西暦1315年10月15日の深夜。民衆は北と南からの挟み撃ちによって、峠の関所~ヴォルフスムント~に攻撃を開始した。怒り、憎しみ、呪い、すべての感情を戦う力に変えて、絶え間なき攻撃を続ける民衆たち。彼らが持ち込んできたものは、大量の武器と、強い意志、そして、見たこともない新兵器の数々……!侵略者ハプスブルク家に対する反撃は、ついにその幕を切って落としたのである! 絶好調第4巻!!(Amazon)
●吐き気を催す邪悪とうとう関所攻略にはいった今回。
まだまだ悪徳代官ヴォルフラムの悪運は続くのかと思いきや・・・。
いいところで終わるのが実におしい。
彼の断末魔を心待ちにしている読者は多いはず。
しかし実に難攻不落な関所だ。
航空戦力がなかった時代,
籠城した建物を落とすには
3倍の戦力が必要になると言われていたが,
この関所の不沈ぷりはそんなものじゃない。
燃えぬ城壁の仕組み,地下の抜け道を確認する方法,
山を崩すバリスタ,ギリシア火,煮えたぎる鉛。
ことごとく人を残忍に殺す仕組みの数々。
それを愉しむヴォルフラムの悪辣さは筆舌に尽くしがたい。
彼は人の生命で愉しみ,実に楽しそうに笑う。
だがそれが多くの民草の心に暗い日を灯す。
●燃え上がる怒り・憎しみまた一歩また一歩近づく。
怒りや憎しみなどの負の感情を原動力として,
難攻不落の城が少しずつ攻略されていく。
待ちに待った日を,
あらん限りの憎しみを込めて奴に引導を渡す日。
それを煽るオビのセリフがなんとも言えぬ雰囲気が出している,
『貴様ひとり 殺しても 悪は尽きぬが 貴様は殺す ・・・』。
史実どおりならこの年,
農民で結成された同盟がハプスブルクの重装騎士団に大勝するはず。
でも次巻ではまだ,関所の内部攻略戦に移りそうな,
それだけが不安です。
もう次で無慈悲にやっちゃっていいと思うな。
こんな外道,許せるわけがないしね。
死んで償え。

☆☆☆☆
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- 2012/09/21(金) 20:16:52|
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こんにちわ
とても面白そうですね
私も20代なんですけど、
ちょっと この作品は怖そうで まだ無理そうです。
最近文字を大きくしてくださったので 読み易くなりました。
きりんさんカラーがカワイイですね。

- 2012/09/24(月) 07:58:53 |
- URL |
- りりか #-
- [ 編集 ]
> はじめまして(=・ω・)ノ
>
> 足跡をたどって来ています。
> ヒメキリンさん、ちょくちょく私のブログを見に来て
> くださってますよね! ありがとうございます。
>
> 住んでるところがまあまあ?近いからかなーって
> 勝手に思ってます(笑
>
> 書評ランキング、ダントツ1位なのですね!
> たくさんの方の人気があって、うらやましいです☆
>
> 私は時々、本を読むことはあっても、感想文・作文は
> 大嫌いだったので、たくさん文章が書ける
> ヒメキリンさんがとってもまぶしいです。 ^エ^
nonki☆mamaさん コメありがとうございます。
こちらのブログにも来てもらってありがとうございます。
私も始めはあまり長い文章かけなかったけど,
いつの間にか結構書けるようになりました。
要は慣れですね。
- 2012/09/24(月) 23:04:21 |
- URL |
- ヒメキリン #-
- [ 編集 ]
> こんにちわ
> とても面白そうですね
> 私も20代なんですけど、
> ちょっと この作品は怖そうで まだ無理そうです。
>
> 最近文字を大きくしてくださったので 読み易くなりました。
> きりんさんカラーがカワイイですね。
りりかさん コメありがとうございます。
一巻も序盤からかなりのもんだったんで,
無理な人には勧めれない作品ですね。
もうスプラッタ全開ですし。
文字大きくしたの好評で良かったです。
- 2012/09/24(月) 23:22:40 |
- URL |
- ヒメキリン #-
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