会話を弾ませるには何をすればいいか。話し方講師の野口敏さんは「相手とのやりとりが増えると、何でもない内容でも楽しく感じられる。そのためには、言葉を区切り、間をとって相づちを待つ話し方をするといい」という――。

※本稿は、野口敏『どんな人とも楽しく会話が続く話し方のルール』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

人々はカフェで一緒に楽しむ
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間をとると話がはずむ脳科学的理由

コミュニケーションブリッジの話し方を私の教室で学んだ男性が、職場のプレゼンテーションでそれを応用してみました。

すると相手からこうほめられたそうです。

「あなたの話は、まるで映画を観ているみたいに〈絵〉が浮かびました」

彼はとても優秀なビジネスマンで、高評価を得られた理由をもっと科学的に解明してみようと考えました。「この現象には、脳科学からのアプローチで何か説明がなされているのではないか」と外国の文献を調べてくれたのです。

すると本当に見つかったのです、「これぞまさにコミュニケーションブリッジの説明だ!」というものが。

彼はその内容をブログに書いてくれました。それを読んだとき、私はとても感激しました。一介のコミュニケーションの研究者に過ぎない私が見つけたスキルが、脳科学者たちが見つけたものと同じだったのです。

というわけで、読者のみなさんはどうか自信を持ってこのスキルに挑んでいただきたいと思います。

では、彼のブログの内容を以下に要約してお伝えしましょう。