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祖父江と生きるblog

マツノインセクト祖父江産オオクワガタ飼育日記

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。またブログの更新をサボってしまいましたが、元気に3本目の
交換に入っています。後ほど40g付近の大きい個体だけを画像、管理番号と共にご紹介させて頂きます。
同じく長らくサボっていた管理表の方も最新のデータに更新しましたので、よろしければご覧下さい。

2022年のクワ活動は個人的に過去最悪の年で、正直もう何度辞めようと思ったか分からないレベルw



クワ友さんの引退は最も身近だっただけに結構キツくて、お互いのブリードの近況を話せる人が居なく
なるだけで、こんなにつまらなくなるものかと衝撃を受けました。祖父江1本に絞った上、補強も本家
様以外の血は全く入れていませんし、能勢や久留米のユーザーが圧倒的に多いオオクワ界隈ですから、
旧知のクワ友さんともぶっちゃけ接点が無くて、面倒な事も無いですが盛り上がる事も無いというw

最近改めて厳しいと感じているのはヤフオク。ハッキリ言えば捌くのがクソ面倒な種になってしまい
もはや種親を補強するのすら躊躇しますし、数を抱えたくない都合上、実験や挑戦的なラインも打て
ないので、単純にブリードの面白さが半減したと感じています。今年も100頭以上はもう無理ですね。

愚痴が多くなりましたが、3本目時点で特に大きかった4頭をご紹介させて頂きます。数字だけ見ると
87mmを使用した1番~4番ラインを差し置いて5番ラインが抜けているのが面白いです。5番ラインは
マツノインセクトさんで直接購入させて頂いた、超顎スラ20-8(80)の直系の孫世代になりますので
形状はとても楽しめそうですが、肝心の器が40g級の体重に耐えられるのかは正直なところ未知数で、
9割がダメでも兄弟の屍を乗り越えた化け物が1頭でも出たら儲けものかな…くらいの気持ちでいます。
どちらにしましても、今期は35gUPが結構いますので、その中から祖父江産のレコードを狙います!

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長くなりましたが、今後も細々と祖父江と生きていきますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。

2本目交換続き

ようやく2本目の交換が8割ほど終わりました。♂に偏らせるべく今期は低温(23℃)で産卵セットを
組みましたが、結果は半々もしくは♀多めと、正直あんまり高温と低温での差を感じない結果でした。

ですが、♂の体重は失速が怖いレベルで乗ってきておりますので、このまま40g付近を量産出来れば
来春の羽化が楽しみになると思います。では、32gUPの写真だけズラーっとご紹介させて頂きます。

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5番ライン 20-8(84)×21-7早期(52) 32.3g

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3番ライン 20-1(87)×20-9(50) 33.5g

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5番ライン 20-8(84)×21-7早期(52) 33.8g

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4番ライン 20-1(87B)×松20-9(50) 34.0g

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6番ライン 松20-20(83)×20-1早期(48) 34.4g

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5番ライン 20-8(84)×21-7早期(52) 34.7g

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3番ライン 20-1(87)×20-9(50) 35.3g

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5番ライン 20-8(84)×21-7早期(52) 35.6g

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4番ライン 20-1(87B)×松20-9(50) 36.2g

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※幼虫写真は38.0gですが、38.1gを指す事の方が多かったので38.1gで管理。

現状、抜けているのは5番ラインで、GSPに入れた♂8頭は全て30UPしてます。ここから更に伸ばして
いけるかは全く分かりませんが、5番はそもそもサイズ狙いではなく形状重視で組んだラインですので
このままいってくれたら顎の形状にも期待出来そうなので非常に楽しみです。祖父の超顎スラに期待。

一方オアシス組は30UPは数頭しか出ておりませんが、幼虫は明らかに若いので3本目交換の際には
30g後半には乗せてくると思っています。この成長曲線が上手くハマればお財布は大変になりますが
来期からは2本目まではオールオアシスでいこうかなぁ…とw。3本目は温度の関係でタダヒラです。

2本目交換開始

オアシスL瓶。残り19本に投入するべく、食痕の出ているボトルから交換を開始しました。オアシス組
から9頭(計10頭)、GSP組から10頭です。出来ればL瓶にはオアシス組の個体を全て入れたかったの
ですが、GSP組が食い荒らしていて猶予が無さそうでしたので、不本意ですがGSP→オアシスも検証。

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GSP組。プリカ経由という事もあって800では小さい気がしてきました。来年からは1400で良いかもw

まずはオアシス組。GSPのプリカを経由していますので、本来のオアシスの成長曲線は描けませんが
基本的にはゆっくりと成長して2本目で伸びて欲しいグループです。体重は25~27gくらいが狙いです。

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4番ライン 20-1(87B)×松20-9(51) 30.4g

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4番ライン 20-1(87B)×松20-9(51) 30.8g

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4番ライン 20-1(87B)×松20-9(51) 32.4g

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30gUPは以上。オアシス組10頭は3ヶ月で34g、32g、30g、30g、29g、29g、27g、26g、26g、22g
という結果でした。全体的に綺麗に居食いしている子が多く、食痕もしっとりな質感で順調に感じます。

続いてGSP組。こちらもGSPのプリカで1ヶ月、そのままGSP800ボトル(緩詰め)に入れたグループ。
こちらはオアシス組とは異なり、1本目でスタートダッシュを決め、まずは器を大きくする事が狙い。

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5番ライン 20-8(84)×21-7(52) 30.1g

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5番ライン 20-8(84)×21-7(52) 30.4g

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6番ライン 松20-20(83)×21-7(48) 30.8g

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6番ライン 松20-20(83)×21-7(48) 32.2g

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1番ライン 20-1(87)×21-1(52) 32.3g

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30gUPは以上。GSP組10頭も3ヶ月で36g、36g、32g、32g、30g、30g、30g、28g、27g、24g、21g
という結果でした。振れ幅が大きいですが、いきなり36gが出るとは思っていませんでした。良かった。

そんなわけで♂20頭を交換して、11頭が30gUPという事で、ここまでは順調に来ているかなと思います。
ラインとしては4番、5番あたりが馬力ありそうですが、今年はインラインの1番も食えているので一安心。
昨年のようなしょうもない大失敗は2度としたくありませんので、2本目も気を抜かずに管理いたします。

今年も聖地から着弾!!

半額セールに乗じ、今年もマツノインセクトさんから祖父江産オオクワガタを補強させて頂きました。
先代の松野更一さんが亡くなられて、最後に手掛けられた個体が欲しいなぁと思い久留米産のペアを
購入させて頂いたのが2017年。それ以降は毎年ペアを購入させて頂き早いもので6年目になりました。

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松野さんに超ご相談させて頂きながら購入した3頭。♂は87mm同腹。♀2頭は86mm同腹となります。

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松21-6(85)87mm同腹
これがビックリしました。このサイズは初めて補強させて頂きますが、この顎の発達は私が知っている
祖父江産のソレではなく、YGを彷彿とさせる雰囲気を感じます。悪く言えば「らしくない」のですが、
良く言えば、新たな祖父江の幕開けを感じさせる最高に格好良い個体。この顎はサイズ出る!(確信

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松21-11(55)86mm同腹
顎こそ短めですが、とにかくデカくて綺麗でお尻が小さい。祖父江産の55mmUPは初めて見ましたw

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松21-1(53)86mm同腹
こちらの子は大きさでは負けますが、バランスは私好みです。松19-1×松19-8というエリートライン。

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今回は初めてオアシスのL瓶も購入させて頂きました。MSとMLは何度か使用した経験があるのですが、
今年はオアシスの経過やGSP組との比較データも取りたいと思い採用。それにしてもガラス瓶は重いw

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試しに上半分を食いあげているボトルがありましたので交換してみました。良い感じかなと思います。

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22年の5番ライン。種♂84mmは2019年に店舗にお邪魔した際に直接購入させて頂いた松18-8の子で、
種♀は我が家の87mm同腹兄弟です。5番は産卵数も多く、初令の段階で強さを感じておりましたので
非常に期待しているラインです。隔世遺伝か何かの謎の力で、祖父の超顎スラを受け継いで欲しい所。
そんなわけで2本目の交換も始まりました。順次交換をして、管理表も更新していきたいと思います。
松野さん、この度も本当に素晴らしい種親をお譲り頂きありがとうございました!90mm出しますw

そして気付けば、記念すべき300件目のブログ投稿でした。今後もサボリながらですが頑張ります。

祖父江産セール、8/20(土)から!

マツノインセクトさんで、8/20(土)から祖父江87mm記念セール(25~50%OFF)が実施されます!
https://www.matsuno-insect.com/news/2275
プレミアムライン(過去最多の5ライン!)もセールの対象となりますので、この機会にマツノさんの
美しくキレのある祖父江産オオクワガタを是非ご一緒に。私も来年こそ祖父江初の88mmを狙いますw

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※文字が小さいですが、画像をダウンロードして頂ければ大きなサイズで見る事が出来るかと思います。

マツノさんの21年ラインの詳細な背景を独自にまとめましたので(ミスがあったらすみません)購入の
際の参考になさって下さい。色分けですが、赤:87mm、茶:86mm、オレンジ:85mm、黄:84mmが
同腹で出ているラインとなります。ご本家のHPの色分けとは異なりますので、その点はご注意下さい。

1本目投入開始

我が家には欠かせないエクシードクラフトさんのGSP20ブロック82本を詰めて既に菌が廻ったのと、
今期はいよいよ祖父江にもマツノインセクトさんのオアシスを使わせて頂く事になり、2ケース36本
計118本(まだ足りない)準備が出来ましたので、本日まずはオアシス36本から投入を開始しました。
オアシスは我が家の祖父江の故郷であるマツノインセクトさんの菌糸ですから、相性は当然問題なし。
気のせいか、オガの色が以前の色に戻ったように感じますね。匂いは相変わらずフルーティーで最高。

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約38日のGSPプリカ250ccを経由していますので加齢していますが、現時点で1番大きかった子です。
この時期に大きくても関係ないのですが5番ラインは全体に大きめです。数も採れたし5番は良さそう。

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毎年恒例、地獄の管理カード作成。今年からさほど使わなかった備考欄の代わりにプリカ欄を追加。
あとは種親などのサイズの小数点以下の表示をやめました。本家でやっていない事はやりません…w

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20年ブリードで87mmが出た神棚から配置してますw。エアコンの近くにはやはり置きたくないです。
明日の土日でGSP組も次々投入していきますが、今年のGSPもかなり品質が良さそうで期待してます。
22年ブリードの管理表も随時更新していますのでご覧下さい。21年ブリードの管理表もやらなければ。

まさかのモザイク個体

2週くらい前に羽化した厚沢部産。ボトルから覗いていた顎がどう見ても奇形にしか見えず不全かと
思っていたので気が重い感じで掘ったら、どうも識者の方々が仰るにはモザイクらしい…ビックリ!

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厚沢部町から持ち帰った♀の持ち腹から羽化したWF1同士の掛け合わせなので、累代はF2となります。
まず目が行くのが極端に短い尖った左顎と、頭部から前胸にかけて出現しているマダラの模様ですね。
左右の脚の長さや触覚の長さは、私が見る限りではそこまで差は無いように見えます。殆ど同じ長さ。

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アップ画像。頭部にマダラ模様。これが面白くて、マダラ部分にだけ♀特有の点刻が出現しています。
前胸にもマダラ模様がありますが、ここは通常♀はツルツルですが、この子もマダラ部分がツルツル。

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上翅にも所々模様がありますが、下半身には殆ど♀の要素が見当たらず♂言って良いかと思います。

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裏。ここで面白いのが左右で全く違う前胸のアウトラインで、これはどう考えても♀寄りなのかなと。

厚沢部産は昨年も片方の顎が極端に短い奇形の♂が出たので、採集したエリア付近でなんだかんだと
近親交配を何世代も繰り返しているからか、血が濃くて奇形が出やすいのかなと思っていたのですが、
今回の個体は左半身に♀の特徴が見られますので、完全ではないけれど一応モザイク個体なのかなと。

モザイク個体は生殖能力が無いと言われているようですが、下半身は完全に♂ですし、生殖器が出て
いたりする事もないので、見た目はペアリング出来そうに思えます。来期ブリードで使ってみる予定。

2019年に厚沢部町で採集(というかトコトコ道路を歩いているところを拾ったので、正しくは採拾w)
した♀はあまりに奇跡的な出会いだったので「ミラクル」と名付けたのですが、今回のモザイクはその
ミラクルの孫となる個体ですので、本当にあの子は私に沢山の驚きをくれるなぁと感動しております。

蛹27gの羽化近し

恥ずかしながら、おそらく21年ブリード最大個体になっちゃうであろう蛹27gの羽化が迫っています。
蛹27gはYGで言えば85mm~87mmくらいですが、祖父江の場合、YGとは違って顎で稼げる個体は
非常に稀ですので、そこから1~2mm近くマイナスされるイメージです。そう考えると当時掘らずに
蛹体重を計らなかった87mmは、蛹時代に30gに乗っていた可能性もあると思います。あいつ凄いな…

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100均のスポンジが何故だか品薄でどこにも置いてなくて、仕方なく自前蛹室で羽化して頂きますが、
何かあれば当然サポートします。肩が外れる程度なら何度か経験をしているのでおそらく直せますが、
形状自体に無理がある羽パカとか、片方だけ羽グシャとかは私では到底手が出せないので放置です…。


22年ブリードの方ですが順調すぎるくらいに順調です。1本目の菌糸も確保する事が出来ましたので、
6月中~下旬から順次投入していきます。87mmの子供もかなり採る事が出来ましたので、この中から
親越え、となると88mm以上になりますが、そんな子が出てくれるようにしっかり飼育していきます。
今年は全体の約3割をマツノインセクトさんのオアシスを祖父江としては初めて使わせて頂きますが、
♂に関してはそのままL瓶にシフトします。ガラス瓶での飼育は初めてなので今からワクワクします。

GSPプリカに投入

エクシードクラフトさんからGSPのプリカが届きましたので、孵化した幼虫から順次投入しています。
プリカでの管理は久々ですが、プリカで2令まで持っていって、1本目から新鮮な餌をガツガツ食わせ
最高の状態で3令初期を迎えさせるイメージです。ですので1本目で3ヶ月持たなければ成功かな、と。

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まずは44頭を投入しました。孵化直後の幼虫も容赦なくイン。菌の廻りも匂いも質感も良い感じです。

今悩んでいるのが、1本目から1400という選択肢もあるのかな…という点です。22年ブリードは3令の
成長期に新鮮な餌を、というのがテーマですので、それならば800よりも1400の方が劣化は遅いはず。
単純に検証として興味が出てきましたので、20本くらい1本目1400飼育やってみますかね。ちなみに
プリカを介さない初令からいきなりの1400は多分意味が無いです(検証済み)。1400を食い切る前に
ボトルの劣化が来ますので、我が家の検証では全くと言っても過言ではないレベルで無意味でしたw

そしてもっと悩んでいるのが、ワインセラーの容量的にキャパが80頭だったのに、祖父江産だけでも
既に110頭を超えており、更にまだ割り出してない厚沢部が3セット、スジブトも卵が採れましたので、
これどう考えてもワインセラーに収まらないよね問題www。奥さんに土下座してブリ部屋の解体を
1年待ってもらわないと無理な気がしてきました。順調に幼虫が採れたので嬉しい悲鳴ですけどね…。

そんな訳でいよいよ22年が始まったなという感じですが、過去を振り返ってみても、この初動時期に
これだけ真面目に取り組んでいるのは初かも知れません。21年のようなク〇ブリードは2度としないと
誓いましたので、今年こそは88mm、それ以上!を出して祖父江旋風を吹かせられたら最高ですねw

ようやく1頭目

掘り出しを進めていますが、サイズ以外は不全も少なく順調。1頭「おっ」と感じた♂が出ましたので
ご紹介させて頂きます。私が羽化させてきた祖父江の中でも5本の指に入るかも。あ、サイズ以外はw

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まだ固まっていませんが、現時点で83.8mm。キレある大きい顎と美しい体表面。これぞ祖父江です。

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21年の4番ラインは、マツノさんの最も強いライン19-1と、我が家で最も強い20-1の組み合わせです。
ですが、この組み合わせは正直イマイチでした…。体重が乗らない上、なんて事のないサイズの子が
チラホラと蛹化でコケちゃうという、私の思惑とはかけ離れたラインになっていましたが、この個体は
私の失敗で36g→29gまで体重を落としマットに入れたにも関わらず、蛹化するまでの僅か1ヶ月弱で
かなりのところまで体重を戻したはずです。こういう同腹とか関係なしの「個」を持った子は大好物。

という訳で、ようやく出た種親確定個体ですが、競馬で言うとディープインパクトとロードカナロア
を近親に持つ良血ですので、♀選びの際はぶつかってしまう血が多くて苦労するかも知れませんね…w