
あの頃とは違う思いで 同じ歌を君に送る――
『かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを』
私の思いがどれ程が君に言えるはずもない
だから君は知りもしないだろうね 私の本当の気持ちなど……
同じ歌でも、ガラリと意味合いが変わるのが切ないですね
諾子は実方に捨てられたと思ったようだけど、実方は実方で諾子の事を思っての事
自分には余る存在、もっと広い世界を知るべき人なのだと送り出してあげたんだろうし
本当の居場所を見つけ、自信と魅力に溢れる彼女の姿を見守るのが
実方なりの愛し方だったのかなと思ったり…
NEXT⇒『少納言と行成 清少納言』


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2012.08.14 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第7話「義孝と源保光の娘 藤原義孝 / 高内侍と道隆 儀同三司母」
「一日一日を大事に 悔いの無いものにすると決めて生きているんだ だからいつ死んでも構わないよ」
現世に未練を残したくないと思っていた義孝だけど――
そんな考えを変えてくれた許婚 源保光の娘

【第7話 あらすじ】
藤原義孝と従兄弟の藤原道隆は、現世に未練を残して亡くなった武士の霊が廃寺に出ると聞き、供養に向かう。道中、義孝は、文を交わしている源保光の娘に誠意を示すため、昇進して身分が安定してから会いに行くつもりでいると話す。道隆はあきれ、文ばかりでなく、男が行動で示さなければ女性を不安にさせることもある、と助言するが、義孝はとりあわない。やがて廃寺に着いた二人は、武士の霊に襲われて......。
今回から平安中期の話に突入!
定家や瀬綱は引き続き登場だけど、業平達の登場はもう無いのかな…
今回の定家は工事現場からお届けw
絶賛工事中って、何の工事をしてるの?
瀬綱に頼まれ定家が選んだ百人一首、三分の一は藤原一族が詠んだ歌
かくいう定家も藤原氏、そして瀬綱も同じく藤原仲間って事で
あの頃の宮中は藤原一族が多くて、藤原君と呼べば全員振り返ったり…って怖いよw
今回は藤原氏の二人の御曹司の恋の話、従兄弟同士で仲の良かった
藤原義孝@石田さん、藤原道隆@大典さん!
…って 相変らず豪華キャストだなぁ
信仰心に篤く、容姿に恵まれ宮中の女性にも人気があり、将来を嘱望されていた義孝
物腰柔らかそうで確かに 女性からは人気ありそうな感じですね
そんな義孝には源保光の娘という許婚がいたけど
文を送るだけで、義孝本人が来ない事にちょっと寂しそうな感じが…
流鏑馬で見事に的を射ぬいたりと、弓の腕前も凄い義孝!
そこへ 伯父にあたる兼家の話を聞いて欲しいと道隆が訪ねて来たけど
何やら、左京の外れの破れ寺に夜な夜な武士の霊が出るのだとか――…
何故その者は現世に囚われてしまったのか?
武士は宮中に仕える衛士だったけど、己の不遇を嘆いて阪東に下ったけど
しかし京に残してきた女が心残りだった、いつか迎えに行こうと思っているうちに
捨てられと悲しんだ女は自害し、それを後悔した武士
つまり、悔恨があり今も成仏出来ずにいると言う事ですね
その話を聞いた義孝は 物詣でを兼ねて供養しに行く事に!
そして、少しは見習って仏道に邁進しろと 肝試しだと思い行って来いと言われた道隆w
どうやら道隆はこういう怖い話は全く駄目なようで 後ろに隠れての同行(苦笑)
怖さを紛らわす為に 義孝と源保光の娘がどうなってるのかを訊ねてみると
文は交わしているけど、実際にちゃんと顔を合わせた事が無いのを知った道隆
後姿しか見てないけど、毛筆は素晴らしく 猫を飼ってると言うくらいの情報しか…
話があってから大分経つのに 顔を合わせた事も無いのを心配する道隆は
秋の除目を待って位が上がってからの方が 相手の面目も立つだろうと
真面目に考え過ぎる義孝に朴念仁だと言い、文のやり取りだけでは相手が不安になるし
自分との縁談は不満なのかと 余計な心配をさせる事になる
文で気持ちは伝えていると言うけど、文で言葉を重ねるだけじゃなく
行動で示さなければならない時もある、多少強引でも 男の力強さにクラッとするのだと!
しかし、それは男側の都合の良い考え方だと言う義孝
彼女は貞潔な人だから乱暴な振る舞いは好まない…って紳士的ですね
でも、そんな聖女フィルター掛けてるから無理させている とにかく会いに行けと!
何でそこまで道隆は急かすのか…って、そうでもしないと肝試しとかマジ無理ってw
兼家の話を信じた訳では無いけど、本当に苦しんでる人がいるなら捨て置けないと
夜の破れ寺へと向かう義孝だけど、道隆は今すぐにも帰りたそうな感じですね(苦笑)
取り殺されるかもしれないけど それでも構わない
今自分に出来る事を疎かにするのは正しくないと言う義孝は
一日一日を大事に 悔いの無いものにすると決めているのだと――
だからいつ死んでも構わないって 何だか切ない感じも…
自分はあいにく悔いばかりだと言う道隆が(苦笑)
寺へと到着した二人は本堂の中へ、夜の破れ寺って怖過ぎる…!
今度、荒れ放題の本堂の手入れに来ようかと冷静な義孝とは逆に
不気味さの余り 早く帰ろうと急かす道隆だけど…
突然 鎧武者が動き出して、二人に襲い掛かって来た――!
お経を唱えて成仏させてやろうとする義孝だけど
その時 脳裏に浮かんだのは 源保光の娘!
そのまま源保光の娘の屋敷へと向かった義孝
夜な夜な武士の霊が出ると言うのは 伯父が仕組んだドッキリだったw
顔色を変えない澄ました甥っ子を驚かそうとした肝試し(苦笑)
…って、とんだ茶番だった訳だけど、死にそうになった事で気づけた事もあった
死ぬと分かった時 源保光の娘の顔が思い出され、会うまでは死ねないと願ってしまった
現世に未練は残したくないから 今夜会いに来たと言う義孝だけど
こうして会えたのだから もう未練は無いのかと聞かれ
源保光の娘に会えた事で、もっと間近で貴女を見たい
そして、もっと長らえて 共に在りたいと思うのだと――!
御簾を上げて、ここで初めて源保光の娘の顔が明らかになるのが良いですね
自分が思うより欲深かったようだと言う義孝に 待っていたと言う源保光の娘
文ばかりで 少しも来る様子が無かったので不安だったって
どうやら 女心に関しては道隆の方が良く分かってるようで(苦笑)
夜はまだ長い ゆっくりお話ししましょうと 恒例の押し倒しキタw
『君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな』
いつ死んでも良いと思っていた 君に会うまでは…
君に会えた今、いつまでも君と居られたらと僕は願っている
義孝にとって源保光の娘は 人生観を変えてくれた女性だったのですね
しかし、この3年後 21歳という若さでこの世を去るって切な過ぎる(涙)
流行病の疱瘡(天然痘)で亡くなったようですね…
愛する人との僅かな時を どんな気持ちで過ごしたのか――
この歌を聞いた後だと、余計に切なくなる感じです
義孝と源保光の娘の子供として行成が誕生、今後のエピソードに登場しそうですね!
自分にそっくりだと言いつつ あやす道隆が(苦笑)
後半はそんな道隆の恋のお話、お相手は公内侍
女はつまらない、幾人もの妻を持つ事が貴族の男の傾れ
その所業を咎めず 黙って奉仕するのが女性の理想の姿だとされる時代
しかし、本当にそんな女がいるのか――?
道隆に結婚しようと言われるも 釣り合いが取れないと断り続けている公内侍
釣り合いでは無く愛が大事だと言う道隆に 所詮は貴族の御曹司
遊ばれ捨てられるのが関の山だと 最初から信用してない感じですね(苦笑)
結婚はもっと慎重に考えるべき、身分に相応な妻を持たないと後々何かと不都合が生じる
家柄ではなく恋愛での結婚が大事だと言う道隆に、そういう事を軽々しく口にするなと!
第一、自分を妻にして何の得があるのかと尋ねる公内侍に未来予想を語りだした道隆w
二人の未来予想をたくさん思い描けると言う道隆、結婚して子供をたくさん儲ける
好いた女との間に出来た子供だから可愛い、そして家族の為にがむしゃらに働き
子や孫の代まで栄えさせようと一生懸命になるだろう
公内侍と共にいれば自分の人生は愛と喜びと希望に満ち溢れる――!
初めて出会った時そんな未来の姿が頭に広がった、正妻は公内侍しか考えられないと
だから自分と結婚して欲しいと言う道隆だけど… 良い所で邪魔が入りましたねw
どうやら仕事の途中だったようで、使いにやったのに戻らないと中将がお怒りの様子
心配して早く仕事に戻った方が良いと 義孝が迎えに来てくれたようで優しいなぁ
…って言うか 仕事途中なのに口説いていたのか(苦笑)
二人の様子を聞いていた義孝は、一つの事に囚われると度が過ぎる所があるけど
それだけに結婚したら頑張ると言うのは本心だろうとフォロー
しかし、自分との結婚が励みになるなんて恐れ多いしあり得ない、通う女の多い人だから
自分はものの数にも入らないと言う公内侍
噂ほど気の多い男ではないと否定する義孝だけど、今はそうでも先の事は分からない
何でこんなにネガティブ思考なのかと思ったら、宮廷に仕えて色々と見てきたのかな
宮仕えすると男の様態もつぶさに見えるようだと言う義孝の言い方が嫌味っぽい感じが…
確かに正妻の座が望みなら道隆はやめておいた方が良い、縁談もあるようだとか
息子の前途に少しでも有利な結婚を…と父親が進めている話が纏まりそうだと
精神的に揺さ振りをかける義孝って けっこう黒かったりするのでしょうかw
殿方のご栄達は妻次第とも言うから結構な事だと言う公内侍だけど
唇を震わせていたりと 内心かなりショックを受けてる感じでしたよね
物わかりの良い公内侍こそ 女性の鏡だと言われるも、そんなんじゃないと…
男の浮気心に悩まない女なんていない、きっと誰もが平静を装いつつ不安に耐えている
そんな醜い感情に苛まれたくないから 必死に拒んできた公内侍だけど
自分でも気づかないうちに どうやら道隆に惹かれていたようですね
しかし、そんな気持ちを押し隠して やって来た道隆にいつもよりキツくあたる公内侍
縁談が纏まりそうなのに相手に知られたらどうするのかと言われて慌てる道隆に
結婚を前に遊んでおきたい気持ちもわかるけど、遊ばれる方の気持ちは考えないのか?
昼間自分に言った言葉も何人の女に同じ事を…と、思わず気持ちが溢れ出た公内侍
卑しい身分と侮ってあんまり、自分にもプライドがあるのだと険しい表情を…
心を乱し言葉が過ぎたと謝り、醜い心だと思っただろうし自分の事は忘れてくれと言うも
縁談はとうに断ったもの、済んだ話を蒸し返されるとは思わなかった道隆は
女好きだから疑われるのは仕方ないけど、心にも無い事は言わないと!
道隆は本気で公内侍を正妻に迎えたいと思ってくれているのですね
親の決めた相応の縁組となると、どうしてもその相手を正妻にしなくてはならない
しかし、そうなれば公内侍の立場が無くなるからと 縁談は反故に
惚れた女を日陰者にはしたくない、ここまで好きになってくれるのは嬉しい事ですよね
そんな道隆に、自分の事は公内侍ではなく貴子と呼んで欲しいと!
気持ちを受け入れ、誓いを立ててくれるのならと道隆と結婚する事を了承
一生自分が一番、一生道隆は自分のものだと言う公内侍
そんな澄ました顔の裏にある情熱が好きなのだと言う道隆は 愛してる一生幸せにすると!
上手く纏まったようで良かったです
…しかし、調べてみると史実では公内侍の他に何人も奥さんいたようですね(ぁ)
縁談が既に反故になっていた事を知りつつ 公内侍に話した義孝だけど
理知的な公内侍が素直になるには…と仕組んだとか やっぱり腹黒なのか!?
友人の真心を疑われて良い気がしなかったと言うのもあったようですが(苦笑)
道隆は根は一途な男、恋の噂の数々も一生大事に出来る相手を探しての事
そして漸く公内侍に辿り着いた、きっと大事にしてくれると!
末永くお幸せにと祝ってくれる義孝が良いですね
一度実家に帰る事になった公内侍、双方の両親が納得するまで婿として通ってもらうと
どうやら公内侍の父親からは反対されているようですね…
学者の父親苦手だと言われて睨まれていたけど、子供が出来たら正式に迎える事にする
そうなれば誰にも文句は言わせないし 公内侍は一の人になるのだとイチャイチャタイムw
今こうして幸せの中にあっても やはりどこか不安を感じている公内侍が…
男は外の世界で成長していくもの、道隆の心が今と変わらない保障は無い
そんな公内侍の心境を詠んだ歌
『忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな』
一生君だけだと貴方は誓うけど、人の心は移ろうわ
だから私は今日死にたい 最高に愛されたまま――…
道隆の気持ちを疑う訳じゃないけど、人の心は変わるもの
一番幸せな気持ちのままで死にたいって これから結婚するのに何だか切ないなぁ
その後、道隆の子供を産んだ公内侍は正妻に迎えられ
生まれた娘は玉の輿、道隆は関白に就任し、孫を超溺愛
と、終始笑いが止まらずお酒の進む人生だったようですねw
何だかんだ言いつつ、充実した生涯を送ったようだけど
お酒の飲み過ぎによる糖尿病悪化が死因と言う見方もあるようで(苦笑)
死後、義孝と再会した道隆
精一杯生きたようだと言う義孝に それでも後悔ばかりだったと答える道隆
自分が今幽霊なのが怖いって、こういう所は相変わらずですね
今回登場した、義孝と道隆の出番はまだあるのかな
ラストにあの世でのやり取りがあったので これで終了なのか?
NEXT⇒『末の松山 清原元輔』

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現世に未練を残したくないと思っていた義孝だけど――
そんな考えを変えてくれた許婚 源保光の娘
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)


【第7話 あらすじ】
藤原義孝と従兄弟の藤原道隆は、現世に未練を残して亡くなった武士の霊が廃寺に出ると聞き、供養に向かう。道中、義孝は、文を交わしている源保光の娘に誠意を示すため、昇進して身分が安定してから会いに行くつもりでいると話す。道隆はあきれ、文ばかりでなく、男が行動で示さなければ女性を不安にさせることもある、と助言するが、義孝はとりあわない。やがて廃寺に着いた二人は、武士の霊に襲われて......。
今回から平安中期の話に突入!
定家や瀬綱は引き続き登場だけど、業平達の登場はもう無いのかな…
今回の定家は工事現場からお届けw
絶賛工事中って、何の工事をしてるの?
瀬綱に頼まれ定家が選んだ百人一首、三分の一は藤原一族が詠んだ歌
かくいう定家も藤原氏、そして瀬綱も同じく藤原仲間って事で
あの頃の宮中は藤原一族が多くて、藤原君と呼べば全員振り返ったり…って怖いよw
今回は藤原氏の二人の御曹司の恋の話、従兄弟同士で仲の良かった
藤原義孝@石田さん、藤原道隆@大典さん!
…って 相変らず豪華キャストだなぁ
信仰心に篤く、容姿に恵まれ宮中の女性にも人気があり、将来を嘱望されていた義孝
物腰柔らかそうで確かに 女性からは人気ありそうな感じですね
そんな義孝には源保光の娘という許婚がいたけど
文を送るだけで、義孝本人が来ない事にちょっと寂しそうな感じが…
流鏑馬で見事に的を射ぬいたりと、弓の腕前も凄い義孝!
そこへ 伯父にあたる兼家の話を聞いて欲しいと道隆が訪ねて来たけど
何やら、左京の外れの破れ寺に夜な夜な武士の霊が出るのだとか――…
何故その者は現世に囚われてしまったのか?
武士は宮中に仕える衛士だったけど、己の不遇を嘆いて阪東に下ったけど
しかし京に残してきた女が心残りだった、いつか迎えに行こうと思っているうちに
捨てられと悲しんだ女は自害し、それを後悔した武士
つまり、悔恨があり今も成仏出来ずにいると言う事ですね
その話を聞いた義孝は 物詣でを兼ねて供養しに行く事に!
そして、少しは見習って仏道に邁進しろと 肝試しだと思い行って来いと言われた道隆w
どうやら道隆はこういう怖い話は全く駄目なようで 後ろに隠れての同行(苦笑)
怖さを紛らわす為に 義孝と源保光の娘がどうなってるのかを訊ねてみると
文は交わしているけど、実際にちゃんと顔を合わせた事が無いのを知った道隆
後姿しか見てないけど、毛筆は素晴らしく 猫を飼ってると言うくらいの情報しか…
話があってから大分経つのに 顔を合わせた事も無いのを心配する道隆は
秋の除目を待って位が上がってからの方が 相手の面目も立つだろうと
真面目に考え過ぎる義孝に朴念仁だと言い、文のやり取りだけでは相手が不安になるし
自分との縁談は不満なのかと 余計な心配をさせる事になる
文で気持ちは伝えていると言うけど、文で言葉を重ねるだけじゃなく
行動で示さなければならない時もある、多少強引でも 男の力強さにクラッとするのだと!
しかし、それは男側の都合の良い考え方だと言う義孝
彼女は貞潔な人だから乱暴な振る舞いは好まない…って紳士的ですね
でも、そんな聖女フィルター掛けてるから無理させている とにかく会いに行けと!
何でそこまで道隆は急かすのか…って、そうでもしないと肝試しとかマジ無理ってw
兼家の話を信じた訳では無いけど、本当に苦しんでる人がいるなら捨て置けないと
夜の破れ寺へと向かう義孝だけど、道隆は今すぐにも帰りたそうな感じですね(苦笑)
取り殺されるかもしれないけど それでも構わない
今自分に出来る事を疎かにするのは正しくないと言う義孝は
一日一日を大事に 悔いの無いものにすると決めているのだと――
だからいつ死んでも構わないって 何だか切ない感じも…
自分はあいにく悔いばかりだと言う道隆が(苦笑)
寺へと到着した二人は本堂の中へ、夜の破れ寺って怖過ぎる…!
今度、荒れ放題の本堂の手入れに来ようかと冷静な義孝とは逆に
不気味さの余り 早く帰ろうと急かす道隆だけど…
突然 鎧武者が動き出して、二人に襲い掛かって来た――!
お経を唱えて成仏させてやろうとする義孝だけど
その時 脳裏に浮かんだのは 源保光の娘!
そのまま源保光の娘の屋敷へと向かった義孝
夜な夜な武士の霊が出ると言うのは 伯父が仕組んだドッキリだったw
顔色を変えない澄ました甥っ子を驚かそうとした肝試し(苦笑)
…って、とんだ茶番だった訳だけど、死にそうになった事で気づけた事もあった
死ぬと分かった時 源保光の娘の顔が思い出され、会うまでは死ねないと願ってしまった
現世に未練は残したくないから 今夜会いに来たと言う義孝だけど
こうして会えたのだから もう未練は無いのかと聞かれ
源保光の娘に会えた事で、もっと間近で貴女を見たい
そして、もっと長らえて 共に在りたいと思うのだと――!
御簾を上げて、ここで初めて源保光の娘の顔が明らかになるのが良いですね
自分が思うより欲深かったようだと言う義孝に 待っていたと言う源保光の娘
文ばかりで 少しも来る様子が無かったので不安だったって
どうやら 女心に関しては道隆の方が良く分かってるようで(苦笑)
夜はまだ長い ゆっくりお話ししましょうと 恒例の押し倒しキタw
『君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな』
いつ死んでも良いと思っていた 君に会うまでは…
君に会えた今、いつまでも君と居られたらと僕は願っている
義孝にとって源保光の娘は 人生観を変えてくれた女性だったのですね
しかし、この3年後 21歳という若さでこの世を去るって切な過ぎる(涙)
流行病の疱瘡(天然痘)で亡くなったようですね…
愛する人との僅かな時を どんな気持ちで過ごしたのか――
この歌を聞いた後だと、余計に切なくなる感じです
義孝と源保光の娘の子供として行成が誕生、今後のエピソードに登場しそうですね!
自分にそっくりだと言いつつ あやす道隆が(苦笑)
後半はそんな道隆の恋のお話、お相手は公内侍
女はつまらない、幾人もの妻を持つ事が貴族の男の傾れ
その所業を咎めず 黙って奉仕するのが女性の理想の姿だとされる時代
しかし、本当にそんな女がいるのか――?
道隆に結婚しようと言われるも 釣り合いが取れないと断り続けている公内侍
釣り合いでは無く愛が大事だと言う道隆に 所詮は貴族の御曹司
遊ばれ捨てられるのが関の山だと 最初から信用してない感じですね(苦笑)
結婚はもっと慎重に考えるべき、身分に相応な妻を持たないと後々何かと不都合が生じる
家柄ではなく恋愛での結婚が大事だと言う道隆に、そういう事を軽々しく口にするなと!
第一、自分を妻にして何の得があるのかと尋ねる公内侍に未来予想を語りだした道隆w
二人の未来予想をたくさん思い描けると言う道隆、結婚して子供をたくさん儲ける
好いた女との間に出来た子供だから可愛い、そして家族の為にがむしゃらに働き
子や孫の代まで栄えさせようと一生懸命になるだろう
公内侍と共にいれば自分の人生は愛と喜びと希望に満ち溢れる――!
初めて出会った時そんな未来の姿が頭に広がった、正妻は公内侍しか考えられないと
だから自分と結婚して欲しいと言う道隆だけど… 良い所で邪魔が入りましたねw
どうやら仕事の途中だったようで、使いにやったのに戻らないと中将がお怒りの様子
心配して早く仕事に戻った方が良いと 義孝が迎えに来てくれたようで優しいなぁ
…って言うか 仕事途中なのに口説いていたのか(苦笑)
二人の様子を聞いていた義孝は、一つの事に囚われると度が過ぎる所があるけど
それだけに結婚したら頑張ると言うのは本心だろうとフォロー
しかし、自分との結婚が励みになるなんて恐れ多いしあり得ない、通う女の多い人だから
自分はものの数にも入らないと言う公内侍
噂ほど気の多い男ではないと否定する義孝だけど、今はそうでも先の事は分からない
何でこんなにネガティブ思考なのかと思ったら、宮廷に仕えて色々と見てきたのかな
宮仕えすると男の様態もつぶさに見えるようだと言う義孝の言い方が嫌味っぽい感じが…
確かに正妻の座が望みなら道隆はやめておいた方が良い、縁談もあるようだとか
息子の前途に少しでも有利な結婚を…と父親が進めている話が纏まりそうだと
精神的に揺さ振りをかける義孝って けっこう黒かったりするのでしょうかw
殿方のご栄達は妻次第とも言うから結構な事だと言う公内侍だけど
唇を震わせていたりと 内心かなりショックを受けてる感じでしたよね
物わかりの良い公内侍こそ 女性の鏡だと言われるも、そんなんじゃないと…
男の浮気心に悩まない女なんていない、きっと誰もが平静を装いつつ不安に耐えている
そんな醜い感情に苛まれたくないから 必死に拒んできた公内侍だけど
自分でも気づかないうちに どうやら道隆に惹かれていたようですね
しかし、そんな気持ちを押し隠して やって来た道隆にいつもよりキツくあたる公内侍
縁談が纏まりそうなのに相手に知られたらどうするのかと言われて慌てる道隆に
結婚を前に遊んでおきたい気持ちもわかるけど、遊ばれる方の気持ちは考えないのか?
昼間自分に言った言葉も何人の女に同じ事を…と、思わず気持ちが溢れ出た公内侍
卑しい身分と侮ってあんまり、自分にもプライドがあるのだと険しい表情を…
心を乱し言葉が過ぎたと謝り、醜い心だと思っただろうし自分の事は忘れてくれと言うも
縁談はとうに断ったもの、済んだ話を蒸し返されるとは思わなかった道隆は
女好きだから疑われるのは仕方ないけど、心にも無い事は言わないと!
道隆は本気で公内侍を正妻に迎えたいと思ってくれているのですね
親の決めた相応の縁組となると、どうしてもその相手を正妻にしなくてはならない
しかし、そうなれば公内侍の立場が無くなるからと 縁談は反故に
惚れた女を日陰者にはしたくない、ここまで好きになってくれるのは嬉しい事ですよね
そんな道隆に、自分の事は公内侍ではなく貴子と呼んで欲しいと!
気持ちを受け入れ、誓いを立ててくれるのならと道隆と結婚する事を了承
一生自分が一番、一生道隆は自分のものだと言う公内侍
そんな澄ました顔の裏にある情熱が好きなのだと言う道隆は 愛してる一生幸せにすると!
上手く纏まったようで良かったです
…しかし、調べてみると史実では公内侍の他に何人も奥さんいたようですね(ぁ)
縁談が既に反故になっていた事を知りつつ 公内侍に話した義孝だけど
理知的な公内侍が素直になるには…と仕組んだとか やっぱり腹黒なのか!?
友人の真心を疑われて良い気がしなかったと言うのもあったようですが(苦笑)
道隆は根は一途な男、恋の噂の数々も一生大事に出来る相手を探しての事
そして漸く公内侍に辿り着いた、きっと大事にしてくれると!
末永くお幸せにと祝ってくれる義孝が良いですね
一度実家に帰る事になった公内侍、双方の両親が納得するまで婿として通ってもらうと
どうやら公内侍の父親からは反対されているようですね…
学者の父親苦手だと言われて睨まれていたけど、子供が出来たら正式に迎える事にする
そうなれば誰にも文句は言わせないし 公内侍は一の人になるのだとイチャイチャタイムw
今こうして幸せの中にあっても やはりどこか不安を感じている公内侍が…
男は外の世界で成長していくもの、道隆の心が今と変わらない保障は無い
そんな公内侍の心境を詠んだ歌
『忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな』
一生君だけだと貴方は誓うけど、人の心は移ろうわ
だから私は今日死にたい 最高に愛されたまま――…
道隆の気持ちを疑う訳じゃないけど、人の心は変わるもの
一番幸せな気持ちのままで死にたいって これから結婚するのに何だか切ないなぁ
その後、道隆の子供を産んだ公内侍は正妻に迎えられ
生まれた娘は玉の輿、道隆は関白に就任し、孫を超溺愛
と、終始笑いが止まらずお酒の進む人生だったようですねw
何だかんだ言いつつ、充実した生涯を送ったようだけど
お酒の飲み過ぎによる糖尿病悪化が死因と言う見方もあるようで(苦笑)
死後、義孝と再会した道隆
精一杯生きたようだと言う義孝に それでも後悔ばかりだったと答える道隆
自分が今幽霊なのが怖いって、こういう所は相変わらずですね
今回登場した、義孝と道隆の出番はまだあるのかな
ラストにあの世でのやり取りがあったので これで終了なのか?
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2012.08.07 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第6話「うた変。+(プラス)」
「こんにちは、定家の部屋の時間です」
定家のトーク番組に、G1グランプリ、ホストクラブにカードバトル!
今回の うた恋い。は いつもと違って“変”
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)
今回は「超訳百人一首 うた恋い。」のスピンオフ「うた変。」
…って 冒頭から色々とカオスな事になってましたね(苦笑)
いつものストーリー展開とは違った ギャグメインな感じになりましたが
これはこれで色々と楽しめましたw
家定が実況、瀬綱が解説のG1グランプリin平安京!
…って、また何か始まったけど G1って牛車でのレースですか
コースは市街地をぐるりと回り…って意外と細かい設定なのが(苦笑)
ピットは清水寺、ポイントとしては清水寺付近の坂道!
登りも下りもかなりの急こう配だから、高度な牛コントロールが要求されるってw
スターティングブリッドは、ポールポジションに音速の色好み在原業平
フロントローに若き暴れ馬 陽成院、3番手は技のデパート康秀
4番手に因幡の鷹 在原行平、5番手は牛車百戦 宗貞、ラストは喜撰法師!
大友黒主は予選落ちって ここでもそんな扱いなのか(苦笑)
称号や牛車なのにエンジン音したりと ツッコミが間に合わないよ…!
瀬綱の予想は業平、と言いたいところだけど兄の行平!
そして、定家の夢は喜撰法師 アナタの夢は何でしょうってw
いよいよシグナルが変わって、レーススタート!
…って牛車だから 進む速度が遅くて可愛いのがw
勝負が着くのは番組後半で!
定家の部屋、パート1【業平・小野小町・康秀】
平安初期を彩る3人衆、揃って六歌仙に選ばれたメンバー
業平は光源氏のモデルの一人と言われるイケメン、小町は世界三大美人
そして康秀は…ダジャレの名手って どんなフォローの仕方w
男子二人に女子一人と言う鉄板の組み合わせ、ぶっちゃけラブトラブルはあったのか!?
…って、即答で無いと答える業平と小町 康秀は涙目ですね(苦笑)
業平の女性関係は危な過ぎると言う小町、帝の妃候補だけではなく斎宮にまで…
恋に障害はつきもの、びびっていたら恋なんて出来ないと言う業平だけど
小町と康秀に 超肉食系だと言われてって、肉食系男子の獣耳尻尾の業平カッコ良いw
でも、21世紀あたりには絶滅危惧種になってそう…と言うか 絶滅希望種!?
肉食系というなら 小町は業平のターゲットになりそうだけど… 好みは巨乳だからアウト!?
しかし人生はままならぬもの、この人と決めた女性はAカップにも満たないAA
…って、高子の扱いが酷いですけど あんな情熱的な歌を詠んでたのにw
参考までに 兄・行平の奥さんはGカップって、何で知ってるんですか!
でもそう考えると兄弟揃って巨乳好きって事になるんですかね(苦笑)
ちなみに小町は…って思いっきり殴られていた業平だけど 意外と小さいのかな(ぁ)
でも こういう感じが3人の関係には合ってますよねw
ここで前回の東国巡りに出た3人の道中のエピソードが見れたのは嬉しい!
筑波山までやってきた3人、歌垣で有名な場所 歌を交わして一夜の恋を…って
やっぱり小町は何処に行ってもテンション高い感じで楽しんでますね
しかし、赴任先である三河の国はとっくに通り過ぎているけど旅を続けている康秀
どうやら小町と業平を二人きりには出来ないと思ったようで(苦笑)
やっと二人きりになれる…って、業平は絶対に康秀で遊んでますよね~
悪い笑みを浮かべながら、せっかく筑波山に来てるのだから 自分たちも歌垣をとか
康秀の小町への思いを知りつつ ちょっかい出してる感じだしw
歌垣=合コンって表現する小町が面白いけど このメンバーで?と不満そうだし…
女性が一人足りないから適当な女性を引っ掛けると、二人で勝手にやってくれと言う業平
…これは一応 業平が康秀の為に気を遣ってくれたって事ですかね?
せっかく僧の格好をしてるのだから 少しは俗世を捨てれば良いのにと言う小町が(苦笑)
無茶振りだと言いつつ 二人きりになれたチャンスに思い切って 自分の気持ちを伝えた康秀!
ずっと好きなんですと頑張って伝えたは良いけど ブッ!と笑い飛ばされ冗談にされたww
面食いだと言われて矢が刺さり、歌垣ごっこに付き合うと言われて石が落下でダメージ大!
小町からはまったく意識されて無い康秀が哀れな感じで…
歌垣をする為に勝手に設定を考える小町は、自分は人妻で康秀は人妻に恋する哀しい男
ホント最後までダメージ受けて報われないなぁ…
ちゃんと 歌枕のつくば山も入れるように言う小町に
『つり日和 くいつき悪いよ ばかやろう』
って半ば投げやりの歌を詠む康秀でが(苦笑)
そんな二人のやり取りをコッソリ見ていた業平はつまらないとw
定家の部屋、パート2【僧正遍昭・宗貞】
仁明天皇が崩御された事に忠義を立てて出家し宗貞と言う名前を捨てたのですか…
しかし、ここはあえて宗貞と呼んで欲しいと言う事だけど
どうやら家定が百人一首に選んだ 吉子への思いを詠った「天つ風~」の歌を
遍昭の名義で出したから、世間では解脱出来てないエ口坊主と思われているとか!
あぁ… 詠んだ年代に合わせた名前にしないと こういう事になってしまうのですねw
家定的には出家した後も僧正の位に上り詰めた事に敬意を表しているようですけど…
何も知らなければ、確かに坊さんが詠んだ句になる訳で(苦笑)
いくつも名前を持ってる歌人の場合は特に難しいと言う家定
貞信公=藤原忠平、謙徳高=藤原伊尹だったり
この時代の人って 確かに色々名前を持ってる人多い感じですよね
地位が変わると名前が変わったりと 確かに難しいし覚えにくい~
女性の場合は本名が分からず ニックネームのままの場合もあるのだと
清少納言や紫式部、小野小町もそうなのだと 弁明に必死な家定がw
小町の名前に反応して、思わず幼い頃の思い出を思い返す宗貞
小さい頃、姉妹ばかりで人形遊びばかりしていた吉子にとって
外で一緒に遊んでくれる宗貞は特別な存在だったのですね
そんな吉子の事を宗貞も妹のように思い、ずっと兄妹のように育ってきた
お兄様と慕う吉子との関係は恋愛に発展しなかったけど、百夜通いの一件で…ですよね
百夜通いを達成すれば結婚、そうなればお兄様は卒業だと従者の牛飼いに言われ
宗貞様と名前で呼ばれるよりも、お兄様と呼ばれる方が良いと思ったようで~
やっぱりお兄様と妹だから良い、そっちの方が背徳的な感じが…って まさかの妹萌えw
ホストクラブ・HEIAN!!
オーナーの在原行平による、自慢のイケメンホストの紹介~
№5、弟系文学青年ホスト 藤原定家
必殺の甘え上手って、眼鏡な定家も良いですねw
№4、芸人系ホスト 文屋康秀
得意技はダジャレって ここでもそんな扱い(苦笑)
№3、俺様系ツンギレホスト 貞明
罵られたい女性急増中! うぁぁ!罵られたい~!
№2、爽やかお兄さんホスト 宗貞
細かな気配り 百夜通いってw
№1、業平 やっぱり業平が1番ですよね!
甘い愛の囁きを貴女にって溜まらん!
「姫君、貴女に胸一杯の愛を 可愛い人 夢の中でも愛し合いたい」
ひぃぃ、業平@諏訪部さんボイスでの愛の囁きは危険過ぎるー!
諏訪部さんボイスはホント破壊力あり過ぎて堪らんです♪
個人的には、貞明@森久保さんに罵られて 業平@諏訪部さんに囁かれたいw
№1と№3を指名でお願いします!
ホスト業平にちょっと不機嫌だった高子だったけど…
唐紅のドレスが良く似合うと褒められ、手の甲にキスされてアッサリ落ちたw
ピンドン10本入りました~~~!!
♫ドンドンピンク ペペシャンシャン♪
シャンパンコールするメンバーがw
…と言うか、高子は貞明のお母さんなのに子供の前で何してるのw
定家の部屋、パート3【陽成院と綏子】
今回は瀬綱もアシスタントに加わり、新婚さんいらっしゃいな雰囲気に(苦笑)
妹背さんいらっしゃーい! と言う事で貞明と綏子の登場~
…って、終始不機嫌そうな貞明の暴言を前向きに通訳する綏子が!
今思えば子供の頃から意識していたかもしれないと言われて
「黙れ 冴えない蛙女」は「愛してるよハニー」と言う意味だとか超訳し過ぎ!
ここからの綏子の前向き過ぎる解釈が面白いw
「このメス豚が! しゃぶしゃぶにするぞ!」⇒「食べちゃいたいくらい可愛いね」
「一晩中 池に吊るすぞ!」⇒「今夜はずっと離さない」
眠いから今すぐ帰ると連れ出す貞明に 今すぐに?って答える綏子が(苦笑)
あはは、相変わらずこの夫婦のやり取りは面白いですね
と言うか、暴言を全て甘い言葉に変換しちゃう綏子がw
G1グランプリも中盤、各車清水寺にピットイン!
解説の瀬綱も現場に…って団子食べてるし…!
クルーによる整備も…って ちゃんと車輪変えるんだw
そして、相変わらずモテまくりの業平は 女の子に囲まれてましたね
中将のくせに自分より前を走るのが許せない貞明!
ここで 気付けに酒を牛に飲ませていたけど……
酔った牛が暴走し、現場は一気に混乱状態に!
何やら凄い事になってきましたね(苦笑)
定家の部屋、パート4【藤原公任】
…って、いきなり新キャラがキター!
公任@岸尾だいすけさん また豪華なキャストですね~
今までの登場人物は平安初期に活躍した歌人たち
ここからは平安中期の話になっていくから 先んじて登場したようだけど…
それなら藤原道長の方が良かったんじゃないのかと 嫌味っぽいし
何だか面倒くさそうな人が来ちゃいましたねw
紫式部や清少納言とも交流があったと 何とか持ち上げようとしてる定家が(苦笑)
リーダーだと言われるのは偉そうで気に入らないけど
自分は歌も漢詩も漢文も出来るからと まんざらじゃないようだし
何とか機嫌を取る事が出来たけど、ホント面倒臭い人だw
定家が選んだ百人一首の選定基準が少し緩いと言う公任
大伴家持の歌で「かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」は取らない
…って、この歌も「ちはやふる」で登場しましたね
それに、後中書王と称された具平親王を選ばないのはあり得ないと馬鹿にされたw
だいたい百首のうち四十三首も恋の歌なんてバランスが悪いし
出家した人の家に恋の歌ばかり飾るのもどうなのかと…
って あまりにも馬鹿にする態度を取るから、我慢出来なくなった定家が一発お見舞い!
殴った後に テヘペロするのがw
そんなやり取りがあり、何故か二人でカードバトルが勃発!?
家定の百人一首vs公任の三十六人選!
平安 歌人札合戦、デュエル開始w
歌人歌合戦とは、能力値を設定された歌人の札を用いて行うカードバトル
ソウルは30000ポイント、先に相手のソウルを0にする事が勝利条件
また相手が山札切れした場合も勝利となる
バトルフィールドには、アタックゾーンとディフェンスゾーンがあり
アタックゾーンに召喚された歌人は次のターンから相手のディフェンスゾーンの歌人
もしくは相手プレイヤーに直接攻撃を与える事が出来る
ディフェンスゾーンに召喚された歌人は攻撃は出来ないけど攻撃をブロックする事が出来る
自分のターン開始ごとに、歌人一人につきソウルを100消費してゾーン移動が可能
歌人の能力値はパワーと言い、歌人同士のバトルは能力値が高い方が勝者となる
撒けた歌人はセメタリーに送られるが、相打ちの場合は双方とも送られる事に…
歌人の召喚はパワーの半分のソウルが消費され、能力値の高い歌人ほどリスクは高い
ソウルは次の自分のターンのドロー後、1000ポイントが回復されるが
初期値の30000を超える事は無い
特殊能力スペックを持つ歌人もいるようですが、消費ソウル高そうですねw
…と言うか、思いのほか細かい設定なのにビックリですが(苦笑)
どのような歌人を選んでデッキを組むかが勝利の鍵になる!
公任の先攻でバトル開始、カードをドローしてディフェンスゾーンに中務を召喚
続いて定家のターン、カードをドローしてアタックゾーンに康秀を召喚
次のターン公任はドローしただけ、定家は春道列樹を召喚し康秀でプレイヤーを攻撃
これをブロックせずにソウルで受けてドローするだけで何もしない公任
定家は列樹をアタックゾーンに移動させ でフェンスゾーンに参議篁を召喚
さらに康秀と列樹でプレイヤーを攻撃するも、これも公任はソウルで受けたけど
ブロックせずにソウルで受けていたのも作戦だったのですね
次のターン、ドローと同時に定家の負けを宣言した公任
中務をアタックゾーンに移動させ、スペックを発動――!
ソウルが10000以下の場合 万葉歌人の召喚コストは十分の一になる
山部赤人、大伴家持、柿本人麻呂をディフェンスゾーンに召喚
さらに三十六人選のスペック発動、一人増えるごとに1000ポイントパワーが上がる!
…と言う事で、中務のパワーは一気に10000に!!
プレイヤーに攻撃するも篁でブロックする定家、ここで守らないと負ける…!
康秀をディフェンスゾーンに下げ、僧侶のスペックで列樹をセメタリーに送り
コスト0で喜撰法師を召喚、六歌仙のスペックで一人ごとに2000アップ
さらに、業平を召喚し 六歌仙と三十六人選のスペックで一気に 14000に!
最後に自分を召喚ってシュールですね、スペック欄にテイカカズラってw
固めてきた定家だけど、中務をディフェンスゾーンに下げ 源順を召喚する公任
このままだと 全て三十六人選の公任のデッキに押し負ける事に…
そんな定家のデッキが光り出して、歌って定家と言う声が聞こえてきたー!
カードをドロー、自分をアタックゾーンに移動させ 式子内新王をディフェンスゾーンに召喚
スペックテイカカズラ発動で、定家以外の歌人は全て行動不能に!!
これで公任を守る歌人はいないと、プレイヤーにダイレクトアタックw
虚無僧と拳を振り上げ殴り掛かろうとする定家を止めたのは貫之!
どちらも優れた歌人なのだから仲良くしろと言われた公任の態度が急変するのが(苦笑)
どうやら公任は貫之のファンのようですね、サインくださいってw
G1グランプリはクラッシュ続出でピットは大混乱!!
そんな中、抜け出したのは宗貞の牛車!
この程度の事、百夜通いに比べれば大した事は無いと余裕ですね
車の中には吉子の写真まで貼ってあり、勝利を捧げると言う宗貞
勝利も吉子も私のものだと 一気に鴨川を駆け抜けるけど…
ここでまさか橋が崩れて落車とか、百夜通いの二の舞オチですかw
結局 全車リタイアで勝者無し!
今回のG1グランプリin平安京は終わったけど、次はG1グランプリin大宰府!?
いやぁ… 最後までツッコミ所満載でしたね!
でも こういうギャグメインな話も面白かったです~
この うた変を挟んで 平安初期と平安中期で時代が変わるのかな?
…となると、業平たち平安初期メンバーの出番はなくなるのでしょうか
中期メンバーはどんなキャラが登場するのか楽しみです!
NEXT⇒『義孝と源保光の娘 藤原の義孝』
次回はいつも通りに戻るようですね(苦笑)

http://norarincasa.blog98.fc2.com/tb.php/1008-3583bdb7
http://specium78.blog93.fc2.com/tb.php/1391-f6cea0ec
http://shinjitsuakuro.blog109.fc2.com/tb.php/986-47f9ddc8
定家のトーク番組に、G1グランプリ、ホストクラブにカードバトル!
今回の うた恋い。は いつもと違って“変”


![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vXCQXzCYL._SL160_.jpg)
今回は「超訳百人一首 うた恋い。」のスピンオフ「うた変。」
…って 冒頭から色々とカオスな事になってましたね(苦笑)
いつものストーリー展開とは違った ギャグメインな感じになりましたが
これはこれで色々と楽しめましたw
家定が実況、瀬綱が解説のG1グランプリin平安京!
…って、また何か始まったけど G1って牛車でのレースですか
コースは市街地をぐるりと回り…って意外と細かい設定なのが(苦笑)
ピットは清水寺、ポイントとしては清水寺付近の坂道!
登りも下りもかなりの急こう配だから、高度な牛コントロールが要求されるってw
スターティングブリッドは、ポールポジションに音速の色好み在原業平
フロントローに若き暴れ馬 陽成院、3番手は技のデパート康秀
4番手に因幡の鷹 在原行平、5番手は牛車百戦 宗貞、ラストは喜撰法師!
大友黒主は予選落ちって ここでもそんな扱いなのか(苦笑)
称号や牛車なのにエンジン音したりと ツッコミが間に合わないよ…!
瀬綱の予想は業平、と言いたいところだけど兄の行平!
そして、定家の夢は喜撰法師 アナタの夢は何でしょうってw
いよいよシグナルが変わって、レーススタート!
…って牛車だから 進む速度が遅くて可愛いのがw
勝負が着くのは番組後半で!
定家の部屋、パート1【業平・小野小町・康秀】
平安初期を彩る3人衆、揃って六歌仙に選ばれたメンバー
業平は光源氏のモデルの一人と言われるイケメン、小町は世界三大美人
そして康秀は…ダジャレの名手って どんなフォローの仕方w
男子二人に女子一人と言う鉄板の組み合わせ、ぶっちゃけラブトラブルはあったのか!?
…って、即答で無いと答える業平と小町 康秀は涙目ですね(苦笑)
業平の女性関係は危な過ぎると言う小町、帝の妃候補だけではなく斎宮にまで…
恋に障害はつきもの、びびっていたら恋なんて出来ないと言う業平だけど
小町と康秀に 超肉食系だと言われてって、肉食系男子の獣耳尻尾の業平カッコ良いw
でも、21世紀あたりには絶滅危惧種になってそう…と言うか 絶滅希望種!?
肉食系というなら 小町は業平のターゲットになりそうだけど… 好みは巨乳だからアウト!?
しかし人生はままならぬもの、この人と決めた女性はAカップにも満たないAA
…って、高子の扱いが酷いですけど あんな情熱的な歌を詠んでたのにw
参考までに 兄・行平の奥さんはGカップって、何で知ってるんですか!
でもそう考えると兄弟揃って巨乳好きって事になるんですかね(苦笑)
ちなみに小町は…って思いっきり殴られていた業平だけど 意外と小さいのかな(ぁ)
でも こういう感じが3人の関係には合ってますよねw
ここで前回の東国巡りに出た3人の道中のエピソードが見れたのは嬉しい!
筑波山までやってきた3人、歌垣で有名な場所 歌を交わして一夜の恋を…って
やっぱり小町は何処に行ってもテンション高い感じで楽しんでますね
しかし、赴任先である三河の国はとっくに通り過ぎているけど旅を続けている康秀
どうやら小町と業平を二人きりには出来ないと思ったようで(苦笑)
やっと二人きりになれる…って、業平は絶対に康秀で遊んでますよね~
悪い笑みを浮かべながら、せっかく筑波山に来てるのだから 自分たちも歌垣をとか
康秀の小町への思いを知りつつ ちょっかい出してる感じだしw
歌垣=合コンって表現する小町が面白いけど このメンバーで?と不満そうだし…
女性が一人足りないから適当な女性を引っ掛けると、二人で勝手にやってくれと言う業平
…これは一応 業平が康秀の為に気を遣ってくれたって事ですかね?
せっかく僧の格好をしてるのだから 少しは俗世を捨てれば良いのにと言う小町が(苦笑)
無茶振りだと言いつつ 二人きりになれたチャンスに思い切って 自分の気持ちを伝えた康秀!
ずっと好きなんですと頑張って伝えたは良いけど ブッ!と笑い飛ばされ冗談にされたww
面食いだと言われて矢が刺さり、歌垣ごっこに付き合うと言われて石が落下でダメージ大!
小町からはまったく意識されて無い康秀が哀れな感じで…
歌垣をする為に勝手に設定を考える小町は、自分は人妻で康秀は人妻に恋する哀しい男
ホント最後までダメージ受けて報われないなぁ…
ちゃんと 歌枕のつくば山も入れるように言う小町に
『つり日和 くいつき悪いよ ばかやろう』
って半ば投げやりの歌を詠む康秀でが(苦笑)
そんな二人のやり取りをコッソリ見ていた業平はつまらないとw
定家の部屋、パート2【僧正遍昭・宗貞】
仁明天皇が崩御された事に忠義を立てて出家し宗貞と言う名前を捨てたのですか…
しかし、ここはあえて宗貞と呼んで欲しいと言う事だけど
どうやら家定が百人一首に選んだ 吉子への思いを詠った「天つ風~」の歌を
遍昭の名義で出したから、世間では解脱出来てないエ口坊主と思われているとか!
あぁ… 詠んだ年代に合わせた名前にしないと こういう事になってしまうのですねw
家定的には出家した後も僧正の位に上り詰めた事に敬意を表しているようですけど…
何も知らなければ、確かに坊さんが詠んだ句になる訳で(苦笑)
いくつも名前を持ってる歌人の場合は特に難しいと言う家定
貞信公=藤原忠平、謙徳高=藤原伊尹だったり
この時代の人って 確かに色々名前を持ってる人多い感じですよね
地位が変わると名前が変わったりと 確かに難しいし覚えにくい~
女性の場合は本名が分からず ニックネームのままの場合もあるのだと
清少納言や紫式部、小野小町もそうなのだと 弁明に必死な家定がw
小町の名前に反応して、思わず幼い頃の思い出を思い返す宗貞
小さい頃、姉妹ばかりで人形遊びばかりしていた吉子にとって
外で一緒に遊んでくれる宗貞は特別な存在だったのですね
そんな吉子の事を宗貞も妹のように思い、ずっと兄妹のように育ってきた
お兄様と慕う吉子との関係は恋愛に発展しなかったけど、百夜通いの一件で…ですよね
百夜通いを達成すれば結婚、そうなればお兄様は卒業だと従者の牛飼いに言われ
宗貞様と名前で呼ばれるよりも、お兄様と呼ばれる方が良いと思ったようで~
やっぱりお兄様と妹だから良い、そっちの方が背徳的な感じが…って まさかの妹萌えw
ホストクラブ・HEIAN!!
オーナーの在原行平による、自慢のイケメンホストの紹介~
№5、弟系文学青年ホスト 藤原定家
必殺の甘え上手って、眼鏡な定家も良いですねw
№4、芸人系ホスト 文屋康秀
得意技はダジャレって ここでもそんな扱い(苦笑)
№3、俺様系ツンギレホスト 貞明
罵られたい女性急増中! うぁぁ!罵られたい~!
№2、爽やかお兄さんホスト 宗貞
細かな気配り 百夜通いってw
№1、業平 やっぱり業平が1番ですよね!
甘い愛の囁きを貴女にって溜まらん!
「姫君、貴女に胸一杯の愛を 可愛い人 夢の中でも愛し合いたい」
ひぃぃ、業平@諏訪部さんボイスでの愛の囁きは危険過ぎるー!
諏訪部さんボイスはホント破壊力あり過ぎて堪らんです♪
個人的には、貞明@森久保さんに罵られて 業平@諏訪部さんに囁かれたいw
№1と№3を指名でお願いします!
ホスト業平にちょっと不機嫌だった高子だったけど…
唐紅のドレスが良く似合うと褒められ、手の甲にキスされてアッサリ落ちたw
ピンドン10本入りました~~~!!
♫ドンドンピンク ペペシャンシャン♪
シャンパンコールするメンバーがw
…と言うか、高子は貞明のお母さんなのに子供の前で何してるのw
定家の部屋、パート3【陽成院と綏子】
今回は瀬綱もアシスタントに加わり、新婚さんいらっしゃいな雰囲気に(苦笑)
妹背さんいらっしゃーい! と言う事で貞明と綏子の登場~
…って、終始不機嫌そうな貞明の暴言を前向きに通訳する綏子が!
今思えば子供の頃から意識していたかもしれないと言われて
「黙れ 冴えない蛙女」は「愛してるよハニー」と言う意味だとか超訳し過ぎ!
ここからの綏子の前向き過ぎる解釈が面白いw
「このメス豚が! しゃぶしゃぶにするぞ!」⇒「食べちゃいたいくらい可愛いね」
「一晩中 池に吊るすぞ!」⇒「今夜はずっと離さない」
眠いから今すぐ帰ると連れ出す貞明に 今すぐに?って答える綏子が(苦笑)
あはは、相変わらずこの夫婦のやり取りは面白いですね
と言うか、暴言を全て甘い言葉に変換しちゃう綏子がw
G1グランプリも中盤、各車清水寺にピットイン!
解説の瀬綱も現場に…って団子食べてるし…!
クルーによる整備も…って ちゃんと車輪変えるんだw
そして、相変わらずモテまくりの業平は 女の子に囲まれてましたね
中将のくせに自分より前を走るのが許せない貞明!
ここで 気付けに酒を牛に飲ませていたけど……
酔った牛が暴走し、現場は一気に混乱状態に!
何やら凄い事になってきましたね(苦笑)
定家の部屋、パート4【藤原公任】
…って、いきなり新キャラがキター!
公任@岸尾だいすけさん また豪華なキャストですね~
今までの登場人物は平安初期に活躍した歌人たち
ここからは平安中期の話になっていくから 先んじて登場したようだけど…
それなら藤原道長の方が良かったんじゃないのかと 嫌味っぽいし
何だか面倒くさそうな人が来ちゃいましたねw
紫式部や清少納言とも交流があったと 何とか持ち上げようとしてる定家が(苦笑)
リーダーだと言われるのは偉そうで気に入らないけど
自分は歌も漢詩も漢文も出来るからと まんざらじゃないようだし
何とか機嫌を取る事が出来たけど、ホント面倒臭い人だw
定家が選んだ百人一首の選定基準が少し緩いと言う公任
大伴家持の歌で「かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」は取らない
…って、この歌も「ちはやふる」で登場しましたね
それに、後中書王と称された具平親王を選ばないのはあり得ないと馬鹿にされたw
だいたい百首のうち四十三首も恋の歌なんてバランスが悪いし
出家した人の家に恋の歌ばかり飾るのもどうなのかと…
って あまりにも馬鹿にする態度を取るから、我慢出来なくなった定家が一発お見舞い!
殴った後に テヘペロするのがw
そんなやり取りがあり、何故か二人でカードバトルが勃発!?
家定の百人一首vs公任の三十六人選!
平安 歌人札合戦、デュエル開始w
歌人歌合戦とは、能力値を設定された歌人の札を用いて行うカードバトル
ソウルは30000ポイント、先に相手のソウルを0にする事が勝利条件
また相手が山札切れした場合も勝利となる
バトルフィールドには、アタックゾーンとディフェンスゾーンがあり
アタックゾーンに召喚された歌人は次のターンから相手のディフェンスゾーンの歌人
もしくは相手プレイヤーに直接攻撃を与える事が出来る
ディフェンスゾーンに召喚された歌人は攻撃は出来ないけど攻撃をブロックする事が出来る
自分のターン開始ごとに、歌人一人につきソウルを100消費してゾーン移動が可能
歌人の能力値はパワーと言い、歌人同士のバトルは能力値が高い方が勝者となる
撒けた歌人はセメタリーに送られるが、相打ちの場合は双方とも送られる事に…
歌人の召喚はパワーの半分のソウルが消費され、能力値の高い歌人ほどリスクは高い
ソウルは次の自分のターンのドロー後、1000ポイントが回復されるが
初期値の30000を超える事は無い
特殊能力スペックを持つ歌人もいるようですが、消費ソウル高そうですねw
…と言うか、思いのほか細かい設定なのにビックリですが(苦笑)
どのような歌人を選んでデッキを組むかが勝利の鍵になる!
公任の先攻でバトル開始、カードをドローしてディフェンスゾーンに中務を召喚
続いて定家のターン、カードをドローしてアタックゾーンに康秀を召喚
次のターン公任はドローしただけ、定家は春道列樹を召喚し康秀でプレイヤーを攻撃
これをブロックせずにソウルで受けてドローするだけで何もしない公任
定家は列樹をアタックゾーンに移動させ でフェンスゾーンに参議篁を召喚
さらに康秀と列樹でプレイヤーを攻撃するも、これも公任はソウルで受けたけど
ブロックせずにソウルで受けていたのも作戦だったのですね
次のターン、ドローと同時に定家の負けを宣言した公任
中務をアタックゾーンに移動させ、スペックを発動――!
ソウルが10000以下の場合 万葉歌人の召喚コストは十分の一になる
山部赤人、大伴家持、柿本人麻呂をディフェンスゾーンに召喚
さらに三十六人選のスペック発動、一人増えるごとに1000ポイントパワーが上がる!
…と言う事で、中務のパワーは一気に10000に!!
プレイヤーに攻撃するも篁でブロックする定家、ここで守らないと負ける…!
康秀をディフェンスゾーンに下げ、僧侶のスペックで列樹をセメタリーに送り
コスト0で喜撰法師を召喚、六歌仙のスペックで一人ごとに2000アップ
さらに、業平を召喚し 六歌仙と三十六人選のスペックで一気に 14000に!
最後に自分を召喚ってシュールですね、スペック欄にテイカカズラってw
固めてきた定家だけど、中務をディフェンスゾーンに下げ 源順を召喚する公任
このままだと 全て三十六人選の公任のデッキに押し負ける事に…
そんな定家のデッキが光り出して、歌って定家と言う声が聞こえてきたー!
カードをドロー、自分をアタックゾーンに移動させ 式子内新王をディフェンスゾーンに召喚
スペックテイカカズラ発動で、定家以外の歌人は全て行動不能に!!
これで公任を守る歌人はいないと、プレイヤーにダイレクトアタックw
虚無僧と拳を振り上げ殴り掛かろうとする定家を止めたのは貫之!
どちらも優れた歌人なのだから仲良くしろと言われた公任の態度が急変するのが(苦笑)
どうやら公任は貫之のファンのようですね、サインくださいってw
G1グランプリはクラッシュ続出でピットは大混乱!!
そんな中、抜け出したのは宗貞の牛車!
この程度の事、百夜通いに比べれば大した事は無いと余裕ですね
車の中には吉子の写真まで貼ってあり、勝利を捧げると言う宗貞
勝利も吉子も私のものだと 一気に鴨川を駆け抜けるけど…
ここでまさか橋が崩れて落車とか、百夜通いの二の舞オチですかw
結局 全車リタイアで勝者無し!
今回のG1グランプリin平安京は終わったけど、次はG1グランプリin大宰府!?
いやぁ… 最後までツッコミ所満載でしたね!
でも こういうギャグメインな話も面白かったです~
この うた変を挟んで 平安初期と平安中期で時代が変わるのかな?
…となると、業平たち平安初期メンバーの出番はなくなるのでしょうか
中期メンバーはどんなキャラが登場するのか楽しみです!
NEXT⇒『義孝と源保光の娘 藤原の義孝』
次回はいつも通りに戻るようですね(苦笑)


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2012.07.31 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第5話「東下り 小野小町 / 貫之と喜撰 喜撰法師」
「自分たちは歌人だから
生きた証しを歌にして人の心に残していける」
今までの人生を思い巡らせる業平・康秀・小野小町
歌人だからこそ残せるもの――

【第5話 あらすじ】
後宮で満ち足りた暮らしを送っていた小町だが、年が経ち、後宮を離れた今は一人静かに暮らす身。身寄りも若さもない、そんな拠り所のない不安な気持ちを抱えているところに、在原業平と文屋康秀が夜這い同然にやってくる。気を取り直して昔のように月見酒を楽しむ3人。月を見ながら自分たちのこれまでの人生について思いを巡らせるのだが、業平が思わぬ提案を持ち出すのだった。
今回も小野小町を中心に業平と康秀との3人のエピソード!
この3人は最後まで友情って感じでしたねw
仲良く一緒に旅をしてたので 何事かと思いきや
『うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻苅り食む』
流刑にされた麻続王が最後の地で詠んだ哀愁の歌
実際その場所を目にして すっかりテンションが上がっている小町が(苦笑)
歌人なんて歌オタク、云わば歌枕巡りの旅=聖地巡礼ってw
山部赤人が見たと言う富士山はどこかって、さらにテンション上がってるけど
富士山が見えたら3人で一斉に歌を詠みましょうって
これには さすがの業平と康秀も呆れ気味、すっかりオタク扱いの小町w
そもそも3人がどうして一緒に旅をしているのか?
事の始まりは康秀が三河の国へ赴任が決まった事から!
年始の挨拶ついでに、一緒に三河の国へ田舎見物しないかと文を受け取った小町
…しかし 相変らず康秀の文って軽い感じですね(苦笑)
そんな けしからん誘惑には どんな返事を返してやるべきか?
前回の話から何年経ってるのか気になる所ですが、小町はもう更衣ではなく
後宮を離れてひっそり隠居してる感じなのですかね
今でも交流のある数少ない友人と言う事で、康秀とは折に触れ文を交わす仲のようで!
自分の誘いにどんな返事をくれるのか、文を待っている康秀だけど
返事がキター!と思いきや 現れたのは業平でしたね(苦笑)
この二人も前回の一件から すっかり仲良くなったようで!
…それにしても、まるで出家した人のような恰好になってる業平が気になるw
髪が短く烏帽子の無い業平の姿が何だか新鮮に見える~
康秀が三河の国へ左遷(笑)される事を聞きつけ 顔を出したようで!
業平も東国巡りに出ようと思っていたらしく 丁度良いから一緒に行くつもりのようで~
どうせ康秀には付いて来てくれる女性もいないんだろうし
寂しい道中の道連れになってやるから光栄に思えと言う業平だけど
本当は自分の方が寂しいんじゃ…
素直に一緒に行って欲しいと言えないからツンデレな感じになってるとしか思えない(苦笑)
自分にも別れを惜しんでくれる女の一人や二人…とイラッとする康秀に
嘘ぉって返す業平@諏訪部さんの言い方がw
そんなやり取りをしてると 待っていた小町からの返事が来た!
性懲りもなく懸想してるのかって、やはり康秀は小町の事を好きなのか…
少しは進展があったのかと、康秀の肩に顎を乗せて覗き込む業平が可愛いw
康秀の誘いに対して 小町の返事は――…
『わびぬれば 身をうき草の 根を絶えて さそふ水あらば 去なむとぞ思ふ』
落ちぶれて行く当てのない私だから お誘いがあれば誰にでもついて行く
…つまり、男なら誰でも良いと言う 投げやりな小町の返事!
冗談にしても あまりに思わせぶりな文に、彼女らしくないと心配する業平と康秀
若い頃の仲間が去っていくにつれ、普段は胸の奥にしまっている不安が押し寄せる小町
今の自分は本当に一人になってしまうのではないか――…
歌と美貌を武器に小野小町として宮廷で時めいたけど
今が盛りと咲き誇る大輪の花と持て囃されたのも 今に思えば束の間の事
帝との間に子を儲けることもなく、今はひっそりと一人で暮らしているのですね…
もしあの時、宗貞の事を受け入れていたら… 人生をやり直せるとしたら違う選択をするか?
全ては自分で選んで歩んできた道 後悔なんてない!
でも ここまで生きてきて 自分は一体何を残せてこれたか、ただいたずらに時を重ねてきただけではないのか、このまま一人寂しく死んで 誰の記憶にも残らないのではないか…
自分の人生が本当に正しかったのか間違っているのか分からないと不安を抱えて
押しつぶされそうになり、怖いと恐怖し 宗貞に助けを求め手を伸ばすけど…
泣きながら手を伸ばす小町の手を取り貴女のお兄様ですよって涙を拭った人物は
寝所に勝手に入り込み寝込みを襲ってきた業平ー!
寝てる時に諏訪部さんボイスで囁かれたら危険過ぎるw
誰っ!?と驚く小町の表情が面白いですね
夜更けに人目を忍んでコッソリだったから小町に怒られる事になった業平と康秀
お見舞いに来たのだと事情を話したけど、今回はちょっと悪ノリし過ぎた感じで(苦笑)
思わせぶりだったけど、康秀だったら冗談と受け取ってくれると思った小町だけど
…と言うか、やはり髪の短い業平の事が気になるようですね
コスプレとか言う業平だけど、鬼退治に失敗して髻を食われたとかw
まぁ 実際の所は高子に手を出した事がバレて バッサリ切られたようですね…
傷心で破れかぶれになってるのは分かるけど寝込みを襲うのはどうかと思うと言う小町に
見舞いは建前、募る恋心が抑えきれなかった、今宵こそ積年の思いを分かって頂きたいと
業平のプレーボーイっぷりが出たけど… 二人のやり取りを見る康秀の表情が(苦笑)
まぁ、傷心を慰めて欲しければ他をあたれと、自分には相手しかねると断られましたけど
小町と業平はこういう言葉遊びを楽しむ関係の方が合ってますね
傷心を慰める為に新しい恋をするつもりはないし、もうこりごりだと言う業平
やはり高子との事は 本気で愛したって事なのかな
東の国巡りと言うのは傷心旅行って、それだけショックだったのか…
折良く 康秀が三河の国に飛ばされる事になったから同乗してやるって
いつの間にハイヤーになったのか、三河まで愚痴を聞かされるのは嫌だと言う康秀に
そんなに嬉しいかとサラリと流す業平が面白いw
昔とちっとも変らない二人のやり取りを見て 若い頃に戻ったようで楽しい小町
今夜は初めて3人で会った時と同じ十六夜、懐かしく月見酒をする事に!
各々 月と見れば何を思うかの問いかけに
満ち欠けに我が身の老いを思い知らせると言う業平
どうやら他の二人も同じような事を思っていたようで…
若返ったように思えたけどそれは気のせい、変わらぬのは月ばかり 人は移ろう
月日の経つのは…って言う感じ感じですかね
すっかり虚しい気分になってる二人に、月じゃなくて庭の椿が素晴らしいと言う康秀だけど
今度はその隣に植えられている蝋梅が長雨で見るも無残だとか
何がなんでも虚し方向にもっていこうとする小町が(苦笑)
月を見れば虚しい 花を見れば哀しい、盛りを過ぎた人間なりの楽しみ方だと言う業平
一番老いとは無関係そうに見えるけど、今回の高子との失恋はかなりこたえたようですね
恋に破れたと言うより 人生に負けた気分なのだと…
まだ先のある人生とは言え、もう昔のように自由に恋愛が出来る年ではない
この人はと思える女性に出会うために、今まで彷徨ってきたが
いざ そういう女性に出会った時、その人が自分には過ぎた女性だった時
その障害を乗り越えるだけの若さが自分にはもう無いのだと言う業平
末永くいつまでも…と約束出来る年でも、これからを期待出来る年でもない
迷い迷って辿り着いた先、自分が人の盛りを過ぎていようとは いかにも無念だと…
そんな業平の言葉に、振り向けば虚しく年を取っているだけだと小町が詠んだ歌
『花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に』
綺麗な花も咲いたままではいられない
グルグル悩んでいたら私もいつの間にかおばさんになっちゃったって
これはなかなか痛烈な歌ですね、業平にもグサッと刺さったようで…
夢を追った自分の人生に身につまされる思いだと言う小町
人並みに結婚していれば今頃は子供に囲まれ幸せな人生を送っていたかもしれない
思わず暗い雰囲気になってしまい 月見はお開きに!
何となく離れがたい感じだけど、三河に旅立つ二人に喧嘩はするなと席を立つ小町
そんな小町に、もし人並みに結婚していたら さっきの歌は詠めなかっただろうと言う康秀
あれこれ悩み 寄る辺なく過ごしてきたからこそ読めた歌、それでいて聞く人を選ぶ事もない
大なり小なり人は皆後悔を抱えている、その心に触れる 小町の歌はそういう良い歌だと!
昔、歌は自分たちの居場所だと言っていた小町と康秀の言葉を 最近良く考えると言う業平
無茶ばかりして色々と棒に振って来た、振り返ると後悔ばかりの人生だった
でも、そんな中でも確かに残してきたものもあるから割と平気だと――!
自分達はたくさんの歌を残してきた、何も出世や子を生す事だけが自分を残す手段では無い
歌人である自分たちは 生きた証しを歌にして人の心に残していける
だから辛くても胸を張り、これからもたくさん悩み自分の歌を残していこうと!!
こうやって互いに励まし合う3人の関係が良いですね!
…って、せっかく良い話だったのに、だから一緒に三河に行こうと誘う業平がw
康秀も後生だからと土下座して一緒に来て欲しいと頼み込んでるし
最初は冗談だったけど このまま業平と珍道中は御免って 相変らずの言われ様(苦笑)
都育ちだから田舎は…と言ってたけど、実際旅に出れば一番楽しんでる感じでしたね!
小野小町と言う花は種を残す事は出来なかったけど
その姿は歌となって色褪せず何時までも残っていくのだろうか
生きた意味がそこに在ったと思って良いのだろうか――
この先悩んで幾度も振り返るだろう、もし人生をやり直せるなら違う選択をするだろうか?
その答えは 悩み悩んで強く生き抜いた先、今際の際に決める事にしようと――!
恋より夢に生きた小野小町だけど、晩年は色々と思い悩んだ事もあるのですね
自分の選らんだ人生だけど、それが本当に正しかったのか?
もし、あの時違う道を選んでいたら… こういう悩みは今も昔も変わらないんだなと
自分が生きた証しを残したいと言う思だったり、やはり小町は強い女性だし
実際、こうやって今の時代にまで歌は残り 小野小町と言う存在も歴史に残ってますからね!
生きた証しとして良い歌をたくさん作ると言っていた業平や康秀も
こうしてちゃんと後世に残っているのは凄い事だなと!
康秀、業平、小町は東国を流離う事になったけど
これは後に康秀から伝え聞いたと言う事で 本当かどうか真実は分からない
…って、紀貫之が喜撰法師から 色々と話を聞いてる…と言う感じだったのですねw
熱心にメモを取っているけど、この話も勅撰和歌集の序文に?
でも どうやら別件の為のメモだったようですね、業平の恋愛遍歴を物語に!
そういう企画があり、在五中将物語…って 伊勢物語の事ですか~
高子との恋愛の事も色々と書かれているのかな
仮名で書かれた物語がこの時代に流行っていたのですね
業平をモデルにした創作物で 女性にも大人気間違いなしってw
それを聞いた喜撰法師は良い時代になったと感慨深げ
物語にしろ 勅撰和歌集にしろ、歌が宮廷に充分浸透した今だからこそ実現した話
昔は歌は趣味の域を超えず、歌人も趣味人に過ぎない扱いだったようで…
そんな中でも康秀は 他とは違う意識を持っていたと言う喜撰法師
宇治山に移り住んで間もない頃、喜撰法師を訪ね庵までやって来た康秀
趣のある住まいだし、都の喧騒も届かず厭世家には持ってこいって
どうやら喜撰法師は引き籠り扱いされていたようですね(苦笑)
都から逃げたと言われてるようだけど、自分は好きでここに住んでるだけ
本当に逃げたいと思っているのは そういう事を言う奴等の方だと言う喜撰法師が詠んだ歌
『わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり』
静かで落ち着くから気に入って住んでるるだけなのに
都会に疲れて逃げたと言ういい加減な噂もあるようで…
でも 内心は喜撰法師を羨ましいと思っているのだと言う康秀
アイツは逃げたけど自分は辛い世で頑張っていると慰めたいだけだと!
それならと、康秀にも出家して山に来たらどうだとさそう喜撰法師
歌も気ままに歌いたい放題ってw
宗貞は出家後も立派に歌人としてやってるって… お兄様出家したの!?
吉子と結婚出来なかったから その後ずっと独り身だったのかな?
歌は趣味ではなく出世にも役立てたいと思っているのだと言う康秀
喜撰法師が宇治山を選んだように 康秀も選んで都にいるのだと!
今思うと、康秀は歌が宮廷に地位を築く時代が来る事を見越していたのかもしれない
でも、そんな時代が来る前に この世を去ってしまったから あの世で妬んでいるとかw
世が世なら自分だって殿上人って妬む康秀の絵が(苦笑)
近代歌人の存在には大きな意味があったと言う紀貫之
業平や康秀、小野小町を初め 彼等が居たから帝の命で歌集を編む時代が来た
彼らの歌も思いも今に繋がっている、だからこそ序文に称えたいのだと!
その言葉に、喜撰法師もそう言ってくれると嬉しいと…
六歌仙と呼ばれる彼等は 歌の社会的地位があまり高く無い時代にあっても
歌を詠み続けたのは、歌を愛する自分に誇りを持っていたから
自分が何を残していけるか、歌に懸けていたから――!
最後は定家が良い言葉で纏めてくれたけど… またしても藤原スカイツリー定家w
今回は業平・康秀・小野小町が人生について語っていましたが
今の時代も 同じ様に悩みやを持って後悔してる人はたくさんいるし
もし人生をやり直せるなら あの時…と思う事だって多々ありますよね
本当に自分の人生は正しかったか、意味のあるものだったか
その答えは 悩み悩んで強く生き抜いた先、今際の際に決める事にしようと言う
小野小町の最後の言葉が印象的でした!
NEXT⇒『うた変。+(プラス)』
「超訳百人一首 うた恋い。」のスピンオフ「うた変。」のアニメバージョン
…って、予告あらすじ読む限り、かなりカオスな事になりそうw

http://norarincasa.blog98.fc2.com/tb.php/987-b1be8b3b
http://sephiroth2012.blog.fc2.com/tb.php/5117-ca86e3a0
生きた証しを歌にして人の心に残していける」
今までの人生を思い巡らせる業平・康秀・小野小町
歌人だからこそ残せるもの――
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61JBPU2ZX6L._SL160_.jpg)


【第5話 あらすじ】
後宮で満ち足りた暮らしを送っていた小町だが、年が経ち、後宮を離れた今は一人静かに暮らす身。身寄りも若さもない、そんな拠り所のない不安な気持ちを抱えているところに、在原業平と文屋康秀が夜這い同然にやってくる。気を取り直して昔のように月見酒を楽しむ3人。月を見ながら自分たちのこれまでの人生について思いを巡らせるのだが、業平が思わぬ提案を持ち出すのだった。
今回も小野小町を中心に業平と康秀との3人のエピソード!
この3人は最後まで友情って感じでしたねw
仲良く一緒に旅をしてたので 何事かと思いきや
『うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻苅り食む』
流刑にされた麻続王が最後の地で詠んだ哀愁の歌
実際その場所を目にして すっかりテンションが上がっている小町が(苦笑)
歌人なんて歌オタク、云わば歌枕巡りの旅=聖地巡礼ってw
山部赤人が見たと言う富士山はどこかって、さらにテンション上がってるけど
富士山が見えたら3人で一斉に歌を詠みましょうって
これには さすがの業平と康秀も呆れ気味、すっかりオタク扱いの小町w
そもそも3人がどうして一緒に旅をしているのか?
事の始まりは康秀が三河の国へ赴任が決まった事から!
年始の挨拶ついでに、一緒に三河の国へ田舎見物しないかと文を受け取った小町
…しかし 相変らず康秀の文って軽い感じですね(苦笑)
そんな けしからん誘惑には どんな返事を返してやるべきか?
前回の話から何年経ってるのか気になる所ですが、小町はもう更衣ではなく
後宮を離れてひっそり隠居してる感じなのですかね
今でも交流のある数少ない友人と言う事で、康秀とは折に触れ文を交わす仲のようで!
自分の誘いにどんな返事をくれるのか、文を待っている康秀だけど
返事がキター!と思いきや 現れたのは業平でしたね(苦笑)
この二人も前回の一件から すっかり仲良くなったようで!
…それにしても、まるで出家した人のような恰好になってる業平が気になるw
髪が短く烏帽子の無い業平の姿が何だか新鮮に見える~
康秀が三河の国へ左遷(笑)される事を聞きつけ 顔を出したようで!
業平も東国巡りに出ようと思っていたらしく 丁度良いから一緒に行くつもりのようで~
どうせ康秀には付いて来てくれる女性もいないんだろうし
寂しい道中の道連れになってやるから光栄に思えと言う業平だけど
本当は自分の方が寂しいんじゃ…
素直に一緒に行って欲しいと言えないからツンデレな感じになってるとしか思えない(苦笑)
自分にも別れを惜しんでくれる女の一人や二人…とイラッとする康秀に
嘘ぉって返す業平@諏訪部さんの言い方がw
そんなやり取りをしてると 待っていた小町からの返事が来た!
性懲りもなく懸想してるのかって、やはり康秀は小町の事を好きなのか…
少しは進展があったのかと、康秀の肩に顎を乗せて覗き込む業平が可愛いw
康秀の誘いに対して 小町の返事は――…
『わびぬれば 身をうき草の 根を絶えて さそふ水あらば 去なむとぞ思ふ』
落ちぶれて行く当てのない私だから お誘いがあれば誰にでもついて行く
…つまり、男なら誰でも良いと言う 投げやりな小町の返事!
冗談にしても あまりに思わせぶりな文に、彼女らしくないと心配する業平と康秀
若い頃の仲間が去っていくにつれ、普段は胸の奥にしまっている不安が押し寄せる小町
今の自分は本当に一人になってしまうのではないか――…
歌と美貌を武器に小野小町として宮廷で時めいたけど
今が盛りと咲き誇る大輪の花と持て囃されたのも 今に思えば束の間の事
帝との間に子を儲けることもなく、今はひっそりと一人で暮らしているのですね…
もしあの時、宗貞の事を受け入れていたら… 人生をやり直せるとしたら違う選択をするか?
全ては自分で選んで歩んできた道 後悔なんてない!
でも ここまで生きてきて 自分は一体何を残せてこれたか、ただいたずらに時を重ねてきただけではないのか、このまま一人寂しく死んで 誰の記憶にも残らないのではないか…
自分の人生が本当に正しかったのか間違っているのか分からないと不安を抱えて
押しつぶされそうになり、怖いと恐怖し 宗貞に助けを求め手を伸ばすけど…
泣きながら手を伸ばす小町の手を取り貴女のお兄様ですよって涙を拭った人物は
寝所に勝手に入り込み寝込みを襲ってきた業平ー!
寝てる時に諏訪部さんボイスで囁かれたら危険過ぎるw
誰っ!?と驚く小町の表情が面白いですね
夜更けに人目を忍んでコッソリだったから小町に怒られる事になった業平と康秀
お見舞いに来たのだと事情を話したけど、今回はちょっと悪ノリし過ぎた感じで(苦笑)
思わせぶりだったけど、康秀だったら冗談と受け取ってくれると思った小町だけど
…と言うか、やはり髪の短い業平の事が気になるようですね
コスプレとか言う業平だけど、鬼退治に失敗して髻を食われたとかw
まぁ 実際の所は高子に手を出した事がバレて バッサリ切られたようですね…
傷心で破れかぶれになってるのは分かるけど寝込みを襲うのはどうかと思うと言う小町に
見舞いは建前、募る恋心が抑えきれなかった、今宵こそ積年の思いを分かって頂きたいと
業平のプレーボーイっぷりが出たけど… 二人のやり取りを見る康秀の表情が(苦笑)
まぁ、傷心を慰めて欲しければ他をあたれと、自分には相手しかねると断られましたけど
小町と業平はこういう言葉遊びを楽しむ関係の方が合ってますね
傷心を慰める為に新しい恋をするつもりはないし、もうこりごりだと言う業平
やはり高子との事は 本気で愛したって事なのかな
東の国巡りと言うのは傷心旅行って、それだけショックだったのか…
折良く 康秀が三河の国に飛ばされる事になったから同乗してやるって
いつの間にハイヤーになったのか、三河まで愚痴を聞かされるのは嫌だと言う康秀に
そんなに嬉しいかとサラリと流す業平が面白いw
昔とちっとも変らない二人のやり取りを見て 若い頃に戻ったようで楽しい小町
今夜は初めて3人で会った時と同じ十六夜、懐かしく月見酒をする事に!
各々 月と見れば何を思うかの問いかけに
満ち欠けに我が身の老いを思い知らせると言う業平
どうやら他の二人も同じような事を思っていたようで…
若返ったように思えたけどそれは気のせい、変わらぬのは月ばかり 人は移ろう
月日の経つのは…って言う感じ感じですかね
すっかり虚しい気分になってる二人に、月じゃなくて庭の椿が素晴らしいと言う康秀だけど
今度はその隣に植えられている蝋梅が長雨で見るも無残だとか
何がなんでも虚し方向にもっていこうとする小町が(苦笑)
月を見れば虚しい 花を見れば哀しい、盛りを過ぎた人間なりの楽しみ方だと言う業平
一番老いとは無関係そうに見えるけど、今回の高子との失恋はかなりこたえたようですね
恋に破れたと言うより 人生に負けた気分なのだと…
まだ先のある人生とは言え、もう昔のように自由に恋愛が出来る年ではない
この人はと思える女性に出会うために、今まで彷徨ってきたが
いざ そういう女性に出会った時、その人が自分には過ぎた女性だった時
その障害を乗り越えるだけの若さが自分にはもう無いのだと言う業平
末永くいつまでも…と約束出来る年でも、これからを期待出来る年でもない
迷い迷って辿り着いた先、自分が人の盛りを過ぎていようとは いかにも無念だと…
そんな業平の言葉に、振り向けば虚しく年を取っているだけだと小町が詠んだ歌
『花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に』
綺麗な花も咲いたままではいられない
グルグル悩んでいたら私もいつの間にかおばさんになっちゃったって
これはなかなか痛烈な歌ですね、業平にもグサッと刺さったようで…
夢を追った自分の人生に身につまされる思いだと言う小町
人並みに結婚していれば今頃は子供に囲まれ幸せな人生を送っていたかもしれない
思わず暗い雰囲気になってしまい 月見はお開きに!
何となく離れがたい感じだけど、三河に旅立つ二人に喧嘩はするなと席を立つ小町
そんな小町に、もし人並みに結婚していたら さっきの歌は詠めなかっただろうと言う康秀
あれこれ悩み 寄る辺なく過ごしてきたからこそ読めた歌、それでいて聞く人を選ぶ事もない
大なり小なり人は皆後悔を抱えている、その心に触れる 小町の歌はそういう良い歌だと!
昔、歌は自分たちの居場所だと言っていた小町と康秀の言葉を 最近良く考えると言う業平
無茶ばかりして色々と棒に振って来た、振り返ると後悔ばかりの人生だった
でも、そんな中でも確かに残してきたものもあるから割と平気だと――!
自分達はたくさんの歌を残してきた、何も出世や子を生す事だけが自分を残す手段では無い
歌人である自分たちは 生きた証しを歌にして人の心に残していける
だから辛くても胸を張り、これからもたくさん悩み自分の歌を残していこうと!!
こうやって互いに励まし合う3人の関係が良いですね!
…って、せっかく良い話だったのに、だから一緒に三河に行こうと誘う業平がw
康秀も後生だからと土下座して一緒に来て欲しいと頼み込んでるし
最初は冗談だったけど このまま業平と珍道中は御免って 相変らずの言われ様(苦笑)
都育ちだから田舎は…と言ってたけど、実際旅に出れば一番楽しんでる感じでしたね!
小野小町と言う花は種を残す事は出来なかったけど
その姿は歌となって色褪せず何時までも残っていくのだろうか
生きた意味がそこに在ったと思って良いのだろうか――
この先悩んで幾度も振り返るだろう、もし人生をやり直せるなら違う選択をするだろうか?
その答えは 悩み悩んで強く生き抜いた先、今際の際に決める事にしようと――!
恋より夢に生きた小野小町だけど、晩年は色々と思い悩んだ事もあるのですね
自分の選らんだ人生だけど、それが本当に正しかったのか?
もし、あの時違う道を選んでいたら… こういう悩みは今も昔も変わらないんだなと
自分が生きた証しを残したいと言う思だったり、やはり小町は強い女性だし
実際、こうやって今の時代にまで歌は残り 小野小町と言う存在も歴史に残ってますからね!
生きた証しとして良い歌をたくさん作ると言っていた業平や康秀も
こうしてちゃんと後世に残っているのは凄い事だなと!
康秀、業平、小町は東国を流離う事になったけど
これは後に康秀から伝え聞いたと言う事で 本当かどうか真実は分からない
…って、紀貫之が喜撰法師から 色々と話を聞いてる…と言う感じだったのですねw
熱心にメモを取っているけど、この話も勅撰和歌集の序文に?
でも どうやら別件の為のメモだったようですね、業平の恋愛遍歴を物語に!
そういう企画があり、在五中将物語…って 伊勢物語の事ですか~
高子との恋愛の事も色々と書かれているのかな
仮名で書かれた物語がこの時代に流行っていたのですね
業平をモデルにした創作物で 女性にも大人気間違いなしってw
それを聞いた喜撰法師は良い時代になったと感慨深げ
物語にしろ 勅撰和歌集にしろ、歌が宮廷に充分浸透した今だからこそ実現した話
昔は歌は趣味の域を超えず、歌人も趣味人に過ぎない扱いだったようで…
そんな中でも康秀は 他とは違う意識を持っていたと言う喜撰法師
宇治山に移り住んで間もない頃、喜撰法師を訪ね庵までやって来た康秀
趣のある住まいだし、都の喧騒も届かず厭世家には持ってこいって
どうやら喜撰法師は引き籠り扱いされていたようですね(苦笑)
都から逃げたと言われてるようだけど、自分は好きでここに住んでるだけ
本当に逃げたいと思っているのは そういう事を言う奴等の方だと言う喜撰法師が詠んだ歌
『わがいほは 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり』
静かで落ち着くから気に入って住んでるるだけなのに
都会に疲れて逃げたと言ういい加減な噂もあるようで…
でも 内心は喜撰法師を羨ましいと思っているのだと言う康秀
アイツは逃げたけど自分は辛い世で頑張っていると慰めたいだけだと!
それならと、康秀にも出家して山に来たらどうだとさそう喜撰法師
歌も気ままに歌いたい放題ってw
宗貞は出家後も立派に歌人としてやってるって… お兄様出家したの!?
吉子と結婚出来なかったから その後ずっと独り身だったのかな?
歌は趣味ではなく出世にも役立てたいと思っているのだと言う康秀
喜撰法師が宇治山を選んだように 康秀も選んで都にいるのだと!
今思うと、康秀は歌が宮廷に地位を築く時代が来る事を見越していたのかもしれない
でも、そんな時代が来る前に この世を去ってしまったから あの世で妬んでいるとかw
世が世なら自分だって殿上人って妬む康秀の絵が(苦笑)
近代歌人の存在には大きな意味があったと言う紀貫之
業平や康秀、小野小町を初め 彼等が居たから帝の命で歌集を編む時代が来た
彼らの歌も思いも今に繋がっている、だからこそ序文に称えたいのだと!
その言葉に、喜撰法師もそう言ってくれると嬉しいと…
六歌仙と呼ばれる彼等は 歌の社会的地位があまり高く無い時代にあっても
歌を詠み続けたのは、歌を愛する自分に誇りを持っていたから
自分が何を残していけるか、歌に懸けていたから――!
最後は定家が良い言葉で纏めてくれたけど… またしても藤原スカイツリー定家w
今回は業平・康秀・小野小町が人生について語っていましたが
今の時代も 同じ様に悩みやを持って後悔してる人はたくさんいるし
もし人生をやり直せるなら あの時…と思う事だって多々ありますよね
本当に自分の人生は正しかったか、意味のあるものだったか
その答えは 悩み悩んで強く生き抜いた先、今際の際に決める事にしようと言う
小野小町の最後の言葉が印象的でした!
NEXT⇒『うた変。+(プラス)』
「超訳百人一首 うた恋い。」のスピンオフ「うた変。」のアニメバージョン
…って、予告あらすじ読む限り、かなりカオスな事になりそうw


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2012.07.24 (Tue)
超訳百人一首 うた恋い。 第4話「康秀と業平 文屋康秀」
「私にしか詠めない歌がある
誰にも真似出来ない私だけの歌、私そのものです」
自分にしか詠めない歌
柵に囚われない 心の自由を歌に求めて――

【第4話 あらすじ】
良岑宗貞の屋敷で開かれた宴会で文屋康秀は、先日自分が在原業平をけなした言葉が、本人の耳に入っていることを知る。 下手に嫌われてはやりにくいと考えた康秀は公衆の面前で土下座をして謝ることに。
しかし、そんな思惑を見通していた業平は康秀の行動を逆手に取り、名誉挽回の機会として捕り物に付き合ってくれと申し出る。それは、帝の寵妃である小野小町の別荘に一緒に忍び込むというものだった...。
前回のスカイツリーの次は海ネタ と言うか水着回ですかw
いきなり海水浴に来ている定家と紀貫之に どこからツッコミ入れれば良いのか(苦笑)
紀貫之が古今和歌集の序文で紹介した歌人は、後に六歌仙と呼ばれる事に!
僧正遍昭・在原業平・文屋康秀・喜撰法師・小野小町・大友黒主
しかし、選んでおきながら ぶっちゃけ6人の事は褒めていない?
宗貞に関しては、一番整っていて言葉にも華があるけど現実味が無く二次元の女子みたい
業平に関しては、情感溢れるけど言葉が足りない しおれた花がまだ香ってるみたい
小町に関しては、艶やかだけど弱々しい 病気の人が厚化粧してるみたい
…って、貫之本人は褒めてるつもりのようですが、どう考えても貶してるとしかw
他の歌人に対しても 歌の事分かってないよねって毒吐いてるようで(苦笑)
家定に言われたくないと貫之も反撃に出た!
百人一首の選定に六歌仙から5人選んでいるけど、大友黒主だけ選ばなかった
特に理由は無かったけど一人だけ選んでもらえなかったと 水着姿の黒主がw
自分は関係ないと逃げようとした貫之に、賤しいと言ってたと逃がさない家定!
そんな二人のやり取りに ついに黒主がキレて 歌舞伎の隈取みたいな表情になってるし(汗)
後宮に入った後の吉子、もとい小野小町の話が見れて良かったです!
そして、また業平@諏訪部さんの出番があって嬉しいなぁ♪
時系列的に言うと 高子とのエピソードの後って感じになるのでしょうか?
高子の時と同じように 毎日のように文を送ってる業平がw
うんざりしながら取り次ぐなと言う小町と高子の姿が重なる感じで(苦笑)
相変らずのプレイボーイっぷりのようですね!
宗貞とは文でのやり取りをしている小町、色々と悩みも聞いてもらってるようで
業平から 月見をしようと しつこく文で誘われている事を相談
こうして頼ってくれる事を 宗貞は嬉しく思っているようですね!
それにしても、業平とは厄介な人に目を付けられたとw
プレイボーイっぷりはかなりの噂になっているようで
帝の妃だけではなく 伊勢斎宮にまで手を出しかねないって(苦笑)
断る方法として、ご友人も一緒ならと返事をしろと助言する宗貞
業平には そういう時に気軽に誘える友人がいないからって ちょっと寂しいですね
宗貞の家で開かれた宴会に集まった歌人たち
『草も木も 色かはれども わたつうみの 波の花にぞ 秋なかりける』
海の白波を花に例えた康秀の歌、秋を詠む宴なのに風情がないと言われたけど
他の人とは違った歌を詠むのが得意なのですかね、ちょっと得意げだしw
捻た歌だけど面白いと褒める宗貞は、秋なしで 歌を作れとお題を出したら
庭に植えられた見事な菊の花を見た業平が 歌を思いつき披露
『植ゑし植ゑば 秋なき時や 咲かざらむ 花こそ散らめ 根さへ枯れめや』
秋が無い年は菊は咲かないのだろうか? そんな年はないから毎年咲く
花は散っても根まで枯れる事はない、あなたが心をこめて植えた花だから――
とても良い歌だとベタ褒めされた業平の歌、さすがですね
見事だと褒めた宗貞は一献どうかと業平にお酒を勧めたけど
ここで、小町の言っていた月見に一緒に行く友人として誘われる事になるとはw
一緒に行けば吉子に会えるけど 業平の目的が分かっているのに行けないですよね
所用が立て込んでると断れた業平だけど 本当に誘う友人が他にいないのか…
そんな業平に、あてつけられた上 良いとこを持ってかれて面白くない康秀
近衛府の華、家良し顔良し 加えて歌良しで 同じ人間とは思えないと~
それにしても不公平、天上でふんぞり返ってる者たちと自分の頭の差はそんなにない
出自がショボイからと こうも立場が違うのはつまらないと愚痴る康秀
その様子を見ていた業平が不敵な笑みを!
フッって笑う業平@諏訪部さんが良いなぁw
思わずカチンときた康秀だけど、どうやら色々と根にもたれてるようですね
今回の一件ではなく、以前 親のおかげで良い所に就けただけのボンボンだとか
苦労知らずがのさばっているからこの国は駄目なのだと文句を言ってたのを聞かれていた!
地獄耳と言うか、声が大きいから聞こえていたようですけど(苦笑)
ただでさえ出世の見込みが薄いのに 上の人間を敵に回したらますます…と焦る康秀
業平に土下座をして今までの失礼を詫びる康秀だけど これも思惑があってのもの
心から謝る振りをして、実際は人目のある所で謝られたら許すしかないはず
でも、業平には全てお見通しだった! 計算なのがバレバレでしたね
これで許さなかったら 自分が鬼みたいだから止めてくれとw
それなら…と、取り合えず煽てておけばと考えた康秀 褒めとけば何とかなるって(苦笑)
出世の予定はないし取り入っても無駄、良く回る口だとホント全部お見通しの業平!
自分は偉いとふんぞり返ってる奴も、それに振りまわれる奴も苦手なのだと!
康秀が歌で負かされたのを 陰口への仕返しだと勘違いしたなら気にしなくて良い
矮小な人間に僻まれるのは慣れっこだと 見下しながら
歌の一件は、単に歌が得意だと言う康秀を負かせてやろうと思っただけ
思わせぶりな態度を取ってしまったと言いながら、お陰で康秀は土下座損だと
思いっきり見下し笑いをする業平@諏訪部さんが良いですねw
業平の方が何枚も上手だったようで 逆に嵌められてしまった康秀
謝罪に損も得も無いと言いつつ 額に怒りマーク付けて強がってるし…
そんな康秀に これから捕り物に行くから付き合えと言う業平!
もう日も暮れるし 弓は得意じゃないと言うも 歌が詠めれば良いって…
つまり 捕り物=夜這いって事ですね、どちらが先に歌で落とせるか!
歌上手を気取るなら恋歌なんてお手の物だろうと言う業平に
自分の歌は宴会芸で恋歌勝負なんて無理だと言う康秀だけど
相手は歌人として名高い人だから 案外その宴会芸を気に入るかもしれないと
業平が向かった先は 小野小町の別荘!
高子の時もそうだけど ホント夜這いするの好きですね~
宿下がり中だと言う事で この好機を逃す手は無いと張り切る業平だけど
帝の寵妃に夜這いと知った康秀が騒いだ為に舎人に見つかる事に…
舎人との揉めたのか 着物がすっかり着崩れてますけど(苦笑)
何とか小町の所へ通してもらえた二人だけど、人生終わったと青くなってる康秀
今時珍しく歌に精通してると 小町は康秀の噂を聞いてたようで会えて嬉しいと!
友達と一緒ならと約束したから こうして連れて来た以上 小町も断る事は出来ず
思わず宗貞に友達いないなんて嘘じゃないと文句を言ってるのがw
今夜は十六夜 楽しい月見に――!
各々月を見て何を思うかと言う小町に、叶わぬ恋の侘しさと答える業平
この手に掴めぬつれない誰かを思い出すと アピールしてるけど
つれないと責めるばかりで 掴んでくれない業平を月は恨んでるかもしれないと返す小町
当たって砕ければ回ってくるかもしれない 月だけに…って、康秀はギャグですか!
振られて醜態を晒すばかり、袖にされて形無しだとギャグが絶好調ですね(苦笑)
良く回る口だと言いつつ、お酒が進む康秀を飲み過ぎだと心配している業平
酒の席は芸が弾むと言う康秀に 助かると言う小町
自分と業平だけだと殺伐として雰囲気になるとか 随分な言われようですね
近衛府の華 業平、帝の寵妃 小町、貧乏貴族の康秀、何とも奇妙な取り合わせだけど
帝の寵妃と飲んでて大丈夫なのかと不安な康秀に、聞いてるのかと絡んでくる小町
どうやら酔うと絡んでくるタイプのようですね、酒癖悪いとボソリと言う業平がw
どうして歌の道を志そうとしたのか、会った歌人には必ず訊ねる小町に
自分のような卑しい人間には歌しかないと思ったのだと言う康秀
本当は学者になりたかったけど後ろ盾も無く、学才も人並みの自分が生活苦に追われながら漢詩を学んだところで抜きん出る事は出来ないけれど
歌ならば柵に囚われず その才だけを評価してくれると思ったのですね
分かる気がすると同意する小町と業平だけど、今をときめく人に同意されてもって
立場が違うとやはりつまらないと卑屈になる康秀が(苦笑)
立場は違うけれど 何処にっても柵はつきないもの
縛りのきつい世の中になって 本当の自分が埋もれてしまう気がすると言う小町
それが嫌で 自分を保ちたくて 自分を示したくて、一番自由になれる場所を歌に求めている
皆それぞれ色々と柵だったり 抱えているものがあるのですよね
康秀が立場の自由を歌を求めたように、小町や業平も歌に自由を求めているのかもしれない
本当に今宵の月は美しいと言う小町に、貴女の美しさには月も霞むと口説く業平に
噂通りの人なのねと ちょっと呆れた表情をしている小町が面白いなぁ
結局、小町とは良い雰囲気になる事は無かったのですかねw
こうして縛りを抜けて 月と歌の話だけしていたい夜もある――…
とは言え、どこか釈然としない康秀(苦笑)
小町の別荘からの帰り道、結局康秀の恋歌が聞けなかったと言う業平に
ああいうけしかけ方は止めて欲しいし、舎人に見つかった時は島流しを覚悟したと
今回はすっかり業平に振り回された感じでしたからね
そんな康秀に臆病だから恋歌が苦手なのだと言う業平
人の顔色ばかり伺っているから宴会芸止まりで終わってしまう
恋しいなら恋しいと詠えば良いし、下手に技巧で固めようとせずにもっと自由になれば良い
歌は情感溢れるに任せれば自然とわきあがると言うけれど…
しかし、それは業平の立場だから言える事 羨ましい程の甘ったれだと言う康秀
自分のような底辺の人間は上の顔を窺わなければ生きていけないし
歌だって自由に抒情を詠う余裕なんてない
権力を気にする事を さも下品な事の様に言うけれど、業平が自由に歌を詠めるのも
自分の立場が恵まれているのを分かっているんだろうと厳しい言葉を投げかける康秀
だったら合わせて卑屈になれと言うのか? 風当たりが強いから山に逃れて来たのに
ここでも説教されては激萎えだと 一人で先に山を下りようとする業平
…まぁ、業平にも色々と柵があるんだろうし、その辺りの事をもっと知りたいなぁ
『ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしとといふらむ』
強い風が吹き、とっさに歌を詠んだ康秀だけど…
見て見て! 風がめちゃめちゃ強くて草木がなぎ倒されているじゃん!
だから山に風で 嵐って言うんじゃね? って物凄い軽いノリww
ふんだんに技巧を凝らして言いたいところは何なのかと言う業平に
特に言いたい事はないし、上手い事言いたいだけだと言い切った康秀が(苦笑)
でも、他の誰にも詠めない 自分にしか詠めない歌なのだと!
業平は素晴らしい感性を持っているし、それを活かすだけの環境もある
それに気づいて欲しいし、幸せに思い良い歌をたくさん詠めと言う康秀
それは業平にしか出来ない事だし、そして境遇に恵まれなかった康秀にも彼にしか詠めない歌があるし 他の誰にも詠めない歌は自分そのもの
そのことさえ分かっていれば柵に埋もれる事も無い、それこそが歌の… 心の自由――!
良い事言ったけど 康秀も今ようやく至った答えの様ですがw
僻んで悪口を言った事を情けないと 改めて謝罪した康秀
これからは歌人仲間として、共に良い歌を詠んでいこうと!
康秀の歌は ただのテクニック自慢、何が心の自由だと言いながらも
最初から仲良くするつもりだったようだし 業平もツンデレですねw
今まで まわりにはこうやって言ってくれる友人もいなかったようだし
康秀とのやり取りを 楽しんでる感じがしますね
自分にはとても詠めないと言いつつ、康秀の事は認めてるのかな
今後は仲良くやっていけそうだなと!
機会があれば また勝負してくれと言う康秀は
とっておきのダジャレを用意しておくとか(苦笑)
やっすん なりぴー こまっちぃ ってタイトルが何か可愛いw
炭の節約をしている康秀は 寒さで風邪をひいたようで…
貧乏貴族は大変だと言われたけど、自分で言うのはともかく
他人に言われると腹が立つようで~
宮中で鼻水を流す姿に、風邪をばら撒くなと冷たい反応の業平
ダジャレまたうつったらかなわんって(苦笑)
少しは心配くれるとか無いんですねって 怒りの康秀
小町はそんな康秀を心配してくれていたけど…
何故か 絵の上手い人に 橘に顔を書いてもらったようで
康秀や業平に似た顔があったけど、それを手に取ってポイッと投げる業平がw
風邪が悪化して ついに寝込んでしまった康秀!
そこへ小町から炭の差し入れが…って感動してたら
良い所のお嬢さんなのか、脈はあるのかと探りを入れてくる母親だけど
帝の寵妃だから 色んな意味で無理ですよね(苦笑)
あからさまにガッカリする母親と弟の反応がw
そして大量のお米は業平からですね、何だかんだ言いつつ心配してくれているのかな
最後はまた定家たちのやり取り!
海でのスイカ割りだったり 楽しんでる感じだけど
大友黒主は 後世何故か悪い人呼ばわりされているようで…
能や歌舞伎では悪役にされてしまうのだとか(苦笑)
それは、卑しいと紹介して 百人一首に選ばなかった定家の所為かもしれない?
一人だけ選ばなかった事を謝る定家に、もう良いよと言う黒主は優しいですね
今回は業平@諏訪部さんの出番が多くて楽しめました!
康秀@千葉さんとのやり取りが面白かったですw
小野小町との関係に 色っぽいシーンは無かったですし
今回は恋歌と言うよりは、業平と康秀の友情って感じですかね
話が進むたびに キャラ同士の繋がりが多くなってくるので
そういう繋がりを見るのも また面白いですね
今後も業平@諏訪部さんの出番はあるのでしょうか?
NEXT⇒『東下り 小野小町』
次回はまた小野小町のエピソードみたいですね!

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誰にも真似出来ない私だけの歌、私そのものです」
自分にしか詠めない歌
柵に囚われない 心の自由を歌に求めて――
![超訳百人一首 うた恋い。 一(完全生産限定版) [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61JBPU2ZX6L._SL160_.jpg)


【第4話 あらすじ】
良岑宗貞の屋敷で開かれた宴会で文屋康秀は、先日自分が在原業平をけなした言葉が、本人の耳に入っていることを知る。 下手に嫌われてはやりにくいと考えた康秀は公衆の面前で土下座をして謝ることに。
しかし、そんな思惑を見通していた業平は康秀の行動を逆手に取り、名誉挽回の機会として捕り物に付き合ってくれと申し出る。それは、帝の寵妃である小野小町の別荘に一緒に忍び込むというものだった...。
前回のスカイツリーの次は海ネタ と言うか水着回ですかw
いきなり海水浴に来ている定家と紀貫之に どこからツッコミ入れれば良いのか(苦笑)
紀貫之が古今和歌集の序文で紹介した歌人は、後に六歌仙と呼ばれる事に!
僧正遍昭・在原業平・文屋康秀・喜撰法師・小野小町・大友黒主
しかし、選んでおきながら ぶっちゃけ6人の事は褒めていない?
宗貞に関しては、一番整っていて言葉にも華があるけど現実味が無く二次元の女子みたい
業平に関しては、情感溢れるけど言葉が足りない しおれた花がまだ香ってるみたい
小町に関しては、艶やかだけど弱々しい 病気の人が厚化粧してるみたい
…って、貫之本人は褒めてるつもりのようですが、どう考えても貶してるとしかw
他の歌人に対しても 歌の事分かってないよねって毒吐いてるようで(苦笑)
家定に言われたくないと貫之も反撃に出た!
百人一首の選定に六歌仙から5人選んでいるけど、大友黒主だけ選ばなかった
特に理由は無かったけど一人だけ選んでもらえなかったと 水着姿の黒主がw
自分は関係ないと逃げようとした貫之に、賤しいと言ってたと逃がさない家定!
そんな二人のやり取りに ついに黒主がキレて 歌舞伎の隈取みたいな表情になってるし(汗)
後宮に入った後の吉子、もとい小野小町の話が見れて良かったです!
そして、また業平@諏訪部さんの出番があって嬉しいなぁ♪
時系列的に言うと 高子とのエピソードの後って感じになるのでしょうか?
高子の時と同じように 毎日のように文を送ってる業平がw
うんざりしながら取り次ぐなと言う小町と高子の姿が重なる感じで(苦笑)
相変らずのプレイボーイっぷりのようですね!
宗貞とは文でのやり取りをしている小町、色々と悩みも聞いてもらってるようで
業平から 月見をしようと しつこく文で誘われている事を相談
こうして頼ってくれる事を 宗貞は嬉しく思っているようですね!
それにしても、業平とは厄介な人に目を付けられたとw
プレイボーイっぷりはかなりの噂になっているようで
帝の妃だけではなく 伊勢斎宮にまで手を出しかねないって(苦笑)
断る方法として、ご友人も一緒ならと返事をしろと助言する宗貞
業平には そういう時に気軽に誘える友人がいないからって ちょっと寂しいですね
宗貞の家で開かれた宴会に集まった歌人たち
『草も木も 色かはれども わたつうみの 波の花にぞ 秋なかりける』
海の白波を花に例えた康秀の歌、秋を詠む宴なのに風情がないと言われたけど
他の人とは違った歌を詠むのが得意なのですかね、ちょっと得意げだしw
捻た歌だけど面白いと褒める宗貞は、秋なしで 歌を作れとお題を出したら
庭に植えられた見事な菊の花を見た業平が 歌を思いつき披露
『植ゑし植ゑば 秋なき時や 咲かざらむ 花こそ散らめ 根さへ枯れめや』
秋が無い年は菊は咲かないのだろうか? そんな年はないから毎年咲く
花は散っても根まで枯れる事はない、あなたが心をこめて植えた花だから――
とても良い歌だとベタ褒めされた業平の歌、さすがですね
見事だと褒めた宗貞は一献どうかと業平にお酒を勧めたけど
ここで、小町の言っていた月見に一緒に行く友人として誘われる事になるとはw
一緒に行けば吉子に会えるけど 業平の目的が分かっているのに行けないですよね
所用が立て込んでると断れた業平だけど 本当に誘う友人が他にいないのか…
そんな業平に、あてつけられた上 良いとこを持ってかれて面白くない康秀
近衛府の華、家良し顔良し 加えて歌良しで 同じ人間とは思えないと~
それにしても不公平、天上でふんぞり返ってる者たちと自分の頭の差はそんなにない
出自がショボイからと こうも立場が違うのはつまらないと愚痴る康秀
その様子を見ていた業平が不敵な笑みを!
フッって笑う業平@諏訪部さんが良いなぁw
思わずカチンときた康秀だけど、どうやら色々と根にもたれてるようですね
今回の一件ではなく、以前 親のおかげで良い所に就けただけのボンボンだとか
苦労知らずがのさばっているからこの国は駄目なのだと文句を言ってたのを聞かれていた!
地獄耳と言うか、声が大きいから聞こえていたようですけど(苦笑)
ただでさえ出世の見込みが薄いのに 上の人間を敵に回したらますます…と焦る康秀
業平に土下座をして今までの失礼を詫びる康秀だけど これも思惑があってのもの
心から謝る振りをして、実際は人目のある所で謝られたら許すしかないはず
でも、業平には全てお見通しだった! 計算なのがバレバレでしたね
これで許さなかったら 自分が鬼みたいだから止めてくれとw
それなら…と、取り合えず煽てておけばと考えた康秀 褒めとけば何とかなるって(苦笑)
出世の予定はないし取り入っても無駄、良く回る口だとホント全部お見通しの業平!
自分は偉いとふんぞり返ってる奴も、それに振りまわれる奴も苦手なのだと!
康秀が歌で負かされたのを 陰口への仕返しだと勘違いしたなら気にしなくて良い
矮小な人間に僻まれるのは慣れっこだと 見下しながら
歌の一件は、単に歌が得意だと言う康秀を負かせてやろうと思っただけ
思わせぶりな態度を取ってしまったと言いながら、お陰で康秀は土下座損だと
思いっきり見下し笑いをする業平@諏訪部さんが良いですねw
業平の方が何枚も上手だったようで 逆に嵌められてしまった康秀
謝罪に損も得も無いと言いつつ 額に怒りマーク付けて強がってるし…
そんな康秀に これから捕り物に行くから付き合えと言う業平!
もう日も暮れるし 弓は得意じゃないと言うも 歌が詠めれば良いって…
つまり 捕り物=夜這いって事ですね、どちらが先に歌で落とせるか!
歌上手を気取るなら恋歌なんてお手の物だろうと言う業平に
自分の歌は宴会芸で恋歌勝負なんて無理だと言う康秀だけど
相手は歌人として名高い人だから 案外その宴会芸を気に入るかもしれないと
業平が向かった先は 小野小町の別荘!
高子の時もそうだけど ホント夜這いするの好きですね~
宿下がり中だと言う事で この好機を逃す手は無いと張り切る業平だけど
帝の寵妃に夜這いと知った康秀が騒いだ為に舎人に見つかる事に…
舎人との揉めたのか 着物がすっかり着崩れてますけど(苦笑)
何とか小町の所へ通してもらえた二人だけど、人生終わったと青くなってる康秀
今時珍しく歌に精通してると 小町は康秀の噂を聞いてたようで会えて嬉しいと!
友達と一緒ならと約束したから こうして連れて来た以上 小町も断る事は出来ず
思わず宗貞に友達いないなんて嘘じゃないと文句を言ってるのがw
今夜は十六夜 楽しい月見に――!
各々月を見て何を思うかと言う小町に、叶わぬ恋の侘しさと答える業平
この手に掴めぬつれない誰かを思い出すと アピールしてるけど
つれないと責めるばかりで 掴んでくれない業平を月は恨んでるかもしれないと返す小町
当たって砕ければ回ってくるかもしれない 月だけに…って、康秀はギャグですか!
振られて醜態を晒すばかり、袖にされて形無しだとギャグが絶好調ですね(苦笑)
良く回る口だと言いつつ、お酒が進む康秀を飲み過ぎだと心配している業平
酒の席は芸が弾むと言う康秀に 助かると言う小町
自分と業平だけだと殺伐として雰囲気になるとか 随分な言われようですね
近衛府の華 業平、帝の寵妃 小町、貧乏貴族の康秀、何とも奇妙な取り合わせだけど
帝の寵妃と飲んでて大丈夫なのかと不安な康秀に、聞いてるのかと絡んでくる小町
どうやら酔うと絡んでくるタイプのようですね、酒癖悪いとボソリと言う業平がw
どうして歌の道を志そうとしたのか、会った歌人には必ず訊ねる小町に
自分のような卑しい人間には歌しかないと思ったのだと言う康秀
本当は学者になりたかったけど後ろ盾も無く、学才も人並みの自分が生活苦に追われながら漢詩を学んだところで抜きん出る事は出来ないけれど
歌ならば柵に囚われず その才だけを評価してくれると思ったのですね
分かる気がすると同意する小町と業平だけど、今をときめく人に同意されてもって
立場が違うとやはりつまらないと卑屈になる康秀が(苦笑)
立場は違うけれど 何処にっても柵はつきないもの
縛りのきつい世の中になって 本当の自分が埋もれてしまう気がすると言う小町
それが嫌で 自分を保ちたくて 自分を示したくて、一番自由になれる場所を歌に求めている
皆それぞれ色々と柵だったり 抱えているものがあるのですよね
康秀が立場の自由を歌を求めたように、小町や業平も歌に自由を求めているのかもしれない
本当に今宵の月は美しいと言う小町に、貴女の美しさには月も霞むと口説く業平に
噂通りの人なのねと ちょっと呆れた表情をしている小町が面白いなぁ
結局、小町とは良い雰囲気になる事は無かったのですかねw
こうして縛りを抜けて 月と歌の話だけしていたい夜もある――…
とは言え、どこか釈然としない康秀(苦笑)
小町の別荘からの帰り道、結局康秀の恋歌が聞けなかったと言う業平に
ああいうけしかけ方は止めて欲しいし、舎人に見つかった時は島流しを覚悟したと
今回はすっかり業平に振り回された感じでしたからね
そんな康秀に臆病だから恋歌が苦手なのだと言う業平
人の顔色ばかり伺っているから宴会芸止まりで終わってしまう
恋しいなら恋しいと詠えば良いし、下手に技巧で固めようとせずにもっと自由になれば良い
歌は情感溢れるに任せれば自然とわきあがると言うけれど…
しかし、それは業平の立場だから言える事 羨ましい程の甘ったれだと言う康秀
自分のような底辺の人間は上の顔を窺わなければ生きていけないし
歌だって自由に抒情を詠う余裕なんてない
権力を気にする事を さも下品な事の様に言うけれど、業平が自由に歌を詠めるのも
自分の立場が恵まれているのを分かっているんだろうと厳しい言葉を投げかける康秀
だったら合わせて卑屈になれと言うのか? 風当たりが強いから山に逃れて来たのに
ここでも説教されては激萎えだと 一人で先に山を下りようとする業平
…まぁ、業平にも色々と柵があるんだろうし、その辺りの事をもっと知りたいなぁ
『ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしとといふらむ』
強い風が吹き、とっさに歌を詠んだ康秀だけど…
見て見て! 風がめちゃめちゃ強くて草木がなぎ倒されているじゃん!
だから山に風で 嵐って言うんじゃね? って物凄い軽いノリww
ふんだんに技巧を凝らして言いたいところは何なのかと言う業平に
特に言いたい事はないし、上手い事言いたいだけだと言い切った康秀が(苦笑)
でも、他の誰にも詠めない 自分にしか詠めない歌なのだと!
業平は素晴らしい感性を持っているし、それを活かすだけの環境もある
それに気づいて欲しいし、幸せに思い良い歌をたくさん詠めと言う康秀
それは業平にしか出来ない事だし、そして境遇に恵まれなかった康秀にも彼にしか詠めない歌があるし 他の誰にも詠めない歌は自分そのもの
そのことさえ分かっていれば柵に埋もれる事も無い、それこそが歌の… 心の自由――!
良い事言ったけど 康秀も今ようやく至った答えの様ですがw
僻んで悪口を言った事を情けないと 改めて謝罪した康秀
これからは歌人仲間として、共に良い歌を詠んでいこうと!
康秀の歌は ただのテクニック自慢、何が心の自由だと言いながらも
最初から仲良くするつもりだったようだし 業平もツンデレですねw
今まで まわりにはこうやって言ってくれる友人もいなかったようだし
康秀とのやり取りを 楽しんでる感じがしますね
自分にはとても詠めないと言いつつ、康秀の事は認めてるのかな
今後は仲良くやっていけそうだなと!
機会があれば また勝負してくれと言う康秀は
とっておきのダジャレを用意しておくとか(苦笑)
やっすん なりぴー こまっちぃ ってタイトルが何か可愛いw
炭の節約をしている康秀は 寒さで風邪をひいたようで…
貧乏貴族は大変だと言われたけど、自分で言うのはともかく
他人に言われると腹が立つようで~
宮中で鼻水を流す姿に、風邪をばら撒くなと冷たい反応の業平
ダジャレまたうつったらかなわんって(苦笑)
少しは心配くれるとか無いんですねって 怒りの康秀
小町はそんな康秀を心配してくれていたけど…
何故か 絵の上手い人に 橘に顔を書いてもらったようで
康秀や業平に似た顔があったけど、それを手に取ってポイッと投げる業平がw
風邪が悪化して ついに寝込んでしまった康秀!
そこへ小町から炭の差し入れが…って感動してたら
良い所のお嬢さんなのか、脈はあるのかと探りを入れてくる母親だけど
帝の寵妃だから 色んな意味で無理ですよね(苦笑)
あからさまにガッカリする母親と弟の反応がw
そして大量のお米は業平からですね、何だかんだ言いつつ心配してくれているのかな
最後はまた定家たちのやり取り!
海でのスイカ割りだったり 楽しんでる感じだけど
大友黒主は 後世何故か悪い人呼ばわりされているようで…
能や歌舞伎では悪役にされてしまうのだとか(苦笑)
それは、卑しいと紹介して 百人一首に選ばなかった定家の所為かもしれない?
一人だけ選ばなかった事を謝る定家に、もう良いよと言う黒主は優しいですね
今回は業平@諏訪部さんの出番が多くて楽しめました!
康秀@千葉さんとのやり取りが面白かったですw
小野小町との関係に 色っぽいシーンは無かったですし
今回は恋歌と言うよりは、業平と康秀の友情って感じですかね
話が進むたびに キャラ同士の繋がりが多くなってくるので
そういう繋がりを見るのも また面白いですね
今後も業平@諏訪部さんの出番はあるのでしょうか?
NEXT⇒『東下り 小野小町』
次回はまた小野小町のエピソードみたいですね!


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