This Category : 続・夏目友人帳
続・夏目友人帳 #10
先生と八朔を取りにいった先で夏目は何物かにオノを投げつけられる。それから程なくして家の前に描かれた謎の落書き。それを境に家に次々と怪異が起こり始める。
妖怪が出てくるけれど決してホラーではないところが夏目友人帳なのですが、怖い話ももちろんあります。これはそのうちの一つで、実は二期で一番楽しみにしていた話でもあります。そしてこのアニメのスタッフさんたちはそんなファンの過度な期待を裏切らない素敵な人たちだと思います。本当にありがとうございます。
>動画で見るといきなり飛んでくる斧が恐ろしすぎる!(笑)
原画にクセのある作家さんがいるとは聞いていましたが本編のカリメのぬるぬるした動きは予想以上に怖かったです。見ている間「こわっ」を何度呟いたことか。夏目を食うシーンなんて唾液や「もっしゃもっしゃ」という擬音まで追加されてて、ニャンコ先生と一緒になって「食ってるしー!」と漫画みたいな怪しいリアクションをしてしまいました。
なんかもう滋さんの夏目への接し方にいちいち泣けてきます。滋さんのそれは名取や塔子さんが夏目を子供扱いするのとはちょっと違うんですよね。子供だけど、何も分からない子供じゃないことを分かっているというか、男同士としてちゃんと尊重してる。(別に名取や塔子さんが夏目を尊重していないという意味ではなく)。そんな素敵な滋さんとレイコさんの出会いもとても印象的でした。自分を怖がらない滋少年を見て「人間じゃないみたい」というレイコさんが寂しいなあ。当時のレイコさんの「人間」に対する認識がどんなものだったかうかがい知れる台詞ですね。夏目もレイコさんも妖が見えるせいで辛い思いを沢山してきて、レイコさんは人間と親しくなるのを諦め、夏目は諦めずに人と関係を結ぼうとした。レイコさんにだってきっと何度もそういうチャンスはあったと思うんですけどね…うまくいかないものです。
>この話で秀逸だと思ったアニメオリジナルについて。
原作では滋さんと帰宅するときにあった「この喜びをいつか返していけるだろうか…」というモノローグが一番最後に、そして「嘘をつくのか、この人たちに」という台詞も原作と微妙に順番を入れ替えてる。
これすごいと思うんですよね。内容を変えないで視聴者に与える印象だけを変えてる。台詞の順番を入れ替えただけで切なさで終わるエピソードを温かさが残るよう成立させている脚本が素晴らしいなと。
いやあ、でもあの部屋の惨状は凄かったなあ。いきなり部屋中のガラスやなんかが内側から吹っ飛んだわけですから、親切なご近所さんなら通報しているレベル。「プロパンガスで遊んでたら静電気が引火してガス爆発した」が一番合理的な言い訳な気がします(笑)
妖怪が出てくるけれど決してホラーではないところが夏目友人帳なのですが、怖い話ももちろんあります。これはそのうちの一つで、実は二期で一番楽しみにしていた話でもあります。そしてこのアニメのスタッフさんたちはそんなファンの過度な期待を裏切らない素敵な人たちだと思います。本当にありがとうございます。
>動画で見るといきなり飛んでくる斧が恐ろしすぎる!(笑)
原画にクセのある作家さんがいるとは聞いていましたが本編のカリメのぬるぬるした動きは予想以上に怖かったです。見ている間「こわっ」を何度呟いたことか。夏目を食うシーンなんて唾液や「もっしゃもっしゃ」という擬音まで追加されてて、ニャンコ先生と一緒になって「食ってるしー!」と漫画みたいな怪しいリアクションをしてしまいました。
なんかもう滋さんの夏目への接し方にいちいち泣けてきます。滋さんのそれは名取や塔子さんが夏目を子供扱いするのとはちょっと違うんですよね。子供だけど、何も分からない子供じゃないことを分かっているというか、男同士としてちゃんと尊重してる。(別に名取や塔子さんが夏目を尊重していないという意味ではなく)。そんな素敵な滋さんとレイコさんの出会いもとても印象的でした。自分を怖がらない滋少年を見て「人間じゃないみたい」というレイコさんが寂しいなあ。当時のレイコさんの「人間」に対する認識がどんなものだったかうかがい知れる台詞ですね。夏目もレイコさんも妖が見えるせいで辛い思いを沢山してきて、レイコさんは人間と親しくなるのを諦め、夏目は諦めずに人と関係を結ぼうとした。レイコさんにだってきっと何度もそういうチャンスはあったと思うんですけどね…うまくいかないものです。
>この話で秀逸だと思ったアニメオリジナルについて。
原作では滋さんと帰宅するときにあった「この喜びをいつか返していけるだろうか…」というモノローグが一番最後に、そして「嘘をつくのか、この人たちに」という台詞も原作と微妙に順番を入れ替えてる。
これすごいと思うんですよね。内容を変えないで視聴者に与える印象だけを変えてる。台詞の順番を入れ替えただけで切なさで終わるエピソードを温かさが残るよう成立させている脚本が素晴らしいなと。
いやあ、でもあの部屋の惨状は凄かったなあ。いきなり部屋中のガラスやなんかが内側から吹っ飛んだわけですから、親切なご近所さんなら通報しているレベル。「プロパンガスで遊んでたら静電気が引火してガス爆発した」が一番合理的な言い訳な気がします(笑)
続・夏目友人帳 #9
フリーマーケットで手に入れた絵を追って、「巳弥」という妖怪が尋ねてきた。その絵には彼女の友人である「八坂様」が宿っており、彼を慰めればいつかその絵から出てきてくれるのだという。彼女の真摯な思いと後悔は夏目にとっても他人事とは思えず手を貸すが、絵には異変が起こっていた。
個人的好みなのですが、桜の出てくる話は色つきで見たい。夏目のアニメでは背景がいつも綺麗なのでこの話はすごく楽しみにしていました。
八坂様はもういないと知りながら後悔のためにその絵に八坂様がいると信じたかった巳弥の切ない気持ちを思っているうちに、夏目もまた大事な人たちに隠し事をし続けていることに思い至る蓮華畑のシーンが印象的でした。塔子さんに問いかけられた夏目の目がアップになってその表情を変える演出がいいなあ。
グラタンが美味そうだ…
以下原作ネタバレにつき伏せます
個人的好みなのですが、桜の出てくる話は色つきで見たい。夏目のアニメでは背景がいつも綺麗なのでこの話はすごく楽しみにしていました。
八坂様はもういないと知りながら後悔のためにその絵に八坂様がいると信じたかった巳弥の切ない気持ちを思っているうちに、夏目もまた大事な人たちに隠し事をし続けていることに思い至る蓮華畑のシーンが印象的でした。塔子さんに問いかけられた夏目の目がアップになってその表情を変える演出がいいなあ。
グラタンが美味そうだ…
以下原作ネタバレにつき伏せます
続・夏目友人帳 #8
友達と行った一泊2日の宿題合宿で夏目はそこの主の老婆と仲良くなる。彼女は小さい頃近くの池にすんでいた人魚からもらった不老不死の血を大切な人に飲ませてしまったことをずっと気に病んでいた。
大きな池に一本渡した細い足場を通らないとたどりつけない宿のロケーションが綺麗でした。あんなところがあったら是非行ってみたい。そして夏目の友達はこんな穴場をどこで知ったんだろう。どう見ても宿題合宿に使うような雰囲気じゃないだろ(笑)。初めての友達とのお泊りを楽しむ夏目が可愛かったです。そして先生はお菓子食いすぎ。本当のニャンコだったら健康を害しているレベルです。
人間を嫌っていた人魚が仲良くしていた少女に裏切られたと思い込んで失望して意地悪をし、その瞬間自分にも失望してしまったというくだりが切ないですね。不老不死は人の身には辛いものでしかないと思った夏目が、人間にとっては悠久の時を生きられる先生は沢山の人を見送ってきたんだろうと視線を転じるところも好きです。「不老不死になったら先生友人帳を手に入れられなくなっちゃうぞ」と冗談めかして言う夏目に、意味深な沈黙を返す先生の目の表情に引き込まれました。
基本的に漫画や小説は頭を空っぽにして読むことにしているんですが、この話は原作を読みながら「え、これ地理的にどうなってるの?」と首を傾げたなあ。辺鄙な場所にある宿と駅の距離がどうもあやふやな上、原作では人魚を追った夏目が人魚より先に千津さんのところに辿りついてしまっていて余計混乱したんですよね。アニメではそこが人魚が夏目より早く千津さんを見つけた、というふうに変えられていたので個人的には納得しました。どちらも「先生に乗せてもらって高速移動しました」にすればいいのではという素人考えを抱いたりもしましたが、それはそれで色々問題があるんだろうなあ。難しい。
大きな池に一本渡した細い足場を通らないとたどりつけない宿のロケーションが綺麗でした。あんなところがあったら是非行ってみたい。そして夏目の友達はこんな穴場をどこで知ったんだろう。どう見ても宿題合宿に使うような雰囲気じゃないだろ(笑)。初めての友達とのお泊りを楽しむ夏目が可愛かったです。そして先生はお菓子食いすぎ。本当のニャンコだったら健康を害しているレベルです。
人間を嫌っていた人魚が仲良くしていた少女に裏切られたと思い込んで失望して意地悪をし、その瞬間自分にも失望してしまったというくだりが切ないですね。不老不死は人の身には辛いものでしかないと思った夏目が、人間にとっては悠久の時を生きられる先生は沢山の人を見送ってきたんだろうと視線を転じるところも好きです。「不老不死になったら先生友人帳を手に入れられなくなっちゃうぞ」と冗談めかして言う夏目に、意味深な沈黙を返す先生の目の表情に引き込まれました。
基本的に漫画や小説は頭を空っぽにして読むことにしているんですが、この話は原作を読みながら「え、これ地理的にどうなってるの?」と首を傾げたなあ。辺鄙な場所にある宿と駅の距離がどうもあやふやな上、原作では人魚を追った夏目が人魚より先に千津さんのところに辿りついてしまっていて余計混乱したんですよね。アニメではそこが人魚が夏目より早く千津さんを見つけた、というふうに変えられていたので個人的には納得しました。どちらも「先生に乗せてもらって高速移動しました」にすればいいのではという素人考えを抱いたりもしましたが、それはそれで色々問題があるんだろうなあ。難しい。
続・夏目友人帳 #7
タキを祟った妖にさらわれた夏目は命からがら逃げ出すが、妖に目玉をなめられたせいで一時的に妖が見えなくなってしまう。圧倒的に不利な状態でそれでもタキを救おうと夏目はタキとニャンコ先生と協力して妖に立ち向かう。
今回はアニメの演出がことごとくよかったなあ。
夏目が洞窟で目覚める→妖に縄を踏まれて倒れる(原作はここまで)→妖が縄から足をどける→夏目がまた起き上がろうとする→それを見はからって再び縄を踏んで倒れさす、という一連の動作が妖の意地悪さを表現していていいと思いました。ニャンコ先生のギャグっぽい怒りの後の、本当の姿に戻った先生が見えない夏目という構図が美しくて悲しかったです。見えないということは存在を認識しないということ、それは情を交わした相手にとって多分一番辛いことなんでしょうね。沈黙の後先生がそっと夏目に息を吹きかけて存在を知らせるシーンにちょっと泣きそうになりました。
妖に一人で立ち向かうタキのために頑張る夏目を助けた先生が、陣に入った瞬間姿を現す迫力ある構図はアニメならではですね。原作ではタキがいつのまにかゲームを終わらせるのではなく封印の時間稼ぎのために動いていたのですが、アニメではちゃんとタキが妖を捕まえてゲームを終わらせようとしたのに約束を守ってもらえず妖(=自然)の理不尽さを思い知ることになるというふうに改変されててこれはこれでいいですね。その後先生が本当の姿で夏目を守るように寄り添い、(夏目には見えないだろうと思って)ちょっと無防備な表情で夏目を見つめていたところも好きです。妖が見えることで色々辛い思いをしてきたのも事実だけど、かといって見えなくなってしまったらそれも寂しい。優しい人達と憎めない妖達との出逢いがあったからこそ夏目はその相反する感情をそのまま受け入れられることが出来たのかもしれませんね。
夏目が妖を見えなくなる、という致命的な事件であったのにちょびと先生の漫才とかタキと先生のガンの飛ばしあいとかギャグのテンポもよくて重苦しくならず楽しめました。
今回はアニメの演出がことごとくよかったなあ。
夏目が洞窟で目覚める→妖に縄を踏まれて倒れる(原作はここまで)→妖が縄から足をどける→夏目がまた起き上がろうとする→それを見はからって再び縄を踏んで倒れさす、という一連の動作が妖の意地悪さを表現していていいと思いました。ニャンコ先生のギャグっぽい怒りの後の、本当の姿に戻った先生が見えない夏目という構図が美しくて悲しかったです。見えないということは存在を認識しないということ、それは情を交わした相手にとって多分一番辛いことなんでしょうね。沈黙の後先生がそっと夏目に息を吹きかけて存在を知らせるシーンにちょっと泣きそうになりました。
妖に一人で立ち向かうタキのために頑張る夏目を助けた先生が、陣に入った瞬間姿を現す迫力ある構図はアニメならではですね。原作ではタキがいつのまにかゲームを終わらせるのではなく封印の時間稼ぎのために動いていたのですが、アニメではちゃんとタキが妖を捕まえてゲームを終わらせようとしたのに約束を守ってもらえず妖(=自然)の理不尽さを思い知ることになるというふうに改変されててこれはこれでいいですね。その後先生が本当の姿で夏目を守るように寄り添い、(夏目には見えないだろうと思って)ちょっと無防備な表情で夏目を見つめていたところも好きです。妖が見えることで色々辛い思いをしてきたのも事実だけど、かといって見えなくなってしまったらそれも寂しい。優しい人達と憎めない妖達との出逢いがあったからこそ夏目はその相反する感情をそのまま受け入れられることが出来たのかもしれませんね。
夏目が妖を見えなくなる、という致命的な事件であったのにちょびと先生の漫才とかタキと先生のガンの飛ばしあいとかギャグのテンポもよくて重苦しくならず楽しめました。
続・夏目友人帳 #6
不思議な陣を描いてまわっていたのは同じ学校のタキという少女だった。彼女はその陣で妖怪を見ることが出来たが、ある妖怪を偶然見てしまったことで恐ろしいのろいをかけられていた。うっかりその呪いに巻き込まれてしまった夏目は自分のため彼女のためにその妖怪を探すが…
初の前後編。
話の内容も次回への引きもシリアスなのに相変わらず仲良しな夏目と男友達二人とやきもき委員長可愛いし、過酷な運命に立ち向かいながら気丈にふるまうタキも可愛いし、そんなタキに愛でられて動揺する先生も可愛いし、どうしよう。特に夏目相手におしゃべりする塔子さんの可愛さは異常だ…!塔子さん、その夕食は運動部の息子が二人以上いないと食べきるのは無理です(笑)。
ちょびひげ含め比較的温和な妖怪たちが出てきた後だから夏目に忍び寄る妖怪の怖さが際立つんだなあ。
初の前後編。
話の内容も次回への引きもシリアスなのに相変わらず仲良しな夏目と男友達二人とやきもき委員長可愛いし、過酷な運命に立ち向かいながら気丈にふるまうタキも可愛いし、そんなタキに愛でられて動揺する先生も可愛いし、どうしよう。特に夏目相手におしゃべりする塔子さんの可愛さは異常だ…!塔子さん、その夕食は運動部の息子が二人以上いないと食べきるのは無理です(笑)。
ちょびひげ含め比較的温和な妖怪たちが出てきた後だから夏目に忍び寄る妖怪の怖さが際立つんだなあ。