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メキシコの豚インフル、死亡率は7%

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[メキシコ発] メキシコ政府が23日、豚インフルエンザ発生を緊急発表して以来、伝染病は国境を越えて北米や欧州に広がりつつあり、世界保健機関(WHO)は27日、世界の警戒水準を「4」に引き上げた。日本にも上陸する恐れがあり、連日、テレビや新聞でこの問題が取り上げられているが、以下は米NBC『Nightly News』27日放送分から拾った追加情報である。なお、()内は筆者の注釈。


「Mexico City gripped in swine flu fear」by NBC Nightly News
- 2009年4月27日放送 -


23日以降、メキシコでは毎日数十人の人々が豚インフルで死亡しており、27日現在、計149人が死亡。また、感染者は2000人に上るとみられている。このため、メキシコ政府は27日、国内の全学校を休校とする処置をとった。また、状況が悪化するようなら、メキシコシティ当局は地下鉄等の公共交通機関を全面的に運休することも検討している。ビジネスの多くはすでに休業に追い込まれており、サッカー競技場の観客席はがらんどうである。全国で700人を越える患者が肺炎で入院しており、病院は人々であふれかえっている。

メキシコシティでは、公共の広場に移動診療車を出動させ、人々の診療にあたっている。番組で紹介された移動診療車の場合、1日当たり200人の患者を診ているという。しかしその一方で、医療従事者らは、豚インフル患者が入念にチェックして隔離されておらず、彼ら(医療従事者)の安全が十分に確保されていないと訴えており、改善されないのならストライキも辞さないと政府を脅かしている。

また、軍隊も動員され、これまでに数百万枚のマスクが国民に配布されている。政府支給のマスクが届かない地域では、手製のマスクを着用する人々もいる。国民の間からは、政府はもっと早く豚インフルの警告を出すべきだったと批判する声も上がっている。例えば、取材を受けた女性は、(政府発表があった時には)すでに隔離病院が存在していたので、政府は何日も前から知っていたはずと指摘している。これらの批判に対し、政府側はウイルスの確定に時間がかかったと弁明している。

目下のところ、政府の関心は、伝染病が終息するまで国民を公共の場から締め出すことにあるという。

同国では豚インフル患者の7%以上が死亡しているが、これは史上最悪のパンデミック(世界的流行病)の死亡率の3倍に当たるという。しかし、このような高い致死率を疑問視する専門家もおり、軽傷のケースが(患者が病院に行かないなどの理由で)報告されていないだけで、実際の感染者数はずっと多いのではないかとみている。

ソース

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追記

「Swine flu alert lowered in Mexico City」by AP
- 2009年5月22日放送 -


AP通信によると、メキシコの首都メキシコシティでは5月21日、豚インフルの警戒レベルが黄色から緑色へと下げられた。過去1週間、新しい感染者が出ていないのが理由だという。また、保健当局によるとマスクを着用する必要もないそうである。

21日現在、メキシコ全国の感染者数は4000人、死亡者数は78人となっている。なお、死亡者数が149人から78人に下方修正されているのは、死者の検体を調べたところ、陰性だった等の理由からのようだ(参照)。

2009-05-23 16:30

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