アルトはシェリルとイヤリングを探す名目でデートを楽しみ、ランカは歌手に反対するオズマに反発して家を飛び出す。

アルトとシェリルのデートはフロンティアの観光にもなっていて、魅力的な未来都市の様子を堪能しました。キャラではなく世界観を楽しませるって、製作側が自信を持ってないと出来ない芸当ですね。地球に近いものやそうでないもの、インプラントが合法か違法か等コロニーによってシステムの違いがあるのも面白い。この世界よりさらに未来の2061年の話である「ＲＤ」では、インプラントにあたる電脳は一般にも普及しているんですよね。なんだか不思議。

「そうせずにはいられない」という言葉はすごく好きです。音楽ってまさにそうですよね。素敵な歌を聴いた時、綺麗な音楽に触れたときの細胞がざわめくような高揚感は他では得がたいものだと思う。そうして歌で自分の意志を貫こうとする二人のヒロインを通して、気持ちを新たにするアルトに新たな戦いが迫る、というラストの引きがかっこいい。ランカの歌が敵に作用することが今後どう話に関わっていくのかも気になりますね。