「何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい」
――スティーブ・ジョブズ
君の周りに異常に仕事の速い同僚はいないだろうか?僕らが四苦八苦してやり遂げるレベルのタスクを、3倍~5倍のスピードで次々消化していくモンスターたち。
「彼らとはアタマのできが違うから…」
本当にIQの差だけなのだろうか?
今回は、凡人が爆速で仕事を進めるにはどうしたらよいか、考えていこう。
1.何をやらないかを決めよう
「何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい」
――スティーブ・ジョブズ
大切なことなので2回言ってやったぜ、げへへ。自分の言葉じゃないけど。
ジョブズクラスの天才ですら、自分のリソースが有限であることを認識し、何を捨ててどのような仕事に集中すべきかにアタマを使っていたわけです。あれもこれも…そりゃ、全て完璧にこなせればベストだけど、人間(天才含む)には到底無理なわけです。結局、力が分散してどれも中途半端に終わるのが関の山。
ましてや、あなたは凡人です。まずは徹底的に「切り捨てる」ことから始めよう。
常に状況が変化する中、優先度は随時、正しく判断できているかい?やらなくても困らないような仕事を抱えていないかい?その打ち合わせは本当に出席すべきか?
いろんな場所で言われているように、タスクを大きく分類すると以下の4つになると思う。
(1)緊急で重要な項目
(2)緊急で重要でない項目
(3)緊急ではなく、重要な項目
(4)緊急ではなく、重要でもない項目
特に(2)について、いかに「捨てる」or「先延ばし」できるかを検討しよう。
先延ばしについては次項にて。
2.率先して先延ばししよう
「先延ばしは悪」そう決め付けるのは早合点だ。
あえて今消化する必要のないタスクについて、慌てて着手していなか?割り込みタスクが飛んできたとき、慌てて何も考えずに着手していないか?
それは本当に「今」やるべきことなのか?
延ばせるものは徹底的に延ばして、空いた時間に優先度の高い作業に集中しよう。
だから、タスクリストは状況が変化するたびに見直す必要があるんだ。
3.先に帰宅時刻を決めてしまおう
「あなたの今日の退社時刻は?」
こう聞かれて即答できる人がどれくらいいるだろうか?
「仕事が終わったら帰ります」って…じゃあ、終わらなかったら帰らないの?だから毎日毎日終電じゃないのか?睡眠不足で頭が回ってないのでは?単位時間当たりのタスク量を見直したことがあるか?本当にこのままでいいのかい?自問自答してみる。
そもそも良く考えてみてほしい。
朝9時・10時に出社して23時までずっと脳みそがフル回転してるのか?ということを。
眠くて疲れて、ボーッとした状態で仕事を進めることほど無駄なことはない。
ここで「無駄」と言っているのは仕事の話だけではないんだ。
自分の人生に対してなんだ。
「時間の無駄」=「人生の無駄」
限りある自分の人生、限りある生命そのものに対する冒涜なんだ。
あえて先に一日のタイムリミットを決めてしまい、仕事の密度を上げていこう。仕事中にヤフーニュースを見てる余裕なんて一切なくなるから。
4.先に休暇を決めよう
先にどこで休みを取るか決めてしまおう。余程のことが無い限り、そこは死守するよう努めるんだ。仕事のスケジュールは後から埋めていこう。
大統領のように仕事をし、王様のように遊ぶんだ。目的は2つある。
- 稼働日中にタスクを消化するよう必死にならざるを得なくなり、結果的に効率化される(そもそも人間は追い込まれないと本気出さないし。)
- 心身を休め、リフレッシュすることで初めて人間は活力を得られる
張り詰めたテンションを思い切り休めることで、仕事の速度はさらに加速していく。
5.先に答えを見て、ゴールから最短経路を逆算しよう
仕事のゴールを確定させたら、まずは過去に似た仕事が社内で行われていないか、確認しよう。先に答えを見るんだ。名づけて「カンニング作戦」。知見のあるメンバーに聞いてもいい。
凡人の君がイチから積み上げる時間と余裕なんてないはずだ。
また、ゴールからスタート地点へ逆にたどって、どのような手順が最短なのかも並行して考えよう。凡人が何も考えずに現在地から目的地にルートを引こうとしても、最短経路にはならない。
先人の知恵を拝借しながら、目的地から現在地に最短ルートを逆に引いていくことだ。
6.人に振ろう
自分のタスク量・周囲のタスク量・担当割りを考慮し、緻密に空気を読んで大胆に振ろう。振ったら必ず進捗のチェックも怠らないこと。振りっぱなしでは、職務放棄の丸投げ野郎になってしまう。
できあがったら、感謝している旨を伝え、そのタスクが振り先の人の手柄であることを周囲にアピールすることも忘れずに。周囲とのつながりが、自分自身の命綱となるのだから。
毎回毎回しつこいようですが、大切なことなので書くよ。
「人と人とのコミュニケーション」が仕事の成果の9割を決める。
これに業種・職種は関係ありません。
※後日追記。以下もご参考に。
仕事を抱え込んでしまう理由と8つの処方箋。 - プロジェクトマネジメントの話とか
7.同じ労働時間でもアウトプット量が激変する「朝型シフト」
脳 のコンディションは朝がベストだ、なんて話を今更ここでするつもりは毛頭ないけれど、朝型シフトのメリットに「周囲に人がいない」点があるのは見逃せない。
土日に出社した際、周囲に人がいないために異常に作業効率が良かった経験はないだろうか?割り込みもなければ、不毛な打ち合わせもない。
「自分のアタマが高速回転する」×「周囲に人が居ない」
この掛け算効果が爆速の最後のカギなのかもしれないね。
※後日追記
完璧主義の克服と、ガサツな人の思考回路。 - プロジェクトマネジメントの話とか
■あとがき(追記)
どんどんタスクを切り捨てて、自分にアサインされた最低限のタスクだけこなしていればいいの?といったコメントをいただいたので1点補足させていただきますが、勿論そんなことはありません!以下の過去記事を参照にどうぞ。
自分の仕事にだけ専念していると、干されてしまう3つの理由。 - プロジェクトマネジメントの話とか
- 作者: 大橋悦夫,佐々木正悟
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