新年から色覚異常について語りたい

2024年の暮れに、とある絵師さんが描く口内から色覚異常が話題に

あけましておめでとうございます。

年末に色覚異常について話題になっていました。私も色覚異常であり、何度か記事を書いているものの、思っている以上に色覚異常について知られていないなぁと感じます。そこで、年明け一本目ははてなブックマークのコメントを元に色覚異常について語りたい!

「パレットを見ればいいじゃない」はまさにマリー

【画像】アイマス絵師さん、キャラの口の中が緑色など絵に変化→「何かの病気では?」とネットで心配された結果、病院へ!『色覚異常だろうと言われた、自分では気づかなかった』

CGならRGB値で判断つくし、手塗りでも違う色のペンが同じ色に見える時点でおかしいと気付くはずだしって考えると、脳障害も疑った方が良いのかもしれない。

2024/12/30 09:23
b.hatena.ne.jp

色覚障害は眼底にある色を見分ける錐体細胞の働きが弱いために起こるとされる。また、脳の異常によって色覚障害になるケースもある。前者は先天的、後者は後天的な人に多い。そのため、後天的な色覚異常は脳の障害を疑った方が良いのは確かだろう。

ただし、カラーパレットを見れば防げるというわけでもない。色の知識があり、また色覚障害である自覚がないとカラーパレットを駆使ししても三色覚の人か見ている色を再現するのは難しい。

色覚障害の人がどのような色を見えているかを説明するのはなかなか難しい。見え方をシミュレーションするアプリなどもあるのだが、それは見え方の一端でしかない。
私は赤と緑が見分けにくいが、青が見分けにくい人もいる。あるいは白黒の世界の人も。また、私と同様に赤と緑が見分けにくいケースでも人によって見え方は様々だ。私の兄弟、親戚にも色覚異常がいるものの、見え方は異なっているようだ。
そもそも、私自身も周囲の色や明暗、なんならその日の体調によっても色の見え方が変わってくる。これは、三色覚の人もそうではなかろうか?

極端な例だと、「金と白」か「黒と青」のどちらに見えるかと騒がれたドレスなど。

「パレット」を見て色を区別するにも、自分が見えている色をパレットで探してしまうと三色覚の人が見ている色とは異なる色を選んでしまう。
私は子どもの頃にサンタクロースの服を緑に塗っていた。これは色覚異常あるあるだろう。三色覚の人はサンタクロースが「赤」に見えており、赤なのは常識だ。しかし、赤と緑の区別が難しい二色覚の人は「赤」や「緑」に見えている。見え方は、状況や環境によって異なり一意ではない。
パレットも同様で、サンタクロースが赤に見えたが、パレットで緑を選んでいる場合もある。
私の場合だとサンタクロースが赤に見えたが、無意識に緑のクレヨンを選んだ、あるいはサンタクロースが緑に見えたので緑のクレヨンを選んだのかもしれない。
三色覚の人は、サンタクロースが「赤」なのを知っている。しかし、二色覚の人はそうはいかない。サンタクロースは赤や緑に見えるため、「赤」とは知らない。「サンタクロースは赤色の服を着ている」という知識がなければ二色覚の人はサンタクロースを赤く塗ることはできないのだ。
そして、自身が二色覚であることに自覚的でなければ、色の数値に気をつけて塗り分けることも難しい。サンタクロースは緑に見え、その数値を参考にしていたらいつも緑で塗ることになる。三色覚の人にとって当たり前のことが、二色覚の人にとっては困難なことなのだ。

たとえば、漫画家のつくしあきひと先生は色覚障害を持っているが、数値で区別しているとのこと。これも、先生自身が色覚異常であることを自覚してから可能となったことだ。

ちなみに、マリー・アントワネットは「パンがなければお菓子を食べればいいない」と言ってない。

小学校での色覚検査は2003年に廃止

小学校での色覚検査は2003年から廃止されている。
個人的には、自身が色覚障害にあるかを早めに自覚できた方が生活で困ることにも早く気づけるため、学校で一律に検査をした方がよいと考えている。
また、色覚障害では就けない職業もある。私の親戚はそれで警察官になることができなかった。将来のためにも色覚異常かは早めに知っておいた方がよい。

最近では、色覚異常による就労制限は緩和されつつある。たとえば、警察官は2011年からは「職務遂行に支障がなければ可」となっているも。ただし、どの程度であれば「職務遂行に支障がない」となるかは不明である。

パイロットなども緩和されているものの、飛行機の右翼と左翼の色分けが付かない私には無理だろう。ちなみに右翼が緑で左翼が赤である。ある意味、覚えやすい!

肉を焼くためじゃないよ

鳥や爬虫類は四色覚である。同じ脊椎動物である哺乳類も四色覚であってもおかしくないが多くは二色覚だ。その理由は、初期の哺乳類が夜行性で色を見分ける必要がなく、コントラストがはっきり見える二色覚の方が有利だったからと考えられている。
それでは、ヒトが三色覚なのはなぜか。

兄の友達が焼き肉に行ったときにまだ焼けていない生の肉を食べる癖があってせっかちな食いしん坊だと思われていたけど少数色覚者であることが判明した

ああ!これ火による調理を得て消化機能を低下させた(≒食中毒を起こしやすい)ヒトが哺乳類にしては珍しく三色の色覚を持ってる理由の一つか!

2024/12/30 17:32
b.hatena.ne.jp

違います。ヒト以前に三色覚になっています。

色覚異常で困ること 改善されてほしいこと - 最終防衛ライン3 の「なんで色覚異常があるの?」にも詳しく書いたが、人の祖先の霊長類が二色覚から三色覚となった。ただし、その理由はよく分かっていない。木の実などを見分けるのに有利だったのでは?と考えられている。少なくとも、火を利用するよりはるか前のため、肉の焼け具合を判別するためではないだろう。
色覚が復活したのはメスで、X染色体にその遺伝情報が乗っている。染色体に組合せとしてメスはXX、オスはXYのため、X染色体に欠損があるとオスは三色覚を獲得できず二色覚=色覚異常となる。男の方が色覚異常が多いのはそのため。
ただし、ヒトは他の三色覚を有する霊長類に比べ二色覚が多いとされている。その理由も判然とはしないものの二色覚の方が狩りの際に有利だったと考えられている。二色覚の方が三色覚よりもコントラストに敏感なため、森や草むらの中で獲物を発見しやすいそうだ。動物以外にも、戦争などでと森の中でカモフラージュした敵を見つけるのが上手いのだとか。

まとめにかえて、参考リンク

本当は地下鉄の路線図などを交えてユニバーサルカラーの話をしたいのだけど、長くなるので今日はこのくらいに。
語りたいことは 色覚異常で困ること 改善されてほしいこと - 最終防衛ライン3 に大体書いてあるけど、赤と緑の LED は見分けにくいので滅びて欲しい!とだけ。

【色盲・色弱】色の見え方が他人と違う【色覚異常】

2024年のゲームふりかえり

Steam

Steam 2024年のふりかえり

Steam で最もプレイしたのは Ghost of Tsushima でした。面白かったけど、極めるほどではないかなぁと。
個人的に2024年のベストゲームは ELDEN RING の DLC である Shadow of the Erdtree。弱体化したラダーンにはまだ挑んでないので、年明けに挑んでもよいかも。本編を8周しての DLC だったのですが、DLC 二週目のラダーンの方が強く感じていたのですが、どうやら DLC は1週目よりも2周目のほうが敵の HP が上がっているらしい。勘違いじゃなかった。

STREET FIGHTER 6 はプラチナまで行ってやめました。テリーは触ってみてモダンでは難しそうだなぁという感想。舞が出たら、また少しだけ触ってみると思います。
ARMED CORE VI のトロコンは今年でしたが、昨年からの積み重ねだったのもあり、そこまでプレイ時間はなかった模様。

インディーズとしては話題になった8番出口や Mouthwashing などをプレイしました。Mouthwashing の感想書きたいけど、咀嚼するのが難しい!

Switch

Switch 2024年ふりかえり

Switch でもっとプレイしたのはスプラトゥーン3。DLC のサイド・オーダーをひたすらにプレイしていました。ハチのパレットでのクリアが挑戦しがいがあり、達成感があったので何度もクリアした記憶。
それ以外にも、ひたすらカラーチップを特化させて遊ぶのも楽しかった。
次点が、 ゼルダの伝説 知恵のかりもの ですが、ゼノブレイド HD の方がプレイ時間が長い気がするのだけど?

番外編

lastline.hatenablog.com

ゲーム関連で一番楽しかったのはニンテンドーミュージアムに行けたこと。
しかし、スーファミコントローラークッションをリベンジしたい!全然予約取れないけど!

ふところの深い ゼルダの伝説 知恵のかりもの

縁あって Mouthwashing をプレイし、その感想を書きたいのだけど、その前に「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」の思いを残しておきたい。ちなみに今は、ゼノブレイドクロスに向けてゼノブレイドHDをやっている。

「かりもの」のふところの深さ

「知恵のかりもの」は、ようやくゼルダが「ゼルダの伝説」の主人公になった感慨深い作品である。
ゼルダが直接戦う必要がない点が面白かった。私は、戦いを「かりもの」として召喚したモンスターにまかせていた。
もちろん、プレイヤーが操作して敵と戦う場面もあるけども。

「かりもの」を使えば様々な工夫ができるのが面白く、ふところが深いなと感じた。
ティアーズ・オブ・ザ・キングダム程ではないけども、木の上を歩けたり、ひたすらフィールドの上を目指したり。
同じ見下ろし形式のリメイク版「夢をみる島」ではバグ技を使わないと木の上まで移動できなかったので、自由度の高さを感じる。
ボス戦中でも「かりもの」のモンスターに戦いを任せながら、「かりもの」のベッドに寝てハートを回復できるのはシュールである。

最も多く使った「かりもの」はベッドだと思う。
回復に使ってもよし、敵を通せんぼするのもよし、ひたすら積み上げて高所に登るもよし。使い勝手が良すぎるのだ。

全体として軽めの印象

バトルよりも、探索や謎解きが面白さのコアかと思う。ただ、それもボリュームとしては多くない。
過去作に比べると謎解きやダンジョンは簡単に感じた。
鍵を探してウロウロするストレスがないのは良い点に思う。
ダンジョン数も多くはないので、「ゼルダの伝説」の入門としてはよくできた作品だろう。

個人的には、二回目をやるほどではないかなぁとい印象。

ゼルダとトリィかわいい

プレイしているとトリィがいとおしくなっていく。ただ、別れることが運命づけられているので、先に進むことの悲しさもあった。
ゼルダの伝説シリーズではリンクが喋らないのが定番だけども、本作のゼルダは喋っても良かったんじゃないかなぁとも感じた。

ストーリーを進めるとゼルダの衣装を変えられるのがよかった。特に、ネコはかわいい。それぞれに能力があるの面白いが、寝間着で外を出歩くのはどうかと思うぞ。

まとめ

テレビなどに映してというよりも、Switch Lite あたりでサクッとプレイするのが楽しい作品に思う。
ミニゲームを除けばシビアな操作性を求められないので、スマートフォン用でも出せるのでは?と思う。
スマートフォンで「知恵のかりもの」のミニダンジョン集的なゲームがあったらやってみたい。

wena 3 の思い出

まだ使ってますけど、2026年2月に wena 3 のサービス終了を伝える記事がホットエントリーに上がっていたので。

www.itmedia.co.jp

サービスの終了は2023年6月30日に予告されていたが、2024年11月28日に詳しい内容が改めてリリースされた。

wena3 の修理・モバイルアプリのサポートサービス提供期間は、生産完了(2023年2月)から3年間です。
https://wena.jp/supports/announcement/attention20230630.html

はてなブックマークのコメントに「こうやってすぐサ終することが見透かされてるから売れないのだ。絶対やりきると誓うのならおれも買ってたよ - wnd_x のブックマーク / はてなブックマーク」とあるのだが、wena 3 の発売が2020å¹´11月でサービス終了が2026å¹´2月であるため、実質5年間はサポートしている。ガジェットとしては長い方だろう。

wena 3 の後続はなぜ出なかったのか

wena はソニーの新規事業創出部による製品だ。初代の wena wrist は1億円以上のクラウドファンディングを集め(「こだわり」をカタチに~世界を変えるチャンスは人生で4回しかない~ - 大阪大学))、2016年にリリースされた*1。
開発者の對馬哲平氏も注目され、様々なウェブメディアに露出していたのも印象的だった。

翌年の2017年に第二世代である wena wrist pro および wena wrist active が発売され、2020年に集大成とも言うべき wena 3 が登場した。
順調に世代を重ねた wena シリーズであるが、サポート終了に至ったのはなぜなのか。

個人的に考えられる理由を挙げてみる。

ニッチな製品である

wena 3 は刺さる人には刺さるが、スマートウォッチとしての使い勝手は微妙である。
既に腕時計を持っている人向けの製品であり、スマートウォッチは欲しい人向けではない。
かなり狭い層にしか刺さらない製品であった*2。

スマートウォッチとしては、微妙に痒いところに手が届いていない。`アクティビティの記録には向かない。Google Fit への連携も2022年8月と発売されて2年近く経ってから導入されている*3。未だに記録したデータをエクスポートする手段がないのはいかがなものかと思う。

消えた2020年12月31日

天気予報で、2020年12月31日が表示されず、なぜか2021年1月1日が二日連続するというなぞの不具合が発生していた*4。

閏年関連の設定間違いではと推測されているが、開発力の低さを感じさせる事例であった。
本体にしても、スマートフォンと連携するアプリにしても、今一つと感じさせる部分が多かった。

初期ロットの不具合

初期ロットにはアルコールなどの影響で本体内部が水が侵入し故障する事例があった*5。
コロナ禍によりアルコール消毒が奨励された影響もあるだろう。

ソニーは無償修理の対応を2023年11月まで行っていたが、wena プロジェクトに暗い影を落とした可能性がある。

利益率が高く無さそう

無償修理がプロジェクトによくない影響を与えたのは確かだろうが、湾曲したディスプレイの歩留まりは悪そうだ。
*6

ベルトとしてメタル、レザー、ラバーの3種類があり、それぞれ別モデルとして販売されているのも煩雑に感じる。
メタルバンドをレザーバンドやレザーバンドなど他の素材に交換することができない。
3つの製品を展開するよりも、バンドをそれぞれ交換できるようにした方が製品管理もしやすいと思うのは、素人考えなのだろうか。
ユーザーとしても気分でベルトの交換ができた方が嬉しかった。

ソニーアカウンが意味不明

wena 3 のアプリは Apple ID とソニアカウントでログインするが、このソニーアカウントの仕様が意味不明であった。ソニーアカウントにサインインするためにメールアドレスを入力しても、メールアドレスかパスワードが間違っていると弾かれるのだ。*7 *8。
パスワードを変更など試みても解決しないため、新たにメールアドレスを取得するか、Apple ID でサインインする他にない。

サービス当初は Facebook でのサインインも可能であったが、それも2022年3月21日に終了している。その際に、ソニーアカウントへの移行を試みて挫折した人も多いのではないだろうか。

wena3ご愛用のお客様へ
Facebookアカウントでのサインイン終了にともなうサインイン方法変更のお願い
https://wena.jp/supports/wena_3_app/attention20220128.html

iPhone 必須の誤解

wena 3 は以前のモデルと同様に「おサイフリンク」が搭載されると共に、新たに Suica にも対応した。ただし、定期券には対応していない。
「おサイフリンク」は iOS アプリでしか利用ができないため、Suica 利用にも iOS である iPhone が必須でかると勘違いした消費者が散見される*9。
Suica は、Apple Pay でも Google Pay でも利用可能である。

個人的に、iOS でしか利用できない「おサイフリンク」を wena 3 に搭載するべきではなかったと考える。2014年に開始されたサービスのため、仕様が古いのだ。2014年から wena 3 が発売された2020年11月の間までに QUICPay は QUICPay+ となっている。「おサイフリンク」は QUICPay+ に対応していない。
「おサイフリンク」は、おサイフケータイが非搭載のスマートフォンでも Edy や iD、QUICPay などの FeliCa を利用した決済を利用できるサービスである*10。「おサイフケータイ」に対応していない iPhone 7 以前に向けたサービスであった。しかし、iPhone 8 *11での FeliCa 搭載で無用の長物となってしまった。元々、iPhone 向けに開発されたため、iOS 版のみしかアプリが存在しないのは、そのような歴史的経緯がある。

コラボモデル発売後のサポート終了宣言

2022年12月にアニメ版の「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」とのコラボモデルが発売された*12。そして、その半年後の2023年6月に2026年2月でのサポート終了が宣言されている。
2020年11月に購入した自分としては約5年のサポート期間があったが、ジョジョモデルを購入したユーザーからすると3年しかない。半年でサポート終了が予告されるのも切ないだろう。在庫処分にすら感じられる。

最後に

アルコールの影響で本体内部に浸水したのは不幸な事故であったと思う。一方で、設計の甘さもあったと言わざるを得ない。
本体の完成度もさることながら、アプリも十分ではなかった。小規模プロジェクトな点は仕方がないものの、ソニーが本気を出してもあまり期待できないのが悲しいところだ。
異なる3つのベルトが用意され選択肢があるのは良かったが、それぞれ別モデルで交換不可なのはユーザーからすると利便性が悪い。
コンセプトがニッチ過ぎるのは仕方がないと感じるが、これからも使い続けたかっただけに後続機が出ないこと、サポートが終了することは本当に残念である。

悪い点ばかりを述べたけども個人的には気に入っているし、長く使いたいと思っている。
現在もバッテリーが1週間程度持つのは驚きだ。2021年末に一度交換しているが、4年も使ってバッテリーが劣化してないのはガジェットとして素晴らしい。
長く使いたいところではあるが、今後をどうするのかが悩み所だ。バンド型のスマートウォッチと腕時計の二本付けにするか、それとも Nothing Watch 2 を買ってしまうか・・・・・・

いい風が吹く Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushima は気になっているタイトルだったが、PS4 も 5 も持っていなかったのであきらめていた。
Steam 版が今年の5月にリリースされたので、ELDEN RING の DLC 後にやってみた。

対馬中を楽しく探索できたので、オープンワールド好きとしては大満足。冥人奇譚以外の実績はすべて取得したくらいには楽しんだ。
ざっくりした感想は、塔に登らない和風アサシンクリード。アサシンクリードの方は弥助の件でずっと燃えてるが。

島の風がいい風情

オープンワールドに限らずフィールドが広いゲームでは、プレイヤーが迷わないようにするためミニマップを表示することが多い。ミニマップは便利であるが、ともするとヒントではなく答えを示してしまうことも多い。また、ゲームによってはミニマップが世界観とあっていないこともある。
Ghost of Tsushima では風が目的地を案内してくれる。文字通り作品に、いい風情を出している。
最初は、風の吹いてくる方向に向かっていたけども!

黄金の導き鳥も適度な距離感でプレイヤーを誘導してくれる。馬の操作性もよいのもあり、対馬を楽しく探索できた。
ブレス・オブ・ザ・ワイルドもティアーズ・オブ・キングダムもなぜあんなに馬の操作性が悪いのか……。

島が舞台なのもオープンワールドに向いている。
オープンワールドでは、世界の端から出られないように急峻な山や深い谷を配置するのがセオリーだ。地形としてはかなり不自然である。そこに、見えない壁が用意されていると興覚めである。Ghost of Tsushima は対馬であり、また蒙古が襲来しているため島から出られない理由付けがある。

誉れをとるか冥人となるか

戦闘は受け流しを使うのが基本かと思われる。多勢を相手にする場合には暗具を使うバランスだろう。適度にチャンバラができて楽しい。槍なども使ってみたかったが、チャンバラとしての面白みが減りそうだ。

また、敵陣に乗り込む際に一騎打ちで誉れを得るか、冥人としてステルスキルを選べるのもよい。
初回では誉れを尊び率先して一騎打ちをしかけていたが、ストーリーが変わることもないので二週目からはステルスキルを狙った。その方が、冥人の型を発動させやすくサクサク進む。

関係ないかもしれないが、一騎打ちのおかげで、スト6での差し込みなどがうまくなったように感じた。

「調べる」が不満

不満点としては、本編やサブクエストでの「調べる」や「足跡」。「調べる」場所が分かりにくいことが多々あった。また、足跡が順番通りに追いかけないと表示されないのも不満であった。足跡があるであろう先に視線を向けても表示されず、そこに近づくと見えるようになるのにはずっと違和感があった。そもそも足跡が見えづらいのも不満だ。「調べる」にしても「足跡」にしても、レッド・デッド・リデンプションのように集中で目立つようにしてもよかったのでは?と思う。

その他の不満点としては、DLC をプレイすると鎧の強化素材である「絹」が足りなくなること。2周目に入ると「幻の花」が導入され「絹」の入手数が増えるが、進め方によってはそれでも足りない。どうせ交換アイテムは余るのだから、もっと「絹」を交換できてもよかったのではと思う。

「花」といえば、すべてを入手できない作りになっているのも残念だった。DLC プレイ時に障害物と重なりどうしても入手できない「花」があった。まぁすべてを集める意味はないのだけども。

総じて満足

不満点はあるものの2周して3周目もやろうかと思ったくらいなので、全体としては満足。ただ、難易度を変更してまでプレイする気にはなれなかった。実績に含まれていたら最高難易度も挑戦したかもしれないが。