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One to Go

和書・マンガの評価と感想の記録。

自由をつくる自在に生きる



自由とは何だろうか。それは、単に義務がない状態のことではない。何でもしてよいと放り出された状況のことでもない。自分の思いどおりになること―これが「自由」なのだ。当たり前に思えるかもしれないが、このことの深い意味を知る人は少ない。しかし、これに気づくことが、人生をよりよく生きるポイントなのである。真の意味での自由を知り、自在に生きる。その秘訣について、人気作家がわかりやすく論じる。(Amazon)

すごいエネルギ-を感じる新書だ。
オーラがみえるようだ。
作者さんは自由にとりつかれているよ。

食べたい時食べ,眠りたい時に眠り,働かない時働かない。
これは自由だよね。
この状態を筆者は自由ではないという。
これは肉体による支配であり,その状態からのがれるのが自由だというのだ。

思わず,ぞっとしてしまった。
そんな考え方をするほど,筆者は自由について考えているのだ。
そして支配から抜けだし,自由になろうとしている。
そもそも自由になるには,自由にならなければいけないのだ。
受動的でない,能動的なのだ。
そう,それには莫大なエネルギ-が必要となる。
それでも彼は自由でありたいとする。

考えてみて欲しい。
作文という宿題が与えられ,
1つは,「修学旅行で一番楽しかったこと」
1つは,「自由作文」
どちらを選ぶだろうか,前者の方が多いのではないか。
それはそうだろう,束縛されることによって私たちは心地よさを感じることがあるのだ。
そこから抜けだそうとする。
一体何人が「自由作文」選ぶのか。
ぜひそのエネルギ-を本書から感じ取ってほしい。

あと途中から分かったが,作者さんが
「すべてがFになる」・「スカイ・クロラ」の原作者さんだった。
言われてみれば,映画「スカイ・クロラ」からも自由というイメージを感じ取れるような気も。



話は変わるが,
筆者は,この本で使われる「自由」をフリーダムとしている。
自由ってのは,フリーダム以外にもあるのだが作者は,なぜその中からフリーダムを選んがのか。
  フリーダム( freedom )・・・束縛されない自由
  リバティ( libetry )・・・束縛から解放された自由
  (goo辞書より)
もしかすると,彼が求めているのは解放ではなく,獲得にあるのかもしれない。
などと少し妄言をしてみました。

この本を読んで,自由の本質について考えさせられました。

☆☆☆☆
関連記事

  1. 2012/05/19(土) 18:29:28|
  2. 本 ☆☆☆☆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

はじめまして。 早速のご訪問有り難うございます。
分からないことばかりで、設定にも時間がかかっております。
またゆっくり来させてくださいね。
(ここに書き込んでよかったのでしょうか。)


  1. 2012/05/20(日) 02:34:11 |
  2. URL |
  3. 芝桜1970 #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは^^

はじめまして^^
考え方、大人でステキですね★

私もそういうかっこいい大人になりたいーー
  1. 2012/05/20(日) 14:06:02 |
  2. URL |
  3. ゆい* #-
  4. [ 編集 ]

初めまして。
ブログには時々お邪魔させていただいていますが、コメントをつけさせていただくのは初めてです。

森博嗣さんは、わたしの大すきな作家さんなのですが、ヒメキリンさんの書評?というか考察も深いなぁ…と思いました。
わたしは、森作品には【生】と【死】について考えさせるものが多いなぁ…と思っていたのですが、
言われてみれば、【自由】と【解放】も一つのテーマなのかもしれませんね。

またお邪魔させていただくので、よろしくお願いします(u_u*)m
  1. 2012/05/20(日) 17:28:52 |
  2. URL |
  3. 書架の管理人 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> はじめまして。 早速のご訪問有り難うございます。
> 分からないことばかりで、設定にも時間がかかっております。
> またゆっくり来させてくださいね。
> (ここに書き込んでよかったのでしょうか。)

ブログ見てくれてありがとうございます。

ぜひゆっくり見て下さい。
がんばります。
  1. 2012/05/20(日) 19:45:15 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

Re: こんにちは^^

> はじめまして^^
> 考え方、大人でステキですね★
>
> 私もそういうかっこいい大人になりたいーー

ブログ見てくれてありがとうございます。

いえいえ,まだ未熟なかぎりです。
いつも自問自答しながら,がんばっています。
これからもよろしくお願いします。
  1. 2012/05/20(日) 19:47:08 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 初めまして。
> ブログには時々お邪魔させていただいていますが、コメントをつけさせていただくのは初めてです。
>
> 森博嗣さんは、わたしの大すきな作家さんなのですが、ヒメキリンさんの書評?というか考察も深いなぁ…と思いました。
> わたしは、森作品には【生】と【死】について考えさせるものが多いなぁ…と思っていたのですが、
> 言われてみれば、【自由】と【解放】も一つのテーマなのかもしれませんね。
>
> またお邪魔させていただくので、よろしくお願いします(u_u*)m

ブログ見てくれてありがとうございます。

書評というには恥ずかしいシロモノです。
感想くらいにしておいてください。

原作のスカイ・クロラのアニメ化についても述べているので一読の価値アリです。
ちなみにかなり絶賛していました。
  1. 2012/05/20(日) 19:49:20 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

フリージャズ

わたしは今、自由なのかもしれません。でも「自由度」って、自由じゃないこととの対比でしか計れないのかもしれませんね。幸福が不幸を知らないと感じられないように・・・・

フリージャズという音楽がありますが、音楽の3要素から自由になりつつも「音楽」として成立するか?とうことで、ミュージシャン達はいろいろ試行錯誤を重ねたようです。

様々な拘束から自由になりつつも「カオス」にはならないという、「音楽」と「デタラメ」の境界・・・・今の私の生活は「カオス」かもしれません。でも、いつか振り返ったとき、美しい「音楽」になってたらいいな。

またすてきな本を紹介していただきありがとうございます。



  1. 2012/05/21(月) 09:05:22 |
  2. URL |
  3. 夏音 #YY3jlusU
  4. [ 編集 ]

Re: フリージャズ

> わたしは今、自由なのかもしれません。でも「自由度」って、自由じゃないこととの対比でしか計れないのかもしれませんね。幸福が不幸を知らないと感じられないように・・・・
>
> フリージャズという音楽がありますが、音楽の3要素から自由になりつつも「音楽」として成立するか?とうことで、ミュージシャン達はいろいろ試行錯誤を重ねたようです。
>
> 様々な拘束から自由になりつつも「カオス」にはならないという、「音楽」と「デタラメ」の境界・・・・今の私の生活は「カオス」かもしれません。でも、いつか振り返ったとき、美しい「音楽」になってたらいいな。
>
> またすてきな本を紹介していただきありがとうございます。

ブログ見てくれてありがとうございます。

難しいですね。
音楽とは何かと定義するなら,端的に言えば音を楽しむことで.その境界がどににあるのか。
カオスとコスモスっては単純な2元的構造をしているとは限らないし,その協会が変化するかもしれない。
だからこそ音楽と持つことができる人というものが,最もパワーを発揮できる場所なのかも。

想像力が必要なものってのは難しいですね。
だからこそ人を惹きつけるのかも。

アインシュタインはこう言っています。
-想像力は、知識よりも重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界さえ包み込む。-
  1. 2012/05/22(火) 17:10:08 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

 こんばんは。

 過去の記事へのコメントですみません。
 自分の好きな作家さんの記事だったもので、つい(笑
 この記事でこの本を知って早速図書館でゲットしてきました。
 読み終えたら改めて、この記事を読みにきます。

 ヒメキリンさんは本当に幅広いジャンルの本を読まれるのですね。
 どんな風に読む本を選ばれるのですか? 
  1. 2012/05/27(日) 21:56:53 |
  2. URL |
  3. 月ヶ瀬 采 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>  こんばんは。
>
>  過去の記事へのコメントですみません。
>  自分の好きな作家さんの記事だったもので、つい(笑
>  この記事でこの本を知って早速図書館でゲットしてきました。
>  読み終えたら改めて、この記事を読みにきます。
>
>  ヒメキリンさんは本当に幅広いジャンルの本を読まれるのですね。
>  どんな風に読む本を選ばれるのですか? 

森博嗣さんの新書は,個人的に当たりでした。
気の赴くままに書いてるように見えて,それでいてまとまっている。
すごい本です。

読む本を決めるの方法は,書評ブロガーさん(404 blog not foundや読書猿など)が書いた記事や,
アマゾンのランキング,新書マップ,本系SNS(ブクログなど)の中でピンときた本を買ってます。

  1. 2012/05/27(日) 23:39:23 |
  2. URL |
  3. ヒメキリン #-
  4. [ 編集 ]

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