原田武夫のガセネタを掲載して東洋経済オンラインが延焼
派手にやってくれているようで、休日返上で調べものをしている私の精神に厨の風がそよと吹き込みます。
ああ、どこかで見た光景だなと思っていたら、ダイヤモンドオンラインで上杉隆のガセネタ掲載して炎上した事件のことでした。きっとこういう状況を眺めながら、今日も日垣隆せんせは懸垂100回やっておられるんだろうなあと遠い目になってしまうわけであります。
で、その原田武夫が自身のブログで何か言ってます。
「東洋経済オンライン」編集長名による「お知らせ」について
http://www.peeep.us/3732affd
[引用] なお、同編集部からは本件事案を契機に、これまで他に比して極めて多数の読者が愛読してきた同「コラム」の連載を即日打ち切る旨、何ら充分な説明もなく通告があった
この一文に込められた万感が去来するわけなんですが、ざっと整理するだけで幾つもの感情がざわめきます。
● 誰が見たってあの記事はデマだ。掲載するとき東洋経済は何も思わなかったのか。
● 今回炎上したので「原田武夫のコラム連載は即日打ち切ることになった」ようだ。もっと早く切っておけよ。
● 「他に比して極めて多数の読者が愛読してきた」って自分で言うな。
● 「何ら充分な説明もなく」って、説明したってお前どうせ分からんだろ。
腹の虫の納まらない原田武夫、一連の問題を陰謀論気味に「最新の技術革新を『隠ぺい』しようとする大手メディア」などとしてメタに論じていて面白さがハンパないです。
続・「福島原発から、トリチウム汚染水が消える日」 実証実験の実施日、変更される
http://www.peeep.us/ac20d6bf
どう見てもガセネタだからお詫びして記事を取り下げているのが東洋経済の立場だと思うわけですが、真実と思い込んでいる原田武夫からすると「マスコミが不都合な事実を隠蔽した」というキチガイ沙汰の反応になるのも致し方ないのだろうかと思うわけであります。
さて、原田武夫を起用していた東洋経済は、単行本も出しています。『「日本バブル」の正体 ~なぜ世界のマネーは日本に向かうのか』(東洋経済新報社、2013年)とかいう奴ですが、すみません読んでません。
その東洋経済の書籍部門とオンライン部門がどれだけ連動して原田武夫を持ち上げ、そして存分に電波を放出させた後、炎上して即打ち切りというエレガントなソリューションを提供したのか、その全容は外部からは分かりません。ただ、そういえば最近東洋経済オンラインの柔らかぶりは顕著で、確かにPVは10倍になったようではあります。
PV数10倍増でも「東洋経済オンライン」が失敗する、たった1つの理由
http://ac.hatenablog.jp/entry/2013/11/25/110633
まあ、東洋経済がどこを目指してやっていこうとしているのか、よく分からないっていうのは事実ですね。クソみたいな記事が量産されているのが気になりますが、PV欲しさに麻薬のような記事を増やすと東洋経済の冠がかぶさったネトらぼみたいになってしまいかねませんので、充分に気をつけて欲しいものです。
こちらからは以上です。
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