カテゴリー「舞台」の19件の記事

2013/01/20

新春浅草歌舞伎@浅草公会堂

1月19日 土曜日、浅草に新春浅草歌舞伎を見に行ってきた。

開演は午後3時からだったけど、友人が会社の福利厚生を通してランチクーポン付きのチケットを取ってくれたので、11時に待ち合わせしてランチとちょっとだけ周辺をぶらぶらしてから会場に向かうことに。

ランチは20店くらいのお店から選択できるシステム。
同行の友人の希望で洋食屋の「ヨシカミ」さんへ。
行列が出来るほどの人気店と聞いていたけど、実際11時半ちょっと前にお店についた時には既に10人以上の人が並んでいた。(開店は11時45分)
カウンターが15席くらいと、テーブルが4つくらいのこじんまりしたお店が開店と同時に満員。
ホールから上がってくる注文を7~8人の厨房スタッフが手際よく次々に仕上げていく姿が印象的だった。
ランチクーポンは出てくる料理が決まっていて、私達がいただいたのはサラダとコンスープ、ナポリタンさらにお店の名物料理でもあるビーフシチュー。
先にナポリタンが出てきたので「やっぱりクーポンだとこのくらいなのかな」とちょっと残念に思っていたら後からビーフシチューも出てきたのでビックリ。
浅草・ヨシカミのビーフシチューシチューはお肉が柔らかくて美味しかった~♪
ナポリタンもちょっと甘目の懐かしい味だった(^^)
多分シチューは通常よりも小さいサイズだと思うけど、ナポリタンもあるので量はかなりたっぷり目。
充分頂いた後、食後にはコーヒーまでついて大満足だった。
オムライスも美味しそうだったので、今度また食べに来たいな。

食事が終わったのがちょうど1時。
開演まで2時間あるので、この時間を利用して東京スカイツリー下の「ソラマチ」まで行ってみることに。
この日はお天気がよくて風もなく暖かい休日で浅草も歩くのが大変なくらい多くの観光客が出ていたけど、ソラマチも同じくらいの賑わいだった。
今までいろんな場所からスカイツリーは見てきたけど、こんなに近くまで来たのは初めて。
スカイツリー真っ青な空を背景にスックと立つスカイツリーが綺麗だった。
展望台に昇るには予約券が必要で、私達が行った1時半の時点では当日の3時半の予約券が販売中。
晴れ渡って雲も風もなくてちょうどいい天気だったけど、この後の予定があるため残念ながら今回は下から眺めるだけで、あとは「ソラマチ」の散策に。
飲食店や雑貨屋さん、洋服店など多くのお店が入っていてどこも賑わっていた。
特に飲食店は(時間的なものもあるかもしれないけど)行列ができているところが多かったな。
ニュースで「スカイツリーが出来ても、地元の商店街には人が来ていない」というのを読んだけど、すぐ足元にこれだけのお店が入っていたらなかなかその先には出て行かないのも無理はないかも。
ただ、お店の中身がスカイツリーや下町として特徴的なものもある反面、ちょっと大きな街ならどこにでもありそうなお店も多かったのも事実。
どこにでもあるお店を入れるならもう少し地元との共存を考えるべきだったのでは。
でも個人的には水族館とプラネタリウムが気になるな~。
次に行く時には寄ってみたい。

2時過ぎにスカイツリーを後にして再度浅草に。
浅草公会堂に向かい、3時からの午後の部を鑑賞。
演目は「毛谷村」「口上」「勧進帳」。

「毛谷村」は仇討ち話の一場面。
全体の設定は結構シリアスみたいだけど、この場面はコミカルで楽しかった。
お園が主人公の六助に身の上を打ち明けるあたりの三味線の使い方が特徴的で面白かった。
この演目での海老蔵は杣斧右衛門という役。
事前にちらっとだけ見ていったあらすじではあまり記憶になかった名前なので「誰だっけ?」と思ったら、最後のほうに「母親を殺された」と六助に助けを求めに来る木こりだった。
ぶっとい眉毛を付けて顔を真っ黒にした田舎者スタイルで登場する海老蔵に笑いが起きていた。
弥三松役の子が可愛かった(^^)

次は浅草歌舞伎は14年ぶりの登場となる海老蔵の「口上」。
市川家代々の新春の年中行事である「睨み」を披露してくれた。
(これを見ると今年1年無病息災でいられるとかw)

最後の「勧進帳」は力強く、迫力があった。
緊迫感のある前半と、一転リラックスした後半の緩急がいい。
武蔵坊弁慶役の海老蔵は睨みとか見えとかの型はカッコいいなあと思うけど、どうも声の出し方があまり好きじゃなかった。
「口上」のときもちょっと早口で聞き取りづらいなあと思ったけど、弁慶のセリフも(そんなに早く喋ってないのに)声がこもって綺麗に響いて来ない感じ。
滑舌の問題なのかしら?

それにしても歌舞伎は面白いけど、更に楽しむにはやっぱり予習が必須だなと思った(^^;
今回も見る前にネットでチラッとあらすじだけ読んでいったけど、全体的な時代背景とか人間関係とかがもう少し分かればもっと楽しめただろうな。

今年は歌舞伎座も出来上がることだし、あと何回か歌舞伎を見に行きたいな。
(ちとお高いし、チケット取るの大変そうだけど(^^;)

浅草公会堂にて 1月27日(日)まで
浅草新春歌舞伎

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2012/05/01

舞台:ミュージカル『薄桜鬼』斎藤一 篇

ゴールデンウィーク前半最終日の30日、池袋のサンシャイン劇場で「ミュージカル『薄桜鬼』斎藤一 篇」という舞台を見てきた。

劇団も役者もお話も全然知らなかったので正直あまり期待していなかったけど、けっこう面白かった。
もともとゲーム(?)が原作らしいけど、舞台としてきちんとストーリーがまとまっていて全く知識のない私でもわかり易く出来ていたし、前半1時間半、15分の休憩を挟んで後半50分、合計約2時間半の長丁場にもかかわらず、見せ場も多く笑いのテンポもよくて初めてでも最後まで飽きずに見せてもらえた。

でも何より魅力なのは役者さんでしょう。
新選組の話なので出てくるのは1人を除いて全員男性(というより「男の子」)なんだけど、みんなきれいで細くて動きもよくて殺陣もダンスも上手くて、見ていて気持よかった♪

ただ、歌はちと残念だった。
セリフはけっこうちゃんとしてるのに、歌になると急に弱くなってしまい何を言っているのか聞き取れず。
まあそれでも進行上特に問題はないわけだけど、せっかくいいシーンなのに残念だなあというところがいくつもあった。
殺陣をやりながらあれだけ歌える体力はすごいと思うんだけど、個人的には普通の舞台のが良かったな。

対して唯一の女の子千鶴ちゃん役の子は歌がすんごい上手だった!
声も綺麗だし、音程もしっかりしてて高音の伸びが素晴らしかった。
逆に演技的にはちょっとワンパターンだったけど、歌については彼女に救われていた部分かなりあったと思う。

でも、みんな真剣に、それでいて楽しそうに演じているのが印象的だった。
それだけに休日の夕方の公演なのに客席に空きが多かったのはちょっと残念。
チケットがちょっと高い(指定:7,500円)というのもあるのかな。
舞台装置も衣装もクオリティが高いのでそのくらいの値段しちゃうのは仕方ないのかもしれないけど、せめて2階席はもうちょっと値段下げたほうがいいんじゃないのかなあ。

サンシャイン劇場で5/8まで。
「ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇」(公式サイト)

しかし、このサイトの写真だけだとまったく「新選組」が出てくるようには思えないなw
でもこの舞台を見て「浅田次郎の『一刀斎夢録』を読まなくちゃ!」と思ったのだった。
連休終わったら予約しようっと。

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2012/03/03

舞台:Team申 番外公演「朗読劇 幻色江戸ごよみ」

昨日、渋谷パルコ劇場でTeam申 番外公演『朗読劇 幻色江戸ごよみ』を観劇。
宮部みゆきさんの短編時代小説を役者4人が朗読する舞台。
12編の作品の中から毎日3編ずつを上演しているらしい。
3月2日の演目は「器量のぞみ」「神無月」「紙吹雪」の3本。
(「神無月」と「紙吹雪」の2本は毎日固定で、もう1本だけが日によって替わるという趣向)
演じるのは主宰の佐々木蔵之介さん、市川亀治郎さん、佐藤隆太さんの3人+日替わりゲストが一人。
今日のゲストは仲村トオルさんだった。
(ちなみに他の日替わりゲストも全員男性。)

舞台が明るくなると舞台上に設えた高座のようなところに座っている4人。
他には何も舞台装置のようなものはなく、4人の服も白いシャツに黒いパンツというシンプルなもの。
(高座に座布団が敷いてあったので「テキストが時代小説だし和服で正座なのかな」と思ったら、洋服で腰掛けただけだった。ちょっとガッカリw)

それぞれ作品ごとに配役が決まっていてそれをテキストに沿って読んでいく。
ただ読むだけでなく、セリフの部分はきちんとその役として演技している。
先日原作を読んだときはスルッと読み流してしまった部分でも、人の口(しかもプロの役者さん)を通して聞くと全然違った景色が見えてくるようだった。

3つの作品の中では原作を読んだ時も一番好きだった「神無月」がやっぱり一番よかった。
病弱な娘のために年に一度だけ盗みを働く男(蔵之介さん)の独白部分が胸に迫ったし、ラストの岡っ引きと盗人がそれぞれの思いを抱えながら真っ暗な夜道を歩いて行くシーンも印象的だった。
思わず泣いてしまった(T_T)

役者さんの中ではゲストの仲村さんの声が一番よかった(好みだった)かも。低いけど響いて落ち着いていてとても聞きやすかった。
特に「神無月」での居酒屋のおやじの役がとてもよかった。
あと最後に立って挨拶したときのスタイルの良さ(特に足の細さと長さ)に感動した!

佐藤さんは風邪を引いているのか体調が今ひとつだったようで残念。
声はしっかり出ているし口舌がはっきりしていて聞きやすかったけど、ちょっと噛むことが多かったような。
あと読み方がストレートすぎるのでセリフよりも地の文を読んでいるときのほうがよかったな。

佐々木さんは途中で本人もちょっと涙ぐんでいる感じだったのが印象的。
「神無月」での抑えた語り口がとてもよかった。声もいい。

亀治郎さんはさすが歌舞伎の人だけあっていろんな声が出せるんだなーと思った。
(でも娘役ではちょっと笑ってしまった(^.^;)
特に地の文を読むときのちょっと落語家さんのような話し方が印象的だった。
ただ、だからこそ逆に普通の声での朗読も聞いてみたかったな。

作品のタイトルは原作を読んだばかりだしリーフレットに書いてあったので分かったけど、作品と作品の間の暗転でタイトルをスライドで映すとかして欲しかったな。
そのほうが観客も気持ちの切り替えが出来てよかったんじゃないかと思うけど。

ところで昨日のゲストは大杉漣さんだったとか。それも見たかった!

上演時間:1時間45分(休憩なし) / 3月7日まで。
朗読劇『幻色江戸ごよみ』

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2011/08/28

舞台:キャラメルボックス『降りそそぐ百万粒の雨さえも』

久しぶりのキャラメルボックス。
前回が'09年の『容疑者X~』だったので2年ぶり。
前回同様、今回も直前になって急に思い立っての観劇。

『降りそそぐ百万粒の雨さえも』30秒CM

今回の演目は'96年初演('01年再演)の『風を継ぐ者』の続編とのこと。
『風を~』は初演時に「見た」記憶はあるものの、なにしろ15年も前なのでストーリーなど詳しい内容は定かではなく…^^;
でも、特にそれが判らなくても問題はなかった。(そりゃそうですね)

で、感想は…残念ながら今ひとつ入って行けず…。
物語自体はキャラメルらしいし、泣けちゃうシーンもたくさんあったんだけど、なんかこう「もっと来るだろう」「こんなものじゃないだろう」と期待して待っていたけどそこまで行かずに終わってしまった…という感じで。

『容疑者X~』のときも同じような感想を書いているので、これはもうキャラメル側ではなくやっぱり私の問題なんだろうなあ…orz
思うに、昔のMAX感動したときのイメージだけが残っていてそこまで行かないと「面白かった」と思えなくなっているのではないかと。
ちなみに私にとってのMAX感動は「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」の初演。
この作品は呼吸困難になるかと思うくらい泣けました^^;
これは'92年(19年前!)の作品らしい。
ということは、もしかしたら私が年を取ったため感受性が鈍くなっただけなのかも…(;_:)

ただ、昭島が新選組を裏切る際のきっかけというか根拠がどうも希薄だったような気がしてならない。
近藤が投降するときに変名を使ったことを「卑怯」と感じるのは理解できるにしても、だからといって確証もないまま「竜馬を殺した犯人は土方だ」と敵方に知らせるというのは納得できない。
しかも付き合いが浅い他の隊士たちだけでなく、幼なじみの迅助にまで嘘をついてそういうことをするって全然昭島のイメージじゃないんだけど。(そのほうがよっぽど卑怯なのでは)
少なくとも、断片的でもいいから迷っている昭島にそう確信(ミスリード)させるだけの情報を与えるべきだったんじゃないかと思う。
でないと、昭島は思い込みだけで行動するただのおバカさんになってしまうような気がする。
昭島が自分の感情を殺してもどうしても裏切らなければならない、のっぴきならない状況を作ってやって欲しかった。

最後に役者さんの感想をちょっとだけ。
一番よかったのは、三鷹役の阿部丈二さん(どこかで聞いたことがある名前…笑)
もともと自由に動けるおいしい役なのだろうと思うけど、そこを生かしてのびのびと楽しそうに演じているので見ているこちらも気持ちよかった。
一番笑わせていただきました(^^)
あと、沖田役の畑中さんもよかったな。
性格設定としてはあんなに「新選組だけ」じゃなくてもう少し達観していて周囲にも気を配れる総司くんのが好きだけど、あの時点でのどうしようもない沖田の焦燥感をよく表現していたと思う。
シーンとしては敵に囲まれて絶体絶命の危機に陥った迅助の傍に現れて、闘いの手助けをする場面が好き。(生き霊状態だったけど^^;)
更に、カーテンコールでのご挨拶がグダグダだったのが妙に可愛かった。(役とのギャップが…w)
あと、沖田の姉のミツ役の坂口さんがいい感じで年を取っていたのが印象的だった。
知っている役者さんが少なくなっている中、昔から活躍している坂口さんが舞台をキリッと引き締めてくれているのを見るのは嬉しい。
これからも頑張って欲しい。

初演のことってあまり覚えてないと思っていたけど、見ているうちに迅助が今井さんで沖田が菅野さん、土方は上川さんが演じたことを思い出した。
土方はちょっと違うけど、迅助と沖田は初演の2人の雰囲気を上手く受け継いだ演技をしていたと思う。
そういえば初演組は3人とも劇団にはいないのね…。
上川さんの活躍は存じ上げているけど、その他のお2人はどこで何をされているのかな。

ちなみに来年5月の『容疑者X~』の再演に川原さんの出演が決まったことのこと!
絶対観る!

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2009/05/16

舞台:キャラメルボックス『容疑者Xの献身』

池袋・サンシャイン劇場でキャラメルボックスの『容疑者Xの献身』を観てきました。

久々の観劇だったのですが、感想は残念ながら「今ひとつ」。

この作品の場合、舞台の出来がどうこうということではなく、原作を読んでいるからストーリーも結末も判っている、映画を観ているからそれが映像化したときにどうなるか予想出来る、そして更にこの舞台自体が原作にかなり忠実に作ってあったということで、殆ど先が読めてしまう状態だったというのが大きな要因だと思います。
あと、そんなに後ろの席ではなかったのですが(1階の真ん中よりちょっと後ろの列でした)妙に舞台が遠く感じて、すごく遠~くでやってるのを俯瞰しているような、ちょっと傍観者的な意識で観ちゃったせいもあるかも。

決して面白くなかったわけではないんですけどね…。
今ひとつ入り込むことが出来ないまま終わってしまったのでした。
残念。

ただ、あの狭い舞台の上に石神たちのアパート(2部屋)、湯川の研究室、靖子が勤めるお弁当屋、更には隅田川(だったっけ?)に掛かる橋とその下のダンボールハウスまで再現してあるのはさすがでした。

あと、何より川原さん!
湯川の友人、草薙刑事の上司(警部補くらいかな?)役だったのですが、相変わらず渋そうに見えて実はお茶目な川原さんが全開でした(笑)
いつもながら微妙に間を外して笑わせるのが上手い!
笑いのパートを一人締めしてました(^^)

そう言えば、この舞台では小説でも映画でも石神の数学的思考の象徴のように使われていた「四色問題」に全く触れなかったんですよね。
何か意図があったのかな?
それとも表現するのが難しかったってこと?

キャラメルボックス

容疑者Xの献身 (文春文庫)
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容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]
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2009/04/09

舞台版『容疑者Xの献身』のチケットを予約

4月30日からキャラメルボックスによる東野圭吾原作『容疑者Xの献身』の舞台が始まります。

この話は随分前に聞いて知っていたのですが、ここしばらくお芝居を見に行くことから遠ざかっていたのでこれもそんなに興味は持たず「ふ~ん…」と聞き流して忘れてしまっていました。
もちろん誰が出演するかも知らないままでいたのですが、さっきネットで他の情報をチェックしていたらこの舞台の出演者に川原さんを発見!

「うわ~!川原さん出るんだぁ!だったら見に行くさぁ~!」ってことで、早速チケットを予約しました。

5月中旬、久々にサンシャイン劇場に行って来ます。
こちらの記事によると川原さんはちょっと脇な感じの刑事役みたいですね。
(「もしかして草薙?」とか思ったのですが…湯川が岡田さんじゃあ年齢がちょっと離れてしまいますね)
もしかしたら出番もあまり多くないのかも?^^;
でも、川原さんの舞台を見るのは(というかお芝居を見ること自体)す~ごく久々なので、今から楽しみです。ワクワク♪

ところで今回、イープラスでチケットを取ったのですが、最近はネットの予約でも座席指定が出来るようになったんですね!
(イープラスを利用するのもすごく久しぶりでした)
私は劇場とか映画館とか長距離電車とか長時間同じ場所に閉じ込められるのが苦手で、利用するときは出来るだけ「通路側」に座りたい人なのでこれはとても嬉しい!
映画館とか電車は比較的座席を選びやすいのですが、劇場は直接プレイガイドに出向かないと座席指定は難しかったんですよね。
それがネットでも好きな日時で好きな座席を選べるのはすごく便利!
まあ、超人気劇団&作品だとそんな悠長なことは言っていられないと思うのですが、たとえ全部じゃなくてもそうした条件で利用できるものもあるってだけで選択肢が広がりますよね。
知らない間にどんどんサービスがよくなっているんですねえ。
これを機会にまたちょっとずつ劇場にも足を伸ばしてみたいな~と思ってます。

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2005/01/07

「走れメルス」@シアター・コクーン

シアター・コクーンでNODA MAPの「走れメルス」を観た。

'76年に「夢の遊眠社」の第二回公演として初演されて以来何度も上演を繰り返して、今回は19年振り(!)7度目の上演…らしい。
私は初見。野田の舞台は遊眠社の後期あたりからポツポツ観ているけど、これは今まで観た中で一番初期の作品だった。

相変わらずの言葉の洪水。
しかも無茶苦茶 力がある。
それが思ったよりも聞き取れることに自分で驚いてみたり。
と言っても「聞き取れる」イコール「理解できる」じゃないわけだけど。
頑張って聞き取って聞こえたところを積み上げて行くんだけど、まったく意味が通らないし更にはボヤッとしているとすぐに崩れてしまう。
積み上げるときの土台の位置と量と順番が間違ってるに違いない。

そんなことに気を取られていても判らないものは判らないので(大体私が野田の書いたものを理解できるハズがない)、 意味を取ることは早々に諦めて目に見えることを楽しむことに。

衣装(by ひびのこづえ)がカワイイなあとか、舞台はわざと狭く使っているんだなあとか、古田はパワー全開だなあとか、 小西真奈美ちゃんってTVで観るより「ドン!」とした感じだなあとか、河原雅彦さんはふた昔前のグラムロックのスターみたい (全体的にマーク・ボランかな。でも、一瞬アリス・クーパーに見えた瞬間があった)だなあとか、野田さん相変わらず動くなあとか、 勘太郎くんって意外と線が太いんだなあとか、ふかっちゃんカワイイなあとか…。

全体的にそうやってポヤ~ッと観ていてそんなに「泣く」って感じでもなかったのに、最後に瓦礫の山になった舞台の前方に芙蓉とスルメ 後方にその他全員が並んで、古田が最後のセリフを言い始めた瞬間に涙がダーッと出てきて自分でもビックリ。
私は何に反応したんだろう?



上演時間は1時間50分(休憩なし)。
私にはこのくらいが丁度いいなあ。

上演前に会場に流れていた懐かしのアイドルソングが良かった♪

野田地図

シアター・コクーンに行くのは久々だったけど、いつの間にか館内は全面禁煙、携帯圏外対応になっていた。 トイレの数も多いし、かなり快適な劇場だと思う。

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2004/12/19

「SHIROH」@帝国劇場

12月16日(木)観劇。

「劇団☆新感線初のロック・ミュージカル」と言う謳い文句だったけど、元々新感線が劇中で歌を歌うのはお約束だったのでそんなに意識せずに観に行ったわけなんだけど…。
セリフの部分まで歌になっているのを聞いて初めて「あ、なるほど、ホントにミュージカルなのね~」と思った次第(笑)
で、私は普段殆どミュージカル系の舞台を観ないので、その「セリフ(特に会話)が歌」状態に最後まで慣れないうちに終わってしまったのであった。
普通に歌の部分はすごく良かったんだけどね。

特に中川晃教さんの声+歌は噂以上だった。
あんなにきれいな高い声で楽々歌が歌えたらどんなに気持ちがいいだろう。
どの歌もみんなよかったけど、最後に音楽が全て消えた舞台に響いたアカペラの歌声には鳥肌が立った。
「あの歌声があったからこの舞台が成り立っている」と言う感想をあちこちで目にしたけど、確かにそうだなあと納得できる力だった。
ただ、歌はいいんだけど普通のセリフになるとイントネーションがちょっと変な感じがして、それが気になった。
彼の元々のスタイルなのか、この舞台の演出なのかは判らないけど。

ちょっと心配だった上川さんの歌は、思いがけず巧かったので安心した。
「ミュージカル」として見た場合の評価はまた違うのかも知れないけど、あのくらい安定した歌だったら私は合格点をあげちゃうな。
何より普通に喋ってるセリフの声と殆ど同じトーンの声で歌えていたところが偉いと思う。
あまり器用じゃない分、却って四郎の真摯さや苦悩が表現出来ていて私は好きだった。
でもそれよりも上川さんは立ち姿が格好良かったなあ。
特に後半、闘いの衣装になってからはスッと背筋が伸びた後ろ姿が凛々しさと同時に四郎の寂しさ、葛藤、罪の意識を全て背負い込んだ哀しさも表現していて、泣きたいくらい切ない感じがした。
ただ髪型はあのウェーブの掛かった長いのも似合っていたけど、もうちょっとちゃんとまとまっていた方が良かったな。
反対に中川さんのシローの方は最初に出てきたときの留めていない状態の方が良かった。
(わざと同じ髪型にしてるのは判るけどね)

この2人に対する敵・松平伊豆頭役の江守徹氏も良かった。
最初の方で「好かれるのは将軍の仕事、嫌われるのが俺の仕事」ってニュアンスのセリフがあったけど、それをそのまま貫き通した役だった。
自分の私利私欲のためではなく、幕府、そして日本の中での自分の役割・仕事を把握した上で敢えて悪役に徹しようとするその生き様。
それがあったからこそ、最後の四郎の苦悩に叫びに結びつく。
この2人のSHIROHを含めた3万7千の死を全て自分で受け止めて、その上で徳川幕府を日本を守ろうとする知恵伊豆の苦悩は多分誰よりも深いのだろうなあ。
歌はお世辞にも「上手い」とは言えないけど、2人のSHIROHの死が意味あるものにさせる存在としての迫力があった。

女優陣は主なところでは秋山菜津子さん、高橋由美子さん、杏子さん。
秋山さんは「ヒロイン」というにはちょっと迫力ありすぎる役柄だったけど(笑)、歌も演技も上手いし何より物語を引っ張っていく力があった。
自分を貫き通す最後も泣けた。
高橋さんは思っていたよりも前に出ていなかった感じ。
もっと四郎と心通わせる部分があっても良かったんじゃないのかな。
杏子さんは前半の牽引役だし、全編通して歌も多いしもちろん上手いんだけど何故かイメージがとても薄い。
自分の意志で行動していると言う感じがあまりしなかったからかな?

新感線の役者さんたち(高田さん、粟根さん、右近さん、じゅんさんなど)は、それぞれちゃんとした役だし見せ場もあるけどやっぱりあの中にいると「その他」ってイメージだったのがちょっと残念。
まあ、バランス的には仕方ないのかも知れないけど。

他に私が好きだったのはリオ役の大塚ちひろさん。
精霊的な役だったので他の役者との絡みも演技らしい演技も殆どないし、歌も同じパターンのものしか歌わなかったので「ホントのところはどうなのよ」と思わないでもないけど、それでもあの賛美歌のイメージの歌の透明感はとても良かったな。
役のイメージにとても合っていたと思う。

あ、そうそう、忘れていた。
さすがに音響がきちんとしている劇場だけあって、演奏の音がすごく良かったのが印象的だった。
最近のコンサートは音楽用じゃなくてただ「人をたくさん入れるため」だけのハコでやることが多くて、それでもその場のライブ感で興奮しちゃうから音響とかあまり気にしていない(と言うか気にしても仕方ない)けど、ああいうきちんと音が響く会場で聞くと楽器の音ってこんなにキレイなんだな~と改めて実感する。
後ろのバンドの皆さんも嬉しかったのではないかと。

今回個人的に一番辛かったのは照明。
音楽に合わせて強い光が点滅したり、客席に向かって当てられたりすることが多かったんだけど1階の真ん中辺りで見ていた私にはその光がどうにも邪魔で仕方なかった。
照明が客席向いているときは日射しが眩しいときみたいに手で光を除けながらじゃなくちゃ見られなかったくらい。
最近眼精疲労で目の調子が悪かったのでこんな状態になってしまったとは思うけど、それにしてもキツイ演出であった…。

と、いろいろ書いてみたけど、物語全体としては「難しいなあ」というのが感想。
いろいろな行動(特にラストに向かっての)が納得できそうで出来ないって感じ。
宗教って難しいよねえ…(と、取りあえずお茶を濁しておく(汗))。

SHIROH
劇団☆新感線

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2004/12/09

「ロミオとジュリエット」@日生劇場

う~ん、感想書くの難しいなあ。

…この「ロミオとジュリエット」ってお話、実は苦手なのだ(笑)
もちろん有名なお話なので舞台でも映画でも何度か見たことはあるんだけど…どうしても好きになれない。
何故かというとあの物語の中の主役2人(とそれを取り巻く人々)の喜怒哀楽のテンションについていけないから。
どうも見てると疎外感を感じる(と言うかイライラしてくる)物語なのだ。

で、今回の「ロミオとジュリエット」。
藤原くんと杏ちゃんだし、しかも演出は蜷川だし…ってことで観に行ったんだけど、やっぱり私の苦手意識を払拭してくれる舞台ではなかった、と言うのが正直な感想。

いや、確かに藤原くんは小心者でいい子でナイーブで友達思いで優しくてやんちゃなロミオを生き生きと演じていたし、杏ちゃんは一途で情熱的で強く逞しいジュリエットだった。
何より2人とも姿がいい!
2人のシーン、特に前半の「運命」に巡り会って世界の全てが「幸せ」のフィルターを通したように見えていた頃の2人はホントに可愛らしかった。
2人で仔犬みたいにじゃれ合ったり、キスしたり抱き合ったりしているのを見ていたら、思わずニッコリしちゃうくらい。

それでも、シャイクスピアさんが書いた恐ろしく装飾語のたくさんついた長いセリフは苦手だった…。
長い上に恐ろしく早口で喋るので、聞いているうちに頭がついていけなくなってしまう。
あるポイントを過ぎるとセリフが「言葉」じゃなくて「音」に聞こえだしてしまうくらいだった。

ましてひたすら破滅に向かって突っ走っていく後半はホントにキツイ。
笑ったり、怒ったり、泣いたり、哀しんだり、怖がったり…感情の振り幅が大きすぎて、見てる私は一人客席に取り残されてしまう感じ。
しかもそのテンションでセリフが怒濤のように降ってくるんだから、とても処理しきれません…(泣)

そうした舞台のテンションと客席の私の気持ちの乖離がどうしても埋められない作品なんだなあ。
あらゆることをセリフだけでアッと言う間に理解していってしまう展開も「んなわけないじゃん」とか思ってしまうし。

話の進み方、特にジュリエットの婚礼が決まった後の展開も「なんでそうなっちゃうの?」としか思えない。
そんなに好きなら一緒に逃げちゃえばいいじゃん、ってまず思ってしまうので(笑)

まあ、14歳と15歳の子供だから仕方ないのかも。
と言っても、あのお芝居って大人でさえもあまり頭が良さそうな(と言うか大人的判断が出来る)ヒトは見当たらないのよね…(汗)

ロレンス神父にしてもラスト近くでジュリエットを置いたまま逃げちゃうのは絶対酷いと思う。
あの時無理矢理にでも連れ出すか逃げずに傍にいればジュリエットは死ななくて済んだんじゃないの~?何てことを考えてしまうわけだ。

ところで。
今まで見た「ロミジュリ」作品の中で唯一気に入っているのは自転車キンクリートの「ありがちな話」と言う舞台(なんと'91年の作品!そんなに経ちますか…)。
おバカなロミオとジュリエットがムチャクチャ可愛かった♪
ちなみにジュリエットは つみきみほちゃん、ロミオは京晋祐さんでした。
何故この舞台が好きだったかというと、セリフが今回のような本格的シェイクスピア風じゃなかったということもあるけど、それ以上に重要だったのは原作には登場しないジュリエットの女友達が出ていたこと。
2人の恋を知った友人達が2人の周りで「何なの、あの2人?バカみたいに浮かれちゃって」とけなしつつ、「でもいいな~、羨ましい」って感じの感想を述べあいながら成り行きを見守ると言う設定だったのだ。
思うに彼女たちは暴走機関車と化してしまった2人の様子を観客に冷静に伝える橋渡しの役だったのだと思う。
どこに向かっているのか判らないテンションで2人の世界に入ってしまった若い恋人達の気持ちを彼女たちの目を通すことで客席の私は納得できたから「面白い」と思えたんじゃないかな。
(今となっては記憶があやふやなので、もしかしたら全然違うかも(汗))
あの物語はそうした「緩衝地帯」がないと私には理解できないのかも知れない。
例えば、全然ルールを知らないスポーツを解説なしで見てるみたいな感じ。
興奮は伝わってくるけど、意味は判らない…なんか、そんな気分になってしまうのだ。

何度目かのカーテンコールから客席はスタンディングオベーションだった。
そうか、みんなちゃんと判ったんだ…と、ここでも取り残された気分になってしまったのでした(泣)

以下、気になった部分をいくつか。

クライマックスの2人の死の場面はもっと劇的な効果が演出されているのかと思ったら、意外なくらいくらいアッサリしていた。

ロミオがティボルトと闘う場面、何となくちょっと物足りなかった。
いつも新感線的殺陣ばっかり見ている弊害か(笑)

主役2人は良かったけどそれ以外の役者さんは特に気になる人もなく…。
特にパリス役の人は(申し訳ないけど)ちょっと苦手だった。

杏ちゃんの衣装(全部白のドレス)が可愛かった♪クルクルの髪型も○。
でも最初の登場の時に一緒に出てきた人形はムチャクチャ怖かった~(泣)

初めてロミオを見つけたときのジュリエットの笑顔は絶品だった!
杏ちゃんはああいう一瞬の表情が抜群に巧いと思う。

カーテンコールで手を繋いで何度もステージを行ったり来たりしているロミオとジュリエットが可愛かった♪


ところで、ジュリエットってキャピュレット家の娘だよね。
と言うことは、「ジュリエット・キャピュレット」なわけ?
(間に「ド」とか何とか入るのか?)
なんか、変な名前に思えるんだけど、そんなことないのかな?

植物物語presents 「ロミオとジュリエット」
 (この写真の杏ちゃんの表情がとても好き♪)
日生劇場

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2004/11/09

覚え書き:トロックス'05年日本公演スケジュール決定!

今年の公演を観たのもついこの間だと思っていたのに、早くも来年の日本公演のスケジュールが決定したらしい。
6月11日(土)の東京・ゆうぽうと簡易保険ホールを皮切りに、現在決まっているだけで2ヶ月間で35公演!
その他にもあと何ヶ所か追加を検討中とか。
なんだってそんなに働き者なんだ(笑)

いつ行こうかな~♪
来年の6月なんてどこで何をやっているか全く判らないけど、だったらどこに予定を入れても特に問題はないでしょう(笑)
今回は旅行も兼ねてちょっと遠くまで観に行くのもいいかも。

「今までバレエなんか見たことない」って人も絶対楽しめると思います。
オススメです。
スケジュールの詳細は下記の公式サイトでご確認下さい。

トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団

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