次世代 JavaScript ライブラリを作りました

先日 Scriptaculous 1.6.0 が公開されましたね。Web2.0 全盛の今、Scriptaculous は無くてはならない必須ライブラリの一つとなりました。
2000年前後、DHTML と云われる技術を駆使した視覚効果を頻繁に使った Web ページをよく見るようになりました。当時はキャズムを飛び越えて、アーリーマジョリティまで広く使われていたと云っても過言ではないでしょう。Web 2.0 はまだまだキャズムを飛び越えてたとは云えません。そこでアーリーマジョリティ層にも広く使われるようになるのに貢献しようとしているのが実は Scriptaculous なのです。以前 Ruby on Rails のメーリングリストではScriptaculous は Web 2.0 などではない!Blink, Marquee 2.0だ!(意訳)、つまり Scriptaculous は Web 2.0 大好きというギーク向けなライブラリではなく一般層にもアピールした大変優れたライブラリであるという意味だととらえることができます。

しかし残念ながら JavaScript プログラマには簡単に使うことができる視覚効果 API を提供していますが、アーリーマジョリティ層が使うには難しいと云わざるを得ません。

また marquee タグの有用性についての話ですが、昔 marquee タグは Firefox には実装されていませんでしたが、marquee を利用したいユーザが多かったため現在は実装され、広く使われるようになりました*1。

そこで今回は marquee タグをより活用できるよう、 Scriptaculous の視覚効果をふんだんに利用した Marquee 2.0 ライブラリを作りました。
http://rails2u.com/misc/marquee2.0/ (デモ)
http://rails2u.com/misc/marquee2.0/marquee2.0.js (ソース・Scriptaculous 1.6.0 必須)
このライブラリを読み込むだけで、みんな大好き marquee タグがより画期的な視覚効果を生み、訪れるユーザを楽しませることができるでしょう。これぞ Marquee 2.0 と云えると思います。早速私も自分のページ、rails2u.com に適用してみました。
http://rails2u.com/index2.0.html
このような簡単に視覚効果が適用できるライブラリが、今後ますます増えてくると思います。となると JavaScript ライブラリだけで、過去誰しもあこがれた素晴らしいページ、じゅんちゅんのほうむぺいじ*2が簡単に作れるようになりそうですね。

*1:実際の背景は違います。コメント欄参照

*2:最近はリスペクトで かっこEサイトを作るならヘテムルだと思います など、カッコイイサイトも出てきているようです。素晴らしいことですね。