全国各地で
バスの運転手不足が深刻化しており、その影響もあって路線バスがどんどん減便されています。
下の写真は
彦根駅の前を走っていた路線バスの写真です。回送バスの行先表示板に「
運転手になりませんか」と出ていて、切羽詰まった状況を見て思わず撮りました。
京都市バスにも運転手不足の波が大きく押し寄せています。
京都市交通局は夏に新規採用者70人を募集ましたが、応募は47人だけでした。このままでは現行の路線やダイヤを維持できないと危機感を抱いた交通局は、9月に「
市バス運転士不足 非常事態宣言」なるものを発出しました。これに対して減便や路線廃止の伏線ではという見方もありましたが、交通局は“ここが天王山”とばかりに秋に70人以上の職員の募集を始めました。
秋の募集は、夏に比べて
処遇改善に取り組んでいる姿勢を前面に押し出しました。チラシには「
休暇取得率約100%」と記して働きやすさをアピールし、「
勤務状況によっては1000万円近い年収も可能」と、がんばりによって高収入が得られる給与体系であることも付け加えました。
その結果、11月までの募集に
定員の倍以上の158人から応募がありました。応募者は転職希望者が多く、担当者は「宣言で多くの人に関心を寄せてもらったことで、家族から勧められた人など、これまでになかった幅広い年代から応募があった」と喜んでいます。まだまだ根本的な解消にはなっていないものの、少し明るい兆しが見えました。
今やバスの運転手に限らず、いろいろな業界で
人手不足です。そしてこのことが
サービスの低下や
物価高騰を招いています。来年もこのような状態は続くのでしょうが、
京都市バスの例のように知恵を絞って少しでもいい方向へ行けるよう各業界にがんばってほしいです。
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