『「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない 』を読んで
以下は、
「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない
を読んでのコメントです。
私はSIerに所属しています。
他の多くの人と同様、現状に非常に危機感をもっています。
「納期どおりに高品質のシステムを納品する」は、
お客様にしてみれば、「当たり前」のことです。
それが出来ない方がどうかしてますよね。
お客様のお怒りはごもっともと思います。
「コミュニケーション能力」については、私も似た考えです。
個人的には、できない言い訳ばかりしているから、
「コミュニケーション能力」が問題とされるのかなと思います。
が、問題の根本は、技術力がないからですね。
「ソフトウエア開発」は「映画製作」(特にアニメーション映画)
に良く似ていると思います。
スタジオジブリの『「もののけ姫」はこうして生まれた。」という
ドキュメンタリー・ビデオをご存知でしょうか?
スタジオジブリの仕事振りが描かれているのですが、
私達の仕事の参考になるところがあります。
1) 監督
一般的には、プロジェクト・マネージャー(PM)ですが。
どうも、この業界では、
「進行管理」がPMの仕事と考える傾向があるような気がします。
PMの仕事は、「プロジェクトを完遂させること」であり、
そのために、ありとあらゆることが仕事となるはずです。
「進行管理」はそのための一手段でしかないですね。
ちなみに、映画では、「進行管理」係の人が別にいるようです。
オーケストラの指揮者は、
オーケストラで使用する楽器すべてに精通しているとか。
もちちん、楽曲についても、すべてのパートに精通していなくては駄目ですよね。
2) 原作・脚本
「要件定義」や「基本設計」にあたるかと。
「何を作るか」のグランドデザインですね。
3) 原画チーム
アニメーションの「核」となる部分の絵を書く人達です。
ソフトウエアの場合、特に優れたプログラマが、
プログラムのモジュール構成・クラス構成を考え、
各モジュール・インターフェイスを作る部分でしょうか。
ソフトウエアの要になる部分のプログラミングをしたり、
「お手本」を作ったりすることですかね。
4) 動画チーム
アニメーションの原画をもとに、
原画間の動きの部分の絵を描く人達です。
ソフトウエアの場合は、「原画チーム」の作った「枠」を、
埋める形でプログラミングする人達ですね。
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「もののけ姫」はこうして生まれた。
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