2:名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(東日本)@\(^o^)/:2015/10
/09(金) 21:33:16.37 ID:/992i5W2.net
真姫「……それって、穂乃果一人でも大丈夫なの?」
海未「まぁ、書類を提出するだけですから……問題無いかと」
ことり「内容は海未ちゃんが確認したんだもん、大丈夫だよ♪」
海未「――流石に、提出期限前日に泣きつかれた時は肝を冷やしましたが……」
ことり「アハハ……うん」
真姫「ことりも海未も苦労してるのね……」
ことり「そういえば凛ちゃんと花陽ちゃんは?」
3: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:35:24.35 ID:/992i5W2.net
真姫「凛と花陽は二人して日直。日誌が書き終わったらすぐに来るって言ってたわ」
海未「そうですか。絵里達は……今日は卒業式の予行練習だから遅れると言っていました」
真姫「予行練習――そっか。絵里も希もにこちゃんも、もうすぐ……だものね」
海未「ええ……」
ことり「……」ジー
真姫「?……ことり、どうかした?」
4: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:37:56.71 ID:/992i5W2.net
ことり「……真姫ちゃんってぇ」
真姫「……何?」カミノケクルクル
ことり「にこちゃんの事だけは『ちゃん付け』で呼ぶんだね?」
真姫「なっ!?」ドキッ
海未「そういえばそうですね……」
ことり「『先輩禁止』になってから他の皆は呼び捨てになったのに、どうしてにこちゃんだけ……?」
真姫「そ、そうだったかしら?!べ、別に深い意味なんて無いけれどっ!!」カミノケクルクル
5: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:39:22.77 ID:/992i5W2.net
ことり「……」ジー
真姫「……」////
ことり「…………真姫ちゃんってぇ」
真姫「~~っ!そ、そうだっ、せっかく新曲作ってきたのに、プレーヤー忘れてきちゃったみたい!ちょっと取ってくるわねっ!!」ガチャッ
バタンッ
海未「……」
ことり「……」
海未「逃げて……しまいましたね……」
ことり「……そうだね」
7: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:40:39.80 ID:/992i5W2.net
海未「…………少し意地が悪かったのでは?」
ことり「……そうかもね。でも、このまま卒業して離れ離れになっちゃうのはなんだか可哀想だし……」
海未「……ならば発破をかけてでも――ですか。確かに、これで親交が途絶えるわけではありませんが、やはり同じ学校・同じ部活ではなくなるのです
から、一緒にいられる時間は減ってしまいますからね……」
ことり「うん……」
海未「……」
ことり「…………海未ちゃん」ジー
海未「な、何ですかっ!?」
8: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:42:16.99 ID:/992i5W2.net
ことり「…………私達は同い年で良かったね?」ニコッ
海未「なっ!?ななな何をっ――!?」////
ことり「ウフフ♪」
ガチャッ
穂乃果「遅れてごっめーんっ!皆もう来てる?!――――ってアレ?まだ海未ちゃんとことりちゃんだけ?」バタバタ
ことり「うん、そうだよ♪」
海未「~~っ」////
穂乃果「そっか、良かった~って、なんか海未ちゃん顔赤くない?」
海未「そ、そんな事、アリマセンヨ」////
穂乃果「……?ことりちゃん、何かあったの?」
ことり「う~ん……秘密、かな?」ニコッ
穂乃果「???」
9: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:44:22.30 ID:/992i5W2.net
――――数分後:廊下にて
真姫「……思わず逃げて来ちゃった」
真姫(呼び方、か――)
真姫「やっぱり気づく人は気づくわよね……当の本人はどうなんだか知らないけど……」チラッ
真姫(知らない内に講堂近くまで来てたのね……今頃三年生は卒業式の予行練習中――)
真姫(卒業か――。にこちゃんといられるのも、あと何日か……)
真姫「――ってダメダメ、もうμ’sは解散するって決めたんだし、後ろ向きなこと考えたって仕方ないじゃない……さて、どう言い訳つけて部室に戻
るか――」
にこ「あら……?」テクテク
真姫「にこ……ちゃん……?」
10: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:45:59.50 ID:/992i5W2.net
にこ「どうしたの?こんな所で……
真姫「べ、別にっ!?ちょっとこっちの方に用事が――」アセアセッ
にこ「……こっちには講堂しか無いわよ?」
真姫「えっ?あ、その……そうっ!迎えに来たのよっ、にこちゃん達を!!」アセアセッ
にこ「?……そうなの?」
真姫「そうなのっ!え、絵里達は?一緒じゃないの!?」アセアセッ
にこ「あの二人なら、まだ打ち合わせがあるからって残ってるわ。ホラ、一応元生徒会役員だし?色々有るんじゃないの?」
真姫「そっか……」ドキドキ
11: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:47:43.79 ID:/992i5W2.net
真姫(びっくりした……いきなり目の前ににこちゃんが――いや、講堂まで来てたんだから、いてもオカシクないんだけれど……)
にこ「……なぁに焦ってるのよ?」
真姫「べ、別にっ!?焦ってなんかないわよっ!?」カミノケクルクル
にこ「ならいいけど……」
真姫(とりあえず落ち着いて、平常心平常心……)
真姫「え、絵里達も大変ね、色々と」
にこ「全くだわ。穂乃果達も来年苦労するんじゃないの?――って今年もか。二年生は送辞が有るだろうし」
12: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:49:06.09 ID:/992i5W2.net
真姫「にこちゃんは暇そうね?」
にこ「それがそうでもないのよ、部の引き継ぎやら何やら……まったく、役職になんて就くものじゃないわね」
真姫「結構にこちゃんに合ってたと思うわよ、部長さん♪」
にこ「私はアイドルになりたかっただけであって部長になりたかったわけじゃ――」ピタ
真姫「……?」
にこ「そういえば前から聞こうと思ったんだけど……」
真姫「何?」
にこ「アンタ、どうして私だけ『ちゃん付け』なのよ?」
真姫「――っ!?」
14: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:50:43.04 ID:/992i5W2.net
――――同時刻:アイドル研究部部室にて
ことり「ことりが思うにぃ、アレは真姫ちゃんなりの『気付いてサイン』だと思うの!」
海未「『ちゃん付け呼び』が……ですか?」
ことり「うん♪」
海未「しかし、それは一体どんな……?」
穂乃果「ん~一人だけ呼び方変えて『あなただけは特別なの!』――みたいな?」モグモグ
ことり「そうそう、そんな感じ♪」
海未「もう、パンを食べながら喋るなんてはしたないですよ穂乃果!」
穂乃果「ふぁ~い」モグモグ
15: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:52:57.57 ID:/992i5W2.net
海未「まったく!…………話を戻しますが、しかしそれは遠回しが過ぎるのでは?気持ちははっきりと言葉にしないと、相手に伝わりにくい物なのでは
ないでしょうか?」
穂乃果「う、海未ちゃんがそれを言っちゃうんだ……」
海未「ど、どういう意味ですか!?」
穂乃果「いや~普段あ~んな切ない歌詞やこ~んなもどかしい歌詞を書いているのにな~って」ニヤニヤ
海未「そ、それはまた別な話ですからっ!」////
ことり「まぁまぁ。海未ちゃんの話は置いておくとしてぇ……真姫ちゃんの場合は、別に積極的に気づいて欲しいとも思ってないんじゃないかな?」
穂乃果「『気付いてサイン』――なのに?」
16: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:54:23.89 ID:/992i5W2.net
ことり「うん。気付いて欲しいんだけれど、いざ気付かれたらどうしたら良いのかわからない……そんな感じなんじゃないかなぁ?」
海未「だから……こんな遠回しにしているんですね……」
穂乃果「う~んじゃあもし、にこちゃんがそれに気付いちゃったら……?」
ことり「うん……だから、いざそうなって焦る前に――って思って、まずは探りを入れてみようかと思ったんだけど……」
海未「見事に逃げられてしまいまして……」
穂乃果「そうなんだ……もしかして、海未ちゃんが焦って問い詰めすぎちゃったり?」
海未「ち、違いますっ!あの時はことりが――」
ことり「まぁまぁ……」
ことり(……でも私達が一緒にいれる時間もあと少し――いつにこちゃんがその話題に触れてきてもおかしくないんだよね……)
17: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:56:45.13 ID:/992i5W2.net
――――再び:講堂前の廊下にて
真姫「そ、それは……」
にこ「ああ、別に嫌ってわけじゃないのよ?ただ、ずっと聞く機会を逃してたから最後に聞いておこうと思って……」ヒラヒラ
真姫「最、後――」
にこ「――って、『最後』って言っちゃ駄目だったんだ……絵里達はいないわね?」キョロキョロ
真姫(最後――――もう、会えない……?)
にこ「んねぇ真姫ちゃ~ん、皆には内緒にしといてぇ~。にこねー、今月もグッズ買っちゃったから、皆にオゴリとなるとお小遣いピンチなのぉ~」ク
ネン
19: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
21:58:53.34 ID:/992i5W2.net
真姫「……」ウルウル
にこ「……真姫?」
真姫「……」ポロッ
にこ「ちょっ!?な、なんでいきなり泣くのよっ!?」アセアセッ
真姫「……にこちゃんのせい」グスッ
にこ「はぁ?ぬゎんで私のせいなのよ!?」
真姫「知らないっ!全部にこちゃんが悪いのよっ!!」
にこ「えぇっ!?」タジタジ
真姫「……今になってそんな事聞いてきて……『最後』だなんて言って……今日が予行練習で……」グスグスッ
21: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:00:27.80 ID:/992i5W2.net
真姫(ダメ……もう、気持ちが抑えられない――!)
真姫(覚悟は……していた、出来ていたはずだった。皆で『μ’sはお終いにする』って決めた時から……)
真姫(それが……にこちゃんの口から直接『最後』って言葉が出てきただけで)
真姫(こんなにも…………寂しいなんて――――)
真姫「う……うぅっ……」グスッ
にこ「~~っ!ああっ、もうっ!!」ガシッ
グイッ
真姫「――っ!!」
23: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:02:22.00 ID:/992i5W2.net
真姫(抱きしめ――られた……?)
にこ「……アンタも『最後』って言ったから、おあいこだからね?」ギュッ
真姫「――――う、うん……」グスッ
にこ「とりあえず、しばらくこうしてなさい……」
真姫「うん…………」ギュッ
真姫(この体勢……正直中腰で辛いし、にこちゃんもそんなに柔らかいわけじゃないんだけど、でも――――)
真姫「温かい……」
25: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:03:58.10 ID:/992i5W2.net
にこ「……アンタ、遠回しに『私が子供だから体温高い』って馬鹿にしてるんじゃないでしょうね?」
真姫「ううん、違うの!ただ――」
にこ「ただ……?」
真姫「…………アリガト」
にこ「……いいわよこのくらい。なんか変な事聞いちゃったみたいで、悪かったわね」
真姫「ううん、それはもういいの……」
にこ「そう……どう?少しは落ち着いた?」
真姫「…………うん。もう大丈夫」スッ
にこ「フフ……まったく、ひどい顔しちゃって」ゴシゴシ
真姫「ん――」////
26: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:05:56.99 ID:/992i5W2.net
にこ「うちの子達も、泣いた時こうしてあげると落ち着くのよね~。……なぁに?卒業だ何だ意識しちゃって寂しくなっちゃったって所?アンタにそん
なおセンチな一面が有ったなんてね~」ナデナデ
真姫「……」ペシッ
にこ「アタタッ、ちょっ!?何でチョップっ!!」
真姫「……」プイッ
にこ「まったく、泣いたり怒ったり忙しいわねぇ~?」
真姫「…………」ムスッ
27: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:07:25.92 ID:/992i5W2.net
にこ「……続けるんでしょ?アイドル。――だったら覚えてる?『アイドル笑顔を見せる仕事じゃない――』」
真姫「……『――笑顔にさせる仕事』」ボソッ
にこ「……わかってるじゃない。だったら早くそのふくれっ面どうにかしなさい?そんな顔じゃ、皆を笑顔になんて出来ないわよ?」
真姫「……にこちゃんは平気そうね?」
にこ「?……何が?」
真姫「何がって――卒業して、わた――μ’sの皆と、これまでみたいに会えなくなるっていうのに何とも思わないの!?」
にこ「……へ?」ポカン
28: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:10:15.89 ID:/992i5W2.net
真姫「『へ?』じゃなくてっ!!そりゃぁ、μ’sはお終いにするって決めたのは私達だけど……もっとこう――」
にこ「あの……真姫ちゃん?」
真姫「これじゃ――私が一人が勝手に寂しがって……馬鹿みたいじゃないっ!!」
にこ「ちょ、ちょ~~っとストップ!」ビシッ
真姫「な、何よ――!?」タジッ
にこ「あのねぇ……なんで『これまでみたいに会えない』って話になるのよ……?」
真姫「だって!――――えっ!?」キョトン
29: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:12:16.26 ID:/992i5W2.net
にこ「はぁ……な~にを思いつめてるのかと思えば、そ~んな事考えてたの?」ガサゴソ
真姫「そ、そんな事って――」
にこ「はいコレ!」カサッ
真姫「?……これは――歌詞?」
にこ「――ホントは卒業式の後にでも渡そうと思ってたんだケド、まぁいいわ。そう!それこそ、宇宙No.1アイドル、にこにーにこちゃんの記念す
べきデビュー曲(予定)の歌詞よ!!作詞はモチロン!このわ・た・し♪」ドヤッ
真姫「……?何でこれを私に……?」
にこ「にっぶいわね~もう!…………アンタに、私の歌の作曲をお願いしたいって思って用意してたのよ」
真姫「作曲を……?」
30: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:14:20.02 ID:/992i5W2.net
にこ「……アンタ、続けるんでしょ?アイドルだけじゃなくて、音楽の方も」
真姫「え、ええ……」
にこ「だったら……もし、アンタの負担じゃなければだけれど、今後も私の歌のプロデュースをしてくれればって思って。ああ、ご覧のとおり歌詞の方
は私の方で頑張るからご心配なく♪」
真姫「それは……かまわないけど……」
にこ「良かった♪それじゃあ、曲のイメージの共有のためにぃ~今後も打ち合わせは重ねていかないといけないわね~」
真姫「――!それって……」
にこ「放課後はぁ、部活があるからそれが終わってから?場所は喫茶店か……お互いの家ってのも良いわよね?いや、いっそOGなんだし部活に紛れ込
んでも問題ないか……」ブツブツ
真姫「にこちゃん……」
31: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:16:45.27 ID:/992i5W2.net
にこ「…………ね?会う機会なんて、その気になればこんなに簡単に作れちゃうのよ?それこそ、廃校を阻止したり、ラブライブで優勝するよりよっぽ
ど簡単だと思わない?」ニコッ
真姫「そう……ね……」
にこ「『会えない』だのなんだのって、すぐに諦めるなんて私達らしくないでしょ?なんてったって私達は――μ’sなんだから!!」
真姫「そう……よね!」パアァ
にこ「物事を難しく考え過ぎちゃうのは、真姫の悪い癖よ?……物事を深く考えられるのは、美点だと思うけれど」
真姫「でもにこちゃんはいいの?大事なデビュー曲が私の作曲でも……」
にこ「あのねぇ…………はぁ、いい?一回しか言わないわよ?」
真姫「う、うん……」
にこ「…………好きなのよ、アンタが作る曲が……そしてそれを私が歌える事が!」////
真姫「にこちゃん……」////
32: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:20:05.32 ID:/992i5W2.net
にこ「ま、そういうわけで悪いけど、アンタにはもうちょっと付き合ってもらうわよ?にこの――輝かしいアイドル道に!!」
真姫「フフフ……うん!」
真姫「……」チラッ
真姫(これが、にこちゃんの作った歌詞……)
真姫「『笑顔の魔法』か――」
にこ「……今のアンタにぴったりな歌詞でしょ?」フッ
真姫「ええ。だからこそ、作りがいが有るわ!」
にこ「フフ♪ようやく調子が戻ってきたじゃない?」
33: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:22:37.02 ID:/992i5W2.net
凛「あ~こんなところにいたにゃ!か~よち~ん、真姫ちゃんいたよ~!」ピョン
花陽「り、凛ちゃん、早いよ~……はぁ……」ヘトヘト
真姫「凛、花陽!どうしてここに?」
凛「どうして?って……穂乃果ちゃん達に頼まれたにゃ!『真姫ちゃんを探してきて』――って」
花陽「あ、にこちゃんも一緒だったんだ?真姫ちゃん、探したよぉ~」
真姫(そ、そういえば私、部室飛び出したままだったわ……)
真姫「ゴメン!ちょっと……有ってね……」////
にこ「……」////
35: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:25:06.71 ID:/992i5W2.net
凛「さあ、早く戻ろう?なんか卒業式のサプライズ企画について話したいって穂乃果ちゃんが言ってたよ?」ガシッ
真姫「ちょっ――引っ張らないでって!そんな急がなくても……」
凛「ダメにゃ!急がないと海未ちゃんに何を言われるかわからないにゃ!!」グイィッ
真姫「ゔぇえ!?ちょ、凛~~っ!」タッタッタッ
花陽「……というか、にこちゃんの前でサプライズの話しちゃまずいんじゃあ……?」チラッ
にこ「あ~ハイハイ、聞かなかったことにしてあげるから。ホラ、置いてかれてるわよ?」ヒラヒラ
花陽「へ――?あ、待ってよ凛ちゃん!ま、また走るの~~っ?!」タッタッタッ
凛「かよちんも急ぐにゃ~!」ブンブン
真姫「もう、凛っ!!じ、自分で走れるから~~!!」
真姫(――そういえば、にこちゃんに『ちゃん付け』の理由、話せなかったわね……)
真姫(でも焦ることないわよね?これから……いくらでも言う機会が有るんだもの♪)
36: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:29:06.07 ID:/992i5W2.net
にこ「……まったく、元気が有っていいわね」ハァ
希「ホンマやな?」ヒョコ
にこ「どぉわっ!?――って、どっから出てきたのよアンタは!?」ドキドキ
希「う~ん、あそこの柱の陰から?」
絵里「アハハ……邪魔しちゃまずいと思ったから……ね?」
にこ「絵里まで……アンタ達、一体いつから……?」ジトー
希「ん~『絵里達はいないわね?』辺りから?」
にこ「ほぼ最初の頃からじゃないのっ!!」
絵里「まあまあ……」
37: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:32:34.14 ID:/992i5W2.net
希「最初は声掛けようと思ったんやけど、何やらお取り込み中だったみたいやから……な♪」
にこ「『な♪』じゃないわよ!まったく……趣味悪いわよ?」ギロッ
希「なんや、せっかく歌詞作るの手伝ってあげたのに……つれないな~にこっちぃ~」グイグイ
にこ「ぐっ、それは……」タジッ
絵里「『元気が無い子を励ませるような曲が作りたい』って私達に相談してきたのは、誰だったかしら~?」フフッ
にこ「それは――助かったけど……」ボソッ
希「ん~?よう聞こえんかったなあ……なんて?」
にこ「~~っ!!感謝してるわよっ!!」////
希「よろしい!」
38: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:35:34.11 ID:/992i5W2.net
絵里「素直になったご褒美に、さっき『最後』って言ってたのは聞かなかったことにしてあげるわ♪」
にこ「あ~ハイハイ……」
希「……んで、にこっちは誰の『まほうつかい』になったん?」ニヤニヤ
絵里「『笑顔の魔法』は、ちゃんとかけてあげられたのかしら?」ニヤニヤ
にこ「あ、あんたら……ホンっと、たち悪いわねっ!!」////
希「フフ、堪忍な♪」
絵里「さて、私達は部室に顔出しにでも行こうと思ってるんだけど、にこはどうする?」
にこ「…………行くわよ」
39: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:37:54.87 ID:/992i5W2.net
希「あ~でもサプライズ企画の話し合い中らしいしなあ……メール入れとこか――『もう少ししたら、そっちに行くよ~(^o^)』と、送信♪」
絵里「それじゃ、どこかで時間つぶしてから行きましょうか?」
にこ「そうね……」
にこ(――そういえば、結局真姫ちゃんに『ちゃん付け』の理由、聞けなかったわね……)
にこ(ま、焦ることないわよね?これから……いくらでも聞く機会が有るんだから)
40: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:40:59.77 ID:/992i5W2.net
――――30分後:アイドル研究部部室にて
ガチャ
絵里「皆、いる~?」
希「お邪魔するで~」
にこ「……」バタン
穂乃果「絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃんも♪」
海未「これで九人揃いましたね」
花陽「こうして皆揃うのは久々だね~」
真姫「……」
41: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:44:11.36 ID:/992i5W2.net
凛「三人とも、早く座るにゃ!」
希「は~い♪」カタン
絵里「しかし、こうして優勝旗が部室にあると、圧迫感が凄いわね……」カタン
海未「嬉しい悲鳴……というやつですね」
にこ「……」カタン
ことり「……」ジー
真姫「……」チラッ
にこ「……」チラッ
にこ・真姫「「……」」////
ことり「あっ……(察し)」
42: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:47:43.47 ID:/992i5W2.net
にこ「ちょ、人の方見るなり『あっ』って何よ?」
ことり「う、ううん。別に……?」チラッ
ことり(……何かあったの?)ヒソヒソ
希(ん~まぁ色々とな。詳しくは後で……)ヒソヒソ
絵里(もう、ほどほどにしてあげなさいよ……?)ヒソヒソ
にこ「ちょっとそこ!何こそこそ話してるのよ!!」
希「何でもないよ~何でも。ね~真姫ちゃ~ん♪」
真姫「な、何で私に話を振るのよっ!?」
43: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:51:29.15 ID:/992i5W2.net
ギャーギャーワーワー
海未「……あの様子だと、心配する事も無いようですね」
穂乃果「真姫ちゃん、戻ってきた時にはいつも通りだったもんね~」
ことり「むしろ、何か吹っ切れたみたい……?」
海未「『仲良き事は美しき哉』――何よりですね。……どちらかがもう少しだけでも素直になれば、さらなる進展が望めるとは思うのですが……」
穂乃果「恥ずかしがり屋の、海未ちゃんがそれを言っちゃう……?」
海未「もう、穂乃果っ!」
ことり「まあまあまあ……」
海未「まったく……」
44: ◆1jX9x0SFCY (東日本)@\(^o^)/:2015/10/09(金)
22:53:43.68 ID:/992i5W2.net
ギャーギャーワーワー
ことり「でも、二人が相思相愛だって事は――――」
穂乃果「――傍から見れば丸わかりなんだケド――」
海未「――――『知らぬは当人ばかりなり』ですね」
にこまき「「???」」
おわり
45:名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(庭)@\(^o^)/:2015/10
/09(金) 22:56:18.85 ID:qfI/sfNe.net
にこまき成分が満タンになりましたぁ^~乙!!
53:名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(やわらか銀行)@\(^o^)/:2015/10
/10(土) 06:38:07.26 ID:q80Bv3qI.net
乙
2年組にもにやにやしたぜ
58:名無しで叶える物語@10/11名前欄変更投票・詳しくは議論スレへ(庭)@\(^o^)/:2015/10
/10(土) 09:19:41.53 ID:hvg+vNAH.net
あなたは…最高です!!
グッドスマイルカンパニー (2016-02-29)
|
セガ・インタラクティブ (2016-02-29)
売り上げランキング: 108
|