『ゆるゆりSS』 あかね「こんなはずじゃなかったのに」あかり「!?」





~ホームルーム前 1年教室 ~

櫻子「あかりちゃんってさぁ、お団子ない方が良くない?」

あかり「な、なに急に!?」

ちなつ「でも、お団子なくなると唯一の特徴なくなっちゃうよ?」

向日葵「イジメですの?」

櫻子「人聞きの悪いことゆーな!」がるる


 
1: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 09:58:49.67 ID:W/IemtfA0
~ホームルーム前 1年教室 ~

櫻子「あかりちゃんってさぁ、お団子ない方が良くない?」

あかり「な、なに急に!?」

ちなつ「でも、お団子なくなると唯一の特徴なくなっちゃうよ?」

向日葵「イジメですの?」

櫻子「人聞きの悪いことゆーな!」がるる





4: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:03:49.55 ID:W/IemtfA0
櫻子「だって、あかりちゃん可愛いのに」

櫻子「まずお団子に目がいっちゃうじゃん」

向日葵「言われてみれば」

あかり「え、あかりが可愛い?なんかの罠!?」びくびく

向日葵「そ、その反応はどうなんですの?」





6: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:06:46.32 ID:W/IemtfA0
ちなつ「そう言えば、あかりちゃんの顔って」

ちなつ「まじまじと見たことなかったかも」

あかり「なにげに、ヒドいこと言ってるよねぇ!?」がーんっ

櫻子(まあ、ぶっちゃけ)

櫻子(あのお団子がどうなってるか、知りたいだけなんだよね)

向日葵「深く考えたら負けですわ」

櫻子「心を読まれた!?」





7: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:08:11.13 ID:W/IemtfA0
~ 放課後 娯楽部~

ちなつ「ということがあったんですよ」

京子「あかりのお団子か」

京子「誰でも一度は通る試練だよねー」

あかり「試練なの!?」

結衣「わたしはいいと思うけどな、あかりのお団子」

あかり「わかってくれるの、結衣ちゃんだけだよぉ」うぅぅ





9: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:15:32.00 ID:W/IemtfA0
京子「それにしても、あかりが可愛いとな?」じーっ

あかり「そ、そんなに見られると、恥ずかしいよぅ」

京子「うーん」

あかり「な、なに!?」

京子「あかりって、こんな顔だったっけ?」

あかり「もう!あかりの顔をオチに使うの禁止!」





12: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:20:52.18 ID:W/IemtfA0
京子「まあ確かに、普通に可愛いよね」

ちなつ「そうですね、普通に可愛いです」

結衣「普通って」

あかり「二人とも、恥ずかしいよぅ」てれてれ

結衣「・・・・・・」

結衣「純粋に受け止められる、あかりがまぶしいよ」

あかり「今度は素直に反応したのに!?」がーんっ





15: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:25:11.37 ID:W/IemtfA0
~ 3時間後 京子の家 ~

京子「うー、次の同人誌のアイデアが出ないー」

京子「しゃーない、気分転換でもするかー」

京子「!」ぴーんっ

京子「あかりの顔でも確認してやろう」

京子「アルバム、アルバムっと」





16: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:31:49.96 ID:W/IemtfA0
京子「あかり、昔から変わってないなー」

京子「うわー、この写真懐かしい」

京子「しっかし、どの写真も笑顔だな」

京子「可愛いっちゃ、可愛いんだけどなー」

京子「お、これなんか可愛く撮れてる」





19: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:35:23.29 ID:W/IemtfA0
~ 翌朝 結衣の家 ~

ピリリリリリ

結衣「ん、んん?」

ピリリリリリ

結衣「電話か、誰だよこんな時間に」

結衣「はい、もしもし」

京子『もしもし!結衣!?』

結衣「京子?」

京子『たたた、大変なんだ!』





20: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:40:26.68 ID:W/IemtfA0
結衣「なんだよ、朝っぱらから」

京子『とにかく、大変なんだよ!』

結衣「宿題でも忘れてたの?」

京子『・・・・・・』

結衣「おい」

京子『それも忘れてたけど、もっと大変なの!』





23: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:44:14.65 ID:W/IemtfA0
結衣「なにが大変なんだよ」

京子『昨日、あかりが可愛いって話題になったじゃん』

結衣「ああ、あったね」

京子『それで、なんとなくアルバム見てたら』

京子『あかりの顔が、頭から離れなくなった!』





24: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:49:25.39 ID:W/IemtfA0
京子『これって恋?恋なのかー!?』

結衣「まず落ち着け」

京子『落ち着いてられないから電話してんじゃん!』

京子『それも、わざわざこんな時間に!』

結衣「こんな時間はこっちのセリフだろ!」





26: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 10:54:17.33 ID:W/IemtfA0
結衣「まあ、あかりは普通に可愛いから」

結衣「頭に残っちゃったんじゃないの?」

京子『なに言ってんだ!』

京子『あかりは、すっごく可愛いよ!』

結衣「昨日、散々普通っつっといて!」

京子『昨日のわたしは、どうかしてた』

京子『あかりこそ、最高の天使だ!』

結衣「・・・こりゃ本当に大変だな」はぁぁ





32: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:00:52.59 ID:W/IemtfA0
京子『ど、どうすればいい?』

京子『婚約指輪って、給料の何カ月ぶんだっけ?』

結衣「あんたまだ中学生じゃん」

京子『それじゃプロポーズできないよ!?』

結衣「いいから、落ち着けー!」





34: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:04:05.94 ID:W/IemtfA0
京子『はい』

結衣「とりあえず学校いく時に会うんだからさ」

結衣「その時に自分の気持ちを確かめてみればいいじゃん」

京子『そうか、結衣は天才だな!』

結衣「はいはい、じゃあ後でね、二度寝するなよ」

京子『ぜんぜん寝てないから、大丈夫!』

結衣(いや、大丈夫じゃないだろ)





37: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:09:16.27 ID:W/IemtfA0
~ 登校時間 通学路 ~

京子「おふぁよぉ」

結衣「ほんとに寝てないんだな」

ちなつ「眠そうですね、京子先輩」

結衣「お、あかりも来た」

京子「!?」ぎっくーん





40: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:10:20.17 ID:W/IemtfA0
あかり「ごっめぇん、ちょっと遅くなっちゃった」

京子「お、おおおお」

あかり「お?」

京子「おはようございますですわ!」

あかり「!?」びっくぅ





43: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:14:12.97 ID:W/IemtfA0
あかり「えっと、あかり、どう反応すればいいの!?」

結衣「悪い、スルーしてあげて」

あかり「わ、わかったよ、結衣ちゃん」

京子「あかりに、あかりにスルーされたー!」がっくぅ

結衣「京子のためだろ!」





44: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:15:36.52 ID:W/IemtfA0
京子「あ、あかりは今日も美しくいらっしゃって」

あかり「え、これどういう設定?」おどおど

結衣「いや、設定とかないから」

ちなつ「寝ぼけてるんじゃないですか?」

京子「それはないよ、ちなつちゃん」

京子「あかりに会ったら、一発で目が覚めたから!」きらきら

ちなつ「そ、そうですか」





46: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:20:18.89 ID:W/IemtfA0
京子「結衣、こういう時ってさ」

京子「ふつつか者ではございますがでいいの!?」くわっ

結衣「落ち着くどころか、もっと暴走してんのかよ!」

京子「してません!」

結衣「してるよ!」

結衣「まずは気持ちを確かめるんだろ?」

あかり(いったい、なにが起きてるのぉ)ひぃぃ





48: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:25:34.07 ID:W/IemtfA0
~ 昼休み 娯楽部 ~

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

ちなつ「京子先輩が、あかりちゃんをですか?」

結衣「そうなんだよ、だから様子がおかしかったんだ」

ちなつ「それは大変ですねぇ」【表】

ちなつ『やった!これで、結衣先輩との間に邪魔がいなくなる!』【裏】

ちなつ「あかりちゃん、困ったことがあったら言ってね♪」

あかり「その笑顔、絶対に裏があるよねぇ!?」





51: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:30:07.89 ID:W/IemtfA0
ちなつ「で、その京子先輩はどこに?」

結衣「千歳が時間を稼いでくれてる」

結衣「だからこうして説明出来るんだよ」

あかり「なんで池田先輩が?」

結衣「それはね」





52: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:31:09.09 ID:W/IemtfA0
千歳『それはうちの妄想の死活問題や!』くわっ

結衣(と、とてもこんなのだったとは言えない)

結衣「友達だからって」あはは、は

ちなつ「ふぅん、友達思いなんですねぇ」

あかり「京子ちゃんを説得出来てるといいけど」





54: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:35:08.78 ID:W/IemtfA0
どどどどどっ がらっ

千歳「赤座さん、いるっ!?」ぎんっ

あかり「は、はひ!?」

千歳「残念やけど、歳納さんの気持ちは本物やわ」

千歳「でも、うちも妄想を失うわけにはいかへん」

千歳「かくなる上は!」

結衣「ち、千歳、落ち着け!」





56: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:42:29.89 ID:W/IemtfA0
千歳「かくなる上は!」

千歳「赤座さんでも妄想出来るか、試させてもらうから!」

結衣「は?」

あかり「は?」

ちなつ「試させてもらう?」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」





58: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:44:11.16 ID:W/IemtfA0
がらっ

京子「遅くなっちゃった」

千歳「歳納さんも来たし、頼むで、赤座さん」ぐっ

あかり「なにを頼むんですかっ!?」

京子「一刻も早く、あかりの顔を見たくて」

京子「飛んで来ちゃった」ぽっ

千歳「はっ!?」





60: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:49:27.24 ID:W/IemtfA0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『あかりに一瞬でも早く会いたかったの』

あかり『あかりも、会いたくてたまらなかったよ』

京子『さあ、二人だけの時間よ』

あかり『そんなダメだよ、いきなり』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳「はぁぁぁぁぁ!///」たらーっ





66: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 11:59:00.16 ID:W/IemtfA0
千歳「意外と、ありやねぇ」あははぁ

結衣「ありなのかよ」

あかり「せ、先輩、ティッシュどうぞ」

千歳「おおきにぃ、このお礼もしないとあかんなぁ」

千歳「これからいろいろお世話になりそうやしぃ」

あかり「あ、あかり、なんのお世話するんですか」たじっ





67: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:00:11.19 ID:W/IemtfA0
千歳「ほな、しつれいしましたぁ」

がらっ ぱたん

ちなつ「・・・妄想するためだけに来たんですね」

京子「わたしを呼びとめてたくせに、失礼しちゃうよねー」

京子「あかりとの愛の語らいの時間が少なくなっちゃう」ぶーっ

あかり「愛の語らいっ!?」ずがんっ





69: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:06:43.17 ID:W/IemtfA0
ちなつ「そういえば、あかりちゃんにキスとか迫らないんですね」

京子「当たり前じゃん!」

京子「あかりとは、大事に愛を育てていきたいんだ!」

ちなつ「結衣先輩、この人、殴っていいですか」にぎりこぶしっ

結衣「ち、ちなつちゃん落ち着いて」





73: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:11:35.01 ID:W/IemtfA0
結衣「あかりも、ちなつちゃんを止め・・・あ」

ちなつ「あかりちゃん気絶してますね」

結衣「いったい、いつから!?」

ちなつ「たぶん」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり『愛の語らいっ!?』ずがんっ ←

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「このあたりから」

結衣「あかり、不憫な子」





76: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:20:04.62 ID:W/IemtfA0
~ 放課後 1年生教室 ~

あかり「ホームルームが終わっちゃった」

ちなつ「終わっちゃったね」

向日葵「どうしたんですの?」

櫻子「お昼から元気ないね」

あかり「ちょっと、色々あって」うぅぅ





77: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:21:10.96 ID:W/IemtfA0
あかり「はぁ、部室にいきたくないよぅ」

ちなつ「でも、いかないとさ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『なんだって、あかりが部室に来ない!?』
 ▽
京子『体調が悪いに違いない!お見舞いいってくる!』
 ▽
京子『あかり、二人きりだね』
 ▽
京子『わたしのキスで治してあ・げ・る』
 ▽
あかり『ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「こうなると思うよ?」

あかり「具体的すぎるからぁ!」がーんっ





79: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:27:17.97 ID:W/IemtfA0
~ 同時刻 2年生教室 ~

千歳「はぁ、生徒会室いきたないなぁ」

千歳「綾乃ちゃんに、なんて説明しよぉ」

千歳「でも、待って!?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

綾乃『あなたに歳納京子は渡さないわ』

あかり『あかりも一歩も引かないんだから!』

京子『ケンカはやめて!』

京子『いっそ、3人で愛し合いましょう』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳「こんな可能性がっ!?///」ぶばっ

綾乃「ちょっと、なにやってんの千歳ぇ!?」





83: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:37:41.92 ID:W/IemtfA0
~ 10分後 娯楽部 ~

結衣「あかり、ちなつちゃん」

あかり「あれ、京子ちゃん」

ちなつ「寝てる」

京子「すぅすぅ」

結衣「昨日寝てないみたいだからね」

あかり「同人誌とか書いてたのかな?」

結衣「い、いや」

結衣「あかりのことを考えてたらしい」

あかり「そ、そうなんだ」ずずぅん





85: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:45:41.49 ID:W/IemtfA0
ちなつ「どうして急にあかりちゃんのこと言いだしたんでしょうね」

結衣「さ、さあ」

結衣(ただ写真見てたからなんて、知ってても言えないっ)

ちなつ「そもそも、あかりちゃんのどこがいいんでしょう」

あかり「ちょっとぉぉぉ!?」がーんっ

結衣「い、いや、天使のように可愛いらしいよ」





87: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:46:45.03 ID:W/IemtfA0
ちなつ「すごいよ、あかりちゃん!」

ちなつ「一夜にして、普通から天使に大出世だよ!」

結衣「平民から天使にクラスチェンジって、なかなかないよね」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかりは天使にクラスチェンジした! <アッカリーン

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「ちょぉぉぉ!ゲームのキャラクターと一緒にしないでぇ!」

ちなつ「進化のキーアイテムは京子先輩の愛!」

あかり「あかりを勝手に進化させないでぇ!」えーん





92: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:55:01.95 ID:W/IemtfA0
ちなつ「いいじゃない、進化して京子先輩とつき合っちゃえば」

あかり「進化が前提!?」

ちなつ「そしたら、そのスキに」

ちなつ「結衣先輩と・・・あんなことや、こんなことぉぉぉ」じゅるる

結衣「あ、あの、聞こえてるんだけど」





93: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 12:58:38.96 ID:W/IemtfA0
あかり「でもぉ、あかり女の子同士とか考えたこともないよぅ」

ちなつ「なんで?好きになったら普通でしょ?」きょとん

あかり「普通なの!?」

ちなつ「そうですよね、結衣先輩」きらきら

結衣「そ、それはすごく答えにくい問いだね」





95: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:02:41.37 ID:W/IemtfA0
あかり「うぅ、あかりには無理そうだなぁ」

ちなつ「ファーストキスもセカンドキスも女の子とじゃない」

ちなつ「問題ないよ♪」

あかり「それを思い出させないでぇ!」

結衣(ちなつちゃんが、それを言うか)





96: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:10:06.20 ID:W/IemtfA0
あかり「あかりはさ、京子ちゃん大好きだよ」

あかり「でもそれは友達としてなんだよね」

あかり「この関係は壊したくないなぁ」しゅん

結衣「・・・あかり」

ちなつ「そこまで言うなら、強くはすすめないけど」





97: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:17:50.33 ID:W/IemtfA0
~ 1時間後 ~

京子「う、うーん」

結衣「起きたか、京子」

京子「あー、寝ちゃってたー?」

結衣「それはもう、見事に寝てたな」

京子「あれ、あかり達は?」

結衣「えっと、さっき帰った」あはは、は





99: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:22:12.39 ID:W/IemtfA0
~ さらに30分後 あかりの家 ~

ピポピポピポピポピポ ピンポーン

あかり「わひゃあ!?」

あかり「こ、この鳴らしかたはっ」たじっ

あかり「は、はーい、どなたですかぁ」

京子『わたしだー!』

あかり「やっぱりぃ!?」





101: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:27:28.34 ID:W/IemtfA0
がちゃ

結衣「ごめん、どうしても顔出したいって言うから」

あかり「ど、どうしたの?京子ちゃん」

京子「あかりー、ごめんな」

あかり「は?」

京子「いやー、冗談だったんだけどさー」

京子「言い出すタイミングがなくてさー」

~ 3分後 ~

あかり「は?」

結衣「は?」





103: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:30:39.02 ID:W/IemtfA0
あかり「じょ、冗談なの!?」

京子「わりー、わりー」てへ

京子「昨日の夜にちょっと思いついてさ」

京子「結衣に電話したら、上手くいきすぎちゃってさー」

結衣「な、なにぃぃぃぃぃ!?」





104: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:34:20.40 ID:W/IemtfA0
結衣「きょ、京子、お前ってやつはぁぁぁ」くわっ

京子「あ、暴力反対」

がんっ

京子「い、いたい」うぅぅ

あかり「だ、大丈夫?すっごい音したけど」

結衣「大丈夫だから、気にしないで」

あかり「いや、京子ちゃんを心配してるんだけど」たじっ





106: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:37:14.94 ID:W/IemtfA0
京子「じゃーこれで帰るよー、今日はごめんねー」

あかり「う、うん、お大事に」

結衣「じゃあね、あかり」

あかり「うん、また明日」

ぱたん

あかり「はぁぁぁ、疲れる一日だったよぉ」へなへな





107: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:38:47.68 ID:W/IemtfA0
結衣「まったく、信じられないな京子は!」

京子「いや、結衣のげんこつの方が信じられないから」

結衣「それくらい当然だろ」

京子「痛くて、涙出てきたじゃん」

結衣「京子?」





108: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:44:41.44 ID:W/IemtfA0
京子「まったく、思いっきり殴るから」ぐすっ

結衣「えっと」

結衣「もしかして、さっきあかりに言ったのは嘘?」

結衣「悲しくて泣いてるの?」

京子「違うもん、殴られたからだもん!」

結衣「まさか」

結衣「部室の会話、聞いてたとか」

京子「!」びくっ

京子「か、帰る!」

結衣「え、ちょっと京子!?」





110: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:50:49.65 ID:W/IemtfA0
~ またまた2時間後 あかりの家バスルーム ~

あかり「ふぅ、生き返るぅ」

あかり「・・・・・・」

あかり「な、なんか、どっかから」

あかり「ババ臭いって聞こえるような気がするよぉ」 ←被害妄想

あかり「それにしても京子ちゃんにはびっくりだよ」

あかり「冗談で良かったけどさぁ」





111: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 13:55:39.95 ID:W/IemtfA0
あかり「だって、京子ちゃんの好きって」

あかり「つき合ったりするってことだよねぇ」

あかり「そしたら、ききき、キスとかもするんだよねぇ」

あかり「む、むむむ」

あかり「無理すぎるよぉ」えーん





117: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:17:35.25 ID:W/IemtfA0
あかり「ま、まぁ」

あかり「冗談ってことでいいんだよねぇ」

あかり「んー、でもなんか」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子『いやー、冗談だったんだけどさー』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「あの時の京子ちゃんの顔」

あかり「どっかで見たことあるんだよなぁ」





118: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:19:49.17 ID:W/IemtfA0
あかり「うーん」

あかり「どこでだっけなぁ」

あかり「うーん」

あかね『なにをそんなに、うなってるの?』

あかり「わひゃぁ!?」

あかり「お、お姉ちゃん、なんでそこに!?」

あかね『ちょっと片づけをしていたの』





119: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:22:41.11 ID:W/IemtfA0
あかり「あ、そうだ、お姉ちゃんさぁ」

あかね『なにかしら?』

あかり「女の子が女の子を好きになるって、どう思う?」

どんがらがっしゃーん

あかり「ど、どしたの、お姉ちゃん!?」





121: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:28:13.82 ID:W/IemtfA0
あかね『なな、なんでもないわ!』

あかり「そ、そっか、気をつけてね」

あかね『それ、それ、それで』

あかね『女の子が女の子をなんですって!?』

あかり「お姉ちゃん、声が裏返ってるよ?」たじっ





125: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:32:36.18 ID:W/IemtfA0
あかり「女の子同士が好きになるって、変だよねぇ」

あかね『えっと、あっと、うん』

あかり「お姉ちゃん?」

あかね『こう考えたらどうかしら』

あかね『好きな人が出来て、その人がたまたま同性だった』

あかり「ふむふむ」

あかね『同性ってだけで、自分の気持ちに嘘つく方が』

あかね『よっぽどおかしいんじゃないかって』

あかり「お姉ちゃん、大人だぁ」おぉー





126: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:33:37.27 ID:W/IemtfA0
あかね『好きになるって理屈じゃないのよ』

あかね『たとえそれが』

あかり「それが?」

あかね『同性だろうが、年が離れてようが、身内だろうが』どーんっ

あかり ← あかね 同性 ○ピンポーン

あかり ← あかね 年が離れてる ○ピンポーン

あかり ← あかね 身内 ○ピンポーン

結論

あかり ← あかね ガチ ○ピンポーン





129: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:40:39.58 ID:W/IemtfA0
あかね「ありがと、お姉ちゃん」

あかね「ちょっと考えてみるよ」

あかね『う、うん、よろしくね』 ←?

あかり「あれ?」

あかり「あかり、なにを思い出そうとしてたんだっけ」

あかり「!?」

あかり「あ、そうだった、あれはあの時の」





131: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:43:38.53 ID:W/IemtfA0
~ 翌朝 通学路 ~

あかり「え?京子ちゃん、お休みするの?」

結衣「・・・熱があるって言ってたけど」

ちなつ「あかりちゃんにお熱だったのも」

ちなつ「ほんとに熱があったからなんですね」ふむふむ

あかり「ちなつちゃんっ!?」

結衣「ま、まあ、すぐ良くなると思うよ」





136: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:48:56.90 ID:W/IemtfA0
~ 放課後 京子の家 ~

京子「はぁ」

京子「一日で恋して、一日で振られたー」ずずぅん

京子「って、昨日から同じことばっか」

京子「余裕で一週間この状態の自信があるし」

京子「はぁ」





137: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:50:51.52 ID:W/IemtfA0
京子「あかりは知らないんだろうなー」

京子「子供の頃、あかりの笑顔にどんだけ救われてたか」

京子「ほんとは前から、あかりを好きだったんだなー」

京子「振られたけどさ」ずずぅん

京子「うわ、また同じとこ戻ったー!」





138: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 14:57:19.40 ID:W/IemtfA0
京子「外に出て気分転換」

京子「仮病で休んでんのに、出来るわけないじゃん!」びしぃっ

京子「はぁ、一人でつっこんじゃった」

ピポピポピポピポピポ ピンポーン

京子「わぁ!?」

京子「なななな、なに!?」





140: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:00:10.55 ID:W/IemtfA0
あかり『京子ちゃん、そこにいるのはわかってるんだぁ!』

京子「あかりっ!?なんで!?」

がちゃ

あかり「やっぱりいたよぉ」

京子「そ、そりゃいるよ」たじっ

あかり「とりあえず、昨日のピンポンのお返しね」





141: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:03:11.27 ID:W/IemtfA0
あかり「お邪魔しまぁす」

あかり「京子ちゃんの部屋、久しぶりだよぉ」

京子(き、気まずい)ずずぅん

京子(でも冗談だって言った手前、普通にしないと)

京子「お、お見舞いに来てくれたんだー」

あかり「ちっちっちー」

京子「へ?」

あかり「違うよ」

あかり「あかりは、京子ちゃんを叱りに来たんだもん!」どーんっ





143: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:08:27.58 ID:W/IemtfA0
京子「な、なんで叱られるの?」

あかり「京子ちゃんが嘘ついたからじゃん」

京子「!?」

あかり「京子ちゃんが、冗談だって言った時の顔ってさぁ」

あかり「子供の頃、言いたいことあるのに」

あかり「言えなかった時の顔だったもん」

京子「な、なにかしらそれは!?」

あかり「き、京子ちゃん、声裏返りすぎだよ」たじっ





146: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:14:59.34 ID:W/IemtfA0
あかり「冗談って言っておいて、言えないことあるって」

あかり「ほんとは冗談じゃないってことだよねぇ」

京子「えっと」

京子「冗談が・・・冗談じゃなくて・・・言えなくて?」

~ 3分経過 ~

京子「む、難しくて良くわかりません!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」がーんっ





147: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:18:22.85 ID:W/IemtfA0
あかり「とにかく!」

あかり「冗談っていうの嘘だよねぇ」

京子「う、嘘じゃないもん」

あかり「嘘でしょ?」

京子「違うってば」

あかり「うぅ」

あかり「そっかぁ」

あかり「そうなんだ」

あかり「あかりに、ほんとのこと話してくれないんだ」

あかり「信じてたのになぁ」じわぁ

京子「わぁ!ごめんなさい!嘘です!嘘でした!」





149: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:23:39.04 ID:W/IemtfA0
あかり「やっぱり、そうだよねぇ」にっこり

京子「・・・・・・」

京子「なんだろう」

京子「あかりの背後に、ちなつちゃんが見える気がするー」

あかり「あかり、取り憑かれてるの!?」

京子「・・・ちなつちゃん、死んでないぞ」





151: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:32:26.44 ID:W/IemtfA0
あかり「と、とと、とにかく!」

京子「!?」びくっ

あかり「嘘は禁止だから!」

京子「はい」

あかり「キスとかなければ、つき合うから!」

京子「はい」

~ 3分後 ~

京子「へ?」

京子「キスを前提に、つき合う!?」ぱぁぁ

あかり「それ、すっごく都合のいい聞き間違いだよねぇ!?」





154: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:37:33.17 ID:W/IemtfA0
あかり「き、キスは絶対無理だけど」

あかり「あかりだって京子ちゃん好きだもん」

あかり「このまま気まずくなっちゃうとか、絶対イヤだもん」

京子「・・・それって、同情じゃん」しゅん

あかり「ど、同情なんかじゃないよぅ!





155: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:42:49.85 ID:W/IemtfA0
京子「どう考えても同情だし」

あかり「違うからぁ!そうじゃないからぁ!」

京子「でもさー」

あかり「えっと、あの、うんと、そうだ!」あたふた

あかり「あかり、ちゃんと証明するから!」あたふた

京子「どうやって?」

あかり「ここ、こうやって!」

ちゅっ





159: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:47:41.89 ID:W/IemtfA0
  ┏┓  ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓┏━━┓     |:/|: : :/ |≫=ミi  |  :/ _∨ |/ : /:  |   |  ....┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃┃┏┓┃     | |: :│〃_入ハ  レ∨ ≫‐=ミ∨!   | │|  ....┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛    ┃┃┏━┓┃┃┃┗┛┃┗┛┃┃┏━━八| |八弋Yソ     ,_入ハ }}│  | 人l.━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┏┓┃┃┗━┛┃┃┃┏┓┃    ┃┃┃      | 小///   '   弋Yソ ´│  |⌒Y´ ̄┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃    ┏┛┃┗┛┃┃    ┃┃┗━━━| |    r─-       ////  ;   | ━┛┗┛┗┛┗┛
  ┃┃  ┗┓┏┛┏━┛┏┛    ┃┃  ┏┛┃  _人_  | 人    |    }      ′ .:   :.    ┏┓┏┓┏┓
  ┗┛    ┗┛  ┗━━┛      ┗┛  ┗━┛  `Y´  l :个:..   、 __ノ     /  /     :.   ┗┛┗┛┗┛





161: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:51:18.83 ID:W/IemtfA0
あかり「ほ、ほら、証明したでしょ!?」

京子「・・・・・・」

京子「あの、あかりさん?」

あかり「な、なに!?」

京子「これって、キスだよね」

あかり「へ?」

京子「これって、キスじゃない?」

~ 5分後 ~

あかり「あ、あれ?」

京子「やっぱりキス前提のつき合いでいいんだー!」ぱぁぁっ

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

京子「あかりぃ!もっかいキスー!」

あかり「ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!」





162: ◆1BrjSSUSHI :2012/02/11(土) 15:53:26.74 ID:W/IemtfA0
~ 同時刻 あかりの家 ~

あかね「はぁ」

あかね「あかりからの告白はまだかしら」








END





163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/11(土) 15:54:35.92 ID:3enMb8CK0
あ、あかねさん……
乙!おもしろかった










あかねさん…





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