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『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ/永田カビ』感想
何が君の幸せ?何をして喜ぶ?
わからないまま終わる、そんなのは嫌だ!
[R-18]女が女とあれこれできるお店へ行った話 プロローグ | 永田カビ #pixiv http://t.co/JG50dbET8U
— かてぽん (@kate_pon) 2015年9月11日
昨年pixivの投稿分を読んで、すごく胸に迫るものがあったので購入。
pixiv版の加筆修正どころの話じゃない本編140ページ超えの大作になっていて、驚きました。
本作は永田さんの自叙伝的なノンフィクションのエッセイ漫画です。
行き着くところは「レズ風俗レポ」なんだけど、その風俗レポ自体は本丸ではないと個人的に思っています。
そこに行き着くまでの苦悩や葛藤などの人生の過程が肝であると。
自分で自分をどう扱うか。自分で自分をわかるようになりたい、と思っている人には刺さるものがあるんじゃないかと思います。
考えさせられると同時に、自分に当てはめてみたりして無性に泣けてきちゃったり。
自分の事を大切にしすぎるのは違うと思うけど。大切にする方法、その仕方によってはQOLがぐーんと上昇するし、それが他人へ伝播することだってあるよね。
本作を気に入った理由としてテーマにガツーンと響くものがあったのと、もう1つ。
永田先生の描く図解イメージ(っていうのかな)が的確というか、ものすごく説得力あるんですよね。
伝えたいイメージが、スッと頭に入ってくるの。
頭のいい人のノートを見せて貰っている感覚に似てる。
その上でマンガ的な面白さは損なっておらず、登場人物の可愛さだとか、構図なんかも凝っている。読んでいて全く飽きがこないです。
ここの大ゴマの使い方はスゴかったです。
それまでのページで、ほぼ100%コマ割りの四角い枠の中に収まっていた登場人物が、このページで初めて「枠のない場所」へ姿をさらす。
自分を抑え込んでいた枠を取っ払った瞬間で、まさしく"世界が広がった"事を表現しているかと。
とまあ読んでいて色々と思う所があり、記事にしておきたいと(上手く纏められる気がしないまま)つらつらと書き始めてみた次第です。
よかったら何かの折にお試し?くださいー
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