【プロデューサー】渡辺恒也、宋ハナ
【出演者】
木村拓哉 、
北村匠海 、
白石麻衣 、
森山未來 、
早見あかり 、
新垣結衣 、小池徹平、坂口憲二他
【エンディング】Uru「心得」
【放送期間】2023年4月~6月
【時間】月曜 21:00~21:54
【放送枠】月9
【放送分】54分(初回は30分拡大:21:00~22:24、最終回は15分拡大21:00~22:09)
【回数】11
【ジャンル】(刑事)
ドラマ 、
ミステリー 【視聴ツール】
FOD 、自室モニター
キャスト
風間公親:
木村拓哉 遠野章宏:
北村匠海 鐘羅路子:
白石麻衣 中込兼児:
染谷将太 十崎波琉:
森山未來 篠木瑤子:
早見あかり 隼田聖子:
新垣結衣 名越哲弥:小池徹平
柳沢浩二:坂口憲二
ネタバレあらすじ
エピソード5 盲信の果て
新人刑事の遠野章宏(
北村匠海 )が刑事指導官の風間公親(
木村拓哉 )のもとで指導を受けることになります。遠野は子供の頃から警察官を志し、警察学校を優秀な成績で卒業したエリートで、校長の四方田秀雄(小日向文世)からの強い推薦を受けて風間の指導を受けることになりました。
ある日、風間と遠野は大学教授の梨多真夫(野間口徹)の変死体が発見された現場に臨場します。梨多は自宅のテラスから転落し、頭を強打して死亡していました。第一発見者は梨多のゼミ生である戸守研策(水沢林太郎)で、卒論の相談のために訪れた際に遺体を発見したと証言します。現場には一眼レフカメラが落ちており、捜査一課の刑事・谷本進一(濵田崇裕)は、梨多が写真撮影中に誤って転落した事故死ではないかと推測します。
しかし、遠野は現場を詳しく調査し、テラスの柵から身を乗り出してカメラを構えると、すぐに「これは殺人です」と断言します。彼は、梨多が写真撮影中に転落したとするには不自然な点が多いことに気付き、他殺の可能性を指摘します。風間は遠野の推理を評価し、さらに詳しい捜査を進めるよう指示します。
捜査を進める中で、遠野は戸守が卒論の単位を得るために焦っていたこと、そして梨多教授が学生たちに自分で考える力を養わせるため、卒論に意図的なトラップを仕掛けていたことを突き止めます。戸守はそのトラップに気付かず、教授の意図を理解できなかったため、卒論が認められず、卒業や内定先への就職が危ぶまれる状況にありました。その結果、戸守は梨多教授に強い恨みを抱き、犯行に及んだことが明らかになります。
遠野は戸守を問い詰め、彼の犯行を自白させることに成功しますが、油断した隙に戸守から千枚通しで襲撃され、負傷してしまいます。最終的に風間が戸守を制圧し、事件は解決しますが、遠野は風間から「交番勤務に戻ってもらう」と告げられ、刑事としての未熟さを痛感することとなります。
このエピソードは、他人の言葉や状況を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることの重要性を強調しています。また、刑事としての冷静な判断力や自己管理の大切さを描いており、遠野の成長と挫折を通じて、風間の厳格な指導の背景にある深い意図が垣間見える内容となっています。
エピソード6 三枚の画廊の絵
新人刑事の遠野章宏(
北村匠海 )は引き続き刑事指導官の風間公親(
木村拓哉 )の指導を受けています。ある日、熊之背山の登山口付近で、頭部と両手首が切断された変死体が発見されました。死亡推定時刻は4日前の夜で、遺体の身元は不明でした。
現場に到着した風間は、遠野に遺体の絵を描くよう指示します。遠野は描写中に、遺体の右肩が左肩よりも下がっていることに気付きますが、その理由までは分かりません。風間は、科捜研がDNA型を調べて行方不明者との照合を終えるまでに犯人を特定するよう遠野に命じます。
遠野は、現場近くに住む事務員の伊上幸葉(堀田真由)に協力を依頼し、現場に集まっていた野次馬の写真から近隣住民とハイキング客を除外していきます。その結果、ギャラリーを経営する画家の向坂善紀(筒井道隆)に注目します。
向坂は2年前に妻と離婚しており、元妻の再婚相手である歯科医の苅部達郎(浜田信也)が3日前から行方不明になっていることが判明します。
遠野は風間の許可を得て、向坂のギャラリーを訪問します。熊之背山の写真を見せ、2日以内にその絵を描いてギャラリーのショーケースに飾ってほしいと依頼します。一度は断られますが、後に向坂から引き受けるとの連絡が入ります。
その後、遠野は向坂の息子である苅部匠吾(城桧吏)に接触し、彼が画家を目指しているものの、苅部から反対されていることを知ります。
翌日、風間や他の刑事たちと共にギャラリーを再訪した遠野は、ショーケースに飾られた熊之背山の絵を確認します。風間はその絵を見て足を止め、何かを感じ取ります。
遠野は向坂に対し、遺体の右肩が下がっているのは歯科医特有の姿勢によるものであり、行方不明の歯科医が苅部達郎であること、そして匠吾の進路を巡って苅部と対立していたことから、向坂が苅部を殺害したのではないかと追及します。しかし、向坂は証拠がないと主張し、罪を認めません。
風間は向坂に一礼してギャラリーを後にし、遠野に「落ちないと読んだからだ」と説明します。向坂にとって最も大切なものは何かと考えた遠野は、匠吾がショーケースの絵を見て笑顔を見せる姿を目撃し、向坂が匠吾の進路を確認するまで罪を認めないつもりであったことに気付きます。
最終的に、向坂は匠吾が画家を目指す決意を固めたことを確認し、自首します。その後、風間は遠野に運転を任せ、彼を一人前の刑事として認めたことを示します。遠野は風間に、自身が刑事を目指すきっかけとなった高校時代の女子剣道部員との思い出を語り、彼女との約束を果たすために刑事にならなければならないと強調します。
しかし、その直後、風間と遠野は宝石強盗の容疑者を追跡中に不審な男(
森山未來 )と遭遇します。遠野は男を追いかけますが、逆に千枚通しで刺されてしまいます。
風間も男と格闘の末、右目を負傷します。遠野は意識が薄れる中、「僕は刑事になれませんか?」と問いかけ、風間は「お前はすでに刑事だ」と答えます。
このエピソードでは、遠野の成長と彼の過去、そして風間の右目の負傷の経緯が描かれ、物語の核心に迫る展開となっています。
エピソード7 第四の終章
風間公親(
木村拓哉 )が新人刑事の鐘羅路子(
白石麻衣 )を指導する様子が描かれます。
物語は、風間と遠野章宏(
北村匠海 )が強盗犯の張り込み中に襲撃されるシーンから始まります。犯人は、15年前に風間が逮捕した十崎波琉(
森山未來 )で、遠野は意識不明の重体に陥り、風間も右目を負傷します。
その後、舞台俳優の元木伊智朗(前原瑞樹)が死亡する事件が発生します。現場には、元木の同僚で主演女優の筧麻由佳(瀧本美織)と、隣人の佐久田肇(大村わたる)が居合わせました。麻由佳は、元木が自殺を図ったと証言しますが、鐘羅は遺体の状況や使用された古い麻製のロープに不審を抱きます。
捜査を進める中で、鐘羅は元木と麻由佳の関係、そして元主演女優の椿あさみ(行平あい佳)の存在に注目します。椿は以前、劇場の階段から転落し、現在は車椅子生活を送っています。彼女は、麻由佳に突き落とされたと主張していましたが、元木の証言により立件されませんでした。
鐘羅は、麻由佳が元木を自殺に見せかけて殺害したと推理し、風間の協力を得て事件の再現を行います。その結果、麻由佳が元木を計画的に殺害したことを証明し、彼女は逮捕されます。
一方、鐘羅自身も同棲中の恋人・西田徹(渋谷謙人)からの頼みで、警察の捜査情報を不正に入手しようとするなど、私生活で問題を抱えていることが明らかになります。
風間は彼女の特技や弱点を見抜き、指導を続けます。
物語の終盤では、遠野の容体が安定したことが報告され、十崎を逮捕するための専従捜査チームが立ち上げられますが、風間は指導官の職務を優先し、指揮を執ることを辞退します。
このエピソードでは、風間の厳格な指導と洞察力、新人刑事たちの成長や葛藤が描かれ、物語はさらに深みを増していきます。
エピソード8 闇中の白霧
新人刑事の鐘羅路子(
白石麻衣 )が、刑事指導官の風間公親(
木村拓哉 )のもとで新たな事件に挑みます。
物語は、風間と遠野章宏(
北村匠海 )が強盗犯の張り込み中に襲撃されるシーンから始まります。犯人は、15年前に風間が逮捕した十崎波琉(
森山未來 )で、遠野は意識不明の重体に陥り、風間も右目を負傷します。
その後、27歳の女性・小田島澄香(ソニン)の変死体が古い木造一軒家で発見されます。澄香は2ヵ月前に母親を亡くし、この家を相続していました。外傷がなかったことから、死因は毒物による中毒症状の可能性が高いと推測されます。
現場のテーブルには大盛りの中華料理が残されており、二人分の箸と取り皿、カップ、点鼻薬がありました。また、一方の食器だけ、指紋が拭き取られていました。鐘羅はこれを見て、容疑者は男性の可能性が高いと直感します。
さらに、仏壇から見つかった住所録には、鐘羅の同棲相手である西田徹(渋谷謙人)と、その友人である実相寺実の名前が記されていました。鐘羅は以前、徹から実相寺に警察の捜査が及んでいるかどうかを密かに調べてほしいと頼まれており、彼らの関与を疑います。
捜査を進める中で、澄香が死亡した日に個人のネット販売業者・名越哲弥(小池徹平)とメッセージのやり取りをしていたことが判明します。澄香は名越に「あなたを自由にしてあげる」「うちで最後の食事は?」というメッセージを送っていました。
風間と鐘羅は名越の事務所を訪れ、事情を聴取します。名越は澄香と別れることになり、最後に食事をしようと彼女の家に招かれていたが、直前に仕事が入ったため、その日は事務所で作業をしていたと主張します。しかし、風間は名越の行動に不審な点を感じ取り、彼の肩から抜け毛を採取し、鑑識に回すよう鐘羅に指示します。
その後、名越の事務所で家宅捜索が行われ、覚醒剤などの違法薬物や、澄香の点鼻薬に混入されていた毒物・アコニチンが発見されます。さらに、名越の身体からは高い放射線量が検出され、澄香が彼を徐々に殺害しようとしていたことが明らかになります。
最終的に、名越は自身の犯行を認め、逮捕されます。
一方、鐘羅は同棲相手の徹に捜査情報を漏らしていたことが発覚し、風間から交番勤務に戻るよう指示されます。鐘羅は自らの過ちを反省し、交番勤務で再出発を図ることを決意します。
このエピソードでは、風間の鋭い洞察力と指導力、そして鐘羅の成長と葛藤が描かれています。また、風間と遠野を襲撃した十崎の存在が物語の背景に影を落とし、今後の展開に大きな影響を与えることが示唆されています。
エピソード9 橋上の残影
新人刑事の中込兼児(
染谷将太 )が、刑事指導官の風間公親(木村拓哉)のもとで新たな事件に挑みます。
物語は、風間と遠野章宏(北村匠海)が刺された事件の専従捜査チームが集まるシーンから始まります。被疑者の十崎波琉(
森山未來 )は事件後、潜伏先に戻っておらず行方不明のままです。
捜査チームの柳沢浩二(坂口憲二)は、事件当時現場のビルに出入りしていた人物を洗っていると報告し、その中でバイク便ドライバーの鳥羽暢照(濱田岳)と連絡が取れないことを伝えます。
一方、隼田聖子(
新垣結衣 )は、恩返しをするために専従チームに志願したと風間に報告しますが、風間は他にやることがあるだろうと答えます。
その頃、雨の降る夜、歩道橋で加茂田亮(金井勇太)が刺殺される事件が発生します。現場には被害者の顔や指がライターオイルで焼かれており、身元の特定が困難な状況です。財布は残されているものの、腕時計は盗まれており、物取りの犯行とは思えません。
現場に到着した風間は、新人刑事の中込兼児を紹介します。中込は所轄署での素行の悪さが原因で、風間の指導を受けることになった刑事です。風間は中込に、被害者がなぜここで殺されたのかを考えるよう促します。
捜査を進める中で、中込は被害者が過去に時計店で強盗を犯し、服役していた加茂田亮であることを突き止めます。さらに、加茂田に恨みを持つ人物として、篠木瑤子(
早見あかり )の存在が浮上します。篠木の恋人で時計店を営んでいた牧村(細田善彦)は、加茂田の強盗事件により重傷を負い、その後自殺していました。
中込と風間は篠木のもとを訪れ、アリバイを尋ねますが、篠木は法律に詳しく、証拠がない限り自分を追及できないと主張します。風間は篠木からタバコをもらい、彼女がオイルライターを使用していることを確認します。
その後、中込は現場での再現捜査を行い、被害者が刺された際にカプセル内視鏡が体外に飛び出し、その映像が証拠として残っている可能性に気付きます。実際に、被害者の体内にあったカプセル内視鏡が犯行の一部始終を撮影しており、その映像が決定的な証拠となります。
最終的に、篠木は犯行を認め、逮捕されます。一方、中込は自身の過去のトラウマや家族の問題を抱えており、風間からその点を指摘されます。中込の母(余貴美子)は認知症を患っており、妻(大西礼芳)は介護に疲れ果てています。中込自身も子供の頃に誘拐事件に巻き込まれた過去があり、その影響で感情のコントロールが難しくなっていることが示唆されます。
このエピソードでは、中込の成長と葛藤、そして風間の鋭い洞察力と指導力が描かれています。また、十崎の存在が物語の背景に影を落とし、今後の展開に大きな影響を与えることが示唆されています。
考察と感想
各エピソードごとに異なる新人刑事たちが指導官・風間公親のもとで成長しながらも、厳しい現実に直面する姿が描かれています。
このシリーズの核心的なテーマである「刑事としての資質」と「人間としての弱さ」が、より深く掘り下げられている と感じました。
まず、エピソード5では、遠野章宏が風間のもとで事件の捜査を通じて刑事としての鋭い洞察力を見せる一方、最終的に油断から犯人に襲撃されるという挫折を経験します。このエピソードは、表面の証拠だけでなく、その背後にある人間心理を読み取る力が刑事に必要であることを強調しています。また、風間が遠野に厳しく接する一方で、成長の機会を与える姿勢が印象的でした。
エピソード6では、遠野の過去や彼の志が描かれ、刑事という仕事が単なる職業以上に個人の人生に与える影響が浮き彫りになります。特に、
遠野の信念が悲劇的な結末を迎えることで、視聴者に「正義とは何か」を問いかけています 。
エピソード7では、新人刑事の鐘羅路子が登場し、彼女が抱える私生活の問題が刑事としての職務に影響を与える様子が描かれます。このエピソードでは、風間が鐘羅の弱点を鋭く見抜きつつ、彼女自身が成長するための機会を与える姿勢が際立っていました。また、風間が右目を失った背景に触れたことで、彼のキャラクターに深みが加わり、物語全体の緊張感が高まります。
エピソード8と9では、事件の捜査が進む中で、風間と新人刑事たちのやり取りがより緻密に描かれます 。中込兼児のように、一見して問題を抱えていそうな刑事が成長していく姿は、風間の指導の厳しさが単なる試練ではなく、
彼らを一人前の刑事に育てるための愛情に基づいている ことを感じさせました。特に、風間が事件解決に至るまでの鋭い推理力と指導力は圧巻であり、彼の存在感が物語全体を支えています。
総じて、エピソード5~9では、風間が新人刑事たちに課す試練が単なる困難ではなく、彼らの刑事としての資質を鍛え上げるプロセスであることが描かれています。また、それぞれの刑事が抱える個人的な弱さや葛藤が、物語にリアリティと深みを与えていました。視聴者としては、「正義とは何か」「刑事のあるべき姿とは何か」といった問いを考えさせられると同時に、風間というキャラクターの奥深さに改めて感銘を受けました。このシリーズは単なる刑事
ドラマ にとどまらず、人間
ドラマ としても非常に見応えがあります。大大円に向けて、終盤が楽しみです!
教訓・学び
「正義を貫くためには、鋭い洞察力と冷静な判断力だけでなく、自らの弱さを認め、それを克服する強さが必要である」 VIDEO 評価点 94点
お薦め度 94点
2023年 54分×5 日本製作
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