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難病の息子4人を抱える夫婦、息子らの安楽死を許可するよう政府に嘆願

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難病の息子4人を抱える夫婦、息子らの安楽死を許可するよう政府に嘆願


[インド発] 貧しい家庭に生まれ育った4人の息子達。しかし、彼らは次々と難病に倒れ、植物人間も同然となってしまった。全員、遺伝病の一つ、筋ジストロフィーに蝕まれているのだ。両親は息子達の治療費を捻出するため、全財産を売り払い、借金もしてきた。しかし、医者にも見放され、なおる見込みはない。

そんな現実に直面する農民夫婦がインドの現大統領、プラティバ・パティル氏に対し、4人の息子を安楽死させる許可を求めているという。


「Will India allow these children to die?」by Times Now
Sify Videosでも閲覧可能 - 2009年8月21日放送 -


ウッタル・プラデシュ州ミルザプール郡バシ村に住むジート・ナラインさんは、大統領宛の嘆願書で次のように訴えている。「私の息子達は自分の足で立つことができません。首から下の体を動かすことができません。私は、息子達の苦悩を毎日見ています。医者にも見込みがないと言われた今、息子達の死を望みます。死が息子達の苦痛の最終的な解決策なのです」

また、ナラインさんの妻、プラバヴァティさんはこう言う。「息子達はひどい苦痛に苛まれています。なす術のない息子達をこれ以上見ていたくありません。それで、大統領に息子らを安楽死させてくれるよう嘆願書を出したんです」


難病の息子4人を抱える夫婦、息子らの安楽死を許可するよう政府に嘆願


夫婦には、長男ドゥルゲシュ君(16)、次男サルヴェシュ君(14)、三男ブリジェシュ君(11)、四男スレシュ君(10)と4人の息子がいるが、全員、5歳の時、筋ジストロフィーを発症したそうである。また、夫婦には4歳になる長女もいるが、5歳になると同じ病気を発症するのではないかと恐れているという。

夫婦は、息子らのために親の土地すらも売り払うなど全財産を使い果たし、金貸しからは20万ルピー(約39万円)もの借金をしている。

しかし、夫婦のこの嘆願に対し、政府は沈黙を守ったままだ。ちなみに、インドの刑法では自殺未遂は犯罪と見なされ、3年の禁固刑が科される。安楽死については直接言及されていないが、医師が自殺を幇助(ほうじょ)した場合、過失殺人の責任を負うそうである。

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