レディ・イン・ザ・ウォーター

観てきました。前作ヴィレッジで若干の不安を覚えた俺だったのですけども、揺り戻しというか、完全に元のシャマランさんに戻っていてくれて安心しました。本当天才。最高。この映画を「つまらない」とか「何あのオチ」って評する人と一緒に酒を飲むと多分喧嘩になると思うのでそういう人とは友達になりたくないな、というレベルで最高によかったです。

そんで何回も書いてることですけども(読んだ人いないだろうからまた言いますけども)、シャマランさんの題材ピックアップとか演出自体が、嬉ションするくらいぐさぐさ突き刺さってくる体質なので俺は、なんかもうストーリーとか一切なくても映像観てるだけで幸せな気分になれる。緊張と弛緩のリズムというか、なんかそういうのがめちゃめちゃ心地よいのです。同様の理由で好きな監督には北野たけしさん、小説家には原りょうさんがいるのですけども、この3人の作るものと、あと宮本茂さんのゲームさえあれば俺は食べ物とか食べなくても生きていけるのではないかもしかしたら、という気さえします。

あともういい加減シャマランさんにオチを期待するのはやめにしてもらいたい。そんなにオチが大切か。漫才もオチ重視か。始まりと終わりは必要だけど、オチなんていらない。あとこのシナリオでシャマランさん以外の人間が映画を撮ると未曾有の大惨事が起こることは間違いない。そういう意味で真の天才。

侍功夫師の『「レディ・イン・ザ・ウォーター」は映画純度の高い大傑作』を読むとさらにこの映画を観たくなるはずなので読むべし。