アイコン 6月の全国主要都市オフィス空室率 大幅改善どころか品薄状態に ただ賃料は上がらず

アベノミクス経済を反映して、オフィスの需要は大幅に好転し ている。三鬼商事による6月の主要都市のオフィス街区のオフィス空室率は、全国で前年比大幅に改善され、東京や福岡では2ポイント以上、減少している。下 記主要都市で空室率が10ポイント以上は仙台だけであり、それも1.68ポイント減少している。
 建設投資は、全国津々浦々にこの景気をと公共投資が大判振る舞いされており、また東日本大震災の復興工事もある。建設資材や建設労務費が鰻上りに上がり、ゼネコンにあっては、建設コストが完成時いくらになるのか検討もつかない状態に陥っている。

東京では既に6.45%と空室が品薄状態となっており、好んでオフィスを選別できない率となっている。
 こうした状況は全国の主要都市に生じており、今後、大幅な家賃の値上がりが心配される。しかし、現実は、旺盛なオフィス需要はあるものの、家賃は不思議なことに東京を除き値下がりしている。不動産会社は、こうした状況に、建築コストも大幅に値上がり、オフィスビル新築の判断に苦しむところも多くなってきている。

全国主要都市オフィスの空室率  /三鬼商事調べ
 
 
13年6月
4月
5月
6月
前年比
札幌
平均
9.03
8.36
8.34
8.49
-0.54
新築
48.27
0
0
0
 
既存
8.89
8.36
8.34
8.49
-0.40
仙台
平均
13.10
11.62
11.49
11.42
-1.68
新築
0
0
0
0
 
既存
13.10
11.62
11.49
11.42
-1.68
東京
平均
8.46
6.64
6.52
6.45
-2.01
新築
11.60
19.45
20.42
18.09
6.49
既存
8.40
6.48
6.29
6.23
-2.17
名古屋
平均
10.30
8.95
8.72
8.46
-1.84
新築
5.61
2.56
2.28
35.98
30.37
既存
10.38
9.04
8.77
8.44
-1.94
大阪
平均
10.80
9.45
9.13
8.89
-1.91
新築
50.30
7.79
7.08
7.36
-42.94
既存
9.38
9.46
9.13
8.89
-0.49
福岡
平均
11.45
9.62
9.60
8.70
-2.75
新築
0.00
20.24
20.24
20.24
20.24
既存
11.47
9.56
9.54
8.63
-2.84
・調査地点は各都市のオフィス街区、新築は築後1年未満のオフィスビル
 
全国主要都市オフィス賃料動向  /三鬼商事調べ
 
2013年6月
2014年6月
前年比/円
札幌
8,222
8,189
-33
仙台
9,120
9,102
-18
東京
16,377
16,607
230
名古屋
10,830
10,796
-34
大阪
11,288
11,158
-122
福岡
9,264
9,213
-51
・各オフィス街区の坪当たり平均賃料/円
 
[ 2014年7月14日 ]
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