7/25/2011

LionでTiger ServerのAFPにつながらない

難しい。MacBook ProをLionにしたら、Tiger ServerのAFP(ファイルサーバー)へのログインができなくなった。Snow Leopardからは問題なく接続できるのに。AFPといえばAppleのプロトコルなのになぜ?

そんなわけでちょっと調べてみたところ、LionではAFPの認証(uam)にDHX2という手順を使うようにして、古いDHCAST128という手順をデフォルトで無効にしたのだそうだ。これによって、たとえばLinux上でnetatalkを動かしてファイルサーバーにしている場合にもLionからログインできなくなったらしい。

サーバー側がDHX2に対応すればクライアント側では何もする必要がない。netatalkでもDHX2を導入するためのパッチだかアドオンが出ているようだ。LeopardやSnow Leopardもサーバー側でDHX2を持っているらしい。Tiger側でDHX2を有効化できるならば、クライアント側はいじる必要がないのでそれが一番いい。しかし、Tigerについてはちょっと情報が得られなかった。

Appleのサポートでは、Lion Serverに関するドキュメントに記述があり、サーバー側でDHCAST128を有効にする方法とクライアント側でDHCAST128を有効にする方法が解説されている。それによれば、/Library/Preferences/com.apple.AppleShareClient.plist で定義をしてやれば良いようだ。確認してみると、Tigerには当該ファイル(ドメインというのか?)が存在していない。つまり、Tiger側では認証方式を設定する手立てがないということだ。ということは、クライアントのLion側でDHCAST128を有効化するしかない。

まず、Lionの/Library/Preferences を誰でも書き込めるようにパーミッションを変更する。

$sudo chmod o+w /Library/Preferences

次に、com.apple.AppleShareClient.plist に「無効化する認証方式」の宣言を書き込む。DHCAST128はこの宣言がないとデフォルトで「無効」になっているが、宣言をして「無効」から除外するということだ。

$sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.AppleShareClient  afp_disabled_uams -array "Cleartxt Passwrd" "MS2.0" "2-Way Randnum  exchange"

これで、宣言した3つの方式以外が「有効」になるはずだ。Lionをリブートして、Tiger ServerのAFPに接続ができた。

ちなみに、DHCAST128を無効にするときには、

sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.AppleShareClient afp_disabled_uams -array-add “DHCAST128″

として宣言に追加すればよいようだ。

7/01/2011

液体ブルーレットはなんでいっきに減るのか?

なんか損をしているような気になる。最初、液はちっとも減っていかないのに、ある日突如、空になるんだもん。台風とか低気圧が来ると顕著に減ってたから、これは容器の上部の空気の圧力の関係だな、とはうすうすわかってた。だけど、あんなに残ってた液が全部出ちゃうのはどうにかなんないのかな。

と思って分解して仕組みを調べてみた。

まず、容器(タンク)の部分。これは底にひとつ穴があいているだけ。


容器の受け部分。容器の底にに突き刺すようになってる部分は、いかにも秘密がありそう。


外してみた。



それほどメカニックな構造ではなく、両脇の羽根状の部分に穴が空いている。容器への接続部分はごく小さい穴が空いている。どうやらこれは水を吸い上げるための形状のようだ。この部品をとりあえずここでは「羽根」と呼ぼう。

こうして次のようなことが解明した。
  1. 容器にはかなりドロッとした粘性の高く、水よりも重い液体が入っている。
  2. トイレを流すと容器にかかった水の一部は「羽根」の内側に入り込む。
  3. タンクに水がかかることで、中の空気が収縮する。
  4. 空気が収縮した分、羽根にたまった水が吸い上げられ、粘性の高い液の中を泡のように上昇する。
  5. 水がかからなくなると容器内の空気は膨張し、水よりも重い液だけが雫となって落ちる。

この繰り返し。中の液は次第に水に置き換わっていくため、最初のうちは減りが少ないように見えるのだ。ただ、水といっしょに空気も次第に容器に入り込む。空気の量が多くなれば温度差による膨張収縮の度合いも増すことになる、外気圧の影響も受けやすくなる。それに加えて、液は次第に粘性の低い水に置き換わるので穴から流れ出やすくなる。で、最後はドバーっと流れ出ておしまい、というわけだ。

まぁ、損はしてなかったんだな。