しかし、金銅観世音菩薩坐像は、忠清南道瑞山市の浮石寺がかってに所有権を主張しだした。
人権政党のチェ・ヨンサン代表によると、浮石寺などは倭寇による略奪の可能性を指摘し、仏像の移転禁止を求める仮処分を求めたが、3年間の仮処分の効力が切れる今年2月までに浮石寺側が訴訟を起こさず、日本政府と観音寺は盗まれた時から仏像の返還を求めていると説明した。
　チェ代表は、「犯人の有罪確定後、刑事訴訟法に基づき国による没収手続きが行われており、刑事訴訟法の没収品交付条項が定める通り、紛失品の所有者による返還要求があれば、検察は直ちに現所有者に没収品を交付しなければならない」と指摘した。

チェ代表はまた、「500年以上前に倭寇が浮石寺から仏像を略奪した状況証拠はある？が、決定的な文献による証拠はない。高麗時代の浮石寺が現在の浮石寺と同じ寺かどうかもはっきりしない。韓国人窃盗団の犯罪行為に反論する根拠は弱い」とも語った。
　人権政党などは、日本に歴史問題で謝罪と反省を求めておきながら、韓国側が盗品を返さないというのはおかしいとして、１２日午前、韓国外交部（省に相当）前で仏像返還を求める集会を開く。既に1万人の署名を集め、30日に国会、法務部、外交部、文化財庁に提出し、6月初めには観音寺を訪れ、窃盗行為に対する謝罪文を手渡す計画だという。

＜浮石寺＞
西暦671年（文武王11年）に留学先の唐から新羅にもどり、海東華厳宗の創始者になった義湘が、王命に従い、676年（文武王16年）に浮石寺を建立した。
高麗時代の1016年（顕宗7年)、円融によって無量壽殿が再建されたが後に焼失。現在の建物は1376年に再建されたものとされるが・・・。
李氏朝鮮太宗の時代の1407年（太宗7年）の仏教大弾圧の際、存続を許された88の寺院の中に浮石寺の名前はない。（朝鮮全土に何千もあった寺が儒教を重んじた李氏王朝により大弾圧を受け、焼き討ちや破壊・略奪により廃寺させられた）

李氏朝鮮世宗時代の1424年（世宗6年）の再度の仏教大弾圧の際、存続を許された36の寺院の中にも浮石寺の名前はない。
少なくとも15世紀初頭、浮石寺は廃寺になっていた。
現在の浮石寺も何か新しい建物のようで、長い間廃寺状態だったとは到底思われない。寺の残存物の一部を使って再建されたものと見られる。科学的に検査すればわかること。それでも韓国の国宝だという。
当ＪＣ-ＮＥＴは何回も記載しているとおり、仏像は、李氏王朝を支えた両班たちにより寺が破壊される際、略奪も多く、そうした略奪仏像や経典が仏教国の日本に売り飛ばされたという見方が正解だと見る。
それも寺が沿岸部ならば倭寇の襲撃もあった可能性もあるが、寺は内陸部にあり、和寇略奪説はとんでもない言いがかりだとしか思われない。
そもそも和寇は、文永の役（1274年）、2度目を弘安の役（1281年）の蒙古襲来。
実態は、蒙古軍のほか蒙古が支配していた朝鮮や中国の船が利用され、朝鮮・中国軍も参戦していた。蒙古襲来に破壊し尽くされ、皆殺しにあった長崎・松浦半島や諸島の松浦党が、仕返しのため、朝鮮の沿岸部を攻めたのが始まりだとされている。韓国は蒙古とともに日本を攻撃したことに触れようともしない。

仏像返せ、当然のことだろう。盗人した物を返さないのは世界中で韓国政府だけだろう。韓国内で勝手に仏像拉致を３年間も許可（仮処分）した裁判所、その期限が２月終わっており、このまま拉致を続ける法的根拠もなくなり、韓国側は日本に対して、世界に対して不利だとみなしたのだろう。

３年間も韓国に拉致されたままの対馬・観音寺の金銅観世音菩薩坐像。大蔵経も盗んでおり、対馬の山中に捨てたと盗人たちは証言しているが、対馬の役所や住民たちが山中をくまなく探しても見つかっていない。すでに盗人が売り飛ばし、嘘を付いているとしか思われない。

上記のことが発生後、韓国の自称クソ坊主が、対馬に再び仏像を盗人しに来、韓国で高く売れる誕生仏を盗人していた。しかし、韓国へ向かう出航前のフェリー内で、誕生仏を持ったクソ坊主一団を逮捕、先般、クソ坊主に対して長崎裁判所が実刑判決を言い渡した。
日本は、反日が韓国内で何に利用されているのか冷静に見る必要がある。竹島強奪・済州島民大虐殺の極悪人李承晩を朝鮮日報はじめ再評価する動きもある。