小惑星探査機はやぶさ2『ツイッターリアルタイムQ&A企画 「なぜなに はや2」「はやぶさ2探査機」11/30夜の部
3・2・1、どかーん!! おーい みんなあつまれー「なぜなに はや2」の時間だよー。 (IES兄) pic.twitter.com/19hUC3zRKO
2015-11-30 18:00:06はい、夜の部始まりました! 今回は「はやぶさ2探査機について」西山先生を中心に、プロジェクトメンバにもあれこれ聞きながら進めたいと思います。 オペレータは引き続きIES兄でお送りします! (IES兄) pic.twitter.com/kun7pTvYje
2015-11-30 18:01:22質問はハッシュタグ #haya2_QA を付けて @haya2_jaxa までリプライ下さい。 では早速はじめましょう! (IES兄)
2015-11-30 18:03:06.@fuku0185 さんからの質問「ITの世界では人工知能が大流行していますが「はやぶさ2」にも人工知能(ある程度自律的に判断・実行できる仕組み)の類は積まれているのでしょうか。」
2015-11-30 18:03:20西山「「はやぶさ2」にも「はやぶさ」同様に自律機能が備えられており、 小惑星へのタッチダウン時には威力を発揮することになります。」
2015-11-30 18:03:38.@hanabanakoushiさんからの質問「初号機のトラブルを教訓に色々改良されていると思いますが、今回はイオンエンジンも最初からツイン運転が出来るようになっているのでしょうか?」
2015-11-30 18:04:49西山「初号機で役立った機能は「はやぶさ2」でも使えるようにしています。いわゆるクロス運転(異なる系統のイオン源と中和器の組み合わせ運転)もその一つです。」 声に出して読みたい日本語「クロス運転」 (IES兄)
2015-11-30 18:05:22.@fikaz_sさんからの質問「こんばんは(^^)はや2の撮影した、地球と月の写真に感動しました。RYUGUに近づいてその姿を見つけたら、撮影したものを今回のようにすぐに見せてもらえるのでしょうか?」 プロジェクト「はい、Ryuguの写真もできるだけ早く公開したいと思います。」
2015-11-30 18:10:26.@Gonzalez_Re_さんからの質問「はや2がRyuguに行って地球に帰ってくるまでの期間、何度も磁気嵐などにあっても故障なく耐えられるように作られているのですか?」 西山「ある頻度の太陽フレア発生による太陽電池などの放射線劣化は想定されています。」
2015-11-30 18:11:30.@AmazusaReiさんからの質問「はやぶさ2には平面のアンテナが付けられています。最近ISASの探査機でよく見かけますが、そのメリット・デメリットについてお教えください。」
2015-11-30 18:12:52西山「平面アンテナのメリットは、質量が軽いということです。「はやぶさ2」の2つの平面アンテナを合わせても、「はやぶさ」のパラボラアンテナの重さの半分以下です。」
2015-11-30 18:13:01.@kusakabe0530からの質問「はやぶさ2にはブラックアウトからの復旧プログラムは書き込まれていますか? 例えば太陽指向で姿勢を安定させ電力を充分確保しスタートラッカから現在地と地球の方向の割り出し、LGAだけでなくMGAやHGAで通信を試みるとか・・・。」
2015-11-30 18:14:44西山「電力不足時に自律的に電源系統を回復する機能は装備されていますし、適切なアンテナに切り替えたうえで、スピン安定のセーフホールドと呼ばれる姿勢制御モードに移行する機能もあります。」
2015-11-30 18:14:54.@starfox0804 さんからの質問「火星探査機のぞみはソーラー電池パドルが横に伸びていますが、はや2は、支柱越しに縦にパドルが着いてますが何か意味があるのですか?」
2015-11-30 18:17:35西山「これはよいところに気がつきましたね。「はやぶさ」や「はやぶさ2」の場合、小惑星に着陸(タッチダウン)するので、パドルがなるべく本体に近い所にあった方が安全です。探査機がちょっと傾いても、パドルが小惑星表面にぶつかりにくいです。」
2015-11-30 18:17:47.@mizuki_oriharaさんからの質問「こんにちは、お世話になります。 現時点で、「はやぶさ2」の機体に関して、 イオンエンジン、太陽光発電パネルやアンテナなどの、各部の損耗度といった、 健康状態に関しての報告をぜひお願いします。」
2015-11-30 18:19:51西山「イオンエンジンは最長でも600時間しか使用しておらずいわば新品同様です。過酷な太陽フレアも起きていないため太陽電池その他の搭載機器も健全です。」
2015-11-30 18:20:06.@hayabusa59613さんからの質問『「イカロス」に搭載されたDCAM1とDCAM2に続き、インパクタの活躍の瞬間をとるカメラの名前をDCAM3としてるのは宇宙機の技術の繋がりを表しているんですか?』
2015-11-30 18:20:57プロジェクト「はい,そのとおりです!分離カメラの第3子なので,DCAM3と名付けられました.」 DCAMは3人目だから (IES兄)
2015-11-30 18:21:43.@aikawakira さんからの質問「パドル展開機構はいつもモザイクがかかっていて非公開ですが、展開後は緩まないよう関節がロックされるのでしょうか?はやぶさがイトカワへ着地したときに、歪んだりしませんでしたか?」
2015-11-30 18:23:17プロジェクト「太陽電池は,展開したら自動的にラッチがかかるしくみになっています.つまり,いちど展開したらその状態で「固定」されます.もちろんタッチダウンの衝撃にも耐えられます.」
2015-11-30 18:23:29.@clearblue0919 さんからの質問「Ryuguに着くまでにここは注目!というポイントはありますか?」 西山「それはもちろん,スイングバイ後に始まるイオンエンジン巡航です!!」
2015-11-30 18:24:31.@tutomcatさんからの質問「カプセル切り離しは高度はどれくらいなのですか? またカプセルにスラスターは着いているのですか? スラスターが無い場合には補正はどうするのですか?」
2015-11-30 18:25:12西山「月軌道(38万km)よりも内側でカプセルを切り離します。カプセルには推進装置がついていないため切り離し後の補正はできません。事前に十分精密に誘導された状態の探査機から、速度や姿勢の乱れを最小限にして切り離します。」
2015-11-30 18:25:31.@RcktCandy さんからの質問「リアクションホイールは4つを搭載とのことですが、フォースキューの配置にしなかったのは何故でしょうか。」
2015-11-30 18:27:27