大学入学時から新型コロナウイルスが5類感染症に移行する4年生の春まで、2024年卒の学生は、コロナ禍の影響を大きく受けた世代。それでも、オンラインを活用した就活手法が確立していたこと、さらに大学生の求人倍率が1.71倍(リクルートワークス研究所調べ)と高かったことから、就職状況は好調だった。
大学通信が医学部と歯学部の単科大学を除く、すべての大学を対象に行っている就職状況調査によると、2024年卒の平均実就職率は88.7%で、コロナ禍で近年最も低かった2021年の85.3%を3.4ポイント上回っている。
平均実就職率がこの10年で最高の2019年を上回る大学も
卒業生1000人以上の大学を対象とした「大学別実就職率ランキング」上位の大学を見ると、愛知工業大学(1位)や福井大学(2位)、大阪工業大学(3位)、名古屋工業大学(5位)、名城大学(6位)など、平均実就職率がこの10年でもっとも高い88.9%だった、2019年卒を上回る実就職率の大学も少なくない。
2024年卒の学生は、就職先に対する満足度も高い。リクルート就職みらい研究所が調査した「入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度」によると、64.0%の学生が「当初からの第一志望群」と回答した。当然、満足度も高く「入社予定企業等に就職することへの納得度」では、「当てはまる」と「どちらかというと当てはまる」を合わせた「当てはまる・計」が77.2%となっている。
反対に「当てはまらない」と「どちらかというと当てはまらない」を合わせた「当てはまらない・計」は6.2%だった。
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