妻に自分の苗字を名乗らせればよかった」と言っていた、
選択的夫婦別姓の反対派は、ほかにもこんなことを言っています。
「不利益あるって分かってて、そっちを選んだんじゃないの?」です。
この反対派は、結婚改姓には不利益があることを
承知しているということがわかります。
結婚するときなんで奥さんの姓を選んだの?
— Ryuteki (@Ryuteki5) 2017年12月30日
不利益あるって分かってて、そっちを選んだんじゃないの?
なんで結婚を機に姓が変わったって言わなかったの?
確信犯?
改姓したのが女性の場合、改姓の不利益をいくら訴えても、
このような言われかたはしないです。
「結婚改姓の負担なんて、個人的な面倒に過ぎない」と
不利益を矮小化したり、「不利益を乗り越えて結婚に対する
責任が生まれる、結婚とはそういうものだ」なんて、
独善的な精神論を押し付けてくることが相場です。
改姓したのが男性と見て、「結婚改姓は不利益が当然ある」と
言い出す人が、きゅうに出てきたということです。
そしてそれを理由にして「不利益があるのに改姓したのだから、
いまの苦労は自業自得」などと言っているということです。
青野慶久氏を見て「結婚改姓に不利益があるのは当然」とか
「不利益がある改姓をしたのだから自業自得」などと
思ったかたは、今後は改姓したのが女性のときも、
「不利益なんてたいしたことない」とか、
「結婚とはそういうものだ」とは言わないことです。
「結婚改姓に不利益がある」とわかっていながら、
相手によっては「不利益なんてたいしたことない」とか、
「不利益くらい乗り越えて当然」などと言うのは、
「差別的」であり「二枚舌」だからです。
ほかの選択的夫婦別姓の反対派諸氏は、
「結婚改姓の負担なんてたいしたことない」とか
「結婚とはそういう不利益を乗り越えるものだ」と、
相変わらず主張する人も多いだろうと思います。
結婚改姓の不利益は「あるのが当然のこと」なのか、
それとも「たいしたことないこと」のか、
なにが正しくてなにが間違っているのか、
このあたりについて反対派諸氏は最初のツイートのかたと、
一度じっくり議論をするのがいいと思います。