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マチ★アソビ No.13 ユリ★アソビ!ステージイベント

Category : 幾原邦彦作品
徳島県で行われた、「マチ★アソビ No.13」に参加してきました。
ユリ熊嵐×マチアソビで、【ユリ★アソビ!ステージイベント「ガウガウ!はじめまして『ユリ熊嵐』です。」】と命名されており、11日の14時から眉山林間ステージにて開催でした。
 


写真はKADOKAWAパラソルブースにて無料配布されたステッカー。越阪部さんのデザインです!

※メモと記憶を元に書いていますが、細部は違うところもあるかと思います。
また、内容の転載はやめてください。
 
以下、敬称略。
 
 
◇PV上映

 最初にメディアファクトリーの弓岡さんが登壇。銀子のコスプレをされてました。 
 
まずは映像を見てください、とのことでPVが流れました。
ウテナ展示会で流れたものと同じ、と上映後に説明がありました。
 
その後、弓岡さんが呼ぶ形で、幾原監督とメディアファクトリーの吉沼Pも登壇。
 
基本的に弓岡さんから質問され、幾原さんと吉沼さんが答えるという形でした。
  
 
◇構想について
 
幾原:ユリ熊嵐の構想は、ピンドラ製作中の頃からあった。作品を作っていると辛くて、逃避をしたくなる(笑)
やっていないジャンルをやりたいと思った。「あるかもしれない未来」を考えていて、その一つが「ユリ熊嵐」に繋がっている。
そのうち、森島さんのキャラクターでやってみたい・キャラクターをお借りしたいと考えるようになった。
 
 
◇森島さんとの出会い
 
幾原:森島さんとの出会いは、多分Twitterかな(笑)  Twitterで連絡を取り合って、互いに「ファンです」と言い合っていた。
ピンドラ製作が終わってから一度会って、そのうちに「一緒にお仕事どうですか?」と自分から話をした。
森島さんに百合について教えを乞おうと思っていた。自分がやっていない表現があるかもしれない、と。
話をしてみて、「やれそう」と思った。
PVはシルバーリンクさんにて作ってもらったが、当時はそこまで詳細は決めていなかった。
 
 幾原:どれくらいサービスをすればいいか分からなかった。「これくらいパンツ見せないとだめ?」と女性にも意見を聞いていた。 周囲の女性陣は「パンツは見せた方がいいです!」と言っていて、許しが出たから、じゃあやろうかなと(笑)
 
吉沼P:初めてPVを見た時は、「パンツ多いな…」と感じた。今度は男性をターゲットにしているという意味もあるのかな?と思った。 
 
幾原:そういう意図は特にない(笑)
あと、今日は、この会場に僕の家族も来ています。これからこの業界を目指す若い人もいると思うけど、(家族がいる中パンツアニメの話をする)僕の勇気をリスペクトしてほしい!(笑)
 
 
◇コミカライズについて
 
幾原:コミカライズにあたり、アニメ本編との摺り合わせが難しかった。自分で言うとあれだけど、中々僕の描くシナリオは漫画にできるものでもなくて…
そのため、キャラ・タイトルは同じで、森島さんの考えた話で進めている。つまりバーズのユリ熊嵐は、森島さんオリジナルの「ユリ熊嵐」。
森島さんが考えた案がすごく良い内容で、アニメ本編もそこからインスピレーションをもらったところもある。 
コミカライズ版の良いところは、アニメにも反映していきたい。
 
 
◇ユリ熊嵐のタイトルの意味
 
幾原:ユリは、いわゆる百合。花の百合ではなく、家族には説明し辛い百合である(笑)
熊は、熊。
百合が、恐ろしい熊に出会うという、ありえない組み合わせ。
板前がUFOに連れていかれたり、猟師(漁師?)が地底人に出会ったり、などのように。
PVではとても可愛いクマだけど、本編では怖い…と思われると思う。
みんな、「ユリはユリ、熊は熊」と思っている。混ざることはないと思っているだろうけど、きっと、見たことのない本編になっているはず。
 
幾原:なぜ熊かというと、今流行っているから、それに乗るべきだと思って(笑) 
 
 
◇百合城銀子について
 
プロフィール文と絵とともに、銀子のキャラクター紹介がされました。
 
幾原:銀子も含めて、いつもキャラクターで気にしているのは、ディテールよりもシルエット。塗り潰した時に、形がどうなっているかということ。そこで、何のキャラクターか分かるようにすべきだと考えている。
 
幾原:熊の爪については、1話を見ると「えっ」となると思う。秘密が隠されている。
 
幾原:銀子はオーディションをした。荒川美穂さんの続投については、ピンドラの印象が全く無かったということは無いが、キャラクターの性格が真逆なのが面白いと思い、お願いをする事にした。
 
幾原:人喰い熊については、中々言えない…。この言葉の意味は、一筋縄ではいかない。実はこのキャラクター紹介文には、色々ミステリがある。
 
 
◇百合ヶ咲るるについて
 
 幾原:るるのデザイン(ツインテール、リボン、メイド、ニーソ)は、男性であまり嫌いな人はいないと思う。ここも結構女性の意見を聞いた。特に森島さん・住本さんの意見を聞いたりした。
 
幾原:違う作品でおっぱいマウスパッドを見た時に、「これはすごい発明だ!」と思って(笑)  自分の作品でもなんとかやりたいと思っていた。るるの胸でマウスパッドが作られるように、頑張りたい(笑)
 
 
◇椿輝紅羽について
 
幾原:この子は人間。紹介文で触れている純花(すみか)についてはまだお見せできない。PVには登場していないが、本編の1話から登場する。自分で言うのもなんだけど、めちゃいいんですよ!(笑) 
 
幾原:「百合」ジャンルでは、僕は間違いなく新人。先人たちの足元にも及ばないです。しかし、ユリ熊嵐を作っていて、まだまだやってないことがたくさんあるな、と思った。本当のことはまだ誰もやっていない、と。
 
幾原:僕が子供の頃にガンダムが作られたが、当時は多くあるアニメの一つとして見てた人が多いと思う。今では、ガンダムがリアルロボットのジャンルを作ったと言われる。
後々は「ユリ熊嵐」が百合ジャンルでそう思われるようになってほしい。
 
 
◇ストーリーについて
 
幾原:メインは銀子、るる、紅羽の3人。ここに百合なキャラクターやクマのキャラクターが加わる。楽しみにしてほしい。
 
弓岡:最初のPVでは諏訪部さんの声のキャラクターがいましたが、彼を含めた男性3人は本編に出てきますか?
 
幾原:秘密(笑)。ただ、ユリ熊嵐の世界では基本百合キャラとクマ。男性は出てこないと思う。だって、百合なのに出てきたら嫌じゃないですか?(笑)
 
吉沼P:このPVはここでの公開が最後だと思う。大分最初の頃のものだから、もう封印かな…? 本編ではどうなっているのか、お楽しみというところでしょうか。
 
吉沼P:HPやステッカー、僕が今日着ているTシャツも全て越阪部さんのデザインです。
(Tシャツには、ステッカーにあった紋章のようなマークと同じものが書かれていました)
 
 
◇放送情報について
 
弓岡さんから、1月から放映されることを案内されていました。
 
幾原:紅羽の山根さんも、オーディションで選んだ。年の近い人を集めると、どんどん「可愛い」がインフレしていって大変なことになってしまう。なのでメイン3人は、それぞれ声の違いを意識して選んでいる。
 
幾原:イクニゴマキナコさんは、…外国の人ですかね。南米の人じゃないかな(笑)
 
吉沼P:ユリ熊嵐は、海外ドラマ、例えば「24」の「疑心暗鬼」さと、グリム童話の「優しいけれど残酷」なエッセンスがある。それがミックスされたフィルムになる面白さがあると思う。
監督とも最初、映画や海外TVドラマの話しかしていなかった(笑)
 
幾原:企画を立てる時に、「今何が当たっているか、求められているか」を考えている。しかし、放送時になると、古くなってしまっていることが有りがち。
今求められていることを考えつつも、放送する時にそれが「今まで見たことのない切り口だ!」となることを意識している。
また、「今なぜこの作品を作るのか」を色々考えている。他の人と、やれることにそんなに差はないけど、この作品で見る切り口は、今僕が非常に気にしていること。そこに正直に作ることが良いかなと思っている。
どうぞ、見てくださいね。
 
 
最後にPVでもあったアヴェマリアが流れる中、降壇されていきました。
 
 
◆所感など
 
マチアソビにまさか今年も来ることになるとは思ってませんでした…。が、お話を聞くと、やっぱり来て良かったなーと思います。
放映前なので、さほど新しい情報はありませんでしたが、更にユリ熊嵐が楽しみになりました。
 
同じ時間、山の下では五十嵐監督・榎戸さんが参加されているトークイベントがあり、そちらの方にも参加したかったです…
 
ユリ熊嵐は12日にも「ぷち」として、ステージの合間に宣伝をされるようです。(ゲストはなし)
 
また、ユリ熊嵐トークイベントの後にチャリティーオークションが行われたのですが、幾原監督のサインは2万5千円で男性が落札されていました。
監督のサインとクマのイラストが書かれていて、配布のステッカーが貼ってありました。
とても羨ましかったです…!笑
 
 
ここまで読んで頂きありがとうございました( ・(ㅅ)・ )
 

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