December 31, 2024

寒中見舞い、2025もよろしくお願いします。

寒中見舞い

 喪中のため、寒中見舞いにて、年末年始のご挨拶に代えさせていただます。今年は暖冬ですが、インフルエンザは超しんどかったので、皆様も、マスク、手洗い、うがいなどで、ご自衛のほど、よろしくお願いします。
 色々ありましたが、2025年もよろしくお願いします。

 

C105 MEAD-ZINE Vol.1

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MEAD-ZINE Vol.1

 コミックマーケット105にて、蜂蜜酒ミードの紹介同人誌「MEAD-ZINE Vol.1」を頒布いたしました。夏に出したVol.0はテスト版でしたので、実質創刊号です。
 今回の内容は、

・蜂蜜酒入門ガイド
・今、買って飲めるおすすめ蜂蜜酒カタログ27本
・天鷹酒造インタビュー
・蜂蜜酒NEWS(Wicked Way Meadが受賞、注目の蜂蜜酒醸造所ANTELOPE)

 おかげ様で、初日の「革のダイス屋さん」委託分が60、2日目「朱鷺田工房」での直接頒布分が140と、多数の方から手に取っていただきました。ありがとうございます。
 今後は、「コノス」に委託し、通販を行う他、電子版をBOOTHにて、頒布する予定です。ありがとうございました。
 MEAD-ZINEは、夏のコミケ(C106)にて、Vol.2を出したいと考えておりますので、よろしくお願いします。

 その他、2日目、朱鷺田工房での頒布物に関して。

・夏に出したMEAD-ZINE Vol.0は、持ち込んでいた分が完売、物理本はコノス委託分のみとなります。電子版は、朱鷺田工房のBOOTHにて販売中です。

・「あの頃のラヴクラフト 1917-1924」は完売。今後は、来年3/15の邪神忌(ラヴクラフトの命日イベント@阿佐ヶ谷ロフトA)に向けて、新バージョン「1917-1925」を制作する予定です。

・「私的SF年鑑1983」も完売。40年前のSFファンジンの復刻という訳のわからない同人誌でしたが、なぜかぽろぽろっと売れました。ありがとうございます。こちらもBOOTHにて、電子版を頒布中。
 何か、とちくるって、次の文学フリマか、SF大会に向けて。。。。

・クトゥルフ神話TRPGのソロジャーナリングに関しては、書籍版をコノスにて通販中。一部の電子版はBOOTHにあります。

イベントとか

 ・・・という訳で、年内のイベントは終わりました。
 来年の予定は以下の通り。

・3/15 邪神忌(ラヴクラフトの命日イベント@阿佐ヶ谷ロフトA)
・4/5 星降る夜の魔法市
・5/11 文学フリマ東京40
・5/17-18 ゲームマーケット2025春
・8/16-17 コミックマーケット106
・8/20 ラヴクラフト聖誕祭@阿佐ヶ谷ロフトA
・8/30-31 日本SF大会

 9月以降のスケジュールは未定。上記の他、顔出しだけのイベントもいくつかありそうだとは思っております。

とりあえず、つぶやく

 先々週のインフルエンザが超しんどかったので、コミケ会場では多くの方から、大丈夫ですか?と心配のお声をいただきました。ありがとうございます。なんとか復帰しました。
 11月末のPCクラッシュ案件と合わせて、色々大変で、まだ完調とは言えませんが、徐々に復帰して参ります。

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コミケ初日は「革のダイス屋さん」でMEAD-ZINEを委託販売。

 このぐらいの年になると、もうコミケは同窓会みたいなものです。
 何十年ぶりかの友人と再会したり、昔のテストプレイヤーの息子さんが大きくなって母親のお使いに来たり、卒業生とも挨拶できたし、最近はどうよ?という会話をずっとしておりました。親の介護で、今年が最後のコミケという友人もおり、悲喜こもごもです。また、どこかでお会いできるといいですね。

 コミケの打ち上げは、大井町かき殻荘。
 4人で8キロの蒸し牡蠣を食べました。美味かった。

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牡蠣食べ放題

12/27 映画館へ。ローハンの戦い ロード・オブ・ザ・リング

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ローハンの戦い ロード・オブ・ザ・リング

今日の蜂蜜酒ミード
ANTELOPE Le dessin
金木犀と宇和島蜜柑のドライミード8%

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ANTELOPE Le dessin 金木犀と宇和島蜜柑のドライミード8%

今日も本を買う。

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コミック版 幼女戦記31

2025年もよろしくお願いします。

 そんなこんなで、2024年もおしまい。
 2025年も、ゲームを作ったり、翻訳したり、色々怪しいことをしたりしたい。
 春には、ホビージャパンさんより『真・女神転生Ⅲ NocturneTRPG 東京受胎』復刻版が、KADOKAWAさんより『黒の新撰組 幕末鬼殺行』が刊行予定。

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真・女神転生Ⅲ Nocturne TRPG 東京受胎 復刻版

Lion Wingの#ShinMegamiTensei - The Roleplaying Game: Tokyo Conceptionは、電子版が発行済、物理版も来年刊行予定です。

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 『深淵第三版』は、すでに原稿を上げて、編集部の対応待ち。
 『シャドウラン』もサプリメントが水面下で、動いておりますので、もう少し、お待ちください。

 その他、翻訳の仕事をしつつ、もう1,2冊、ゲームを作りたいなとか思っております。年も年なので、無理はできませんが、もうひと頑張りしたいところです。

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March 25, 2024

ブログ19周年

このブログを始めたのが、2005年3月23日でした。

今年で19周年。

 3年前の1月からnoteを始め、週1更新を続けております。この辺の事情はnoteの2回めにも書きましたが、フリーランスのライターとしては、雑食的に試してみたいからです。こちらの更新はかなりまばらになってしまいましたが、色々大事な情報を置いてあるので、閉鎖する予定はありません。また、「深淵」小説「歌の竜王」はこのCocologの別館で連載し、順次、「小説家になろう」に転載しています。

 

「歌の龍王」はこちら!

 

■近況

3月23-24日とインテックス大阪のボードゲーム・ビジネス・エクスポ(BGBE)に参戦。このために周年の更新が遅れました。

いつものように、コノスさんのブースで売り子をしつつ、『信長の黒い城』や『銀の三角、青い泡』、『あの頃のラヴクラフト』などを売っておりましたが、今回は、ビジネス・エキスポということで、ポートフォリオを作って営業しろという話が来たので作ってみました。

 

ダウンロード - e69cb1e9b7bae794b0e38080e3839de383bce38388e38395e382a9e383aae382aa0321.pdf

 

朱鷺田の仕事に興味がある方はDLしてみてください。

 

これから、カードゲームを作ったり、『真・女神転生Ⅲ NocturneTRPG』の英語版が出たりします。マジか?

後者はリンク先を御覧ください。

 

 さて、もう61歳、今年62歳になります。50歳になると死んでしまう「深淵」が代表作の身としては、ここからは全部余生、神様のくれた猶予期間ということで、体力が持つ限り、好きなゲームを作ったり、翻訳したりしていきたいものです。

 残念ながら、この時節柄、アナログゲーム系の出版物が遅れ気味になっていますが、現状は以下のような感じです。

 

深淵:初稿を編集部にお預けしています。なんとか今年出せそうな感じですが、編集部待ちという状況です。

シャドウラン:昨年12月に、第5版の記事をまとめた国産サプリ「シャドウラン・コーデックス」が出ました。今年こそ翻訳に続きを出したいところです。

玉座の闇:多人数型のライブアクション型マーダーミステリー。昨年「シーズン6 召喚勇者の死」を製作、コノスにて通販。今年も新作の開発予定です。ゲームマーケット秋合わせで。

 

noteの方では、「ざつ」な日記ブログを連載する他、秋山真琴さんの主導するアナログゲームマガジンに参加。

「令和版 粋なゲーマー養成講座」を月1連載中です。ネタ募集中。

 

BOOTHにて、CoCのシナリオを公開中。興味のある方は、ぜひ、朱鷺田工房にアクセスしてください。

 

この他、「Mörk Borg 」とか「Vaesen」とか「Alien」とか、フリーリーグ(Fria Ligan)のナラティブ系TRPGが訳したいし、新作TRPGも作りたいので、やりたいことが溜まっています。

■邪神忌

3/15は、ラヴクラフト86回目の命日ということで、阿佐ヶ谷ロフトAで、イベント「邪神忌」を開催しました。

8/20には、ラヴクラフト聖誕祭も行う予定です。

 

今年も、4月下旬からは、バンタンゲームアカデミーでの講師業も続きます。今年前半は週3日で、大半は、ゲーム研究と称して、生徒にアナログゲームのインストをする授業です。ゲームマスターが好きなので、こういうインスト系の授業はありがたいです。

 

そういう訳で、2024年もがんばりますので、よろしくお願いします。

 

PS:2024年3月23日はルルイエ浮上99周年らしいので、このブログの20周年は、ルルイエ浮上100周年らしい。ちょっと何か考えろ。来年のオレ。

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January 01, 2024

2024年もよろしくお願いします。

謹賀新年 あけましておめでとうございます

 

昨年度は大変にお世話になりました。

本年もよろしくお願いします。

 

2024年 元旦 朱鷺田祐介 拝

 

こちらよりもnoteの方での更新が増えてしまい、こちらでは久しぶりの更新となってしまいましたが、なんとか生きております。

 

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2023年は色々試行錯誤の年でした。
色々試しをし、ご迷惑をおかけした方も多かったと思いますが、色々な方の手助けで切り抜けることが出来ました。ありがとうございました。
なんとか12月に、『シャドウラン・コデックス』をお届けできました。

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前半は、BOOTHにCoCのシナリオを書いたり、ウェブ記事の仕事をしたり、春からTRPG以外の翻訳仕事もしていて、『アサシンクリード』本に関わったり、後半は色々わちゃくちゃで、まだまだ暗躍中の企画がありますが、大騒ぎ中です。

原稿終わらん(汗) お正月も原稿の予定ですね。

 

まだ遊びたいゲームもあるし、やりたい仕事もある。

61歳。もう少し頑張ります。

今年も、シャドウランなどTRPGを中心に色々な事柄に挑戦して参ります。まずは『深淵』をなんとかしないとね。

よろしくお願いします。

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March 23, 2023

BLOG18周年

このブログを始めたのが、2005年3月23日でした。

今年で18周年。

最近、忙しかったので、ブログの更新がおざなりになっておりました。

最後の更新がお正月だったのはすいません、すいません。

 

ここまで、去年と一緒や(汗)

 

 一昨年1月からnoteを始め、週1更新を続けております。この辺の事情はnoteの2回めにも書きましたが、フリーランスのライターとしては、雑食的に試してみたいからです。

 こちらの更新はかなりまばらになってしまいましたが、色々大事な情報を置いてあるので、閉鎖する予定はありません。また、「深淵」小説「歌の竜王」はこのCocologの別館で連載し、順次、「小説家になろう」に転載しています。

 

「歌の龍王」はこちら!

 

■近況

 去年60歳になりました。還暦ですよ。

 50歳になると死んでしまう「深淵」が代表作の身としては、ここからは全部余生、神様のくれた猶予期間ということで、体力が持つ限り、好きなゲームを作ったり、翻訳したりしていきたいものです。

 残念ながら、この時節柄、アナログゲーム系の出版物が遅れ気味になっていますが、現状は以下のような感じです。

 

深淵:初稿を編集部にお預けしています。どういう形で出せるか、編集部の判断待ちという状況です。

シャドウラン:第5版の記事をまとめた国産サプリ「シャドウラン・コーデックス」を出す予定で、調整中。現状、春の終わりから夏になりそうな見込みです。蝸牛くも先生の短編小説が乗る予定(もうUPしています)。

エクリプス・フェイズ:昨年、基本ルールブックの重版が行われ、国産小説のアンソロジーも出ました。こちらは第二弾が決まりました。

ザ・ループTRPG:好評発売中。もう少し売れてくれると続編「フロム・ザ・フラッドTRPG」の企画が通せそうなので、ぜひ、応援を。

 noteにて、リプレイ「6月の化石」連載中。

玉座の闇:多人数型のライブアクション型マーダーミステリー。昨年「シーズン5 帝国の黄昏」を製作、コノスにて通販。今年も新作の開発予定です。ゲームマーケット秋合わせで。

 

noteの方では、「ざつ」な日記ブログを連載する他、秋山真琴さんの主導するアナログゲームマガジンに参加。

「令和版 粋なゲーマー養成講座」を月1連載中です。ネタ募集中。

 

BOOTHにて、CoCのシナリオを公開中。興味のある方は、ぜひ、朱鷺田工房にアクセスしてください。

また、昨年後半から、ゲーム学校の授業で制作したサイバーパンク三国志TRPG「暗黒電脳アーカイヴ 呂布20XX」も朱鷺田工房で公開中。去年からハマっている「Mörk Borg」系の「CY_BORG」ハック作品です。授業成果物の公開なので、このルールは無料です。わお!

この他、「Mörk Borg 」とか「Vaesen」とか「Alien」とか、フリーリーグ(Fria Ligan)のナラティブ系TRPGが訳したいし、新作TRPGも作りたいので、やりたいことが溜まっています。

■邪神忌

3/15は、ラヴクラフト86回目の命日ということで、阿佐ヶ谷ロフトAで、イベント「邪神忌」を開催しました。

8/20には、ラヴクラフト聖誕祭も行う予定です。

 

今年も、4月下旬からは、バンタンゲームアカデミーでの講師業も続きます。週2日の大半は、ゲーム研究と称して、生徒にアナログゲームのインストをする授業です。ゲームマスターが好きなので、こういうインスト系の授業はありがたいです。

 

そういう訳で、2023年もがんばりますので、よろしくお願いします。

 

PS:2023年3月23日はルルイエ浮上98周年らしいので、このブログの20周年は、ルルイエ浮上100周年らしい。ちょっと何か考えろ。来年のオレ。

 

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January 01, 2023

 新年のご挨拶

謹賀新年 あけましておめでとうございます

 

昨年度は大変にお世話になりました。

本年もよろしくお願いします。

 

2023年 元旦 朱鷺田祐介 拝

 

昨年度はこちらよりもnoteの方での更新が増えてしまい、こちらでは半年ぶりの更新となってしまいましたが、なんとか生きております。

還暦を迎え、公私ともにどたばたでした。

 

昨年は「信長の黒い城」という戦国ドゥーム・メタル・ファンタジーTRPGを製作、クラウドファンディングでのプロジェクトで、商業版まで生きました。なんというか、この年になって、同人誌から初めて新規システムを立ち上げることになるとは思いませんでした(汗) 皆様のおかげで面白いものが出来ました。色々手探りで、試行錯誤です。これをモデルケースに、「黒の新撰組 幕末鬼殺行」のOpen Beta Versionがなんとか年末のコミケに滑り込みました。これがどうなるかはまだまだわかりませんが、今年、頑張っていきたいと思います。

 

今年の課題は積み上げたスタックを解消していくことです。

長年、改修を続けてきた「深淵第三版」もなんとか書き直し作業の目処が立ってきたので、まず、脱稿を目指します。

「シャドウラン」の国産サプリメントは大人の事情で遅れております。必ず出しますので、もう少々お待ち下さい。

その他、あれやこれやもなんとかしたいところですが、年齢で無理が効かなくなりつつありますので、一歩ずつ一歩ずつ進めて参ります。

 

こういうご時世、今年がどんな年になるか、まったく見えませんが、自分なりによい方向を模索していくしかございません。

下がればひとつ、進めばふたつ、手に入る、とか言われます。

進む勇気と体力をかき集め、もう少し頑張りましょう。

 

改めて、本年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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August 05, 2022

信長の黒い城 クラウドファウンディングを始めます

5月のゲームマーケット2022春で頒布した戦国ドゥーム・メタル・ファンタジーTRPG「信長の黒い城」、商業版に向け、クラウドファウンディングの準備も進行中。コミケ前の金曜日、8月12日の夜8時よりローンチ予定。
 まずは、クラウドファウンディング開始の告知動画が出来上がりましたので、ご覧ください。

 公式サイトはこちら。

 Kickstarterのローンチサイトも近く公開していきます。
 細かい話は今夜(8/5金曜日)の「コミケ100 TRPG宣伝」のスペースで少し話します。

 同人版はこちらで通販中です。

 

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May 30, 2022

信長の黒い城 商業版制作決定! キャラクターシート シナリオ「墨俣一夜城」DL

ゲームマーケット2022春に朱鷺田が制作した戦国ドゥーム・メタル・ファンタジーTRPG「信長の黒い城」のプロジェクトが拡大中!

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まず、5/28のTRPGフェスティバル・オンラインで発表しました通り、商業版に向けてクラウドファウンディングを行うことになりました!

 

【告知】信長の黒い城 商業版制作決定!

 Mork Borgのサードパーティ・ライセンスを用いた戦国ドゥーム・メタル・ファンタジーRPG「信長の黒い城」商業版制作決定!

 この夏(8月予定)、クラウドファウンディングにて、資金調達を行い、10月末のゲームマーケット2022秋での発売を目指します。

 

 今週末、その発端として、note/Blogにて、キャラクターシートおよびシナリオ「墨俣一夜城」を公開。
 さらなる拡大を目指します。

 

 すでに、内外のイラストレーターを迎え製作開始となります。

 

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ダウンロード - e5a2a8e4bfa3e4b880e5a49ce59f8e.pdf

 

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March 24, 2022

深淵 運命カードの公開 血のごとく赤き 夢魔の占い札

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「深淵」の運命カードの最新版を公開します。

以前のカードとの違いは、「赤きごとく赤き」の夢魔の占い札が入っていることです。

対価を求めない範囲での、利用を認めます。

 

対価が発生する場合は、TRPGライツに従い、TRPGライツ事務局へご相談ください。

 

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March 23, 2022

ブログ17周年 近況

このブログを始めたのが、2005年3月23日でした。

今年で17周年。

最近、忙しかったので、ブログの更新がおざなりになっておりました。

最後の更新がお正月だったのはすいません、すいません。

 

ここまで、去年と一緒や(汗)

正直、昨年からコロナ禍の影響で、色々なものが大騒ぎでした。

昨年1月からnoteを始め、週1更新を続けております。この辺の事情はnoteの2回めにも書きましたが、フリーランスのライターとしては、雑食的に試してみたいからです。こちらの更新はかなりまばらになってしまいましたが、色々大事な情報を置いてあるので、閉鎖する予定はありません。また、「深淵」小説はこのCocologの別館で連載し、順次、「小説家になろう」に転載しています。

 

「歌の龍王」はこちら!

 

■近況

 

 今年60歳になります。還暦ですよ。

 50歳になると死んでしまう「深淵」が代表作の身としては、まあ、ここからは全部余生、神様のくれた猶予期間ということで、体力が持つ限り、好きなゲームを作ったり、翻訳したりしていきたいものです。

 

 残念ながら、この時節柄、アナログゲーム系の出版物が遅れ気味になっていますが、現状は以下のような感じです。

 

深淵:頑張って書いています。今年こそ出したい。

シャドウラン:第5版のサプリを出す予定で、調整中。入門用のコンテンツを製作して導入の便宜を図る予定です。

エクリプス・フェイズ:昨年、「サンワード」が出たものの、品薄になっていた基本ルールブックの再販が決まり、修正作業中です。具体的な販売日が決まりましたら、告知します。

ザ・ループTRPG:好評発売中。もう少し売れてくれると続編「フロム・ザ・フラッドTRPG」の企画が通せそうなので、ぜひ、応援を。

 noteにて、リプレイ「6月の化石」連載中。

 

玉座の闇:多人数型のライブアクション型マーダーミステリー。昨年「シーズン4 魔王復活」を開発、コノスにて通販。今週末には、埼玉公演もあります。参加者募集中。

 

noteの方では、「ざつ」な日記ブログを連載する他、秋山真琴さんの主導するアナログゲームマガジンに参加。

「令和版 粋なゲーマー養成講座」を月1連載中です。最新号は割とダークめですよ。

 

この他、「Mörk Borg 」とか「Vaesen」とか「Alien」とか、フリーリーグ(Fria Ligan)のナラティブ系TRPGが訳したいし、新作TRPGも作りたいので、やりたいことが溜まっています。

■邪神忌

3/15は、ラヴクラフト85回目の命日ということで、例年通り、阿佐ヶ谷ロフトAで、イベント「邪神忌」を開催。今回はアメコミ翻訳家の吉川悠さん「キャプY@captain_Y1」 氏をゲストに、"MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のクトゥルー神話要素"をテーマにアメコミ周辺のクトゥルフ神話要素を紹介。ツイキャスの動画配信という形で今からでも視聴可能です。(3/29まで)。
 いや、もう色々情報てんこ盛りで、超楽しいです。

 

今年も、4月下旬からは、バンタンゲームアカデミーでの講師業も続きます。

週3日の大半は、ゲーム研究と称して、生徒にアナログゲームのインストをする授業です。ゲームマスターが好きなので、こういうインスト系の授業はありがたいです。

 

そういう訳で、2022年もがんばりますので、よろしくお願いします。

 

 

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January 30, 2022

歌の龍王 第65話投稿

スザク・アーカイブに、「深淵」小説「歌の龍王」の最新65話を投稿しました。

 

「歌の龍王」第65話をお送りします。

「深淵第三版」製作のリハビリ代わりに、「小説家になろう」への転載作業もしていたのですが、おいついてしまいました。

こちらからの転載も続けますのでよろしくお願いします。

 

 

 

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January 08, 2022

寒中見舞い 2022

2022年、雪も降り、寒中お見舞い申し上げます。

 

本年もよろしくお願いします。旧年中は、大変、色々お世話になりました。

2021年も大変な年で、皆様のご厚意でなんとか生き延びたという感じです。

それでもなんとか、以下の作品を世に送り出すことが出来ました。

 

・シャドウラン 5th Edition ラン&ガン

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・加速する闇(マーダー・ミステリー)

 

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・ザ・ループTRPG

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・エクリプス・フェイズ サンワード

Suward-j1

・玉座の闇シーズン4 魔王復活

S4

・ひっつきクトゥルフ(翻訳)

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 まだまだ、年を越えてしまった作業や作品があり、お待たせしてしまっておりますが、今年も一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。今年は、私も還暦で、年齢的にも無理は出来ない感じになってきました。ありがたいことに定年というもののない商売なので、まあ、やれるところまでやることにしましょう。

 

■ウェブ活動

 

 作品の他に、ウェブでの執筆活動も続けております。まず、1月に始めたnoteは、新メディアの実験という部分が大きいものの、面白い実験になっております。こちらのブログがちょっとおろそかな感じですが、そこはすいません。

 まず、12月から、noteで「ザ・ループTRPG」のウェブ・リプレイを開始しました。

 月刊進行の予定です。

 

 また、アナログゲームマガジンに参加し、そちらでは「令和版 粋なゲーマー養成講座」を連載しております。

 

■今年の予定

 

 まずは、「シャドウラン」「エクリプス・フェイズ」「ザ・ループTRPG」のサポートをしつつ、「深淵」をなんとかしないといけません。

 もはやがんばりますしか言えないので、がんばります。

 生暖かい感じで見てください。

 

 そういう訳で本年もよろしくお願いいたします。

 

2022年 1月

朱鷺田祐介 拝

 

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December 28, 2021

シャドウラン Role & Roll 掲載シナリオ一覧 196-207

以前書いたシャドウランシナリオリストの追加です。

リスト1(155-182) リスト2(183-189) リスト(190-195)

 

196 新東京クーリエ

「出張の仕事だ。新東京まで行ってくれ」

 渡されたのは小箱がひとつ。

「それを六本木の女に届けてくれ」

 ヤクザに頼まれ、新東京である女を探すシャドウランナー。

 

 Missions9-1 Started from the Bottomで紹介された新東京設定を紹介。

 

197 V作戦を追え

  舞い込んだのは20万新円の大仕事。

「最速で新兵器を回収、もしくは破壊せよ」

ターゲットは最新軍用ヘビーアーマーを着込み、レーザー兵器を抱えたワンマン・アーミー。「V作戦」て何?

グロー・シティの怪しい竹林とか意味が分からないからね。

 

「ラン&ガン」のあれを装備した敵。あと、竹林。

 

198 横浜リバーサイド

  今日は厄日だ。横浜日の出町の元ヤクザ「2-3」からもらった仕事は、山手のご令嬢の護衛任務だったはずなのに、帝国海兵隊の狂犬やアマゾニア・ヤクザまで出てくるのはちょっと大騒ぎじゃないのか?

 横浜設定で、日本版シャドウランを遊ぶ。

 

199 バタフライ効果、あるいは、提督の帰還

「逃げたデッカーを探してほしい」

 2076年1月、シアトルで発生したのは急ぎの人探し。軍人上がりのデッカー「バネ足ジャック」がイーヴォから掘り出したのはある極秘計画の予兆だった。

 シアトルからボストンへ。LOCK DOWNプロットライン進行中。

 

200 超音速スゴイハヤイ・ビル905

 「ニンジャを用意してくれ」

株屋からの依頼はカバンの配達。鉄火場の匂いがする。

「明日1145分、超音速スゴイハヤイ・ビル905だ」

 

 200号記念がこれか! さいたま九龍城を舞台にした日本版シャドウラン?

 

201 キャラクターコンテスト記事

 

202 さいたまアースアップライジング』

駄菓子屋たちばなの梅ばあさんの大事なカバンが奪われた。

地上げ屋の手先のウィズ・ギャングから奪還せよ!

 

 さいたま九龍城シナリオ第2弾!

 

203 永遠のグルメ ~シアトル・ダウンタウンの八宝菜と火鉢料理~

そのエルフはただひたすらに飯を食う。望むままに飯を食い、一人の時間を楽しむ。人気グルメ系ドラマ『永遠のグルメ ゴロー・カウギルガラドの一人飯』の護衛兼ガイドに雇われたランナーたちは、ダウンタウンの喧騒に巻き込まれていく。

Seattle Sprawl Boxから伝説の料理人が登場!

 

204 西上柾氏によるルール解説特集

 

205 ランナーズと狂気の山脈

 「暑いな、ちょっと涼しいところで仕事しないか?」

 ヤンの三枚舌に乗ったが最後、送り込まれたのは、南極。いいか、こういうのは「涼しい」じゃなくて、「寒い」だ。

 

 南極を舞台にした冒険。よーし、防寒装備をかっちゃうぞ。

 

206 渋谷アンダーグラウンド

ヤクザの顧問弁護士から、渋谷地下深くにある隠れ共同体のトラブル解決を依頼されたランナーたちは、暗い地の底へと踏み込んでいく。もしかして、今回はダンジョン・アタックか? それとも、ゴブリン退治か?

 Missions9-1 Started from the Bottomで紹介された新東京設定を紹介。

 

207 スフィンクスのかけら

ヨーロッパでのランを終え、地中海でのんびりしていたら、アレクサンドリアのフィクサーに呼び出された。カイロのギザ台地で進むアペプ・コンソーシアムのピラミッド調査現場に忍び込んで、スフィンクスとピラミッドのかけらを盗んでくるだけの簡単なお仕事……簡単?

第六世界のエジプトの設定を紹介。

 

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December 18, 2021

多摩さんに

ああ、今年も12月18日が来た。

私を拾い上げてくれて、TRPGの仕事をくれた恩人、多摩豊さんの命日だ。

亡くなったのは1997年なので、もう、24年前になる。

 

ウォーロックの編集長で、niftyのゲーム・フォーラムの創設者だった。ツクダホビーでTRPGをデザインしたり、Wizardryの翻訳をしたり、日本のゲーム業界初期に足跡を残した人だった。

 

私自身、色々お世話になった。師匠というには年が近すぎたが、学ぶところが色々あり、何をどう言っていいかはまだ分からない。

あの頃の恩義を十分に返せたような気はしないが、まあ、こうやって相変わらず、ゲームの仕事を続けているのが私に可能なことだろう。

 

相変わらず、ここにいます。

献杯。

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December 13, 2021

喪中のご報告

関係各位
お世話になっております。朱鷺田祐介です。
今年、私は母・正子がなくなり、喪中となっており、そのため、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
恒例の新年ご挨拶は取りやめ、年末のご挨拶とか、松が明けてからとか、時期を調整して行います。
母は享年90歳。
年齢もあって、糖尿病、心筋梗塞、乳がんとなり、この何年かはずっと老人病院にて過ごしておりましたが、53歳まで小学校の先生を勤め、退職後も、お花や習字の先生をしながら、楽しい老後を過ごして参りました。我々3人の子供たちもそれぞれが人生を歩み、次男坊の私がフリーランスのゲームライターという怪しげな職業を続けるのも応援してくれました。本人として、よき人生であったと思います。
つきましては、喪中となりますので、新年のご挨拶は控えさせていただきます。

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November 02, 2021

令和版 粋なゲーマー養成講座をアナログゲームマガジンに掲載

10月からアナログゲームマガジンというウェブマガジンに参加しました。

TRPGの歴史を語ってほしいというのですが、真面目に書くのは、誰かもっと偉い人にお願いしたいのぉ、とか考えていたら、ばんゆう君が「令和版粋なゲーマー養成講座を読みたい」と言ってきました。個人的には、あれはもう役目を終えた、と思っていたのですが、何かアイデアが降ってきたので、書きました。

とりあえず、2回を寄稿。月500円の有料マガジンなので、無料では一部が読めないのはお許しください。

 

令和版粋なゲーマー養成講座:ライトサイド0:邪神神話の再興と技術の再発見

 

令和版粋なゲーマー養成講座:ダークサイド0:邪神神話の再興と技術の再発見

 

 

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October 19, 2021

深淵第二版の運命カードデータの公開

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■「深淵第二版」の運命カードのデータを公開します。

 

 以前より、問い合わせの多かった「深淵第二版」の運命カードの原稿データを公開します。

 2004年のEXCELデータです。

 これは、第一に、オンラインセッションツールでの使用を前提にしたもので、無料、もしくは、比較的安価で使用できるオンラインセッションツールには、「深淵」の運命カードデッキとして自由に組み込んでもらってかまいません。売上がある程度出るタイプのものはあらかじめ、ご相談ください。

 第二に、「深淵第二版」がTRPGライツ事務局の二次創作管理製品名リストに加わりましたので、その活動の範囲で「深淵」の運命カードを引用する際に、ご使用ください。ただし、運命カードをすべて収録するようなアイテムは上記、オンラインセッションツール以外ではお断りいたしますので、あらかじめご了承ください。リプレイなどで良識の範囲で載る場合はまあかまいません。

 それ以外は、TRPGライツの項目に準じます。

 また、(C)表記を必ず行ってください。

 

 

 

 

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October 13, 2021

TRPGライツ関係

今週月曜日(10/11)、Twitter経由で以下の発表がありました。

 

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TRPG関連出版社6社は、合同で「TRPGライツ事務局」を設立し、ユーザーの皆様に安心して二次創作活動を楽しんでいただけるよう、テーブルトークRPGの「二次創作活動に関するガイドライン」を公開しました。

ガイドライン策定の意図や詳しい内容は、以下URLをご参照ください。

http://arclight.co.jp/trpg-rights/

 

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一応、私のスタンスは以下のような形でTwitterに流しております。

 

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TRPGガイドラインに関してはTRPGの主要出版社(および製作グループ)のもので、朱鷺田の製品のいくつかが含まれたり外れたりすることもあります。その理由としては、「翻訳物」および「版権物」は、このガイドラインでは対応できませんので、外れています。

 

「翻訳物」に関しては版権元の会社の規定に従ってください。翻訳者には許諾の権利はありません。

エクリプス・フェイズに関しては、クリエイティブ・コモンの範囲であれば、自由に創作の発表ができます。基本ルールブックをご参照ください。

シャドウランに関しては版権元Toppoのガイドラインがあります。

https://www.shadowruntabletop.com/legal/

ただし、これは知的所有権の所在、無料のファンページの解禁とその場合のLegal Textとロゴの扱いに関してのもので、日本での同人誌に関しては規定しておりません。

 

「版権物」(いわゆる原作物TRPG)に関しても、原作版権者の規定に従うため、このガイドラインには沿いません。旧来の二次創作の範囲と考えるべきですが、私は公式にそれを述べる立場にはございません。

 

私は過去、「真女神転生」などの原作物に関わってきましたが、これらの多くは絶版状態で、権利そのものが切れており、今回のガイドラインに対応できるものではございません。

 

「ザ・ループTRPG」に関しては、「ザ・ループTRPG」の版権元であるフリーリーグ社は、Free League Workshopという規定を作っており、これに従えば、DriveThroughRPGで作品を販売することで出来ます。特定ウェブ販売サイトとの合同企画ですので、日本国内での二次創作には対応していません。

https://www.drivethrurpg.com/cc/30/free-league-work-shop

 

 それぞれのタイトル、デザイナー、版元ごとに、事情や背景、考え方がありますので、ご理解をいただけますとさいわいです。

 

 

 

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June 22, 2021

「加速する闇」パッケージ版が7月上旬に発売

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「加速する闇」パッケージ版が7月上旬に発売!

 

 昨年前半に制作していた拙作のマーダーミステリー「加速する闇」のパッケージ版が7月上旬に発売となります。詳しくはディアシュピールのサイトを御覧ください。いつもながら、『ざつ』な丸投げですいません。

朱鷺田祐介によるシナリオを元に、かわぐちまさしが制作した新作マーダーミステリー。

舞台は2025 年日本

東北の地下に建設された直線型粒子加速器JLC(日本リニア・コライダー)を地震が襲い、隔離された地下施設に、数名の男女が地下に閉じ込められた。

地震程度で施設の機能がマヒするはずもない。
一体何があったのだろうか?

そして、閉じ込められた一行は無事脱出できるのだろうか?

 

 私がシナリオを書き、ディアシュピールのかわぐち店長さんが制作をしてくれました。かわぐちさん、ありがとうございます。

 その結果、公演版とも少し内容が異なりますし、昨年のテストプレイ版からもかなり変わっています。興味がありましたら、ぜひ!

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59才になりました

6月22日で59才になりました。数えで60才。来年は還暦ですな。

 まあ、髪も白くなり、無理も聞きません。まあ、そういう歳なのでしょう。50才になったら、死んじゃう「深淵」というTRPGを30年近く作っているのですから、ひどい話です。もう少しの間、『ざつ』に生きて、ゲーム作りや翻訳などをしていけたら、幸せだなと。

 60才までにやらねば、ならぬ仕事がスタックしておりますので、もう少し頑張ります。

 そう言えば、先週、一足早い父の日にて、娘より。芋焼酎「殿天爽をもらう。ありがとう❗ 薫りがいい!! 美味い!!

 味噌が合う。ピキーーーーーン!!

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June 14, 2021

スマホになった

長年、ガラケー派だったが、ついに携帯のサポート終了となり、今日からスマホに。時代遅れの感じで、これどう使うんじゃろ?とか何日かやりそうなので、ご容赦あれ。旧携帯メールはつながらない可能性があるので、ご連絡はメインのメアドへ。

 

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June 10, 2021

ザ・ループTRPG発売中!

「ザ・ループTRPG」とは?

 

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 「ザ・ループTRPG」(グラフィック社)は、スウェーデンのTRPGメーカー、Free League社(スウェーデン語ではFria Ligan)が2016年に発売したTRPGTales from the Loop Role Playing Game」を翻訳したものです。これは、スウェーデンのイラストレーター、シモン・ストーレンハーグが生み出したグラフィック・ノベル「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」の世界観をもとにしたもので、シンプルながらも、独特の世界設定とシステム、掲載シナリオの秀逸さから、2017ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞しました。現在までに、追加サプリメント4冊(シナリオ集2冊、拡張ルールブック1冊を含む)が刊行されています。

 日本でも、原作となる「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」およびその続編「フロム・ザ・フラッド 浸水からの未知なるもの」が山形浩生氏の翻訳でグラフィック社より刊行され、人気を博しています。2020年には、Amazon Primeで制作されたドラマ「ザ・ループ」のミニ・シリーズは配信されました。

 本書の翻訳にあたり、Free League社が刊行した英語版を底本としつつ、おりに触れて、オリジナルのスウェーデン語版で遊んでいる方の助言を加えました。翻訳にあたり、山形浩生氏の「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」およびその続編「フロム・ザ・フラッド 浸水からの未知なるもの」を参考といたしました。1-7章冒頭のテキストおよびマグネトリン船の広告ページは、山形氏の訳文の引用です。ありがとうございました。スウェーデン語に関しては、スウェーデン在住経験のある「Montro」さんに助言をいただきました。この場を借りて、感謝いたします。

 

「ザ・ループTRPG」の特徴

 

■アートブックを原作とする

 すでに述べたように、本作は、スウェーデンのイラストレーター、シモン・ストーレンハーグが生み出したグラフィック・ノベル「ザ・ループ」を原作とするTRPGです。ストーレンハーグの協力により、本作は原作からのイラストがふんだんに使われており、ゲーム内世界の雰囲気をつかみやすいものになっています。本作を遊ぶ方は、ぜひ、シモン・ストーレンハーグの美しく、ノスタルジーとSFが入り交じる世界を堪能してください。

 

■ナラティブ

 「ザ・ループTRPG」は刊行後、2017ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞し、今までに4冊のサプリメントが刊行され、版元のFree League社は大きく発展を遂げています。

 それは「ザ・ループTRPG」が優れた原作の再現をしているだけでなく、TRPG業界のトレンドである「ナラティブ(Narrative)」タイプの最先端を走るもののひとつでもあるからです。

 ナラティブとは2013年頃からゲーム開発者の間でもてはやされるようになったキーワードで、「物語」を意味する。ゲームの文脈で用いられる場合には「ゲームの中で物語を表現するための方法論」と受け取ってもらえるとありがたい。

 そのため、雰囲気や語りを重視し、ルールでの細かい再現を減らしています。もはや、ここには戦闘ルールはありません。まずは、キャラクター同士の関係性を念頭に物語を作っていくことを楽しんでほしいのです。

 

■ノスタルジーとハイテク

 シモン・ストーレンハーグがなぜ、「ザ・ループ」の物語を書き始めたかという疑問に対して、彼はあるインタビューで「時間がなかったから」と答えています。彼は、自分が生まれ育ったノスタルジックな故郷の風景も描きたかった一方で、イマジネーションあふれる最新メカニズムやロボットの出てくるSFも描きたかった。しかし、時間がなかったので、両方を描ける作品として、「ザ・ループ」を生み出しました。

 「ザ・ループTRPG」もまた、その精神を受け継ぎ、ノスタルジーとSFの融合を目指すものです。その魅力を楽しんでください。

 

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May 17, 2021

シャドウラン キャラコンの結果発表は別館で

キャラコン結果を掲載しました。

 

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May 15, 2021

ザ・ループTRPG 予約開始

グラフィック社刊行の新作海外TRPG「ザ・ループTRPG」の発売日が6/8に決まり、Amazonなどで予約が始まりました。

ほぼフルカラーです。

私、朱鷺田は翻訳監修をさせていただいております。

 

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April 16, 2021

ザ・ループRPG

 こちらに投稿し忘れていたので、掲載。

 

 3/15の邪神忌の最後で告知させていただきましたが、このたび、スウェーデンのFree League社のノスタルジックSF-TRPG『Tales from the Loop RPG』、仮称『ザ・ループ TRPG』の発売が決定いたしました。

 詳しくは、4Gamerさんの速報を参照。

 6月発売で、税別5400円の予定。

 内容については、同じく4Gamerさんに紹介記事を書いてありますので、ご参照ください。

 少し真面目に解説します。

 「ザ・ループTRPG」はスウェーデンのTRPGメーカー、Free League社(スウェーデン語ではFria Ligan)が2016年に発売したTRPG「Tales from the Loop Role Playing Game」を翻訳したものです。これは、スウェーデンのイラストレーター、シモン・ストーレンハーグが生み出したグラフィック・ノベル「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」の世界観をもとにしたもので、シンプルながらも、独特の世界設定とシステム、掲載シナリオの秀逸さから、2017年ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞しました。現在までに、追加サプリメント4冊が刊行されています。
 日本でも、原作となる「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」およびその続編「フロム・ザ・フラッド 浸水からの未知なるもの」が山形浩生氏の翻訳でグラフィック社より刊行され、人気を博しています。「ザ・ループ」は少しだけハイテクな1980年代のスウェーデンの田舎を舞台にしたジュヴナイルSFで、TRPG版はそのイメージを再現し、ノスタルジーとSF的なセンス・オブ・ワンダーを楽しめるものです。続編「フロム・ザ・フラッド」もTRPGが出ており、こちらは1990年代(ループが閉鎖された後)を舞台に、成長したティーンズがPCとなります。2020年には、AmazonPrimeで制作されたドラマ「ザ・ループ」のミニ・シリーズは配信されました。

 本書の翻訳にあたり、Free League社が刊行した英語版を底本としつつ、おりに触れて、オリジナルのスウェーデン語版で遊んでいる方の助言を加えました。英語版を定本にしておりますので、原作通り、スウェーデンのメーラレン湖の島々にあるザ・ループの周辺での冒険を遊べる他、アメリカのネヴァダ州ボールダー・シティ(フーバー・ダムの隣)を舞台にしたUSセッティング(ドラマ版を参考にする場合や、スウェーデンに詳しくない人向け)があります。巻末に解説を兼ねて、1980年代の日本で遊ぶ場合のサポート記事を書きましたので、ややノスタルジックな日本のキッドでの冒険をしたい場合には、ご参考にしてください。

  朱鷺田は翻訳監修ということで、日本語版翻訳チーム(齋藤領太氏 / 清水浩樹氏 / 塚越冬弥氏 / 中村俊也氏 / Montro氏(50音順))が大活躍してくれました。塚越冬弥さんは、ハロウヒルの「スケルトンズ」と「我らが王の身罷りて」の翻訳を担当、中村俊也さんは「RPGシティブックII」と「コボルドのRPGデザイン(近刊)」の翻訳を担当されています。

 Free League社のサイト。

 Free League(Fria Ligan)は、スウェーデンを拠点とするTRPGメーカーで、今までもオリジナルのシステムをいくつか出していますが、この「Tales from the Loop RPG」でブレイク、近年では「Alien RPG」(映画公式)を刊行したり(ヴァーチャル・テーブルトップ化も推進中)、第三次世界大戦後の破滅した世界でサバイバルする「Twilght:2000」をリメイクしたり、「One Ring」(「ホビット」と「指輪物語」の間の時代を扱うTRPG)の2版の權利を獲得し、キックスターターを立ち上げたりと、大活躍中のメーカーです。

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サンワード 発売決定

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 翻訳監修を担当しておりますSF-TRPG「エクリプス・フェイズ」のソースブック「サンワード」の発売が5月末に決定しました。

 

 「サンワード」は、「エクリプス・フェイズ」の舞台となる「大破壊後10年」の太陽系のうち、内惑星圏を紹介するソースブック「Sunward :The Inner System」の翻訳です。内惑星圏ってどこやねんというと、小惑星帯の内側です。小惑星帯とそれ以遠は「Rimward」(外惑星圏)で解説されています。こちらも翻訳したいので、まずは「サンワード」が売れてくれるとありがたいです。

 内容を『ざつ』に説明しますと、太陽から火星軌道までのエリアガイドです。カバーは、太陽コロナを泳ぐクジラ型の義体「スーリヤ」です。これがPCとして使えるあたりが、最新のSF-TRPGたる「エクリプス・フェイズ」の真骨頂。サンプル・キャラクターとしてデータもあります。

 ワールドガイドは太陽、水星、金星、地球、月、火星、内惑星圏外縁部とどんどん広がります。内惑星圏を支配する惑星連合の解説もあります。

 そして、追加の義体やアイテムに関するゲーム情報と、サンプル・キャラクター集。宇宙クジラから、幼生義体に入ったお嬢様、水星の地表をさまよう機械義体の労働者、火星を飛ぶ機械トンボ、滅びた地球でサバイバルする生存者、三合会の鉄砲玉まで、ぐっと世界観の深まるメンバーです。

「Rimward」(外惑星圏)も翻訳したいので、まずは「サンワード」が売れてくれるとありがたいです。

(大事なことなので2回言いました)

 

 これと前後して、『ザ・ループTRPG』(Tales from the Loop)が出ますので、6月は新作祭りです。

 おかげで、今、大騒ぎですよ。はい。

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March 24, 2021

「ラン&ガン」発売記念 キャラコンを行います。4/2開始。

 

 

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「シャドウラン 5th Edition」コア戦闘ルールブック「ラン&ガン」日本語版発売記念のキャラクター・コンテストを開催いたします。

 

内容:「シャドウラン 5th Edition」および「ラン&ガン」を用いて、シャドウランナーを制作し、投稿してください。投稿されたものは、朱鷺田祐介のブログ「黒い森の祠」シャドウラン別館にて公開され、優秀作1作をRole & Rollの記事に採用します。

 

開催期間:2021年4月2日から20日

発表場所:ブログ「黒い森の祠」シャドウラン別館

 

賞品

 記事への掲載に加えて、優秀作1作の作者には、以下のものを進呈いたします。

・「シャドウラン 5th Edition」コア・クリッター・ルールブック「Howling Shadows」

 

・テーマ

「『ラン&ガン』後のシャドウランナー」

 PCとしても、また、シナリオの登場人物としても使いやすいこと。

■投稿資格

・シャドウランを愛する方

・プロ、アマ、年齢、性別不問。

・日本語でメールのやりとりが可能であり、選ばれた際の賞品の受け取りが日本国内の住所で可能な方。Role & Rollへの投稿作掲載で問題が発生しない方。

 

■レギュレーション

 

・使用できるルールは「シャドウラン 5th Edition」「ラン&ガン」日本語版およびRole & Rollで紹介された5th Editionのルールを用います。表記もこちらに合わせてください。

 『ラン&ガン』から2つ以上のデータを使うこと。

 

・コア・キャラクター・ルールブック『Run Faster』から入手値を変更する資質『規制品』を導入します。

 


■規制品(RESTRICTED GEAR)
コスト:品物1つあたり10点

場所と時間と人脈のすべてが揃っていたか、あるいは星回りに恵まれたのかも知れません。理由はともかく、このキャラクターはどうしても手に入れたかったが手に入れるのが難しい品物を、なんとか入手できました。キャラクターはこの資質を3回まで取ることができます。ただし、キャラクター作成中には1回しか取れません。キャラクター作成中にこの資質を取ることで、【入手値】が最大で24までの品物を1つ買うことができます(つまり、キャラクター作成時の【入手値】の上限を迂回できるのです)。キャラクター作成の後でこの資質を取った場合、キャラクターはたった1本のコールだけで、【入手値】が最大で18までの品物を1つ、買うことができます。ただしその場合、30%の割増価格を支払わねばなりません。

 

PCと同じ方法で製作してください。

 BLOGで公開した投稿フォーマットを使用してください。

 投稿の際は、メールに直接、キャラクター・データを貼り付けてください。エクセルや表計算、パワポなどのファイルを送らないでください。

 

・キャラの解説を加えてください。

 

【世界設定】

 世界設定は「シャドウラン 5th Edition」日本語版に準拠します。その他、新紀元社/アークライト関係(たとえば、Role & Rollの記事やサプリ、リプレイなど)で日本語化された資料は使用可能です。

 

FAQ

Q:Chummerを使ってもいいですか?

A:かまいませんが、フォーマットやレギュレーションに従ってください。

 

Q: 未訳サプリメントの設定を使ってもいいですか?

A:かまいませんが、その場合、いくつかの制限があります。まず、TRPG4th20th Anniversary、5thに限ります。また、追加装備やデータは持ち込まないでください。さらに、出典を明示してください。

 なお、本企画は、あくまでも、「シャドウラン 5th Edition」日本語版販促のためのイベントですので、日本語以外の資料を使用した場合、選考上、不利となる可能性がありますことはあらかじめ、ご理解ください。

 

Q:シャドウランのキャラコンに関して、「なお、本企画に対する投稿の無断転載はお控えください。」とありますが、個人のプレイに持ち込んでいいですか?
A:それは逆に大歓迎です。
 転載の件は、後で、雑誌記事にするので、他のサイトの公開コンテンツにされても困るということです。
 本キャラコンは、キャラクター・コンテストであるとともに、皆さんの作例を共有することで、参考にするとともに、誰でも使えるキャラ・サンプルを増やすことにもあります。ぜひ、セッションで使って、Twitter、SNSなどで感想を表明してください。

投稿先:pbc03134★nifty.com(★を@に変えてください)

 なお、本企画に対する投稿の無断転載はお控えください。

 コメントは適宜、Twitterにでも流してください。

 

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March 23, 2021

ブログ16周年 ラン&ガン発売 Tales from the Loop RPG 6月発売 邪神忌 あの頃のラヴクラフト

このブログを始めたのが、2005年3月23日でした。

今年で16周年。

最近、忙しかったので、ブログの更新がおざなりになっておりました。

最後の更新がお正月だったのはすいません、すいません。

 

ここまで、去年と一緒や(汗)

正直、昨年からコロナ禍の影響で、色々なものが大騒ぎでした。

今年の1月からnoteを始め、週1更新を続けております。この辺の事情はnoteの2回めにも書きましたが、フリーランスのライターとしては、雑食的に試してみたいからです。こちらの更新はもう3年ほどまばらになってしまいましたが、閉鎖する予定はありません。近々こちらでもイベントをする予定です。

 

■ラン&ガン 発売!

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『シャドウラン5th Edition』コア戦闘ルールブック『ラン&ガン』が3/24に発売です!

すでに都内のゲームショップには入荷が始まり、今日明日から購入できるはずです。Amazonも本日発送になっていますね。

 

 コア戦闘ルールブックとありますように、バキュンバキュン、ドカンドカンなアクションが大好きな人のための、戦闘を盛り上げるネタ満載です。『ざつ』な説明だな。デンジャー・センセイの戦闘論から始まり、武器、防具、戦術、格闘技、爆薬、ついでに、ヤバい環境でのサバイバルまで紹介しています。ぜひ、お楽しみに!

 それでもって、基本ルールブック発売の時にもやりました、キャラクター作成コンテストをまたやります。会場はBLOGの別館になります。

 

 今、考えているラインとしては、4/1頃から2週間ぐらい。

 通常のランナーの作成と同じABCDE形式。

 『ラン&ガン』から2つ以上のデータを使うこと。

 『基本ルール』『ラン&ガン』およびRole & Rollで掲載された5thのルールはすべて使用可能。4thや20Aのは混ぜるなよ。

 

 ただし、『ラン&ガン』の派手な装備とか使いたいでしょ?

 なので、コア・キャラクター・ルールブック『Run Faster』から入手値を変更する資質『規制品』を導入しようかと考えています。

 

■規制品(RESTRICTED GEAR)
コスト:品物1つあたり10点

場所と時間と人脈のすべてが揃っていたか、あるいは星回りに恵まれたのかも知れません。理由はともかく、このキャラクターはどうしても手に入れたかったが手に入れるのが難しい品物を、なんとか入手できました。キャラクターはこの資質を3回まで取ることができます。ただし、キャラクター作成中には1回しか取れません。キャラクター作成中にこの資質を取ることで、【入手値】が最大で24までの品物を1つ買うことができます(つまり、キャラクター作成時の【入手値】の上限を迂回できるのです)。キャラクター作成の後でこの資質を取った場合、キャラクターはたった1本のコールだけで、【入手値】が最大で18までの品物を1つ、買うことができます。ただしその場合、30%の割増価格を支払わねばなりません。

 

 ほら、今まで手が出なかった、あの装備が手に入りますぜ。

 詳しくは今週後半に!

 

 『Tales from the Loop RPG』発売決定。

 

 

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 邪神忌の最後で告知させていただきましたが、このたび、スウェーデンのFree League社のノスタルジックSF-TRPG『Tales from the Loop RPG』、仮称『ザ・ループ TRPG』の発売が決定いたしました。

 詳しくは、4Gamerさんの速報を参照。

 6月発売で、税別5400円の予定。

 内容については、同じく4Gamerさんに紹介記事を書いてありますので、ご参照ください。

 

 「ザ・ループTRPG」はスウェーデンのTRPGメーカー、Free League社(スウェーデン語ではFria Ligan)が2016年に発売したTRPG「Tales from the Loop Role Playing Game」を翻訳したものです。これは、スウェーデンのイラストレーター、シモン・ストーレンハーグが生み出したグラフィック・ノベル「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」の世界観をもとにしたもので、シンプルながらも、独特の世界設定とシステム、掲載シナリオの秀逸さから、2017年ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞しました。現在までに、追加サプリメント4冊が刊行されています。
 日本でも、原作となる「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」およびその続編「フロム・ザ・フラッド 浸水からの未知なるもの」が山形浩生氏の翻訳でグラフィック社より刊行され、人気を博しています。「ザ・ループ」は少しだけハイテクな1980年代のスウェーデンの田舎を舞台にしたジュヴナイルSFで、TRPG版はそのイメージを再現し、ノスタルジーとSF的なセンス・オブ・ワンダーを楽しめるものです。続編「フロム・ザ・フラッド」もTRPGが出ており、こちらは1990年代(ループが閉鎖された後)を舞台に、成長したティーンズがPCとなります。2020年には、AmazonPrimeで制作されたドラマ「ザ・ループ」のミニ・シリーズは配信されました。

 本書の翻訳にあたり、Free League社が刊行した英語版を底本としつつ、おりに触れて、オリジナルのスウェーデン語版で遊んでいる方の助言を加えました。英語版を定本にしておりますので、原作通り、スウェーデンのメーラレン湖の島々にあるザ・ループの周辺での冒険を遊べる他、アメリカのネヴァダ州ボールダー・シティ(フーバー・ダムの隣)を舞台にしたUSセッティング(ドラマ版を参考にする場合や、スウェーデンに詳しくない人向け)があります。巻末に解説を兼ねて、1980年代の日本で遊ぶ場合のサポート記事を書きましたので、ややノスタルジックな日本のキッドでの冒険をしたい場合には、ご参考にしてください。

  朱鷺田は翻訳監修ということで、日本語版翻訳チーム(齋藤領太氏 / 清水浩樹氏 / 塚越冬弥氏 / 中村俊也氏 / Montro氏(50音順))が大活躍してくれました。塚越冬弥さんは、ハロウヒルの「スケルトンズ」と「我らが王の身罷りて」の翻訳を担当、中村俊也さんは「RPGシティブックII」と「コボルドのRPGデザイン(近刊)」の翻訳を担当されています。

 Free League社のサイト。

 Free League(Fria Ligan)は、スウェーデンを拠点とするTRPGメーカーで、今までもオリジナルのシステムをいくつか出していますが、この「Tales from the Loop RPG」でブレイク、近年では「Alien RPG」(映画公式)を刊行したり(ヴァーチャル・テーブルトップ化も推進中)、第三次世界大戦後の破滅した世界でサバイバルする「Twilght:2000」をリメイクしたり、「One Ring」(「ホビット」と「指輪物語」の間の時代を扱うTRPG)の2版の權利を獲得し、キックスターターを立ち上げたりと、大活躍中のメーカーです。

 英語版が出ていますので、興味のある方はぜひ。『ざつ』に流します。

 あの頃のラヴクラフト 1921

 邪神忌に合わせて、「あの頃のラヴクラフト アマチュア・ジャーナリズムの時代」をバージョンアップしました。この本は、デビュー前のラヴクラフトがアマチュア・ジャーナリズム、いわゆる創作小説同人の世界で送った青春をさまざまな資料から推測したものです。

 この本のキーワードは「100年前のラヴクラフト」なので、毎年、バージョンアップしています。今年は1921年までのラヴクラフトです。

 1921年は、ラヴクラフトにとっては激動の年です。母親が亡くなり、そして、後に妻となるソニア・グリーンと出会います。『無名都市』『イラノンの探求』『月の湿原』『アウトサイダー』『蕃神』『エーリッヒ・ツァンの音楽』を書いている他、参加した『Transatlantic Circulaeter』(大西洋を越えて展開された回覧式同人誌』に次々作品を投稿し、批判に対する反論「ダゴン弁護論」を展開しています。ラヴクラフト先生、全然、変わってないですよ。この人。

 邪神忌のちょうど100年前といえば、3/17日(あれ、今日じゃない?)の手紙が残っています。これは入院していた母サラからの手紙の返事なのですが、「お母さん、お手紙ありがとうございます。いただいたリンゴ、おいしゅうございました」という感じの挨拶の後、怒涛のように、最近参加したボストンのアマチュア・ジャーナリストのコンベンションが楽しかったんだよという話を書いています。コンベンションと言いますが、イーニス・ミニター夫人が自宅を開放したホーム・パーティのような集まりで、参加者は20人ほど。これでボストン周辺のアマチュア・ジャーナリストの主要人物の名何割かが顔を揃えるという感じなので、オフライン・ミーティングみたいな感じですね。『ざつ』なたとえだ。

 こちらの方は、今後、コノスさんで通販予定の他、ゲームマーケットなどに持っていってもらう予定なので、よろしくお願いいたします。

 

 その他、色々な企画が水面下で進行中ですので、お楽しみに。

 

邪神忌 「クトゥルー神話とヒロイック・ファンタジー」With 蝸牛くも@阿佐ヶ谷ロフトA

 

  今年も3/15、ラヴクラフトの命日に、阿佐ヶ谷ロフトAにて、ラヴクラフトを偲ぶイベント『邪神忌』を行ました。緊急事態宣言で配信メイン、7時開演なのに、8時には来場者退場という過酷な条件にも関わらず、30名ほどの皆さんにご来場いただき、本当にありがとうございました。配信も行われておりますので、興味のある方は、配信をぜひ。

 今回は、『ゴブリンスレイヤー』の蝸牛くも先生がゲストで、『クトゥルフ神話とヒロイック・ファンタジー』というテーマで、共同開催の森瀬繚さんと3人で色々語りました。テーマのきっかけは、森瀬さんの翻訳しているブライアン・ラムレイの『Hero of Dreams』(ドリームランド・シリーズという「クトゥルフ神話のドリームランドで、ヒロイック・ファンタジーな冒険をしちゃうぞ」(1980年代)の一作目)が5月に刊行されることから始まり、ヒロイック・ファンタジーとクトゥルフ神話を語れる方ということで、ゲストをお探しした結果、蝸牛さんにご参加いただきました。

 蝸牛さんは、TRPG好きで、私が翻訳している『シャドウラン』の大ファンということで、何度か遊ばせていただきました。4Gamerでのリプレイにもご参加いただきました。『ゴブリンスレイヤー』はそれ以前から読んでいましたが、この作品の濃さから、きっと同年代だろうと踏んでいたら、30歳前半の平成生まれと聞き、『ゴロゴムの陰謀だ!』と思ったのは、秘密です。蝸牛さんは、親と祖父がSFファンだった関係で、昔から翻訳SFやヒロイック・ファンタジーに親しんでいたそうです。

 『ゴブリンスレイヤー』は、TRPGのネタがどっぷり盛り込まれた作品で、クトゥルフ神話ネタも満載でしたので、ダメ元で呼んでみたら、ご快諾いただきました。実際に、イベント前の打ち合わせをしてみると、蝸牛さんは、アーノルド・シュワツェネッガーの『コナン』が大好き、大好きすぎて、最新巻『ゴブリンスレイヤー14』では、映画版『コナン』に登場した苦難の輪を再現したような「ぐるぐる回す奴」を登場させるほど。

 なんと適材適所なキャスティングでありました。

 『でもさ、あの映画、1982年だから、君いくつ?』

 『生まれてません』

 吐血。時の涙を見た。(ちなみに、Zの時にもまだ生まれてない)

 そんな感じで、面白い内容になりましたので、配信をぜひ。

 

 夏には、ラヴクラフト聖誕祭(8/20)もやりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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January 18, 2021

noteをはじめてみた

 世に男もすなるnoteなるものあり。

 

 てな感じで、流行りっぽいので、noteを始めてみました。

 一応、2回めまで書いたので、リンクをいたします。

 

 1回目 『ざつ』 お気楽TRPG日記。

 

 2回目 『ざつ』 お気楽TRPG日記02 noteの話とお仕事の始まり。

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January 01, 2021

シャドウラン Role & Role掲載シナリオ一覧 190-

以前書いたシャドウランシナリオリストの追加です。

リスト1(155-182) リスト2(183-189)

184     ヴァージニア・ダンビルのゆるゆる覚醒BBQキャンプ凸凹

「スノホミッシュ地区に覚醒種らしい野生牛が出るんだよ」

 グルメ・レポーター、ヴァージニア・ダンビルはにっこりと笑った。彼女の生配信番組『ヴァージニア・ダンビルのゆるゆる覚醒BBQキャンプ凸凹』の護衛に雇われたランナーたちは、地獄めいた野生牛と戦う羽目になり……

 

185      クリスマスを守れ あるいはチキンの奇跡

  また、クリスマスに仕事だよ。

 今度は教会付き慈善病院のクリスマス・パーティの護衛だ。企業同士のクリスマス・チキン・ウォーズの余波って言うけれど、クリスマスぐらい平和に行けないのかい?

  ところで、この奇術ショーって何?

  

186      魔道書の探索、またはDの遺産

 「ある本を探しているんだが、護衛を頼みたい」

  ワシントン大学の教授から頼まれた護衛の依頼。ある魔道書を探している学者たちを狙う邪悪な魔法結社「ダゴン秘密教団」の影。爆殺されたグレート・ドラゴン、ダンケルザーンが遺産として残した魔道書「アル・アジフ」とは何か?

 

187      アマゾン・トレッキング 続・ストーム・クロウは動かない

  ボゴダでのミッションを終えたら、シアトルに帰れるはずじゃなかったのか? それより、なんで、俺たちはアマゾンの奥地で、昆虫採集に付き合っているんだ?

  シナリオ集「ファイアリング・ライン」4話目の後、コロンビアに戻ってきたランナーたちが現地のフィクサー、ストーム・クロウから新たなランを依頼されるものだが、独立してプレイ可能。

 

188      消えた少年 ギャング・キッズと2枚のチップ

  高級住宅街ベルビュー地区で企業市民の息子が行方不明になった。金持ちのバカ息子たちが治安のよいストリートで悪さをする程度で済んでいれば、よかったのだが、アレス重工の秘密データが絡んでいるとなれば・・・・・・。

 

189      マイアミ・ウェーブ

 「あんたらがそこにいてくれて助かったよ」

 バカンスをマイアミ・ビーチで過ごそうと思ったのに、{大至急/ASAP}のランだって? 一体何が?

 

190      ハントダウン

 依頼されたのはシアワセの開発部社員の抽出作戦。

 病院の裏口から入って転職希望者をエスコートしてくるだけの簡単なお仕事だったはずが……。

 

 191      キャプテン・ケイオスのイースターエッグ

  クラッシュ2.0で死んだはずの伝説のデッカー、キャプテン・ケイオスが、グレート・ドラゴンのダンケルザーンからもらった遺産がマトリックスに隠されている。そんな噂を追って、宝探し(イースターエッグ・ハント)にでかけたランナーたちがたどり着いた「究極の場所」とは?

  

192      慈悲と無慈悲

 「{辻説教師/ストリート・プリーチャー}を一週間、護衛してほしい」

  ランナーらしき謎の女からの依頼で、ダウンタウンのメシアと呼ばれる男を守ることになったランナーたちは、メシアを狙う者たちが、ストリートの住人たち、そして、シャドウランナーを非常に憎んでいることを知る。

  「ランナー死すべし、慈悲はない」

  

193      落ちてきた迷惑

 「新作バイオウェアがターゲットだ。研究所に入って出てくるだけの簡単なお仕事」

 三枚舌のヤンからの依頼は確かに簡単だった。

 アイツラが落ちてくるまではな。

 注釈:TRPGフェスティバル・オンライン0のシナリオ。

 

194      ヴァッションを着た悪魔 ハードケース/ヘッドケース

 「今度のターゲットは、ファッションだ」

  ピュージェット湾を渡ったヴァッション・アイランドは、シアワセ傘下のファッション企業の本拠地だ。ライバル企業に雇われ、ヴァッションの新人デザイナーを抽出するため、島に入り込んだランナーたちは、ターゲットのデザイナーを探すが、そこにはファッション業界の光と闇が……。

 

195      ロブスター! ロブスター! 続・ヴァージニア・ダンビルのゆるゆる覚醒BBQキャンプ凸凹

 「覚醒ロブスターが食べたい!」

  グルメ・レポーター、ヴァージニア・ダンビルはそう言った。彼女の生配信番組の護衛に雇われたランナーたちは、水中で覚醒ロブスターと戦う羽目になり……

 ところで、ロブスターの人権問題って何だよ!

 

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2021年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中は、大変、色々お世話になりました。

2020年は本当に大変な年で、皆様のご厚意でなんとか生き延びたという感じです。

その分、年を越えてしまった作業や作品があり、お待たせしてしまっておりますが、その分、今年は一歩一歩前に進んでいきたいと思っています。来年には、私も還暦で、年齢的にも無理は出来ない感じになってきました。ありがたいことに定年というもののない商売なので、まあ、やれるところまでやることにしましょう。

 

そういう訳で本年もよろしくお願いいたします。

 

2021年 元旦

朱鷺田祐介 拝

 

■仕事の状況

 

 まずは、「シャドウラン5th Edition」の戦闘関係サプリメント「ラン&ガン」からスタートいたします。まだ今冬としか申し上げられませんが、原稿はすでに上がり、編集部にて製作作業が進んでおります。詳しい内容に関しましては、今月発売のRole & Roleで特集しますので、そちらでご紹介します。

 「シャドウラン」に関しては、翻訳チームも次のサプリメントの翻訳に進んでおり、今年中にもう少しお届けしたいと思っております。

 「シャドウラン」は本国では、第六版に当たるSixth World Editionが一昨年刊行されておりますが、こちらがナラティブ指向で、今までとはかなり異なるデザインになってしまったことに加えて、そもそも、日本では5th Editionの刊行に時間がかかってしまったことを鑑み、編集部と相談の上、しばらくは、5th Edition関連の展開を進め、プレイ環境の充実に努めたいと思っています。

 本国のシナリオ翻訳は「スプロール・ワイルド」と「ファイアリング・ライン」で実現できたので、5版環境のルールサポートに加えて、ワールド関係まで行きたいものです。あの辺とか、あの辺とか、なんとかしたいので、ぜひともご支援をよろしくお願いいたします。

 

 「エクリプス・フェイズ」のサプリメント「サンワード」も原稿はアップしておりますので、早めにお届けできればありがたいと思います。

 

 2020年は、なんとか「クトゥルフ神話ガイドブック」の改訂版を出すことが出来、この16年間のクトゥルフ神話関係のアップデートが出来ました。これでスタックがひとつクリアされた感じです。クトゥルフ神話関係は、同人誌で扱っているラヴクラフトのアマチュア・ジャーナリズムの時代の分析を進めて、いつか商業レベルの本にしたいところですが、それはラヴクラフトのウィアード・テールズでのデビュー(1922年)の100年後までまとめてからなので、来年以降になります。

 クトゥルフ神話TRPG関係としては、「比叡山炎上」がありますが、こちらは現在でも少しずつ増刷されており、昨年秋の増刷分が店頭に並んでおります。メインシステムは新クトゥルフ神話TRPGにアップデートしましたが、「比叡山炎上」のデータの大半は、簡単にコンバートできますし、そもそも、独立で遊べるルールブックなので、そのまま、お楽しみください。

 

 「深淵」は、今年こそなんとかしなければいけません。頑張れ、俺。

 

 その他、水面下で動いている企画もありますので、ご期待ください。

 

 マーダーミステリー関係は、多人数型のライブアクション型マーダーミステリー「玉座の闇 シーズン3 五王国会戦」を刊行できました。こちらはコノスさんでの通販のみですが、12-21名のわいわい遊べるライブRPGに、謎解き、ファンタジー世界の王宮陰謀、戦争、恋愛などを加えたものです。ぜひとも遊んでみてください。

 GMのご依頼も引き受けますので、お問い合わせください。

 

 その他、あのゲームを復刻して!というお話もよくいただきますが、何しろ、版権とか、版元さんとか、色々ありまして、どうにもこうにもならないので、主に、石油王募集中。某社の大株主とかでもOK。

 

PS:2021/0101 2131 加筆

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