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持続可能な開発目標(SDGs)と絶対的貧困
持続可能な開発目標(SDGs)と絶対的貧困

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絶対的貧困と持続可能な開発目標(SDGs)

絶対的貧困をなくせる初めての世代

絶対的貧困をなくせる初めての世代

世界銀行には、絶対的貧困人口の割合が2015年、世界人口の10%未満に減少する見込みであることを明らかにしました。
世界銀行は現在、貧困ラインを更新し、1日1.90ドル未満と設定しています。この新しい基準で、絶対的貧困人口が世界人口の10%未満に減少するということで、SDGsの目標①「貧困をなくす」という目標に向けて良いスタートを切っています。

世界銀行によると、2012年時点で9億200万人(世界人口の12.8%)であった絶対的貧困人口は、2015年には7億200万人(世界人口の9.6%)になるということです。

世界銀行総裁は、“これは今日の世界でもっとも喜ばしいニュースだ。この状況は私たちが人類史上初めて絶対的貧困を終焉させることのできる世代であることを示している。”と語りました。

絶対的貧困を終わらせるのは決して簡単なことではないですが、国際社会は確かに成果をあげています。2015年9月には新たな国際目標として持続可能な開発目標(SDGs)が国連総会で採択されました。

参照:UN Daily News Monday, 5 October 2015

持続可能な開発目標(SDGs)とは?

持続可能な開発目標(SDGs)

2000年に国連総会で採択されたミレニアム開発目標(MDGs)は、目標達成の期限を2015年と定めていました。2015年を迎え、MDGsは確かに成果をあげましたが、全ての目標を達成することはできていない状況です。持続可能な開発目標(SDGs)は、MDGsで積み残された目標を達成し、誰も置き去りにせず貧困の撲滅に取り組んでいくために立てられた目標であり、2015年9月25日の「持続可能な開発サミット」で、国連加盟国によって採択されました。通称「グローバル目標」とも呼ばれています。

SDGsの内容は?

貧困に終止符を
①貧困をなくす

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

②飢餓をなくす

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

③健康と福祉

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

④質の高い教育

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

⑤ジェンダー平等

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

⑥きれいな水と衛生

すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

⑦誰もが使えるクリーンエネルギー

すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

⑧人間らしい仕事と経済成長

すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

⑨産業、技術革新、社会基盤

レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

⑩格差の是正

国内および国家間の不平等を是正する

⑪持続可能な都市とコミュニティづくり

都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

⑫責任ある生産と消費

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

⑬気候変動への緊急対応

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

⑭海洋資源の保全

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

⑮陸上資源の保全

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

⑯平和、法の正義、有効な制度

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

⑰目標達成に向けたーパートナーシップ

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

※各目標の詳細は国連広報センターHPをご確認ください

持続可能な開発目標達成に向けて

ぼらぷら特別顧問 功刀達朗氏が参加している「地球憲章アジア太平洋・日本委員会」より

地球憲章についてはこちら

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“MDGsは世界から貧困と飢えをなくすことを主眼に8つの開発目標を掲げ、その後15年間に国連を中心とする活動のおかげで貧困と飢餓の現象と幼児死亡率、感染症の広がりの減少などに立派な成果を上げてきました。一方SDGsはここ数年来の異常気象と災害や不安定な世界情勢を重視し、2030年を目処に人々と地球のために17の目標を掲げています。国連は創立70週年を迎え、国家や地域や民族を中心とした内向的な考え方から、地球共同体の保全と反映への未来志向に導かれたパートナーシップ育成に向かっています。一方最近いくつかの国では、2000年に世界中の一般市民の参加によって作成された地球憲章が強調する平和と非暴力、人権と民主すぎに逆行する動きがあります。これらに対して、一人ひとりが自分で考え、意見と希望を共有する人々が、若者も含め、みんなで行動する傾向も見られることは喜ばしい限りです。”

参照:地球憲章についてはこちら