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「巨乳の女性は知能指数が高い」はガセネタでした。

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訂正とお詫び 17日投稿の記事「巨乳の女性は知能指数が高い(米研究)」について、訂正があるのでお知らせしたい。

通常、事実関係を訂正した場合、記事本文の末尾にその旨書き込むのだが、今回はソース記事自体が捏造されたものだったことが判明したので、別にエントリーを立てることにした。

きっかけは、後日、たまたま目にした2つのブログ記事だった。



これらブログのオーサーらによると、シカゴ大学のイボンヌ・ロスデール博士によるバストのサイズとIQの関係についての研究は、アメリカのスーパーマーケット・タブロイド『Weekly World News』(2007年廃刊)が創作したもので、ロスデール博士も架空の人物であるとか。つまり、彼らはタブロイドの記事はガセネタだと明言しているのだ。

これを読んで筆者は少なからず驚いたのだが、とにかく、ことの真偽を確かめようとシカゴ大学に直接問い合わせてみた。すると、やはりと言うか「イボンヌ・ロスデール博士なる人物は当大学に在籍したことはありません」という返事が返って来た。

念のため、アメリカの公立図書館にもオンライン・サービスを利用して調査を依頼したのだが、ここでも、アメリカの博士論文をリストアップしたデータベース「Digital Dissertations」にイボンヌ・ロスデールなる人物が書いたものが見当たらないこと、彼女が出版した文献もいっさい見当たらないこと、シカゴ大学のウェブサイトで彼女の名前が出てこないこと(これは筆者も確認済み)をあげ、結論として、タブロイドの記事が事実を伝えているとは思えないという回答を頂いた。

筆者が問題の記事を書くきっかけとなったのはcurrent.comの14日付記事。読んでみて興味がわいたものの、ソースとして使うには内容が乏しく、キーワード検索してみると『Times of India』の12日付記事が出てきた。同紙はインドの高級紙の一つで、当ブログでもインド発の記事を書く時、ソースとして使うことが多い。今、振り返ると、筆者はこの時点で研究自体の存在を信じてしまったのだと思う。そして、最終的にたどりついたのが例のタブロイド記事。研究内容が詳しく述べられており、これを元に記事を書いた。

Weekly World News
右がソース記事が掲載されていた2003年11月4日号の表紙なのだが、トップ記事のタイトルは「Saddam & Osama adopt shaved ape baby(サダムとオサマ、毛を剃ったサルの赤ちゃんを養子に迎える)」となっている。どういった類いの読み物なのか、これからも察しがつくと思うが、調査して下さったライブラリアンも、このタブロイドは娯楽用で、情報源としては使えないと評していた。

筆者は以前、中国の新聞記者が書いたガセネタがマスコミを通じて中国全土、そして世界に配信されてしまった経緯を記事にしたことがあるが、どうやら今度は自分自身がそれに引っかかってしまったようだ。

今回、問題となった記事は久々のヒットで、はてなブックマークの人気エントリー入りしたり、ツイッターでつぶやかれたりした。また、「動ナビブログ」「トーイチャンネット」「と、とごたん、でひゃうぅぅ!!」「ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ」「自動ニュース作成G」「阿修羅」を始めとするたくさんのサイトやブログにもリンクを貼って頂き、多くの人に読まれた。お礼と共にお詫び致します。

なお、記事は削除せず、本文をグレー表示にし、記事冒頭に訂正を入れることとした。

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