9mm Parabellum Bullet 〜15th Anniversary 「東西フリーライブ」 @日比谷野外音楽堂 4/14
- 2019/04/14
- 21:47
今年で結成15周年を迎えた、9mm Parabellum Bullet。基本的に10周年よりもバンド名に合わせて9周年に力を入れてきたりというアニバーサリーイヤーを過ごしてきたバンドだが、さすがに19周年まではまだまだ遠いからか、素直に15周年の今年にアニバーサリーイヤーを設定し、リリースも含めてアニバーサリーならではのイベントが目白押し。
そのアニバーサリーイヤーならではのイベントとなるのが、今回の日比谷と大阪の野音でのフリーライブ。日比谷では応募が殺到したことによって、急遽2部制に。自分が参加したのは17時からの1部の会。
日比谷野音は椅子があるため、普段は席指定なのだが、今回はフリーライブということもあってか、整理番号順に好きな場所に座るというスタイル。それゆえ開演時間のかなり前から客席は埋まっており、席の後方の立ち見エリアにすら人が溢れかえっているという状態。ちなみに今年から日比谷野音は椅子が今までの石でできたものから木製のものに変わっている。
2部制で押すことができない時間設定ゆえか、17時ちょうどになるとおなじみの「Digital Hardcore」のSEが流れてメンバーがステージに登場。HEREの武田も含めた5人編成で、和彦はかなり髪型がサッパリしておとなしい感じになっており、バックドロップも「2004-2019」という15周年バージョンになっている。
白いシャツを着た卓郎が大きく手を広げると、いきなり滝と武田に卓郎も含めた3つのギターが火を噴く「Living Dying Message」というスタートダッシュっぷり。滝も和彦ものっけからガンガンステージ前に出て行くのだが、そのステージ前面の床には白字で「9mm Parabellum Bullet」というバンド名が刻まれている。
2部制の時間設定的にも一回のライブはやっても1時間くらい、となると近年リリースした曲+ライブでの定番曲的なセトリになるだろうと安易な予想をしていたのだが、その予想は良い意味であっさりと裏切られる。滝のギターがうねりまくる「Survive」が2曲目に演奏されたからである。まさかフリーライブという名目のライブにこの曲が入ってくるなんて全く予想だにしなかったし、この曲をここでやるということは今年のライブではさらに予想だにしないような曲たちが聴けるんじゃないかという予感が満ちてくる。滝も和彦も楽器をぶん回しまくることで、聴覚的だけでなく視覚的にも本当に9mmというバンドのライブはカッコいいな、と思わせてくれる。
和彦がシャウトしまくる、自身作曲の「Cold Edge」までは卓郎のボーカルは割とおとなしめだったのだが、この流れで演奏されても全く浮くことのない去年のツアーで来場者に配布された「カルマの花環」は9mmサウンドど真ん中のストレートな曲として鳴らされると卓郎の声も一気に解放されていき、
「いい天気だね。(雨予報に反して1部の時間は雨は降らず、むしろ雲の上にある太陽に照らされて明るさすらあった)
でもみんなであの向こうにあるものをぶっ飛ばさないか?」
と卓郎が問いかけると、今一度9mmらしさとは?というものと向き合った「BABEL」収録の「Everyone is fighting on this stage of Lonely」での
「戦え このステージで」
というフレーズがこの日比谷野音のステージで天気の悪さと戦うバンドの姿を示しているかのようだった。この曲は滝が不在だった「BABEL」のツアー時はかみじょうがドラムを叩きながらコーラスをしていたのだが、今は滝と武田のギターチームがコーラスを担っているし、爆裂ロックナンバー「We are Innocent」を経ての「黒い森の旅人」のイントロも「BABEL」ツアーの時は和彦がベースで演奏していた。それを滝がギターで演奏する姿はかつてバンドが最初にこの日比谷野音でライブをやった時に「Supernova」のイントロを滝がピアノで弾いた時のことを思い出させるし、何よりもかみじょうと和彦が自分たちなりのやり方で滝の不在をカバーしていたのが、こうして滝が復帰したことで完全体と言える姿が見れるようになっていて、それを見ることで9mmはやっぱり最強だと感じることができるようになっている。その姿に感動してしまって、全然そんな曲でもないのに涙が出そうになってしまった。あの時期はなかなか厳しいものだったからこそ、今がより一層輝いて見える。
「この東西の野音のライブはDVDになります。最初に言っておけばよかったね(笑)そうすればみんなカッコいい後ろ姿を見せることができたのに(笑)
「ACT VII」っていうタイトルになるんだけど、それには今回だけでなく今までの野音のライブが入ります。俺たちはなんやかんやで毎年野音でライブをやれてるんだけど、来年もやりたくなるね。15年を迎えたバンドにこうしてこの会場に溢れるくらいの人が見に来てくれて、俺たちは本当に幸せものです」
とこの日を含めた野音のライブが映像化することが発表されたが、この日比谷野音は滝が離脱するキッカケになってしまった、因縁の場所でもある。だから見ていてその時のことを思い出してしまうこともあるし、それと同時に鮮やかな去年のリベンジライブも思い出すことができる。あの日の悔しさはきっと忘れることはないだろうけれど、毎年この野音でライブを忘れるやって、最高だって思えるような景色を見ることができたら、この会場での9mmの思い出は良いものばかりで塗り替えていくことができる。野音は時期限定で週末しかライブで使うことができないし、完全に平等な抽選で決まるだけに毎年確実にライブができる保証はないけれど、これからも9mmが続く限りはこうしてここでライブを見たい。9mmはやっぱり最強のライブバンドだ、って確認するために。
そしてリリースされたばかりの最新シングル「名もなきヒーロー」を披露。激しいサウンドはまさに9mmらしさそのものであるが、メンバーも「応援ソング」と言っているように、聴いてくれている人の背中を押す内容の曲である。とはいえこうしてずっとライブを見てきた人たちはみんなどんな曲からでも9mmが演奏している姿に背中を押されてきたわけであって、そういう意味では9mmは(というかあらゆるバンドは)ずっと聴き手の背中を意識せずとも押してきた。なのだが、この曲の
「守りたいものにいつも 守られているんだね」
というフレーズはまさに我々が9mmに対して抱いている感情そのものだ。9mmにずっと続いて欲しいと思ってこうしてライブに足を運んでいても、ライブを観ると我々は9mmという存在に守られている。そう思うのは9mmがもしかしたら続かないかもしれないと思ったり、もうフェスで優先して見なくてもいいかもしれないと思ってしまったことがあったからだが、このフレーズがこの曲を最も9mmなりの応援歌たらしめているし、それは昨年のこの野音で配布された「キャリーオン」から地続きのものであるかのように感じる。
そしてライブならではのイントロアレンジが施された「Discommunication」でこれがフリーライブとは思えないくらいの熱狂を描き出すと、「Termination」では間奏で卓郎が「ギター!」と叫ぶと滝がステージ前に出てきてギターを弾きまくる。和彦もベースを片手で弾きながら滝の方を指差す。9mmがこの4人であることをメンバー本人たちも心から誇りに思っている。それがよくわかる場面だった。
ラストは爆裂感が極まった「新しい光」。卓郎も含めたギター3人と和彦が一気にステージ前に出てきて頭を振りながら演奏する。これぞ9mmのライブ。何度も見てきたけれど、何度見てもとんでもなくカッコいい。それは9mmがずっと今を更新してきたバンドであることの証明。だから飽きないし、まだまだもっとライブが見たいって思える。
演奏終了後に最後までステージにいたのが珍しく和彦とかみじょうの普段ステージでは喋ることがない2人だったのが、この2人がいかにして9mmを続けるために力を費やしてきたのか、そしてこうして見にきてくれているファンの存在を大切に思っているのかをよく表していた。
しかし卓郎が最後までステージにいなかったからこそ(時間もまだ全然1時間も経っていなかった)、フリーライブとはいえまだあるんじゃないか?という空気が流れてみんなが待っていると、やはりメンバーが再びステージに。
「9月にアルバムが出て、10月からツアーが始まるから。またそこで会いましょう」
と告げ、武田は登場しない4人だけで演奏されたのはインディーズ時代の1stアルバムに収録されていた、9mmの始まりとも言える「(teenage)disaster」。滝がこの曲なら1人で弾けるから4人だけで、という物理的な理由もあったのかもしれないが、結成から15年経って、かつて大学の軽音サークルで鳴らしていたこの曲を15年目のこの4人はまたバンドを始めた時のような新鮮な気持ちで演奏しているのかもしれない、と思った。そう思えるくらいにたくさんの良かったことも、試練もあったから。演奏が終わるとやはり卓郎は最後まで深々と頭を下げてからステージを去った。かつてアルカラの稲村も言っていたが、その仕草が9mmのライブだということを示していた。
日比谷野音はだいたいキャパ3000人。1日に2回やって6000人。毎回ツアーに参加してるからこそ、正直言って今の9mmはワンマンで6000人も動員できるような状況ではない。Zeppクラスですら平日だと売り切れることはないくらいだ。
だからきっとこの日は「無料だから当たったら久しぶりに見てみるか」っていう感じの人もたくさんいただろうし(実際、始まる前に周りでそういう話をしている人たちもいた)、それは決して悪いことではない。
でもそういう人がこの日に久しぶりに9mmのワンマンを見て、「やっぱり9mmのライブって最高にカッコいいな。また見たいな」って思ってくれることがこうしてフリーライブをやった何よりの理由だし、実際に今の9mmはそう思わせるような、むしろそれ以上のことを思わせるようなライブができているバンドだ。だからこそかつて立っていた、ここよりもっと大きな場所でいつかまたこのバンドのライブが見れるような未来がやってくる気がしている。ちっちゃいライブハウスもいいけれど、我々は9mmのメンバーが広いステージで暴れ回ることがどれだけカッコいいことなのかを知っている。9mmの曲がそうした広いステージに見合うようなスケールを持っている曲ばかりだということも。
今年はきっと去年までよりもはるかにライブを見る機会が多くなるはず。15周年にして、2019年という「9」がつく年。その年の主役になるのが9mm以外の誰だというんだろうか。
とりあえずはまた月末、15周年を祝うステージを用意してくれたフェスで、生きのびて会いましょう。
1.Living Dying Message
2.Survive
3.Cold Edge
4.カルマの花環
5.Everyone is fighting on this stage of Lonely
6.We are Innocent
7.黒い森の旅人
8.名もなきヒーロー
9.Discommunication
10.Termination
11.新しい光
encore
12.(teenage)disaster
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そのアニバーサリーイヤーならではのイベントとなるのが、今回の日比谷と大阪の野音でのフリーライブ。日比谷では応募が殺到したことによって、急遽2部制に。自分が参加したのは17時からの1部の会。
日比谷野音は椅子があるため、普段は席指定なのだが、今回はフリーライブということもあってか、整理番号順に好きな場所に座るというスタイル。それゆえ開演時間のかなり前から客席は埋まっており、席の後方の立ち見エリアにすら人が溢れかえっているという状態。ちなみに今年から日比谷野音は椅子が今までの石でできたものから木製のものに変わっている。
2部制で押すことができない時間設定ゆえか、17時ちょうどになるとおなじみの「Digital Hardcore」のSEが流れてメンバーがステージに登場。HEREの武田も含めた5人編成で、和彦はかなり髪型がサッパリしておとなしい感じになっており、バックドロップも「2004-2019」という15周年バージョンになっている。
白いシャツを着た卓郎が大きく手を広げると、いきなり滝と武田に卓郎も含めた3つのギターが火を噴く「Living Dying Message」というスタートダッシュっぷり。滝も和彦ものっけからガンガンステージ前に出て行くのだが、そのステージ前面の床には白字で「9mm Parabellum Bullet」というバンド名が刻まれている。
2部制の時間設定的にも一回のライブはやっても1時間くらい、となると近年リリースした曲+ライブでの定番曲的なセトリになるだろうと安易な予想をしていたのだが、その予想は良い意味であっさりと裏切られる。滝のギターがうねりまくる「Survive」が2曲目に演奏されたからである。まさかフリーライブという名目のライブにこの曲が入ってくるなんて全く予想だにしなかったし、この曲をここでやるということは今年のライブではさらに予想だにしないような曲たちが聴けるんじゃないかという予感が満ちてくる。滝も和彦も楽器をぶん回しまくることで、聴覚的だけでなく視覚的にも本当に9mmというバンドのライブはカッコいいな、と思わせてくれる。
和彦がシャウトしまくる、自身作曲の「Cold Edge」までは卓郎のボーカルは割とおとなしめだったのだが、この流れで演奏されても全く浮くことのない去年のツアーで来場者に配布された「カルマの花環」は9mmサウンドど真ん中のストレートな曲として鳴らされると卓郎の声も一気に解放されていき、
「いい天気だね。(雨予報に反して1部の時間は雨は降らず、むしろ雲の上にある太陽に照らされて明るさすらあった)
でもみんなであの向こうにあるものをぶっ飛ばさないか?」
と卓郎が問いかけると、今一度9mmらしさとは?というものと向き合った「BABEL」収録の「Everyone is fighting on this stage of Lonely」での
「戦え このステージで」
というフレーズがこの日比谷野音のステージで天気の悪さと戦うバンドの姿を示しているかのようだった。この曲は滝が不在だった「BABEL」のツアー時はかみじょうがドラムを叩きながらコーラスをしていたのだが、今は滝と武田のギターチームがコーラスを担っているし、爆裂ロックナンバー「We are Innocent」を経ての「黒い森の旅人」のイントロも「BABEL」ツアーの時は和彦がベースで演奏していた。それを滝がギターで演奏する姿はかつてバンドが最初にこの日比谷野音でライブをやった時に「Supernova」のイントロを滝がピアノで弾いた時のことを思い出させるし、何よりもかみじょうと和彦が自分たちなりのやり方で滝の不在をカバーしていたのが、こうして滝が復帰したことで完全体と言える姿が見れるようになっていて、それを見ることで9mmはやっぱり最強だと感じることができるようになっている。その姿に感動してしまって、全然そんな曲でもないのに涙が出そうになってしまった。あの時期はなかなか厳しいものだったからこそ、今がより一層輝いて見える。
「この東西の野音のライブはDVDになります。最初に言っておけばよかったね(笑)そうすればみんなカッコいい後ろ姿を見せることができたのに(笑)
「ACT VII」っていうタイトルになるんだけど、それには今回だけでなく今までの野音のライブが入ります。俺たちはなんやかんやで毎年野音でライブをやれてるんだけど、来年もやりたくなるね。15年を迎えたバンドにこうしてこの会場に溢れるくらいの人が見に来てくれて、俺たちは本当に幸せものです」
とこの日を含めた野音のライブが映像化することが発表されたが、この日比谷野音は滝が離脱するキッカケになってしまった、因縁の場所でもある。だから見ていてその時のことを思い出してしまうこともあるし、それと同時に鮮やかな去年のリベンジライブも思い出すことができる。あの日の悔しさはきっと忘れることはないだろうけれど、毎年この野音でライブを忘れるやって、最高だって思えるような景色を見ることができたら、この会場での9mmの思い出は良いものばかりで塗り替えていくことができる。野音は時期限定で週末しかライブで使うことができないし、完全に平等な抽選で決まるだけに毎年確実にライブができる保証はないけれど、これからも9mmが続く限りはこうしてここでライブを見たい。9mmはやっぱり最強のライブバンドだ、って確認するために。
そしてリリースされたばかりの最新シングル「名もなきヒーロー」を披露。激しいサウンドはまさに9mmらしさそのものであるが、メンバーも「応援ソング」と言っているように、聴いてくれている人の背中を押す内容の曲である。とはいえこうしてずっとライブを見てきた人たちはみんなどんな曲からでも9mmが演奏している姿に背中を押されてきたわけであって、そういう意味では9mmは(というかあらゆるバンドは)ずっと聴き手の背中を意識せずとも押してきた。なのだが、この曲の
「守りたいものにいつも 守られているんだね」
というフレーズはまさに我々が9mmに対して抱いている感情そのものだ。9mmにずっと続いて欲しいと思ってこうしてライブに足を運んでいても、ライブを観ると我々は9mmという存在に守られている。そう思うのは9mmがもしかしたら続かないかもしれないと思ったり、もうフェスで優先して見なくてもいいかもしれないと思ってしまったことがあったからだが、このフレーズがこの曲を最も9mmなりの応援歌たらしめているし、それは昨年のこの野音で配布された「キャリーオン」から地続きのものであるかのように感じる。
そしてライブならではのイントロアレンジが施された「Discommunication」でこれがフリーライブとは思えないくらいの熱狂を描き出すと、「Termination」では間奏で卓郎が「ギター!」と叫ぶと滝がステージ前に出てきてギターを弾きまくる。和彦もベースを片手で弾きながら滝の方を指差す。9mmがこの4人であることをメンバー本人たちも心から誇りに思っている。それがよくわかる場面だった。
ラストは爆裂感が極まった「新しい光」。卓郎も含めたギター3人と和彦が一気にステージ前に出てきて頭を振りながら演奏する。これぞ9mmのライブ。何度も見てきたけれど、何度見てもとんでもなくカッコいい。それは9mmがずっと今を更新してきたバンドであることの証明。だから飽きないし、まだまだもっとライブが見たいって思える。
演奏終了後に最後までステージにいたのが珍しく和彦とかみじょうの普段ステージでは喋ることがない2人だったのが、この2人がいかにして9mmを続けるために力を費やしてきたのか、そしてこうして見にきてくれているファンの存在を大切に思っているのかをよく表していた。
しかし卓郎が最後までステージにいなかったからこそ(時間もまだ全然1時間も経っていなかった)、フリーライブとはいえまだあるんじゃないか?という空気が流れてみんなが待っていると、やはりメンバーが再びステージに。
「9月にアルバムが出て、10月からツアーが始まるから。またそこで会いましょう」
と告げ、武田は登場しない4人だけで演奏されたのはインディーズ時代の1stアルバムに収録されていた、9mmの始まりとも言える「(teenage)disaster」。滝がこの曲なら1人で弾けるから4人だけで、という物理的な理由もあったのかもしれないが、結成から15年経って、かつて大学の軽音サークルで鳴らしていたこの曲を15年目のこの4人はまたバンドを始めた時のような新鮮な気持ちで演奏しているのかもしれない、と思った。そう思えるくらいにたくさんの良かったことも、試練もあったから。演奏が終わるとやはり卓郎は最後まで深々と頭を下げてからステージを去った。かつてアルカラの稲村も言っていたが、その仕草が9mmのライブだということを示していた。
日比谷野音はだいたいキャパ3000人。1日に2回やって6000人。毎回ツアーに参加してるからこそ、正直言って今の9mmはワンマンで6000人も動員できるような状況ではない。Zeppクラスですら平日だと売り切れることはないくらいだ。
だからきっとこの日は「無料だから当たったら久しぶりに見てみるか」っていう感じの人もたくさんいただろうし(実際、始まる前に周りでそういう話をしている人たちもいた)、それは決して悪いことではない。
でもそういう人がこの日に久しぶりに9mmのワンマンを見て、「やっぱり9mmのライブって最高にカッコいいな。また見たいな」って思ってくれることがこうしてフリーライブをやった何よりの理由だし、実際に今の9mmはそう思わせるような、むしろそれ以上のことを思わせるようなライブができているバンドだ。だからこそかつて立っていた、ここよりもっと大きな場所でいつかまたこのバンドのライブが見れるような未来がやってくる気がしている。ちっちゃいライブハウスもいいけれど、我々は9mmのメンバーが広いステージで暴れ回ることがどれだけカッコいいことなのかを知っている。9mmの曲がそうした広いステージに見合うようなスケールを持っている曲ばかりだということも。
今年はきっと去年までよりもはるかにライブを見る機会が多くなるはず。15周年にして、2019年という「9」がつく年。その年の主役になるのが9mm以外の誰だというんだろうか。
とりあえずはまた月末、15周年を祝うステージを用意してくれたフェスで、生きのびて会いましょう。
1.Living Dying Message
2.Survive
3.Cold Edge
4.カルマの花環
5.Everyone is fighting on this stage of Lonely
6.We are Innocent
7.黒い森の旅人
8.名もなきヒーロー
9.Discommunication
10.Termination
11.新しい光
encore
12.(teenage)disaster
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