この授業では、自分の頭で考え、学びを深めるための方法を「問い」から学びます。
「考える」ということについて、皆さんは普段意識したことはありますか?
昨今、ChatGPTの登場により AIツールで考えを補う方法が注目されましたが、一方で「人間が考えて何かをアウトプットする」という行動にも再度注目が集まっています。
この授業では、「そもそも考えるってどういうことなの?」という根本的な疑問から、もっと深く思考する方法について、哲学研究者であり『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」』を執筆された山野弘樹先生に解説していただきます。
また、誰もが考える際に持っている「問い」を軸に、3ステップでより深く思考するためのコツをワークを通じて紹介します。
■講師プロフィール
山野弘樹
東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程
1994年、東京都生まれ。2017年、上智大学文学部卒業。2019年、東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)修士課程修了。同年より日本学術振興会特別研究員DC1(面接免除内定)。現在、同大学院博士課程、および「東京大学共生のための国際哲学研究センター」リサーチ・アシスタント。
山野先生からのメッセージ
みなさまはじめまして。東京大学の山野弘樹と申します。
私は東京大学で「難解なテクストを精緻に読み解く」ための訓練を受け続けてきました。そこで得たスキルは、「高度に抽象的な議論を整理し、その内容を柔軟に言語化する力」でした。こうした力は、「確実な答えのない時代」であると言われる今日において必ずや有用になると確信しています。
例えば、「深く思考する」とは、何を、どうすることでしょうか? 「思考すること」と「覚えた言葉を使うこと」は何が違うのでしょうか? 本授業を受けた暁には、こうした問いにすぐに答えられるようになっていることをお約束いたします。
みなさまの受講を心より楽しみにしております。