琉球弧の島々を前線拠点化を図る、米国の「戦争」の尖兵自衛隊。宮古・八重山をその最前線に⑱
- 2024/11/24
- 13:18
Ryukyuheiwaより:
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11月24日の沖縄タイムス紙面

11月22日の琉球新報紙面

11月22日の沖縄タイムス紙面
11月22日 南海日日
与論で初の公道訓練 災害備え、町も連携強化期待 陸自奄美警備隊

与論島で初の行進訓練を行った陸自奄美警備隊の隊員ら=21日、与論町
陸上自衛隊奄美警備隊は21日、与論町の公道で徒歩行進訓練を行った。同隊が与論島で訓練を行うのは初めて。今年4月から徳之島、沖永良部島、与論島が同隊の担当区域に加わったことに関連し、災害や有事に備えた島の地形把握などが目的。同町の山下哲博副町長は「与論町は一島一町の小規模自治体で災害時には外部からの支援が不可欠。訓練を通じ地域の特性を理解することは、災害時の迅速、的確な対応に生かされると思う」と期待を示した。
同隊は24日に行われる「第31回ヨロンマラソン」で救護など支援を行うため来島。町と調整の上、初めて公道訓練を行った。本部中隊の隊員15人が水や食料などの救援物資約20キロを背負い、約7時間かけ約25キロメートルを行進。銃器類は携行しなかった。
訓練の小隊長を務めた中村智貴2等陸尉(46)は「平坦だが道幅が狭く、大型車両の離合は難しい地形だと実感した」、奄美市名瀬出身の伊地知蓮2等陸曹(34)は「島の方が笑顔で声を掛けてくれたり手を振ってくれて支えになった。与論のために頑張っていきたい」と語った。
町は防災無線や集落回覧板などで訓練を周知。自衛隊OBで組織する隊友会与論支部(野口高光支部長)のほか、道中で隊員を励ます住民の姿も見られた。茶花在住の原田誠一郎さん(66)は「大きな水害があったばかり。与論の地形を部隊の人たちが把握していれば、迅速に行動してもらえると思う」と話した。
山下副町長は「島の管轄部隊が国分から奄美警備隊に変わったことで、地理的な近さや迅速な連携が図れる点を町として力強く感じている。将来的には陸自との防災訓練などを通じ、より実効性のある災害対応計画を策定していきたい。町としても防災力向上のため必要な協力を惜しみなく行い、地域住民の安全・安心を確保していく」と語った。
隊員らは26日まで与論町防災センターに滞在する。

11月20日の沖縄タイムス紙面
世界自然遺産の西表島も気を付けないと、、、
世界自然遺産なんか無視!自衛隊・米軍にとっては、軍事行動が優先!
キーン・ソード25で「山地訓練」が行われた徳之島の「世界遺産エリア」で希少種が消失。
11月11日 南日本新聞
日米共同演習、世界自然遺産の山中も訓練地 自然保護団体は疑問視「なぜ、わざわざ…」
立ち入り規制なく環境省も「異存なし」同意

〈資料写真〉ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)を警護する水陸機動団の隊員=10月27日、徳之島町花徳
自衛隊と米軍が10、11月に実施した日米共同統合演習で、世界自然遺産登録地となっている鹿児島県・徳之島の井之川岳も訓練地となっていたことが19日、分かった。環境省によると、山中には希少な動植物が生育しているが、立ち入りは規制されていない。
防衛省統合幕僚監部によると、10月23~25日、井之川岳山中を移動しながら偵察訓練などを行った。実際に登録地内で訓練したかどうかは「担当者が不在で確認できない」としている。計画では同じく登録地の天城岳と犬田布岳も訓練地となっている。
環境省によると、登録地は自然公園法の対象で、動植物の捕獲・採取など許可が必要な事項が定められている。山中に立ち入り、林道などを歩く行為に規制はない。環境省は防衛省と協議し、訓練に「異存はない」と回答したという。
世界自然遺産に登録された「奄美・沖縄」4島で徳之島の遺産地域は最も面積が小さく、人里に近い。自然保護に取り組むNPO法人「徳之島虹の会」の美延睦美事務局長(61)は「保全に一層の努力が求められる地域。なぜわざわざ徳之島の山中で訓練をするのか」と疑問視した。

11月11日の南日本新聞紙面

11月19日の奄美新聞紙面
11月12日の東京新聞「こちら特報部」



11月9日の沖縄タイムス紙面


11月9日の琉球新報紙面
陸自ニュースrいリース「日米合同指揮所演習YS-87」:


11月8日の琉球新報紙面

11月8日の沖縄タイムス紙面
11月6日 南日本新聞
海上自衛隊鹿屋基地、初の米海軍との共同訓練
相互運用性や戦術技量向上が目的 13~15日の3日間

<資料写真>鹿屋航空基地
防衛省海上幕僚監部は6日、海上自衛隊第1航空群(鹿屋市)が13~15日の3日間、鹿屋航空基地を起点に米海軍と共同訓練を実施すると発表した。期間中、米軍三沢基地所属のP8A哨戒機1機が鹿屋基地に飛来する。第1航空群が単独で米軍と共同訓練をするのは初めて。
海上幕僚監部によると、第1航空群のP1哨戒機1機も参加し、鹿屋航空基地と四国沖、東シナ海で、情報交換訓練や対潜水艦訓練を計画する。米海軍との相互運用性や海上自衛隊の戦術技量向上が目的。
P8A哨戒機は期間中に複数回離着陸する。米海軍の約20~30人が鹿屋航空基地外の民間宿泊施設に滞在する予定。
日米共同軍事演習が終わり、自衛隊・米軍今度は防災で「宣撫工作」
11月4日 南海日日
津波想定、防災訓練に千人 ドローン偵察や洋上での物資輸送 瀬戸内町

ドローン偵察などを確認する災害対策本部の関係者ら=3日、瀬戸内町
5日の「津波防災の日」を前に、瀬戸内町総合防災訓練が3日、町内全域であった。住民約700人と消防や警察、自衛隊など約10機関・団体の関係者約300人が参加。情報収集や避難誘導、救出救護等の応急活動のほか、二次離島である与路島への災害対処部隊の搬送やドローンによる被害地域の偵察などの訓練も初めて実施された。
昨年6月に計画されていた同訓練は台風で中止(一部関係者のみ実施)となったため、町全域規模は2年ぶり。想定は、午前9時ごろに奄美大島近海を震源とする地震が発生し、同町で震度6弱を観測。気象庁が「大津波警報」を発令、約6メートルの高さの津波が推定され、町は防災行政無線等で「避難指示」を呼び掛けるというシナリオ。
午前9時5分、同町役場に災害対策本部が設置され、総務対策部から防災無線やエリアメール、SNS(インターネット交流サイト)で「避難指示」を受けた住民らは、経路や所要時間などを確認しながら最寄りの高台へ歩いて避難。与路島には消防艇が入り、職員らが要援護者の避難支援に当たったほか、自主防災組織の強化を目的とした一次救命処置(心肺蘇生法)の講話や消防ポンプ積載車による消火活動などが住民を交えて行われた。
また、道路が寸断された能登半島地震の教訓を生かし、瀬戸内分屯地隊員約20人による分屯地から役場まで徒歩での物資輸送をはじめ、古仁屋港沖で第三セクターの貨物船「天長丸」、海上保安部の巡視船「いそなみ」、自衛隊が連携した洋上での積み荷輸送「瀬取り」の横付け、「奄美アイランドドローン」による空中偵察や物品輸送の訓練などが展開された。
訓練後には関係者による事後研究会が開かれ、成果や課題、所見などを共有。本部長の鎌田愛人町長は「瀬戸内町は防災関係機関が充実しており、どのように生かすかが課題。役場内の体制強化と住民の防災意識向上を図り、町民の安心安全につながる災害に強い町づくりに向け、今後も関係機関等と連携しなが訓練実施に努めたい」と総評した。
11月4日 南日本新聞
英語教えて、踊り教わり…米陸軍が市民と文化交流「日米共同演習への協力に感謝」
日米共同統合演習(キーン・ソード)に参加した米陸軍約20人が3日、陸自奄美駐屯地がある奄美市名瀬で住民と交流した。英会話教室や島唄を通し、互いの文化への理解を深めた。
米軍から「訓練で世話になった地域に恩返しをしたい」と申し出があり、昨年に続き2回目。交流会を前に、大熊町の海岸や漁港を陸自隊員と清掃した。
英会話教室では在日米陸軍のクリス・ネルソンさん(41)が講師になった。小中学生ら約40人が、自己紹介の方法を学び、米兵の名前をカタカナに訳すなどした。陸自隊員らによる島唄では、米兵と住民が一体となって六調を踊った。
米陸軍のクリストファー・ヘンリーさん(22)は「素晴らしい住民に囲まれ快適に過ごせた。また来たい」と話した。同駐屯地司令の長谷川健1佐は「交流を続け、日米の連携強化にもつなげたい」と述べた。
キーン・ソードは10月23日〜11月1日、全国各地であり、過去最大の4万5000人が参加。奄美大島では対艦戦闘訓練などがあった。

11月3日の奄美新聞紙面

11月2日の琉球新報紙面
11月1日 南日本新聞
過去最大4万5000人 日米共同演習終了 南西諸島防衛視野に民間利用の空港でも「タッチ・アンド・ゴー」
鹿屋基地にはオスプレイ緊急着陸、沖縄では同型機の事故も

自衛隊と米軍の隊員を乗せて着陸する米軍の輸送機CV22オスプレイ=25日午前11時ごろ、徳之島町の手々海浜公園
過去最大の4万5000人(自衛隊3万3000人、米軍1万2000人)が参加した日米共同統合演習(キーン・ソード)は1日、全日程を終了した。自衛隊と米軍の有事に対する即応態勢と連携向上を図った。沖縄県では演習に参加していた陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの事故があり、陸自は全17機の飛行を見合わせている。
防衛省統合幕僚監部によると、鹿児島県内では南西諸島を中心に陸海空の大規模な演習があった。徳之島空港(天城町)では10月30、31日、航空自衛隊のF15戦闘機が離着陸訓練を行った。奄美空港(奄美市)でも27、28日に同様の訓練があった。奄美駐屯地(同市)や瀬戸内分屯地(瀬戸内町)には米軍が展開した。
徳之島では戦闘で負傷した隊員を陸自輸送ヘリコプターCH47で搬送する訓練も実施。沖永良部島であった高射部隊の機動展開訓練は、悪天候で定期フェリーが着かず、発射機など一部器材や人員が入れない中で行った。
V22は、エンジンの油圧系統の不具合を知らせる注意灯が点灯したため23日に鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地に緊急着陸。27日には沖縄県与那国島の陸自与那国駐屯地で同型機の左翼が地面と接触する事故があった。
奄美市や徳之島町では市民グループが訓練反対を訴えた。
11月1日 南海日日
徳之島にF15戦闘機 沖永良部島PAC3訓練は中止 キーン・ソード25

大粒の雨の中、徳之島空港を飛び立つF15=31日午後3時16分、徳之島空港
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は31日、天城町の徳之島空港で航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機による連続離着陸(タッチ・アンド・ゴー)訓練などが行われた。同空港では昨年11月13、14の両日にも同訓練を実施。空港には約100人の住民らが訪れ、訓練を見守った。
訓練は空自基地が使用できない事態を想定し、戦闘機を民間空港へ一時的に退避させ機動分散運用を図ることを目的に実施。F15は午後3時15分ごろに飛来。雨天の中、わずか2分ほどの間にごう音を上げながら計4機が立て続けに飛び去った。
母親と空港を訪れた加藤佑之介君(5)、麓大樹君(同)は「雷のようにすごい音だった」「あっという間だった。もっとゆっくり見たかった」などと口々に話した。
午後4時ごろには着陸した民間機と入れ替わりでT4が滑走路に向かうという民間空港での訓練ならではの光景も見られた。
訓練に参加した空自幹部(50代)は「普段われわれが利用していない民間空港の活用が今回の訓練の趣旨。補給、整備、天候の変化への対応も含めて有意義な訓練ができた」と総括し、「災害対応や急患搬送などの事態に備えるためにも今後も徳之島空港で訓練する機会をいただけたらありがたい」と話した。
キーン・ソード25は1日まで。統合幕僚監部によると、沖永良部島で予定していた空自の地対空誘導弾「PAC3」などを用いた高射部隊の展開訓練は、悪天候のため定期フェリーが同島の港に入港できず、車両や器材が未着となり中止された。陸自奄美駐屯地(奄美市名瀬)での対艦戦闘訓練のため27日に同駐屯地に到着した米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」は、31日時点で撤収日時の調整中となっている。

10月31日の琉球新報紙面

10月31日の沖縄タイムス紙面

10月31日の南海日日紙面
民間機の運航の「邪魔」をしても、、、戦争訓練を強行する米軍。


10月30日の八重山毎日紙面


10月30日の琉球新報紙面

10月29日の琉球新報紙面
10月29日 南日本新聞
実戦さながら、日米共同で闇夜の離島奪還訓練に欧州メディアも注目
「抑止力を高めるため」SNSでも発信

ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)から下車する小型トラック=26日午後8時すぎ、徳之島町花徳
日米共同統合演習の一環で陸上自衛隊水陸機動団(長崎県)は26日夜、鹿児島県徳之島町花徳の砂浜で上陸訓練を行った。より実戦に近い環境で準備していることを示し「抑止力を高める」(広報担当者)狙いがある。日米の離島防衛訓練に欧州メディアも注目する。
午後7時45分、闇夜に光る青とオレンジの点が数キロ沖に停泊する海上自衛隊の輸送艦から離れていった。航海灯だけをつけた海自のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)がどんどん岸に近づき、ごう音を響かせ浜に乗り上げた。ボートで隠密潜入する部隊の後に上陸する想定で、船上で使うのは赤と青のヘッドライト程度。上陸した水機団の隊員たちはライトをつけず闇夜へ駆けていった。
訓練場として整備されていない生地(せいち)ではトラブルも起きる。LCACに搭載した小型トラックが砂浜にはまり身動きが取れなくなった。報道陣に同行した隊員は「いい訓練になる」。別のトラックがけん引して脱出した。
翌朝は米海軍のLCACに隊員約20人と車両を積み込む訓練が同じ場所であり、自衛隊と米軍の隊員が話し込む姿も見られた。
離島防衛の「切り札」と言われる水機団は2018年に発足。島を占拠された際に奪還する部隊で約3400人が所属する。LCACや水陸両用車を使って訓練できる生地は限られており徳之島は貴重だという。同団広報は「攻める気を起こさせないように生地で訓練している様子を示すことが重要」と交流サイト(SNS)で発信する。
ドイツとオランダのメディアも訓練を取材した。フリージャーナリストのミヒャエル・ミューラーさん(59)は今回の映像をドイツの公共放送で流すという。台湾の半導体産業を念頭に「この海域で有事が起きれば確実に欧州の経済や生活に影響する。世界の誰にとっても重要な問題だ」と話した。
迫力! 米オスプレイがてて浜海浜公園に着陸
徳之島で実施中の日米共同統合演習「キーン・ソード」の山地軌道訓練の一環で10月25日午前11時ごろ、米軍横田基地所属の輸送機CV22オスプレイが手々浜海浜公園に着陸した。
全港湾沖縄、海自の軍事訓練での「民間港使用」に抗議。

10月29日の八重山毎日紙面

10月29日の琉球新報紙面

10月29日の沖縄タイムス紙面
恐れていた「オスプレイ」の事故が島内の訓練で起きてしまった!


10月29日の八重山毎日紙面

10月29日の琉球新報紙面


10月29日の沖縄タイムス紙面
沖縄タイムス公式動画チャンネル
陸自オスプレイ、地面と接触し損傷 与那国駐屯地で飛行中止 日米共同演習中
https://youtu.be/GGXF-KCHPK4?si=W_0f72jj3cvftogY
離陸直後にバランスを崩し、左右に振れながら着陸しようとする陸上自衛隊のV22オスプレイ=27日午前11時40分ごろ、沖縄県与那国町の陸自与那国駐屯地(基地いらないチーム石垣提供)

10月28日の沖縄タイムス紙面

u>10月28日の琉球新報紙面
10月28日 南日本新聞
奄美空港で空自F15戦闘機が離着陸訓練
日米共同統合演習の一環、民間空港への一時的退避を想定 きょう28日も計画

着陸後すぐ離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を訓練する航空自衛隊F15戦闘機=27日午後3時すぎ、奄美市笠利の奄美空港
日米共同統合演習の一環で、航空自衛隊のF15戦闘機が27日、奄美空港(鹿児島県奄美市)で離着陸訓練を行った。4機が午後3時すぎに飛来し、それぞれ滑走路に接地後、出力を上げてすぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」をした。
航空自衛隊の基地が使用できない事態を想定し、民間空港への一時的な退避を想定した訓練。奄美空港では28日にも同様の訓練が計画されている。
空港の屋上デッキでは、訓練に反対する市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の約10人が横断幕などを掲げ抗議。城村典文事務局長(72)は「島の玄関口での軍事訓練に危機感がある。反対を訴え続ける」と話した。
10月28日 南海日日
奄美空港でF15離着陸訓練
徳之島、LCAC上陸作戦を公開 キーン・ソード25

後輪だけ接地させ、すぐに飛び立つF15戦闘機=27日午後3時15分ごろ、奄美市笠利町の奄美空港
自衛隊と米軍による統合共同演習「キーン・ソード25」は27日、奄美市笠利町の奄美空港で、航空自衛隊戦闘機による離着陸訓練が始まった。徳之島町花徳海岸では26、27の両日、日米のエアクッション型揚陸艇LCAC(エルキャック)による着上陸作戦があり、訓練の一部が報道公開された。
午後3時すぎ、那覇基地からF15戦闘機4機が飛来し、滑走路に着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を実施した。
戦闘機による連続離着陸訓練は、航空自衛隊の基地が使用できない事態を想定し、戦闘機を民間空港へ一時的に退避させて機動分散運用を図ることを目的としている。奄美空港での実施は2023年11月の自衛隊統合演習に続き2回目。
空港送迎デッキには訓練を一目見ようと多くの住民らが集まった。瀬戸内町の小学生(7)は「音が大きかった。でも、かっこよくて乗ってみたいと思った」と笑顔を見せた。
一方、共同演習に反対する市民団体の姿も。「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の城村典文事務局長(72)は「〝島の入り口〟で軍事訓練が日常化することに危惧の念を抱く。進む要塞化に悔しさでいっぱい」と訴えた。
九州防衛局によると、奄美空港には同日、C130輸送機1機が奄美空港へ飛来し米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」も到着。陸自奄美駐屯地へ運ばれた。

米海軍LCACへ搬入する車両を誘導する米軍兵、海自隊員らと、周囲の安全を確保する陸自隊員(手前)=27日午前7時ごろ、徳之島町の花徳海岸
徳之島での報道公開は26日夜と27日朝に実施。26日午後8時ごろ、暗闇に覆われた徳之島町花徳海岸に、航海灯のみをともした海自LCACがごう音を響かせ上陸。陸自の中距離多目的誘導弾発射車両や隊員を降ろした。
27日午前6時半ごろには沖合約5キロメートルを航行する海上自衛隊の輸送艦「くにさき」を発艦した海自LCACが上陸。続いて米海軍LCACが到着し、陸自水陸機動団の隊員や車両を米軍艇へ乗せ「くにさき」へ運ぶなど、日米相互運用能力向上を図る訓練が行われた。
28日は奄美空港で戦闘機連続離着陸訓練、徳之島町総合運動公園で衛生訓練などが計画されている。徳之島での主な訓練は29日まで行われ、隊員らは順次、定期船などで撤収予定。
奄美新聞 10月27日
奄美空港で「タッチ・アンド・ゴー」

奄美空港の滑走路に接地する航空自衛隊のF15戦闘機(27日午後3時15分頃、奄美市笠利町)
F15戦闘機4機が飛来
奄美市笠利町の奄美空港で27日、F15戦闘機の離着陸訓練が始まった。日米共同統合演習(キーン・ソード25)の一環。航空自衛隊那覇基地(沖縄)所属の戦闘機4機が飛来し、機体が滑走路に接地した後、停止することなくそのまま離陸する離着陸訓練の「タッチ・アンド・ゴー」を実施した。同空港での訓練は昨年に続き、2回目。
午後3時13分頃、4機編隊のF15戦闘機が同空港に飛来し、空港上空を海側に1周。その後、1機ずつタッチ・アンド・ゴーを行った。空港の展望デッキには訓練を見ようとカメラを持った人や親子連れなど約40人の市民が集まり、訓練の様子を見守った。次々とタッチ・アンド・ゴーをする戦闘機の姿に「すごーい」、「かっこいい」の声も聞かれた。
名瀬市街地から訓練を見に来た43歳男性と50歳女性の夫婦は「実際の戦闘機を見るのは初めて。映画やテレビで見たものとは違って、速度が速く、機体も意外と大きかった。4機が飛び立っていくのもあっという間。近くで見ているような感覚だった」と話した。
一方、南西諸島の防衛力強化に反対する市民団体の姿もあり、奄美の自然を守る郡民会議は約10人のメンバーが集まり、のぼりと横断幕で抗議。城村典文事務局長は「世界自然遺産の島で、このような訓練はふさわしくない。奄美での訓練が常態化しつつあり、戦争を誘発するような訓練は許せない」などと語った。
日米共同統合演習のタッチ・アンド・ゴー訓練は28日も同空港で、30~31日は徳之島空港でそれぞれ実施予定。

10月27日の琉球新報紙面

10月27日の八重山毎日紙面
陸自オスプレイ石垣に飛来。
戦時さながらに、「負傷兵」那覇へ搬送。


10月26日の八重山毎日紙面

10月26日の琉球新報紙面

10月26日の沖縄タイムス紙面

10月26日の八重山日報紙面
10月26日 南海日日
徳之島に米空軍オスプレイ 米海軍と自衛隊で山地訓練 キーン・ソード25

手々浜海浜公園で隊員を降ろし、離陸するCⅤ22オスプレイと移動する隊員ら。奥からは2機目のCⅤ22が接近=25日午前11時ごろ、徳之島町
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は25日、徳之島町手々浜海浜公園に米軍横田基地所属のCⅤ22オスプレイが飛来し、日米共同の山地機動訓練が行われた。同町神之嶺地区のヘリポートにも陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団と米軍、カナダ軍合同のパラシュート降下訓練のため陸自の輸送ヘリが着陸。降下訓練は26日午前9時ごろ、気象条件が整えば徳之島町花徳海岸で実施する。
手々浜海浜公園には午前11時ごろ、沖縄県の米軍嘉手納基地からCⅤ22オスプレイ2機が飛来した。米海軍、自衛隊員約15人が上陸し、車両で山間部へ移動。山地機動展開訓練を行った。CⅤ22は午後3時半ごろ2機が再来し、隊員らを乗せ嘉手納基地へ戻った。
徳之島町神之嶺地区の同町救急用ヘリコプター場外離着陸場には、午後1時半すぎに陸上自衛隊のCH47輸送ヘリ1機が着陸。高高度からの自由降下訓練に向け、同機搭乗員や降下隊員、指揮官らが日米加合同で最終調整を行った。25日は気象条件が整わず、降下訓練は中止に。26日にも降下訓練を計画している。
陸自水陸機動団の着上陸訓練は悪天候のため、24日に続き25日も中止された。
徳之島町花徳海岸では25日、自衛隊車両や偵察用ゴムボート、第1空挺団(千葉県)の装備品などの一般展示があり、家族連れなど約50人が訪れ、記念撮影などを楽しんだ。
オスプレイは国内に米空軍のCⅤ22、米海兵隊のMⅤ22、陸自のⅤ22が配備されている。基本構造は同じだが任務や運用形態が異なり、CⅤ22は対テロ特殊作戦など、厳しい任務を求められる部隊に所属する。昨年11月、屋久島沖で発生したCⅤ22墜落事故を受け、米軍と陸自はすべてのオスプレイの運用を停止。MⅤ22や陸自Ⅴ22は3月から、CⅤ22は7月から飛行を再開している。
10月26日 南日本新聞
米軍CV22オスプレイ2機が徳之島で離着陸
日米共同統合演習「キーン・ソード」、隊員15人が山地軌道訓練

自衛隊と米軍の隊員を乗せて着陸する米軍の輸送機CV22オスプレイ=25日午前11時ごろ、徳之島町の手々海浜公園
海上自衛隊と米軍の隊員を乗せた米軍横田基地(東京)所属の輸送機CV22オスプレイ2機が25日午前11時ごろ、鹿児島県徳之島町の手々海浜公園に着陸した。日米共同統合演習「キーン・ソード」の山地機動訓練の一環。隊員らは訓練後、同日夕にCV22で飛び立った。
2機から降りた隊員計約15人は、自衛隊のトラックで山地まで移動。小銃などを持って舗装された林道を山頂付近まで歩き、再び公園まで戻った。CV22は沖縄県の嘉手納基地と公園を往復した。
横田基地所属のCV22は昨年11月、屋久島沖で墜落し全搭乗員8人が死亡。米軍は全世界で飛行を一時停止した。米軍は8月に事故報告書を発表し、ローターの変速機破損と操縦士の判断ミスが原因と結論付けた。変速機が破損した理由は特定できていない。
市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」は同日、徳之島町役場前でのぼりと横断幕を持ち訓練反対を訴えた。


10月24日の琉球新報紙面

10月24日の沖縄タイムス紙面


10月24日の琉球新報紙面



10月24日の沖縄タイムス紙面

10月24日の八重山毎日紙面
10月24日 南海日日
日米共同演習始まる 悪天候で訓練変更の可能性も キーン・ソード25

手々浜海浜公園に着陸した陸上自衛隊のⅤ22オスプレイ=23日午前10時ごろ、徳之島町
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」が23日、奄美群島を含む国内の海空域などで始まった。徳之島では陸上自衛隊のⅤ22オスプレイ1機が離着陸訓練を実施。海岸部など島内各所では、日米共同の対着上陸作戦としてレーダーを使用した情報収集訓練が行われたほか、24日以降に予定している上空からの降下訓練に向けた安全確認、準備が進められた。一方、統合幕僚監部によるとフィリピンの東にある台風20号の影響に伴い、24日以降の訓練は天候次第で変更となる可能性がある。
徳之島では23日午前10時ごろ、徳之島町手々浜海浜公園に陸上自衛隊のオスプレイ1機が着陸した。24日にも空中機動訓練として同公園への離着陸が計画されている。
同島では24日以降、水陸機動団(長崎県)と米軍によるエアクッション艇、水陸両用車(AAⅤ7)での着上陸訓練や、海面付近に降下したヘリから隊員が海に飛び込むヘリキャスト訓練などが予定されているが、天候不良が予想され、訓練計画に影響が生じる見込み。23日時点で第一空挺団(千葉県)と米軍海兵隊、カナダ軍によるヘリからの共同降下訓練は24~26日に徳之島町の海岸で予定されているが、上空の風が強まる予報があり、実施可否は当日の天候で判断する。
沖永良部島では23日、航空自衛隊による空自器材の一般展示が予定されていたが定期船の抜港に伴い器材が届かず、中止となった。
10月23日 MBC南日本放送
日米共同統合演習「キーンソード」23日から始まる 奄美市では反対集会も
自衛隊とアメリカ軍の共同統合演習「キーン・ソード」が23日から奄美大島で始まりました。
日米共同統合演習「キーン・ソード」は、台湾有事への懸念などを念頭に行うもので今回は23日から4万5000人が参加して、全国各地の自衛隊施設や米軍施設などで行われます。
県内では、奄美大島、喜界島徳之島、沖永良部島で、海上からの上陸訓練やヘリからのパラシュート降下訓練が予定されています。
奄美駐屯地前では23日朝、市民団体が集会を行い、防衛大臣と奄美駐屯地司令宛ての演習の中止を求める請願書を提出しました。
(奄美の自然と平和を守る郡民会議 関誠之副議長)「有事で使うということは攻撃目標になり、安心・安全というものが保たれるのか」
演習は来月1日まで行われる計画です。
10月23日 南日本新聞
離島防衛を想定、奄美大島や徳之島で対艦戦闘訓練
日米実動演習「キーン・ソード」始まる 反対派・市民団体は中止要請
自衛隊と米軍による日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード」が23日、日本各地で始まった。武力攻撃事態を想定し、水陸両用作戦やミサイル防衛訓練で即応態勢向上や連携強化を図る。11月1日まで。鹿児島県内では奄美大島や徳之島、沖永良部島、本土で離島防衛などの訓練をする。
23日は奄美大島と徳之島で対艦戦闘訓練を開始した。奄美駐屯地(奄美市)には陸上自衛隊のレーダーシステムや米陸軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が展開した。隊員は小銃を携帯するが弾薬は使わない。
川内通信支所(薩摩川内市)と下甑島分屯基地(同)、鹿屋航空基地(鹿屋市)、串良送信所(同)、根占受信所(南大隅町)では警備訓練が始まった。
自衛隊約3万3000人、米軍約1万2000人が参加する。航空自衛隊のF15戦闘機が27、28日に奄美空港、30、31日に徳之島空港へ離着陸する訓練も計画される。
訓練に反対する市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」は23日、奄美駐屯地と瀬戸内分屯地(瀬戸内町)に中止を求め要請書を提出した。同会議の関誠之副議長は「自衛隊車両が頻繁に走り、心が落ち着かない住民もいる。穏やかな島を取り戻したい」と話した。
10月23日 KTS鹿児島テレビ
陸上自衛隊のオスプレイが鹿屋航空基地に緊急着陸 日米共同統合演習に参加 機体トラブルか?
日米共同統合演習に参加している陸上自衛隊のオスプレイが、23日午前、何らかのトラブルにより海上自衛隊の鹿屋航空基地に着陸しました。
KTS鹿屋支局・春山たかよ記者
「駐機場の中央に停まっているのが陸上自衛隊のオスプレイです。緊急着陸したものとみられています」
こちらは、23日午前11時半ごろの映像です。
オスプレイがヘリコプターモードで画面の左側から進入してきました。
鹿屋市によりますと、23日午前、九州防衛局から「オスプレイが予防着陸した」と連絡があったということです。
着陸したのは、23日から始まった日米共同統合演習に参加している陸上自衛隊木更津駐屯地所属のオスプレイ1機で、木更津駐屯地は「事実関係を調査中」としています。
オスプレイは午後5時前にいったん滑走路へ向かいましたが、飛び立つことはなく再び駐機場に戻りました。
オスプレイを巡っては、2023年11月に屋久島沖でアメリカ軍の機体が墜落し、県民に不安の声があることから、県は演習開始前に、徹底した安全対策と丁寧な情報提供を国に申し入れています。
10月23日 NHK沖縄 NEWS WEB
日米共同統合演習 石垣島では住民たちが抗議活動
自衛隊とアメリカ軍は、23日から大規模な実動演習を行っていて、海兵隊の高機動ロケット砲システム=ハイマースを使った訓練も計画されている石垣島では、住民たちが抗議活動を行い、「島を戦場にする想定の訓練・演習に断固反対する」と訴えました。
自衛隊とアメリカ軍は、23日から来月1日まで、全国各地で日米共同統合演習「キーン・ソード」を行います。
石垣島には、これに先立って今月13日に海兵隊の高機動ロケット砲システム=ハイマースが初めて運び込まれ、艦船との戦闘を想定した訓練が行われる計画です。
23日、陸上自衛隊の石垣駐屯地には、レーダーなどを積んだ車両が並び、地対艦ミサイルの発射機が上に向けられる様子が確認できました。
一方、駐屯地の外には市民ら20人ほどが集まり、自衛隊の担当者に演習に反対する申し入れ書を手渡しました。
申し入れ書では「演習は島の住民の存在を無視し、いのちと暮らしを脅かすだけでなく、近隣諸国を威嚇し地域の緊張を高めるものだ」などと指摘し、「島を戦場にする想定の度重なる日米共同訓練・演習とその常態化に断固反対を表明する。住民無視の強行に断固抗議し、直ちに中止を求める」と訴えています。
集まった人たちは「キーンソード今すぐやめろ」とか、「石垣島に軍事基地はいらない」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げて、抗議の意思を示していました。
10月23日 NHK鹿児島 NEWS WEB
日米実働演習始まる 奄美市では住民グループが抗議活動
自衛隊とアメリカ軍は、23日から日本各地で大規模な実働演習を始め、県内でも、新たに「特定利用空港・港湾」に指定された施設などでも離島防衛を想定した訓練を行う予定です。
これに対し、奄美市では住民グループが訓練の中止を求める抗議活動を行いました。
自衛隊とアメリカ軍による実働の共同演習「キーン・ソード」は、日米の部隊あわせておよそ4万5000人が参加し、23日から来月1日まで日本各地で行われます。
県内では離島を中心に訓練が行われ、有事に備えて自衛隊が円滑に使えるようにするため、ことし新たに「特定利用空港・港湾」に指定された、名瀬港や徳之島空港なども利用されることになっています。
また、沖永良部島では初めて地上配備型の迎撃ミサイル、「PAC3」が展開されるほか、徳之島では、戦闘で複数の負傷者が出たことを想定し、オスプレイなどを使って沖縄県の病院まで搬送する訓練などが行われる予定です。
こうした動きについて、23日午前、奄美駐屯地の前では、訓練に反対する住民グループが「民間空港・港湾施設の軍事利用反対」などと書かれた旗や横断幕を掲げて抗議の声を上げました。
そして駐屯地の担当者に訓練中止を求める要請書を提出しました。
「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の関誠之副議長は、「抗議の声があまり上がらない奄美大島を狙い撃ちにし、日常生活で使われている場所を利用した訓練で非常に悔しい。奄美からも反対の声をどんどん出していきたい」と話していました。


10月23日の琉球新報紙面

10月23日の沖縄タイムス紙面

10月23日の八重山毎日紙面
10月23日 南海日日
きょうから日米共同演習 徳之島ではカナダ軍も参加 キーン・ソード25

米軍のC130輸送機(右)から下ろした米海兵隊の軍用車をトレーラーに乗せる作業員ら=22日、奄美市笠利町
自衛隊と米軍の共同統合演習「キーン・ソード25」は23日から11月1日にかけ、徳之島や奄美大島を中心に喜界島、沖永良部島で行われる。県は22日、徳之島で行われる自由降下(高高度からのパラシュート降下)訓練に、カナダ軍2名程度が参加するとの情報提供が九州防衛局からあったと新たに発表した。県ホームページでは同局から提供のあった陸上自衛隊奄美駐屯地、瀬戸内分屯地、徳之島での日々の訓練情報などを公表している。
奄美市笠利町の奄美空港では演習開始を翌日に控えた22日正午ごろ、米軍のC130輸送機1機が飛来。米軍関係者らが軍用車やコンテナと共に奄美入りした。
徳之島では22日、陸自V22オスプレイの飛来が予定されていたが中止となった。23~29日は水陸機動団(長崎県)や第一空挺団(千葉県)が米軍と共同で沖合や上空から上陸する訓練などが予定されている。自由降下訓練は23~27日の午前9時~午後6時に徳之島町の山漁港や花徳海岸で計画されているが、統合幕僚監部などによると22日時点で海上悪天候の影響が大きく、訓練内容や実施可否は前日または当日の天候で判断する。
徳之島では海岸部や公園のほか山間部でも訓練を行うため、自治体は地元猟友会にも注意を呼び掛けている。
10月22日 奄美新聞
日米共同統合演習 23日から4島で

「キーン・ソード23」で米軍の高機動ロケット砲システム・ハイマースを視察するNATOほか7か国のオブザーバーら
(2022年11月16日、瀬戸内分屯地)
過去最大45000人 一般公開徳之島町の着上陸訓練予定
自衛隊と米軍が実施する共同統合演習「キーン・ソード(KS)25」が23日、奄美群島などで始まる。日本周辺の海空域や自衛隊・米軍の各施設などで行う実働演習で、有事で負傷した隊員らを沖縄経由で、福岡と埼玉の自衛隊病院に運ぶ一連の訓練を初めて行う。11月1日まで。
KSは実働演習と指揮所演習を隔年で実施。実動演習は17回目で、奄美群島では2022年11月以来2回目。前回に続き奄美大島と徳之島のほか、今回初となる喜界島と沖永良部島の計4島で訓練が行われる。
KS25では日米合わせて過去最大規模の約4万5千人が参加し、艦艇約40隻、航空機約370機を動員。自衛隊施設や在日米軍基地のほか、民間の空港・港湾約30か所を利用。北大西洋条約機構(NATO)と豪州やカナダなど13か国の軍オブザーバーの視察も予定されている。
演習は島嶼防衛やミサイル防衛などが想定され、奄美大島と徳之島で対艦戦闘訓練を計画。徳之島では水陸両用作戦や空挺作戦などを実施予定で、米空軍のCV22オスプレイによる離着陸訓練も行う。
患者後送訓練は群島内では自衛隊機を用いて徳之島と沖永良部島であり、喜界島では通信所などの警備訓練が実施される。
訓練の一般公開は25日午前8時から、徳之島町花徳海岸で自衛隊員約300人が参加する着上陸訓練(水陸両用作戦)などを予定。F15戦闘機による連続離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)は奄美空港で27~28日、徳之島空港で30、31の両日、それぞれ行うとしている。
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11月24日の沖縄タイムス紙面

11月22日の琉球新報紙面

11月22日の沖縄タイムス紙面
11月22日 南海日日
与論で初の公道訓練 災害備え、町も連携強化期待 陸自奄美警備隊

与論島で初の行進訓練を行った陸自奄美警備隊の隊員ら=21日、与論町
陸上自衛隊奄美警備隊は21日、与論町の公道で徒歩行進訓練を行った。同隊が与論島で訓練を行うのは初めて。今年4月から徳之島、沖永良部島、与論島が同隊の担当区域に加わったことに関連し、災害や有事に備えた島の地形把握などが目的。同町の山下哲博副町長は「与論町は一島一町の小規模自治体で災害時には外部からの支援が不可欠。訓練を通じ地域の特性を理解することは、災害時の迅速、的確な対応に生かされると思う」と期待を示した。
同隊は24日に行われる「第31回ヨロンマラソン」で救護など支援を行うため来島。町と調整の上、初めて公道訓練を行った。本部中隊の隊員15人が水や食料などの救援物資約20キロを背負い、約7時間かけ約25キロメートルを行進。銃器類は携行しなかった。
訓練の小隊長を務めた中村智貴2等陸尉(46)は「平坦だが道幅が狭く、大型車両の離合は難しい地形だと実感した」、奄美市名瀬出身の伊地知蓮2等陸曹(34)は「島の方が笑顔で声を掛けてくれたり手を振ってくれて支えになった。与論のために頑張っていきたい」と語った。
町は防災無線や集落回覧板などで訓練を周知。自衛隊OBで組織する隊友会与論支部(野口高光支部長)のほか、道中で隊員を励ます住民の姿も見られた。茶花在住の原田誠一郎さん(66)は「大きな水害があったばかり。与論の地形を部隊の人たちが把握していれば、迅速に行動してもらえると思う」と話した。
山下副町長は「島の管轄部隊が国分から奄美警備隊に変わったことで、地理的な近さや迅速な連携が図れる点を町として力強く感じている。将来的には陸自との防災訓練などを通じ、より実効性のある災害対応計画を策定していきたい。町としても防災力向上のため必要な協力を惜しみなく行い、地域住民の安全・安心を確保していく」と語った。
隊員らは26日まで与論町防災センターに滞在する。

11月20日の沖縄タイムス紙面
世界自然遺産の西表島も気を付けないと、、、
世界自然遺産なんか無視!自衛隊・米軍にとっては、軍事行動が優先!
キーン・ソード25で「山地訓練」が行われた徳之島の「世界遺産エリア」で希少種が消失。
11月11日 南日本新聞
日米共同演習、世界自然遺産の山中も訓練地 自然保護団体は疑問視「なぜ、わざわざ…」
立ち入り規制なく環境省も「異存なし」同意

〈資料写真〉ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)を警護する水陸機動団の隊員=10月27日、徳之島町花徳
自衛隊と米軍が10、11月に実施した日米共同統合演習で、世界自然遺産登録地となっている鹿児島県・徳之島の井之川岳も訓練地となっていたことが19日、分かった。環境省によると、山中には希少な動植物が生育しているが、立ち入りは規制されていない。
防衛省統合幕僚監部によると、10月23~25日、井之川岳山中を移動しながら偵察訓練などを行った。実際に登録地内で訓練したかどうかは「担当者が不在で確認できない」としている。計画では同じく登録地の天城岳と犬田布岳も訓練地となっている。
環境省によると、登録地は自然公園法の対象で、動植物の捕獲・採取など許可が必要な事項が定められている。山中に立ち入り、林道などを歩く行為に規制はない。環境省は防衛省と協議し、訓練に「異存はない」と回答したという。
世界自然遺産に登録された「奄美・沖縄」4島で徳之島の遺産地域は最も面積が小さく、人里に近い。自然保護に取り組むNPO法人「徳之島虹の会」の美延睦美事務局長(61)は「保全に一層の努力が求められる地域。なぜわざわざ徳之島の山中で訓練をするのか」と疑問視した。

11月11日の南日本新聞紙面

11月19日の奄美新聞紙面
11月12日の東京新聞「こちら特報部」



11月9日の沖縄タイムス紙面


11月9日の琉球新報紙面
陸自ニュースrいリース「日米合同指揮所演習YS-87」:


11月8日の琉球新報紙面

11月8日の沖縄タイムス紙面
11月6日 南日本新聞
海上自衛隊鹿屋基地、初の米海軍との共同訓練
相互運用性や戦術技量向上が目的 13~15日の3日間

<資料写真>鹿屋航空基地
防衛省海上幕僚監部は6日、海上自衛隊第1航空群(鹿屋市)が13~15日の3日間、鹿屋航空基地を起点に米海軍と共同訓練を実施すると発表した。期間中、米軍三沢基地所属のP8A哨戒機1機が鹿屋基地に飛来する。第1航空群が単独で米軍と共同訓練をするのは初めて。
海上幕僚監部によると、第1航空群のP1哨戒機1機も参加し、鹿屋航空基地と四国沖、東シナ海で、情報交換訓練や対潜水艦訓練を計画する。米海軍との相互運用性や海上自衛隊の戦術技量向上が目的。
P8A哨戒機は期間中に複数回離着陸する。米海軍の約20~30人が鹿屋航空基地外の民間宿泊施設に滞在する予定。
日米共同軍事演習が終わり、自衛隊・米軍今度は防災で「宣撫工作」
11月4日 南海日日
津波想定、防災訓練に千人 ドローン偵察や洋上での物資輸送 瀬戸内町

ドローン偵察などを確認する災害対策本部の関係者ら=3日、瀬戸内町
5日の「津波防災の日」を前に、瀬戸内町総合防災訓練が3日、町内全域であった。住民約700人と消防や警察、自衛隊など約10機関・団体の関係者約300人が参加。情報収集や避難誘導、救出救護等の応急活動のほか、二次離島である与路島への災害対処部隊の搬送やドローンによる被害地域の偵察などの訓練も初めて実施された。
昨年6月に計画されていた同訓練は台風で中止(一部関係者のみ実施)となったため、町全域規模は2年ぶり。想定は、午前9時ごろに奄美大島近海を震源とする地震が発生し、同町で震度6弱を観測。気象庁が「大津波警報」を発令、約6メートルの高さの津波が推定され、町は防災行政無線等で「避難指示」を呼び掛けるというシナリオ。
午前9時5分、同町役場に災害対策本部が設置され、総務対策部から防災無線やエリアメール、SNS(インターネット交流サイト)で「避難指示」を受けた住民らは、経路や所要時間などを確認しながら最寄りの高台へ歩いて避難。与路島には消防艇が入り、職員らが要援護者の避難支援に当たったほか、自主防災組織の強化を目的とした一次救命処置(心肺蘇生法)の講話や消防ポンプ積載車による消火活動などが住民を交えて行われた。
また、道路が寸断された能登半島地震の教訓を生かし、瀬戸内分屯地隊員約20人による分屯地から役場まで徒歩での物資輸送をはじめ、古仁屋港沖で第三セクターの貨物船「天長丸」、海上保安部の巡視船「いそなみ」、自衛隊が連携した洋上での積み荷輸送「瀬取り」の横付け、「奄美アイランドドローン」による空中偵察や物品輸送の訓練などが展開された。
訓練後には関係者による事後研究会が開かれ、成果や課題、所見などを共有。本部長の鎌田愛人町長は「瀬戸内町は防災関係機関が充実しており、どのように生かすかが課題。役場内の体制強化と住民の防災意識向上を図り、町民の安心安全につながる災害に強い町づくりに向け、今後も関係機関等と連携しなが訓練実施に努めたい」と総評した。
11月4日 南日本新聞
英語教えて、踊り教わり…米陸軍が市民と文化交流「日米共同演習への協力に感謝」
日米共同統合演習(キーン・ソード)に参加した米陸軍約20人が3日、陸自奄美駐屯地がある奄美市名瀬で住民と交流した。英会話教室や島唄を通し、互いの文化への理解を深めた。
米軍から「訓練で世話になった地域に恩返しをしたい」と申し出があり、昨年に続き2回目。交流会を前に、大熊町の海岸や漁港を陸自隊員と清掃した。
英会話教室では在日米陸軍のクリス・ネルソンさん(41)が講師になった。小中学生ら約40人が、自己紹介の方法を学び、米兵の名前をカタカナに訳すなどした。陸自隊員らによる島唄では、米兵と住民が一体となって六調を踊った。
米陸軍のクリストファー・ヘンリーさん(22)は「素晴らしい住民に囲まれ快適に過ごせた。また来たい」と話した。同駐屯地司令の長谷川健1佐は「交流を続け、日米の連携強化にもつなげたい」と述べた。
キーン・ソードは10月23日〜11月1日、全国各地であり、過去最大の4万5000人が参加。奄美大島では対艦戦闘訓練などがあった。

11月3日の奄美新聞紙面

11月2日の琉球新報紙面
11月1日 南日本新聞
過去最大4万5000人 日米共同演習終了 南西諸島防衛視野に民間利用の空港でも「タッチ・アンド・ゴー」
鹿屋基地にはオスプレイ緊急着陸、沖縄では同型機の事故も

自衛隊と米軍の隊員を乗せて着陸する米軍の輸送機CV22オスプレイ=25日午前11時ごろ、徳之島町の手々海浜公園
過去最大の4万5000人(自衛隊3万3000人、米軍1万2000人)が参加した日米共同統合演習(キーン・ソード)は1日、全日程を終了した。自衛隊と米軍の有事に対する即応態勢と連携向上を図った。沖縄県では演習に参加していた陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの事故があり、陸自は全17機の飛行を見合わせている。
防衛省統合幕僚監部によると、鹿児島県内では南西諸島を中心に陸海空の大規模な演習があった。徳之島空港(天城町)では10月30、31日、航空自衛隊のF15戦闘機が離着陸訓練を行った。奄美空港(奄美市)でも27、28日に同様の訓練があった。奄美駐屯地(同市)や瀬戸内分屯地(瀬戸内町)には米軍が展開した。
徳之島では戦闘で負傷した隊員を陸自輸送ヘリコプターCH47で搬送する訓練も実施。沖永良部島であった高射部隊の機動展開訓練は、悪天候で定期フェリーが着かず、発射機など一部器材や人員が入れない中で行った。
V22は、エンジンの油圧系統の不具合を知らせる注意灯が点灯したため23日に鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地に緊急着陸。27日には沖縄県与那国島の陸自与那国駐屯地で同型機の左翼が地面と接触する事故があった。
奄美市や徳之島町では市民グループが訓練反対を訴えた。
11月1日 南海日日
徳之島にF15戦闘機 沖永良部島PAC3訓練は中止 キーン・ソード25

大粒の雨の中、徳之島空港を飛び立つF15=31日午後3時16分、徳之島空港
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は31日、天城町の徳之島空港で航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機による連続離着陸(タッチ・アンド・ゴー)訓練などが行われた。同空港では昨年11月13、14の両日にも同訓練を実施。空港には約100人の住民らが訪れ、訓練を見守った。
訓練は空自基地が使用できない事態を想定し、戦闘機を民間空港へ一時的に退避させ機動分散運用を図ることを目的に実施。F15は午後3時15分ごろに飛来。雨天の中、わずか2分ほどの間にごう音を上げながら計4機が立て続けに飛び去った。
母親と空港を訪れた加藤佑之介君(5)、麓大樹君(同)は「雷のようにすごい音だった」「あっという間だった。もっとゆっくり見たかった」などと口々に話した。
午後4時ごろには着陸した民間機と入れ替わりでT4が滑走路に向かうという民間空港での訓練ならではの光景も見られた。
訓練に参加した空自幹部(50代)は「普段われわれが利用していない民間空港の活用が今回の訓練の趣旨。補給、整備、天候の変化への対応も含めて有意義な訓練ができた」と総括し、「災害対応や急患搬送などの事態に備えるためにも今後も徳之島空港で訓練する機会をいただけたらありがたい」と話した。
キーン・ソード25は1日まで。統合幕僚監部によると、沖永良部島で予定していた空自の地対空誘導弾「PAC3」などを用いた高射部隊の展開訓練は、悪天候のため定期フェリーが同島の港に入港できず、車両や器材が未着となり中止された。陸自奄美駐屯地(奄美市名瀬)での対艦戦闘訓練のため27日に同駐屯地に到着した米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」は、31日時点で撤収日時の調整中となっている。

10月31日の琉球新報紙面

10月31日の沖縄タイムス紙面

10月31日の南海日日紙面
民間機の運航の「邪魔」をしても、、、戦争訓練を強行する米軍。


10月30日の八重山毎日紙面


10月30日の琉球新報紙面

10月29日の琉球新報紙面
10月29日 南日本新聞
実戦さながら、日米共同で闇夜の離島奪還訓練に欧州メディアも注目
「抑止力を高めるため」SNSでも発信

ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)から下車する小型トラック=26日午後8時すぎ、徳之島町花徳
日米共同統合演習の一環で陸上自衛隊水陸機動団(長崎県)は26日夜、鹿児島県徳之島町花徳の砂浜で上陸訓練を行った。より実戦に近い環境で準備していることを示し「抑止力を高める」(広報担当者)狙いがある。日米の離島防衛訓練に欧州メディアも注目する。
午後7時45分、闇夜に光る青とオレンジの点が数キロ沖に停泊する海上自衛隊の輸送艦から離れていった。航海灯だけをつけた海自のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)がどんどん岸に近づき、ごう音を響かせ浜に乗り上げた。ボートで隠密潜入する部隊の後に上陸する想定で、船上で使うのは赤と青のヘッドライト程度。上陸した水機団の隊員たちはライトをつけず闇夜へ駆けていった。
訓練場として整備されていない生地(せいち)ではトラブルも起きる。LCACに搭載した小型トラックが砂浜にはまり身動きが取れなくなった。報道陣に同行した隊員は「いい訓練になる」。別のトラックがけん引して脱出した。
翌朝は米海軍のLCACに隊員約20人と車両を積み込む訓練が同じ場所であり、自衛隊と米軍の隊員が話し込む姿も見られた。
離島防衛の「切り札」と言われる水機団は2018年に発足。島を占拠された際に奪還する部隊で約3400人が所属する。LCACや水陸両用車を使って訓練できる生地は限られており徳之島は貴重だという。同団広報は「攻める気を起こさせないように生地で訓練している様子を示すことが重要」と交流サイト(SNS)で発信する。
ドイツとオランダのメディアも訓練を取材した。フリージャーナリストのミヒャエル・ミューラーさん(59)は今回の映像をドイツの公共放送で流すという。台湾の半導体産業を念頭に「この海域で有事が起きれば確実に欧州の経済や生活に影響する。世界の誰にとっても重要な問題だ」と話した。
迫力! 米オスプレイがてて浜海浜公園に着陸
徳之島で実施中の日米共同統合演習「キーン・ソード」の山地軌道訓練の一環で10月25日午前11時ごろ、米軍横田基地所属の輸送機CV22オスプレイが手々浜海浜公園に着陸した。
全港湾沖縄、海自の軍事訓練での「民間港使用」に抗議。

10月29日の八重山毎日紙面

10月29日の琉球新報紙面

10月29日の沖縄タイムス紙面
恐れていた「オスプレイ」の事故が島内の訓練で起きてしまった!


10月29日の八重山毎日紙面

10月29日の琉球新報紙面


10月29日の沖縄タイムス紙面
沖縄タイムス公式動画チャンネル
陸自オスプレイ、地面と接触し損傷 与那国駐屯地で飛行中止 日米共同演習中
https://youtu.be/GGXF-KCHPK4?si=W_0f72jj3cvftogY
離陸直後にバランスを崩し、左右に振れながら着陸しようとする陸上自衛隊のV22オスプレイ=27日午前11時40分ごろ、沖縄県与那国町の陸自与那国駐屯地(基地いらないチーム石垣提供)

10月28日の沖縄タイムス紙面

u>10月28日の琉球新報紙面
10月28日 南日本新聞
奄美空港で空自F15戦闘機が離着陸訓練
日米共同統合演習の一環、民間空港への一時的退避を想定 きょう28日も計画

着陸後すぐ離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を訓練する航空自衛隊F15戦闘機=27日午後3時すぎ、奄美市笠利の奄美空港
日米共同統合演習の一環で、航空自衛隊のF15戦闘機が27日、奄美空港(鹿児島県奄美市)で離着陸訓練を行った。4機が午後3時すぎに飛来し、それぞれ滑走路に接地後、出力を上げてすぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」をした。
航空自衛隊の基地が使用できない事態を想定し、民間空港への一時的な退避を想定した訓練。奄美空港では28日にも同様の訓練が計画されている。
空港の屋上デッキでは、訓練に反対する市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の約10人が横断幕などを掲げ抗議。城村典文事務局長(72)は「島の玄関口での軍事訓練に危機感がある。反対を訴え続ける」と話した。
10月28日 南海日日
奄美空港でF15離着陸訓練
徳之島、LCAC上陸作戦を公開 キーン・ソード25

後輪だけ接地させ、すぐに飛び立つF15戦闘機=27日午後3時15分ごろ、奄美市笠利町の奄美空港
自衛隊と米軍による統合共同演習「キーン・ソード25」は27日、奄美市笠利町の奄美空港で、航空自衛隊戦闘機による離着陸訓練が始まった。徳之島町花徳海岸では26、27の両日、日米のエアクッション型揚陸艇LCAC(エルキャック)による着上陸作戦があり、訓練の一部が報道公開された。
午後3時すぎ、那覇基地からF15戦闘機4機が飛来し、滑走路に着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を実施した。
戦闘機による連続離着陸訓練は、航空自衛隊の基地が使用できない事態を想定し、戦闘機を民間空港へ一時的に退避させて機動分散運用を図ることを目的としている。奄美空港での実施は2023年11月の自衛隊統合演習に続き2回目。
空港送迎デッキには訓練を一目見ようと多くの住民らが集まった。瀬戸内町の小学生(7)は「音が大きかった。でも、かっこよくて乗ってみたいと思った」と笑顔を見せた。
一方、共同演習に反対する市民団体の姿も。「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の城村典文事務局長(72)は「〝島の入り口〟で軍事訓練が日常化することに危惧の念を抱く。進む要塞化に悔しさでいっぱい」と訴えた。
九州防衛局によると、奄美空港には同日、C130輸送機1機が奄美空港へ飛来し米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」も到着。陸自奄美駐屯地へ運ばれた。

米海軍LCACへ搬入する車両を誘導する米軍兵、海自隊員らと、周囲の安全を確保する陸自隊員(手前)=27日午前7時ごろ、徳之島町の花徳海岸
徳之島での報道公開は26日夜と27日朝に実施。26日午後8時ごろ、暗闇に覆われた徳之島町花徳海岸に、航海灯のみをともした海自LCACがごう音を響かせ上陸。陸自の中距離多目的誘導弾発射車両や隊員を降ろした。
27日午前6時半ごろには沖合約5キロメートルを航行する海上自衛隊の輸送艦「くにさき」を発艦した海自LCACが上陸。続いて米海軍LCACが到着し、陸自水陸機動団の隊員や車両を米軍艇へ乗せ「くにさき」へ運ぶなど、日米相互運用能力向上を図る訓練が行われた。
28日は奄美空港で戦闘機連続離着陸訓練、徳之島町総合運動公園で衛生訓練などが計画されている。徳之島での主な訓練は29日まで行われ、隊員らは順次、定期船などで撤収予定。
奄美新聞 10月27日
奄美空港で「タッチ・アンド・ゴー」

奄美空港の滑走路に接地する航空自衛隊のF15戦闘機(27日午後3時15分頃、奄美市笠利町)
F15戦闘機4機が飛来
奄美市笠利町の奄美空港で27日、F15戦闘機の離着陸訓練が始まった。日米共同統合演習(キーン・ソード25)の一環。航空自衛隊那覇基地(沖縄)所属の戦闘機4機が飛来し、機体が滑走路に接地した後、停止することなくそのまま離陸する離着陸訓練の「タッチ・アンド・ゴー」を実施した。同空港での訓練は昨年に続き、2回目。
午後3時13分頃、4機編隊のF15戦闘機が同空港に飛来し、空港上空を海側に1周。その後、1機ずつタッチ・アンド・ゴーを行った。空港の展望デッキには訓練を見ようとカメラを持った人や親子連れなど約40人の市民が集まり、訓練の様子を見守った。次々とタッチ・アンド・ゴーをする戦闘機の姿に「すごーい」、「かっこいい」の声も聞かれた。
名瀬市街地から訓練を見に来た43歳男性と50歳女性の夫婦は「実際の戦闘機を見るのは初めて。映画やテレビで見たものとは違って、速度が速く、機体も意外と大きかった。4機が飛び立っていくのもあっという間。近くで見ているような感覚だった」と話した。
一方、南西諸島の防衛力強化に反対する市民団体の姿もあり、奄美の自然を守る郡民会議は約10人のメンバーが集まり、のぼりと横断幕で抗議。城村典文事務局長は「世界自然遺産の島で、このような訓練はふさわしくない。奄美での訓練が常態化しつつあり、戦争を誘発するような訓練は許せない」などと語った。
日米共同統合演習のタッチ・アンド・ゴー訓練は28日も同空港で、30~31日は徳之島空港でそれぞれ実施予定。

10月27日の琉球新報紙面

10月27日の八重山毎日紙面
陸自オスプレイ石垣に飛来。
戦時さながらに、「負傷兵」那覇へ搬送。


10月26日の八重山毎日紙面

10月26日の琉球新報紙面

10月26日の沖縄タイムス紙面

10月26日の八重山日報紙面
10月26日 南海日日
徳之島に米空軍オスプレイ 米海軍と自衛隊で山地訓練 キーン・ソード25

手々浜海浜公園で隊員を降ろし、離陸するCⅤ22オスプレイと移動する隊員ら。奥からは2機目のCⅤ22が接近=25日午前11時ごろ、徳之島町
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は25日、徳之島町手々浜海浜公園に米軍横田基地所属のCⅤ22オスプレイが飛来し、日米共同の山地機動訓練が行われた。同町神之嶺地区のヘリポートにも陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団と米軍、カナダ軍合同のパラシュート降下訓練のため陸自の輸送ヘリが着陸。降下訓練は26日午前9時ごろ、気象条件が整えば徳之島町花徳海岸で実施する。
手々浜海浜公園には午前11時ごろ、沖縄県の米軍嘉手納基地からCⅤ22オスプレイ2機が飛来した。米海軍、自衛隊員約15人が上陸し、車両で山間部へ移動。山地機動展開訓練を行った。CⅤ22は午後3時半ごろ2機が再来し、隊員らを乗せ嘉手納基地へ戻った。
徳之島町神之嶺地区の同町救急用ヘリコプター場外離着陸場には、午後1時半すぎに陸上自衛隊のCH47輸送ヘリ1機が着陸。高高度からの自由降下訓練に向け、同機搭乗員や降下隊員、指揮官らが日米加合同で最終調整を行った。25日は気象条件が整わず、降下訓練は中止に。26日にも降下訓練を計画している。
陸自水陸機動団の着上陸訓練は悪天候のため、24日に続き25日も中止された。
徳之島町花徳海岸では25日、自衛隊車両や偵察用ゴムボート、第1空挺団(千葉県)の装備品などの一般展示があり、家族連れなど約50人が訪れ、記念撮影などを楽しんだ。
オスプレイは国内に米空軍のCⅤ22、米海兵隊のMⅤ22、陸自のⅤ22が配備されている。基本構造は同じだが任務や運用形態が異なり、CⅤ22は対テロ特殊作戦など、厳しい任務を求められる部隊に所属する。昨年11月、屋久島沖で発生したCⅤ22墜落事故を受け、米軍と陸自はすべてのオスプレイの運用を停止。MⅤ22や陸自Ⅴ22は3月から、CⅤ22は7月から飛行を再開している。
10月26日 南日本新聞
米軍CV22オスプレイ2機が徳之島で離着陸
日米共同統合演習「キーン・ソード」、隊員15人が山地軌道訓練

自衛隊と米軍の隊員を乗せて着陸する米軍の輸送機CV22オスプレイ=25日午前11時ごろ、徳之島町の手々海浜公園
海上自衛隊と米軍の隊員を乗せた米軍横田基地(東京)所属の輸送機CV22オスプレイ2機が25日午前11時ごろ、鹿児島県徳之島町の手々海浜公園に着陸した。日米共同統合演習「キーン・ソード」の山地機動訓練の一環。隊員らは訓練後、同日夕にCV22で飛び立った。
2機から降りた隊員計約15人は、自衛隊のトラックで山地まで移動。小銃などを持って舗装された林道を山頂付近まで歩き、再び公園まで戻った。CV22は沖縄県の嘉手納基地と公園を往復した。
横田基地所属のCV22は昨年11月、屋久島沖で墜落し全搭乗員8人が死亡。米軍は全世界で飛行を一時停止した。米軍は8月に事故報告書を発表し、ローターの変速機破損と操縦士の判断ミスが原因と結論付けた。変速機が破損した理由は特定できていない。
市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」は同日、徳之島町役場前でのぼりと横断幕を持ち訓練反対を訴えた。


10月24日の琉球新報紙面

10月24日の沖縄タイムス紙面


10月24日の琉球新報紙面



10月24日の沖縄タイムス紙面

10月24日の八重山毎日紙面
10月24日 南海日日
日米共同演習始まる 悪天候で訓練変更の可能性も キーン・ソード25

手々浜海浜公園に着陸した陸上自衛隊のⅤ22オスプレイ=23日午前10時ごろ、徳之島町
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」が23日、奄美群島を含む国内の海空域などで始まった。徳之島では陸上自衛隊のⅤ22オスプレイ1機が離着陸訓練を実施。海岸部など島内各所では、日米共同の対着上陸作戦としてレーダーを使用した情報収集訓練が行われたほか、24日以降に予定している上空からの降下訓練に向けた安全確認、準備が進められた。一方、統合幕僚監部によるとフィリピンの東にある台風20号の影響に伴い、24日以降の訓練は天候次第で変更となる可能性がある。
徳之島では23日午前10時ごろ、徳之島町手々浜海浜公園に陸上自衛隊のオスプレイ1機が着陸した。24日にも空中機動訓練として同公園への離着陸が計画されている。
同島では24日以降、水陸機動団(長崎県)と米軍によるエアクッション艇、水陸両用車(AAⅤ7)での着上陸訓練や、海面付近に降下したヘリから隊員が海に飛び込むヘリキャスト訓練などが予定されているが、天候不良が予想され、訓練計画に影響が生じる見込み。23日時点で第一空挺団(千葉県)と米軍海兵隊、カナダ軍によるヘリからの共同降下訓練は24~26日に徳之島町の海岸で予定されているが、上空の風が強まる予報があり、実施可否は当日の天候で判断する。
沖永良部島では23日、航空自衛隊による空自器材の一般展示が予定されていたが定期船の抜港に伴い器材が届かず、中止となった。
10月23日 MBC南日本放送
日米共同統合演習「キーンソード」23日から始まる 奄美市では反対集会も
自衛隊とアメリカ軍の共同統合演習「キーン・ソード」が23日から奄美大島で始まりました。
日米共同統合演習「キーン・ソード」は、台湾有事への懸念などを念頭に行うもので今回は23日から4万5000人が参加して、全国各地の自衛隊施設や米軍施設などで行われます。
県内では、奄美大島、喜界島徳之島、沖永良部島で、海上からの上陸訓練やヘリからのパラシュート降下訓練が予定されています。
奄美駐屯地前では23日朝、市民団体が集会を行い、防衛大臣と奄美駐屯地司令宛ての演習の中止を求める請願書を提出しました。
(奄美の自然と平和を守る郡民会議 関誠之副議長)「有事で使うということは攻撃目標になり、安心・安全というものが保たれるのか」
演習は来月1日まで行われる計画です。
10月23日 南日本新聞
離島防衛を想定、奄美大島や徳之島で対艦戦闘訓練
日米実動演習「キーン・ソード」始まる 反対派・市民団体は中止要請
自衛隊と米軍による日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード」が23日、日本各地で始まった。武力攻撃事態を想定し、水陸両用作戦やミサイル防衛訓練で即応態勢向上や連携強化を図る。11月1日まで。鹿児島県内では奄美大島や徳之島、沖永良部島、本土で離島防衛などの訓練をする。
23日は奄美大島と徳之島で対艦戦闘訓練を開始した。奄美駐屯地(奄美市)には陸上自衛隊のレーダーシステムや米陸軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が展開した。隊員は小銃を携帯するが弾薬は使わない。
川内通信支所(薩摩川内市)と下甑島分屯基地(同)、鹿屋航空基地(鹿屋市)、串良送信所(同)、根占受信所(南大隅町)では警備訓練が始まった。
自衛隊約3万3000人、米軍約1万2000人が参加する。航空自衛隊のF15戦闘機が27、28日に奄美空港、30、31日に徳之島空港へ離着陸する訓練も計画される。
訓練に反対する市民団体「奄美の自然と平和を守る郡民会議」は23日、奄美駐屯地と瀬戸内分屯地(瀬戸内町)に中止を求め要請書を提出した。同会議の関誠之副議長は「自衛隊車両が頻繁に走り、心が落ち着かない住民もいる。穏やかな島を取り戻したい」と話した。
10月23日 KTS鹿児島テレビ
陸上自衛隊のオスプレイが鹿屋航空基地に緊急着陸 日米共同統合演習に参加 機体トラブルか?
日米共同統合演習に参加している陸上自衛隊のオスプレイが、23日午前、何らかのトラブルにより海上自衛隊の鹿屋航空基地に着陸しました。
KTS鹿屋支局・春山たかよ記者
「駐機場の中央に停まっているのが陸上自衛隊のオスプレイです。緊急着陸したものとみられています」
こちらは、23日午前11時半ごろの映像です。
オスプレイがヘリコプターモードで画面の左側から進入してきました。
鹿屋市によりますと、23日午前、九州防衛局から「オスプレイが予防着陸した」と連絡があったということです。
着陸したのは、23日から始まった日米共同統合演習に参加している陸上自衛隊木更津駐屯地所属のオスプレイ1機で、木更津駐屯地は「事実関係を調査中」としています。
オスプレイは午後5時前にいったん滑走路へ向かいましたが、飛び立つことはなく再び駐機場に戻りました。
オスプレイを巡っては、2023年11月に屋久島沖でアメリカ軍の機体が墜落し、県民に不安の声があることから、県は演習開始前に、徹底した安全対策と丁寧な情報提供を国に申し入れています。
10月23日 NHK沖縄 NEWS WEB
日米共同統合演習 石垣島では住民たちが抗議活動
自衛隊とアメリカ軍は、23日から大規模な実動演習を行っていて、海兵隊の高機動ロケット砲システム=ハイマースを使った訓練も計画されている石垣島では、住民たちが抗議活動を行い、「島を戦場にする想定の訓練・演習に断固反対する」と訴えました。
自衛隊とアメリカ軍は、23日から来月1日まで、全国各地で日米共同統合演習「キーン・ソード」を行います。
石垣島には、これに先立って今月13日に海兵隊の高機動ロケット砲システム=ハイマースが初めて運び込まれ、艦船との戦闘を想定した訓練が行われる計画です。
23日、陸上自衛隊の石垣駐屯地には、レーダーなどを積んだ車両が並び、地対艦ミサイルの発射機が上に向けられる様子が確認できました。
一方、駐屯地の外には市民ら20人ほどが集まり、自衛隊の担当者に演習に反対する申し入れ書を手渡しました。
申し入れ書では「演習は島の住民の存在を無視し、いのちと暮らしを脅かすだけでなく、近隣諸国を威嚇し地域の緊張を高めるものだ」などと指摘し、「島を戦場にする想定の度重なる日米共同訓練・演習とその常態化に断固反対を表明する。住民無視の強行に断固抗議し、直ちに中止を求める」と訴えています。
集まった人たちは「キーンソード今すぐやめろ」とか、「石垣島に軍事基地はいらない」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げて、抗議の意思を示していました。
10月23日 NHK鹿児島 NEWS WEB
日米実働演習始まる 奄美市では住民グループが抗議活動
自衛隊とアメリカ軍は、23日から日本各地で大規模な実働演習を始め、県内でも、新たに「特定利用空港・港湾」に指定された施設などでも離島防衛を想定した訓練を行う予定です。
これに対し、奄美市では住民グループが訓練の中止を求める抗議活動を行いました。
自衛隊とアメリカ軍による実働の共同演習「キーン・ソード」は、日米の部隊あわせておよそ4万5000人が参加し、23日から来月1日まで日本各地で行われます。
県内では離島を中心に訓練が行われ、有事に備えて自衛隊が円滑に使えるようにするため、ことし新たに「特定利用空港・港湾」に指定された、名瀬港や徳之島空港なども利用されることになっています。
また、沖永良部島では初めて地上配備型の迎撃ミサイル、「PAC3」が展開されるほか、徳之島では、戦闘で複数の負傷者が出たことを想定し、オスプレイなどを使って沖縄県の病院まで搬送する訓練などが行われる予定です。
こうした動きについて、23日午前、奄美駐屯地の前では、訓練に反対する住民グループが「民間空港・港湾施設の軍事利用反対」などと書かれた旗や横断幕を掲げて抗議の声を上げました。
そして駐屯地の担当者に訓練中止を求める要請書を提出しました。
「奄美の自然と平和を守る郡民会議」の関誠之副議長は、「抗議の声があまり上がらない奄美大島を狙い撃ちにし、日常生活で使われている場所を利用した訓練で非常に悔しい。奄美からも反対の声をどんどん出していきたい」と話していました。


10月23日の琉球新報紙面

10月23日の沖縄タイムス紙面

10月23日の八重山毎日紙面
10月23日 南海日日
きょうから日米共同演習 徳之島ではカナダ軍も参加 キーン・ソード25

米軍のC130輸送機(右)から下ろした米海兵隊の軍用車をトレーラーに乗せる作業員ら=22日、奄美市笠利町
自衛隊と米軍の共同統合演習「キーン・ソード25」は23日から11月1日にかけ、徳之島や奄美大島を中心に喜界島、沖永良部島で行われる。県は22日、徳之島で行われる自由降下(高高度からのパラシュート降下)訓練に、カナダ軍2名程度が参加するとの情報提供が九州防衛局からあったと新たに発表した。県ホームページでは同局から提供のあった陸上自衛隊奄美駐屯地、瀬戸内分屯地、徳之島での日々の訓練情報などを公表している。
奄美市笠利町の奄美空港では演習開始を翌日に控えた22日正午ごろ、米軍のC130輸送機1機が飛来。米軍関係者らが軍用車やコンテナと共に奄美入りした。
徳之島では22日、陸自V22オスプレイの飛来が予定されていたが中止となった。23~29日は水陸機動団(長崎県)や第一空挺団(千葉県)が米軍と共同で沖合や上空から上陸する訓練などが予定されている。自由降下訓練は23~27日の午前9時~午後6時に徳之島町の山漁港や花徳海岸で計画されているが、統合幕僚監部などによると22日時点で海上悪天候の影響が大きく、訓練内容や実施可否は前日または当日の天候で判断する。
徳之島では海岸部や公園のほか山間部でも訓練を行うため、自治体は地元猟友会にも注意を呼び掛けている。
10月22日 奄美新聞
日米共同統合演習 23日から4島で

「キーン・ソード23」で米軍の高機動ロケット砲システム・ハイマースを視察するNATOほか7か国のオブザーバーら
(2022年11月16日、瀬戸内分屯地)
過去最大45000人 一般公開徳之島町の着上陸訓練予定
自衛隊と米軍が実施する共同統合演習「キーン・ソード(KS)25」が23日、奄美群島などで始まる。日本周辺の海空域や自衛隊・米軍の各施設などで行う実働演習で、有事で負傷した隊員らを沖縄経由で、福岡と埼玉の自衛隊病院に運ぶ一連の訓練を初めて行う。11月1日まで。
KSは実働演習と指揮所演習を隔年で実施。実動演習は17回目で、奄美群島では2022年11月以来2回目。前回に続き奄美大島と徳之島のほか、今回初となる喜界島と沖永良部島の計4島で訓練が行われる。
KS25では日米合わせて過去最大規模の約4万5千人が参加し、艦艇約40隻、航空機約370機を動員。自衛隊施設や在日米軍基地のほか、民間の空港・港湾約30か所を利用。北大西洋条約機構(NATO)と豪州やカナダなど13か国の軍オブザーバーの視察も予定されている。
演習は島嶼防衛やミサイル防衛などが想定され、奄美大島と徳之島で対艦戦闘訓練を計画。徳之島では水陸両用作戦や空挺作戦などを実施予定で、米空軍のCV22オスプレイによる離着陸訓練も行う。
患者後送訓練は群島内では自衛隊機を用いて徳之島と沖永良部島であり、喜界島では通信所などの警備訓練が実施される。
訓練の一般公開は25日午前8時から、徳之島町花徳海岸で自衛隊員約300人が参加する着上陸訓練(水陸両用作戦)などを予定。F15戦闘機による連続離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)は奄美空港で27~28日、徳之島空港で30、31の両日、それぞれ行うとしている。