おもしろいな。
おもしろい この言葉は重要だ。
専門書なんかと違い純文学やマンガって人の感性によって評価が違ってくる。
だからこそ,麻薬的に人を人を惹きつける本はあるわけだし。
個人的にこの本で大好きな場面は2つ。
・本物のディエゴ総帥の晴耕雨読の生活。
『さあ乾杯しやう・・・命など陽と地と詩とで満たされるほどのものなのに』
いやー深い。
ここでこのコマを入れるってすごいよな。いろいろ解釈は可能だし。
本来人ってのは,彼のような生活をするだけで生きていける。
しかし複雑になった社会という系のために人は生きるということの本質が見えなくなってしまっている。
もっと単純でいいんだ。
晴れの日は田を耕し,雨の日は読書にふける。ただそれだけで。
・コムギと王の最後の対局。
週刊誌の方では,手を抜きすぎと言われたけどコミックではむしろありなんじゃないか。
王の人生には意味があった。
そもそもコムギという少女がいたからこそ,王編がすばらしかったわけだし。
この編では,王のレゾンデートルを探していたこそが魅力だった。
そのレゾンデートルを与えたコムギの存在無くして王編は語ることができないだろう。
まあ,漫画家として休載がおおいのは’漫画家’としてはいただけないけど。
作家としてなら待てちゃうんだよね。
ある作家さんなんか10年以上間が開いて,新作を出したりするし。
あと,ジャンプのほうでは休載したけど溜まった分量だけならもう一巻出せるはず。
これだから人生はやめられない。
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- 2012/04/04(水) 22:03:22|
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