Macを使い始めて最も感銘を受けた機能がSpaces、OSをSnow Leopardにアップデートして最も気に入った点はSpacesのアニメーションが「ぬるっ」としたこと、Lionになって最も悲しかった点はMission Controlに統合されて縦のデスクトップ移動が廃止された点、というSpaces大好き人間のけんけんです。
そんな私のために開発されたかのようなアプリがMacの手書き説明書で紹介されていたので早速インストール、あっという間に心を掴まれました!
LionのMission ControlをSpacesのような使い勝手に変える『ReSpaceApp』 | Macの手書き説明書
ReSpaceApp - bringing grid spaces to OSX Lion
まだベータ版ですが、必要な機能は揃っていて、今後の機能拡充にも期待できそうです。
デスクトップのレイアウトは最大4×4の16個まで設定できますが、操作性などの観点から2×2の4個がおすすめです。
Snow Leopard時代はcommand+矢印キーをデスクトップ間移動に割り当てていた(初期設定ではcontrol+矢印キー)ので、ReSpaceAppでも同じように設定します。そのままだとMission Controlのホットキーと重複するので、「システム環境設定」→「キーボード」からMission Controlのホットキーをオフにしておきます。
それでもショートカットに設定すると「既に使われてるよ!」というアラートが出ますが、"Use anyway"をクリックすればそのまま使えます。
"Select"は旧Spacesの「全てのデスクトップを表示」に当たるものですが、これをホットコーナーに割り当てることが出来ればSpacesと全く同じ使い勝手になるので、ここは惜しい点です。
"Show notification graphic on desktop change"をオンにするとデスクトップ移動の通知が有効になり、これまたSpaces。
"Transitions"はシンプルな"Slide"、箱を回転させたような"Cube"、ぐるっと入れ替わる"Swap"、裏返しになる"Flip"の4種類があり、プレゼンテーションのようなエフェクトを楽しめます。速度は初期設定より少し"Slow"よりにしました。
"Enable circulation"をオン、"Right end of row joins to left end of :"を"Next row"にすることで、左上のデスクトップから左に移動すると右下のデスクトップに行けます。
このような設定により、どのデスクトップにいても「command+矢印キー」一発で好きなデスクトップに移動できます。Macの使い勝手が全然違ってくるのでオススメです。
(追記)また、"Circulate vertically"をオンにすると、たとえば「右下」のデスクトップから「command+↓」を押下すると「右上」のデスクトップに移動、というように縦のループができます。が、私はオフにしました。(追記終わり)
ReSpaceAppの素晴らしい点は、フルスクリーンアプリとも見事に共存しているところで、デスクトップ移動をしてもフルスクリーンで開いている状態のアプリには移動せず、Mission Controlのホットコーナーを使うか「command+tab」で移動することになります。
このことで、Snow Leopard時代にはどうしても4つでは足りず6つに設定していたデスクトップ数を2×2の4個に抑えることができ、「ホットキーで一発移動」が実現して無敵の環境になりました。
惜しい点を挙げるとすると、
(1) 前述の「全てのデスクトップを表示」(Select)にホットコーナーを割り当てたい(追記:その後のバージョンで対応しました)
(2) "Select"で全てのデスクトップを表示した際のデスクトップ間ウインドウ移動をサポートしていない(追記;その後のバージョンで対応しました)
(3) 通知グラフィックが画面中央よりも少し下、やや小さめに表示される
このあたりが改善されると旧Spacesそのものの使い勝手になるので、正式版に期待したいところです。
現在ベータ版、正式版は有料になるそうですがベータ版ユーザーには優待価格が用意されるとのことなので、是非いまのうちに試してみてください!
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「超」初心者向け、Macを買ったら最初に設定しておきたいこと (※Snow Leopard環境のエントリ)
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