「源氏物語」全五十四帖がたった一冊の漫画で読める。(Amazon)
キャラ立ちがいい!これ重要。
約10年前くらいになるのか,
当時私はセンター試験の古文対策として,あさきゆめみしを1日で読んだ。
あさきゆめみしとは,源氏物語を漫画化したもので,
昔から大学受験の古文対策として読まれてきた・・・はず。
理系だったので古文の2次対策は必要なく,最低限の対策で済ませようという魂胆だ。
当時センター試験で,源氏物語が出て数年くらいたっていたので,
もしかしたらという一縷の望みをかけていたというのもあったのだろう,
もちろん当日,源氏物語は出ませんでした。
この対策のためだけに,前日にあさきゆめみしを全巻数千円かけて購入。
あの時は勉強勉強の毎日だったので,例え源氏物語であったとしも
マンガを読むという行為が,一応は息抜きにはなった記憶がある。
そして1日をかけて読破した,あの時はマンガでさえも登場人物が多くて,
頭にいれるので精一杯だった,一体全体何人の女性と関係を持つんだとウンザリ気味だった。
その時の源氏物語に関する感想は,少女マンガ風で読みにくいし,
恋愛や結婚に対する価値観が違いすぎて理解に苦しんだものだ。
まぁ,先日終わった某大河ドラマもそうだけど,リアル重視もいいけど,
もっと脚色を加えてもいいんじゃないのとか思ったたり。
それだと古典の意味がないか。
そのあさきゆめみしより,もっとマンガチックに書かれたのが「はやげん! ~はやよみ源氏物語~」だ。
このマンガを読んで,一つ気づいたことがある。
あさきゆめみしは,マンガで見やすいと言ったが,
それは字面だけよりマシというレベルで
キャラクターの書き分けがイマイチなのだということだ。
私がただ単に少女マンガを見慣れていないとうのもあるのかもしれないが。
ジャンプのオサレ系マンガほどではないが,
このマンガはキャラの書き分けがよくできている。
十人をかるく超える女性キャラがそれぞれ,
判別可能なのはいい,もちろん原典の特徴捉えているというわけではない。
源氏物語をマンガで理解したいなら,
あさきゆめみしを読む前にこちらから先に読んだ方が断然理解が進むはず。
現にこのマンガを読んで,そう言えばあさきゆめみしでもこういうシーンあったなと思い出せた。
こうやってマンガで源氏物語を読んでいるが,
読了後の感想で思い浮かんできたのが,不○は文化という昔有名になった言葉だったw。
(もちろん平安時代なので,当時の制度的には不倫ではないが)
ただ,原典よりかなり現代風に脚色を入れてるので,感性的にはかなり理解しやすくなったと思う。
登場する女性のギャグっぱい振る舞いなんかも十分笑えることが出来る。
結論,葵の上はツンデレの祖。そして光源氏はマダオ(初期はショタ属性持ち)。
☆☆☆
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- 2013/01/05(土) 23:50:37|
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