危機を煽って儲けようとする卑しい根性はどこから来るのか
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「物理学の専門家は、それでも第一級の物理学者たり得るが、経済学者でしかない経済学者は第一級の経済学者どころか、社会に対して迷惑になる」(ハイエク)
正に言い得て妙なり。(笑)経済学者や経済評論家、エコノミスト、アナリスト等、経済の事を、さも分かったように言う人は五万といますが、まともな人は極少数です。言っている事が皆違うという事は、正解が一つなら後の人は嘘つきという事になります。
さて、今日の日経新聞の広告欄を見ていて驚きました。何と韓国の新聞(3.11の時に新聞の見出しで日本沈没を使った)でもあるまいし「日本大沈没」ですから呆れます。こういう事を書くのは、恐らく日本人ではありません。
ところが名前を見ると藤巻健史ですから、混乱してしまいました。ふりをしているのか。(笑)それにしてもおどろおどろしい見出しです。
「消費税10%は焼け石に水、財政破綻かハイパーインフレで社会的大混乱は必至」
全く穏やかではありません。まだ言っているのか、という感じですが、ここまでの明からさまな嘘は詐欺罪に抵触するのではないでしょうか。(?)
まず、財政破綻論者に共通して言える事ですが、彼らが言うところの財政破綻の定義を聞いた事がありません。そこは適当にぼかしています。そこからして胡散臭いと言わざるを得ないのです。
では、一般的意味合いでの財政破綻とは何でしょうか。
デフォルト、つまりギリシャのように債務不履行に陥る事を言うなら、円建ての国債がどうすれば債務不履行になるのでしょうか。
買い手がつかなくなる程売り浴びせられると言うなら、日銀が買い支えればいいだけです。円が足りなくて買えない場合(?)刷るだけの事です。そこにどんな問題があるのか筆者には理解出来ません。
そう言うと、「バカだなあ。インフレになるじゃないか」あるいは「ハイパーインフレになる」「財政規律は?」と言う専門家がいます。ところが、そういう人にアンケートをとると、平均して4%程のインフレだと言うのです。あほか〜〜。そのくらいのインフレなら是非お願いしたいわ。借金が楽になる〜。(笑)
極端な場合100%のインフレという人も一人居たそうですが、おそらく算数が出来ないのでしょう。いずれにしてもハイパーからは程遠い数字です。そもそも簡単に「売り浴びせる」などと言いますが、日本国債の保有者は90%以上が国内です。
(民間銀行には郵貯の160兆円含む、生損保にも簡保の60兆円が含まれる)
しかも政府系金融機関が60%くらい持っている訳ですから、売り浴びせ自体が???です。残りも民間銀行や生保が20%ほどですから、わざわざ売り浴びせて大損をするとも思えません。持ってさえいれば満期に100%元本が償還されるのですから。
しかし、今の国債発行ペースでは、いずれ国内で買い支えられなくなるという説も根強くあります。これも国内で執行された予算は必ず国民の側に戻るという資金循環をきちんと理解すれば、あり得ない事が分かります。
それにしても、財政破綻論者が本気で国民を騙してやろうと思っているとも思えません。そこまで悪い奴らだとも思えないので、自説を信じているのは確かではないでしょうか。
と言う事は、想像力が欠如しているのかもしれません。仮説を立てて検証して行く能力がないのです。つまり、頭が悪い。(笑)それくらい素人でも常識で考えれば分かる程、易しい問題と言えます。
さらに肝心な点、現場を知らなさ過ぎるのではないでしょうか。日本の技術力、商品開発力、生産力を知っていれば、そんなバカな話は出来ません。つまり、国力とは何かを知らないのです。知っていたとしても、日本と諸外国を比較して、正しい評価をする力がないのではないでしょうか。
世界を見渡して、PIIGS始め、経常赤字国が大きく国債の金利を上げる中、先進国は軒並み金利を下げていますが、他の金融商品がリスキーだからです。やはり信用ある先進国の保証力は大きいのです。
それも米や日本、ドイツの信用は大きく、他を圧倒します。為替を見ても円の独歩高と言う事は、市場がそれだけ日本という国を評価しているという事になります。なぜでしょうか。
現状を見て、一部の製品を除き、商品力で日本に対抗出来る国はありません。新しい付加価値を生み出し続ける能力が桁違いなのです。よく日本は成熟した先進国だから需要が伸びず、高い経済成長は望めないという人がいますが、これも嘘です。人口も、今くらいの減り方であれば大した問題とは思えません。
日本には、世界の雛形として自然と共生する持続可能な理想社会造りを目指さなければならないという至上命題があります。現在は、その理想から程遠いと言わざるを得ません。そういう意味でも、まだまだ発展途上です。伸びる余地は、ほぼ無限なのです。
まず手始めに「国土強靭化計画」で次のステップへのベースを作りましょう。安心して仕事に打ち込める環境を作ってから、理想社会への一歩を踏み出すのです。それこそバラ色の未来です。財政破綻論からは程遠い、楽しい世界がすぐそこに待っているのです。
お金(?)紙に印刷するだけです。日本銀行が印刷すれば、世界が一番欲しがる「円」が、いくらでも手に入るではありませんか。(笑)このアドバンテージを活かさない手はありません。発想を変えましょう。
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コメント
> まず手始めに「国土強靭化計画」で次のステップへのベースを作りましょう。安心して仕事に打ち込める環境を作ってから、理想社会への一歩を踏み出すのです。それこそバラ色の未来です。財政破綻論からは程遠い、楽しい世界がすぐそこに待っているのです。
・・・「国土強靭化計画」の推進を断固支持いたします。内需拡大による景気回復~デフレ解消~雇用拡大・・・一石三鳥ケチのつけようがありません!
投稿: AZ生 | 2012年8月25日 (土) 16時48分
写真から人相判別すると、見事な朝鮮面であるので納得しました。
まさに、ジャパンプレス、ジャパンエコノミストなのでしょう。
仮説ではなく、日本にかくあって欲しいという妄想がでているだけです。
投稿: 不思議 | 2012年8月25日 (土) 17時38分
japanization(日本化)と揶揄されますが、一部決定の先送りとかを除きまんざら悪くは無い。P・クルーグマン教授は日本に憧れはないといいつつも、米国は日本になれるならなりたいと思っていることは確か。
KOKKEIをはじめ無知なのか反日なのかは分かりませんが、ろくでもない人物、機関が多すぎますね。というか、危機を煽るという商売の常套手段が見え見えといえますね。
投稿: ASO | 2012年8月26日 (日) 10時30分
①「日本大沈没」藤巻 健史 執筆・・・あの~藤巻 健史さんって、冬彦さん(テレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦を演じた俳優、映画監督の佐野 史郎さん)をかなりしぶとくした感じ。
②「日本沈没」は、1973年に刊行された小松左京による日本のSF小説、これを原作とした映画、テレビドラマ、ラジオドラマがありましたよね。地質学的には1万年(ほんとかな~)かかって沈む日本
③「日本以外全部沈没」は、『オール讀物』1973年9月号に発表された筒井康隆の短編小説。私はこの本の題名凄く気に入っています!!
そして現在の世界情勢の中での日本の近未来は、③・・・です。民主を即刻退治して、内需を拡大し、国民が国土防衛意識に目覚め自衛隊を皆で応援すれば・・・
投稿: 心配性君 | 2012年8月28日 (火) 11時17分