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2006.01.30

604:060128 写真はキラキラ

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GR Digital・無修正。Cupertino。
世の中には「カメラマンの木」なんて呼ばれる木もありますが,この木はものすごくphotogenicでした。最初,写真右側からここを通りがかり,「あっ,あれ,撮りたい」と思ってからグルーっと回り道してこちら側にきて,雨上がりのドロドロのぬかるみをえっちらおっちら歩いて,ようやくこの位置にたどり着き,1枚だけ撮影して退散しました。shioはたいがい,1枚しか撮りません。それで十分。

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GR Digital・無修正。
クパチーノ(アップル本社のある町)にある吉野家です。これがアメリカ牛の「本場」のよしぎゅーです。こちらにきてから早く食べに行きたいと思っていたのですが,機会がありませんでした。今日,知人の会社を訪ねることになり,Google Mapを見たら,なんと吉野家の隣!! そりゃ,食べるでしょう。というわけで,初よしぎゅーです。味は……,よしぎゅーでした。ちょっと煮込み方が足りない気もしたけど,何よりも満足なのは,regularなのにお肉が日本の2倍かそれ以上乗っているところ。それで3ドル弱です。やっぱりこのくらい乗っていると,食べた気がします。日本と異なるのは,店内で食べるのにどんぶりが使い捨てだったこと。やっぱりそれらしい器で食べたいなあ。紅ショウガも七味唐辛子もちゃんと置いてありました。シリコンバレーには2店舗しかありませんが,LAにはお店がたっくさんあります。

【写真はキラキラ】
R1004447.JPG
GR Digital・無修正。
完全にクルマ生活なshio。歩行不足です。だから晴れた日にはクルマを遠くに停めて歩きます。以下は,その「お写んぽ」写真。実は先日いらっしゃった橋本龍太郎元首相もスタンフォード構内をお写んぽされたそうな。どんなものをお撮りになるのか拝見したいですね。

R1004451.JPG
GR Digital・無修正。
さて,ではどこにクルマを停めるか。
「えっ,そんなこと考えるの?」
いやいや,それが大事なのですよ。目的地よりも北に停めます。スタンフォードでいうと,ロースクールはキャンパスの一番南側にありますから,そこよりもPalo Alto側に停めればどこに停めても北です。

R1004439.JPG
GR Digital・無修正。
なぜ北に停めるか。
それは太陽に向かって歩くためです。だから朝の場合は北西に停めるのが最適ともいえますが,方位はだいたい北側であればいいんです。
太陽に向かって歩くと,全てのものが逆光になります。
Palo Altoの緯度は,北緯37度25分。 Wikipedia によるとサンフランシスコ市は北緯37度76分,太平洋を挟んで反対側は福島県(福島市が北緯37度45分)だそうです。ですから東京よりもほんのちょっと太陽が低い,太陽の光が横から当たる,影が長い,ということになります。とはいえ朝夕はもともと影が長いからあまり関係ないです。

R1004449.JPG
GR Digital・無修正。
クルマを目的地よりも北に停め,南に歩いてゆくと,進行方向に太陽があります。だからすべてのモノに対して背後から太陽の光が当たる逆光の状態で周りを見ることになります。すると,すべて世界が「キラキラ」輝いて見えます。

R1004446.JPG
GR Digital・無修正。
草も,木も,花も,葉も,
人も,虫も,鳥も,動物も,
壁も,建物も,地面も,オブジェも,自転車も,ゴミも,
霜も,露も,雫も,霧も,雲も,霞も,空も,
光も,影も,
そして空気までも。

R1004456.JPG
GR Digital・無修正。
すべてがキラキラしています。
すべてが輝いています。
すべてがまぶしい。

R1004454.JPG
GR Digital・無修正。
shioの写真はその「キラキラ」を撮っているのです。
多くの方々から,
「shioさんの写真はなんできれいなんですか?」
「どうやったらそんなきれいな写真が撮れるのですか?」
「撮るときにどんなことに気をつけていますか?」
というご質問をいただいております。どうもありがとうございます。
「キラキラを撮ってます」
がその答えです。

R1004460.JPG
GR Digital・無修正。
「ものごとの本質は,いつもシンプルで具体的」。
shioがいつも言っていることばです。そのリンク集はこちら。
064:040526 含蓄
220:041113 桐朋高校の在卒懇で授業をしました
285:050119 プラス指向とマイナス指向
417:050608 相手に伝えるための表現

R1004457.JPG
GR Digital・無修正。
だから,みなさんからいただいたご質問に対して,シンプルかつ具体的にお答えするため,この1ヶ月程,自問していました。
「自分は何を撮影しているんだろう」
「自分は何を撮りたいんだろう」
「自分はなんで写真を撮るんだろう」
「自分がきれいだと思うものってなんだろう」
「自分にとってきれいってなんだろう」
「きれいなものはなんできれいなんだろう」

R1004459.JPG
GR Digital・無修正。
そしてたどりついた答えが「キラキラ」です。
シンプルで具体的でしょう?

R1004461.JPG
GR Digital・無修正。ロースクールの正面。
キラキラは逆光だけではありません。
笑顔のキラキラ。
瞳のキラキラ。
おいしさのキラキラ。
気持ちのキラキラ。
愛情のキラキラ。
実は「逆光で撮る」というのはテクニックの話であって,本当にキラキラしているのは被写体自身なのです。それをshioの心が受け止めて,写真に定着させる。それがshioのキラキラ写真です。

R1004466.JPG
GR Digital・無修正。ロースクールの中。
キラキラを撮るのに,カメラは何でもいいんです。
キラキラを感じ取る心の目があれば,どんなカメラでも撮れます。
でもキラキラを撮りやすいカメラ,があります。
GR Digitalはshioにとって,いまのところ最もキラキラを撮りやすいカメラです。
ではなんでGR Digitalがキラキラを撮りやすいかは,またこんど書きましょう。

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GR Digital・無修正。午前中の楽しい講義のあと,ランチを食べにいくところ。
キラキラを撮っていると,自分の心もキラキラしてきます。
キラキラ写真を見ていると,自分の心もキラキラしてきます。
それがキラキラ写真の最大の効用かもしれません。
これからもキラキラ,撮り続けます。

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Comments

分かります,分かります!「キラキラ」を撮るという感覚。私の大好きな言葉でもあります。
写真とは関係ないかも知れませんが、99年に会社の研修でロスに3ヶ月ほどいたんですが、その際にサンタ・バーバラまで足を伸ばしてみたんですね。そうしたら、そこにはものすごくすてきな「キラキラ」がたくさんありました。以来、サンタ・バーバラは私の大好きな場所です。またあそこへ行ってたんまり写真を撮りたいと常に思っているnasaでした。

初めてコメントさせていただきます。
アップされているの数々を見て、とても幸せな気持ちになりました!写真であれ、文章であれ、何かで人に笑顔を提供できるのは素晴らしいなぁ、だなんて思いました^^
「お写んぽ」という言葉も、素敵ですね。気構えずに(?)カメラを持ってお写んぽしてみようかな♪

nasaさん,
「キラキラ」,ステキなことばですよね。
Santa Barbara,shioも行ってみたいです。キラキラを感じられる街って魅力的ですね。こちらに来てからshioが行った街の中では,Carmelがそうでした。アップしてある写真は少ないのですが,
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/975222/
の最後の方がCarmelの街で,
http://www.flickr.com/photos/shio/sets/980355/
がCarmel Missionです。

kasさん,
みんながニコニコしていられる社会っていいですね。次のエントリでちょっとそれに関係することを書きました。お写んぽ,お勧めです。カメラを持って歩いていると,いつもと違った世界が見えてきます。気楽にお写んぽ,してみてください。

モントレー&カーメルの写真見せていただきました!モントレーは3回くらい行ってますが、夜のカーメルは初めて見ました。shioさん、ここでLedisiをご覧になったんですよね?私はこのLedisiの検索でこちらにヒットしたんです・・・。
カーメルがキラキラしているというのはすごく分かります。サンタ・バーバラはカーメルに似ている部分が多いんですよね。ぜひ行って確かめてみてください!
あ、それから、モデル(?)のみなさんの笑顔もとてもキラキラしていて素敵でしたよ。

nasaさま

そうです!! ここでLedisiを見ました。写真のIMG_9677がたしかLedisiの写真です。
えー,Ledisiでshiologyがヒットするんですか? あっ,ホントだ!! Google,おそるべし。
Monterey Jazz Festivalでいろんな演奏を聴きましたけど,Ledisiはとってもよかった。コンサート自体が楽しかったし,はりのある彼女の声がどこまでものびてゆく感じ。たしか,頭から最後までぜーんぶ聞いたのは彼女のステージだけだったように思います。もちろん聞くだけじゃなくて,一緒に踊りました (^_^)

サンタ・バーバラ,ぜひとも行ってみます。

モデルのみんなは,スタンフォードに来ている友人たちです。みんな楽しい人たちですよ。

冒頭の木の写真を見て、職業柄すぐに血管造影写真を思ってしましました。Shioさんからみれば、きっと人体もphotogenicなんでしょうね。確かに、健康な臓器は美しいです。病に冒されている部分はキラキラしていません。キラキラしていないものをキラキラに撮ることなんてのも、出来るのでしょうか?

しろさん,
なるほど,たしかに血管造影写真みたいですね。
shioが見たことあるのは,法医学の素材。ちょっときつい画像ばかりです。

キラキラしていないものをキラキラに撮ることは……,自分ではいたしません。
仕事なら,そういうご依頼があれば,できます。いいところを見つけるのがshio流。

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