小惑星探査機はやぶさ2リアルタイムツイッターQ&A「なぜなに はや2」第3弾
3・2・1、どかーん!! おーい みんなあつまれー「なぜなに はや2」の時間だよ。 (IES兄) pic.twitter.com/5rgMeOgRAN
2015-12-02 12:00:25今日も始まりました!「なぜなに はや2」 今回は「はやぶさ2サイエンスについて」安部先生にお伺いします。 オペレータは本日もIES兄でお送りします! (IES兄) pic.twitter.com/1HZKosaUu1
2015-12-02 12:01:34早速行きましょう! .@Sapporo_Uchu さんからの質問「Ryuguに到着したら、きっと内部の密度を調べたりすると思うのですが、密度の違いから何がわかりますか?」 安部「密度の違いから天体の内部がどうなっているのか、表面の物質と違いがあるのかなどがわかります。」
2015-12-02 12:03:29.@Gonzalez_Re_ さんからの質問「Ryuguにもし大気のような気体が存在したら、岩石のサンプルと一緒に持ち帰る事はできますか?」 安部「はやぶさ2のサンプルの収納容器は密封構造になっているので、ガス成分も持ち帰って分析できる可能性があります。」
2015-12-02 12:07:23.@astrosyundai さんからの質問「臼田後継局が動き出し2019年完成ということですが、はやぶさ2が新臼田のKa帯を使ってサイエンスデータを降ろすことはありますか?」 プロジェクト「はい、新臼田が使えるようになれば使いたいですね。」
2015-12-02 12:08:15.@enokimeguru さんからの質問「もしかしたら工学のほうの質問かもしれませんが、インパクタを打ち込む場所を決定する条件を教えてください。また、小惑星の状態によってはインパクタを打ち込まないという選択もありうるのでしょうか?」
2015-12-02 12:09:28プロジェクト「インパクタを打ち込む場所ですが、実際にはリュウグウに着いてからその表面状況を見て検討します。地下に何かおもしろい物質がありそうなところになりますが、ONCやNIRS3などのデータを見ながら判断します。あと、安全に着陸できるところですね。」
2015-12-02 12:09:47.@yochisora さんからの質問「地球の近くにRyuguのようなC型小惑星が少ない理由を教えてください。」 良い質問ですねー。僕も知りたい。 (IES兄)
2015-12-02 12:10:44安部「地上からの観測でC型小惑星はS型小惑星より太陽から遠いところに多く分布していることがわかっています。はやぶさ2は地球に近づく小惑星を訪問できるので、遠くから地球に近づいてくる小惑星の数は少なくなってしまいます」
2015-12-02 12:10:56.@artemitan さんからの質問「Ryuguに近い成分(と思われる)C型隕石って見つかってるのでしょうか?あるのならば、他の隕石との違いについて教えて下さい」
2015-12-02 12:11:47安部「C型小惑星に対応していると考えている隕石に炭素質コンドライトという隕石があります。他の隕石に比べて有機物や含水鉱物(水による変質を受けた鉱物)が多く含まれていることがわかっています。」
2015-12-02 12:12:09.@photoloversss さんからの質問「はやぶさ2がRyugu近傍で科学観測する際の機器は、はやぶさ初号機と比較してどのようにレベルアップしているのでしょうか?また、それでどのような成果が期待されますか?」
2015-12-02 12:12:43プロジェクト「レベルアップというよりは、C型小惑星であるリュウグウにあった観測機器にしています。NIRS3では水に対応する3ミクロン帯が観測できるようにしましたし、LIDARでは小惑星表面の反射率が低いことに対応しています。」
2015-12-02 12:13:01.@hanabanakoushi さんからの質問「はやぶさ2のカプセルは3回分採取できるそうですが、表面と内部、後1回分はどの辺りから取る予定ですか?」
2015-12-02 12:13:40安部「3回の取る場所についてはまだ決まっていません。できるだけいろいろな特徴を持った場所から採集したいと考えています。もちろん探査機がおりやすい場所というのも条件になるかと思います。」
2015-12-02 12:13:56.@MisatoH2B さんからの質問「イトカワはラッコみたいな形をしていましたがりゅうぐうは丸いというのですがその2つを分けたもの(大きさ?)はなんですか?」
2015-12-02 12:15:26安部「小惑星の形の違いはその小惑星の形成の歴史を物語っている可能性があります。イトカワのようないびつな形は過去に大きな衝突を受けた可能性があります。」
2015-12-02 12:15:52.@aikawakira さんからの質問「インパクタでリュウグウの地表を削りますが、日焼けの影響を受けないとされる深さはどのくらいの想定なのでしょうか。」
2015-12-02 12:16:33プロジェクト「インパクタでどのくらいの深さまで掘ることができるかは、小惑星表面の物質がどのような性質であるかによります。おそらく50cmくらいではないかと考えています。」
2015-12-02 12:16:41安部「日焼けの影響は非常に薄い(1mmもない)ですが、天体の表面は隕石などの衝突でかき乱されている(砂や瓦礫の層)のでその部分は日焼けの影響を受けた物質が存在していると考えられています。」
2015-12-02 12:17:51.@MisatoH2B からの質問「はやぶさ2のインパクタでの爆破の衝撃で若干りゅうぐうの軌道が変わることはありますか?」
2015-12-02 12:18:53プロジェクト「インパクタの衝撃くらいでは、リュウグウの軌道は変わりません。スペースガード(天体衝突問題)の立場からは、小惑星の軌道変更が簡単にできると嬉しいのですが、リュウグウのような大きさの小惑星の軌道は変えることが難しいです。」
2015-12-02 12:19:02.@yuto_kyushuさんからの質問「はやぶさ2のRyugu降下点を決めるとき画像航法を利用したりするのでしょうか?」 安部「はい。そうです。」 ここは工学も頑張るよ! (IES兄)
2015-12-02 12:21:32