PSYCHO-PASS 17、18話
17話 鉄の腸
シビュラシステムのネタバレ回。
16話で書いた私の想像は、あながち間違っていなかった。うれしい
免罪体質という特殊な構造を持つ脳みそを集めて並列化したものが、シビュラシステム。
その中には、狡噛が潜在犯となった標本事件の犯人、藤間幸三郎もいた。
そして、その脳みそたちが公安局局長・禾生壌宗というカタチを得ていたらしい。
藤間は逮捕された槙島をシビュラシステムに組み込みたがっていた。
槙島の才能はシビュラを進化させるに違いないものだったし、藤間が槙島を個人的に気に入っていたせいもあったろう。
けれど、槙島は藤間の誘いを袖にする。
「なぜだ! 君なら理解できたはずだ。この全能の愉悦を! 世界を統べる快感を!」
「さながら神の如く、かね。それはそれで良い気分になれるのかもしれないが、生憎審判やレフェリーは趣味じゃないんだ。僕はね、この人生というゲームを心底愛しているんだよ。だからどこまでもプレイヤーとして参加し続けたい」
槙島の言うこともわからないでもない。藤間の言うこともわかるんだけど。
神になりたいと思うのは、人としての限界を知ったからじゃないのかな。
槙島は、まだ人間の可能性を信じているのだろう。
さて一方、シビュラに殺された縢は、行方不明ということになっていた。
潜在犯たる執行官を管理できなかった管理官は、その責任を問われることになる。
これで狡噛たちも縢を捜す途中で、シビュラの秘密に触れることになるのだろうか。
18話 水に書いた約束
槙島に逃げられたシビュラと、立ち位置を決める狡噛。
「逃げられると追いたくなる」を地で行っているのか、シビュラシステムであるところの禾生局長は、槙島確保に躍起になっていた。
だから槙島を殺しそうな狡噛を捜査から外させたのだけれど、狡噛はその意図を的確に汲む。
これが刑事の勘、ってやつなのか? とても鋭いよ!
そして、今回も朱ちゃんがまたまた輝いていた。
あの機転と度胸は、序盤ではとても見られないものだったよ。
彼女は、自分が正しいと思うことを本当に信じられるようになったのだろう。大人になったんだ。
しかし、その道は狡噛とは違うところへと向かうもの。
朱は槙島を法の内側に引っぱってこようとしていて、それが刑事の仕事だと言っていた。
けれど、狡噛は法の外にいる槙島を裁くため、自分も法の外へ行く。
ラストの狡噛の手紙で、エンディングをサビ前で切るあの演出はすばらしかったよ!
「……バカ」
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