初対面でも会話が弾む人と、そうでない人がいる。何が違うのか。ネタ作家の芝山大補さんは「相手に“安心感”を与えられているかどうかがカギだ。趣味、出身地などのテーマは鉄板だが、実はこれが、会話を盛り下げる原因になっていることがある」という――。

※本稿は、芝山大補『お笑い脳』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

「話しやすい人」と「そうでない人」とは何が違うのか

はじめまして。ネタ作家の芝山と申します。

僕はこれまで芸人300組以上にネタを提供してきました。

マイクを持つコメディアン
写真=iStock.com/shironosov
※写真はイメージです

お笑いのネタ作りの他にも、養成所の講師、芸人の技術を言語化して伝える仕事など、世の中に笑顔を増やすための活動に取り組んでいます。最近ではありがたいことに、企業様での社員研修や、大学での講義などもさせていただくまでになりました。

僕は「人間関係の悩みは、芸人の技術によって解決できる」と思っています。

突然ですが、人って会話に何を求めてると思いますか?

芸人300組以上に携わってきた僕が出した結論は――

わかりません。

冗談冗談です! 出した拳をおさめてください。では本当の結論を言います。

それは「安心感」です。

人気者に人が集まるのは「安心感」を与えるのがうまいからでしょう。

よくコミュニケーションアップのノウハウ本でも書かれている次のような動作は、全て相手に安心感を与えますよね。

相づちを打つ
笑顔でいる
リアクションを大きくする

逆にするとどうでしょう。

相づちを打たない
ずっと真顔
リアクションが一切ない

あ〜ら不思議(テーレッテテ〜!)、逆にしただけで不安を与えるような動作になりましたね。