動画の作品は、1929年(昭和4年に)に制作された「瘤取り」。
製作会社は「横浜シネマ商会(現YOKOCINE DIA)」で、監督は青地忠三氏、
作画は切り抜きアニメーションの名手であった村田安司氏であるようです。
現在ですと爺からこぶを取る伝説上の生物は鬼であることが一般的ですが、
この作品ですと、その役目は天狗になっています。
(13世紀前半頃に成立した「宇治拾遺物語」の、
「こぶとり爺」でも鬼が登場しますが、
遠野など一部の地域の民話では天狗が登場するようです)。
80年以上も前に作られた作品にもかかわらず、
高い完成度を誇るこの作品に、海外からは驚きの声が寄せられていました。
Japanese Old Animation (1929)
■ 凄まじい完成度だ!
投稿してくれて本当にありがとう!
コロンビア■ こんな貴重な映像どこから見つけてきたんだよ。
アメリカ■ なんかポケモンっぽい音楽が聞こえたのは気のせいだろうか……。
アメリカ ■ そもそもあのほっぺどうしちゃったんだろ。腫瘍?
アメリカ ■ より正確に言うと、甲状腺腫かな。
テングが山に住むゴブリンって考えると、
舞台は人里離れた山奥だ。
だから甲状腺を良い状態で保つために必要な海藻類や、
ヨウ素が豊富に含まれる食材を摂取できずに、
ああなってしまったんだろうね。
イギリス■ 1929年に作られてるのにこのクオリティーは凄いわ。
アメリカ■ 本当に1929年なの?
スタイルが現代っぽいけど。
実際は現代の作品なんだけど、
昔風にアレンジしたんじゃないの?
アメリカ ■ この時代の日本のアニメが発見されたことも凄いし、
こうして目にできるのも凄い。
この作品に込められてる教訓は、
時代を超越して通じるものだね。
アメリカ■ ものすっごく怖い作品だと思ったのは俺だけ?
+5 アメリカ■ 実に興味深い。
ストーリーはグリム兄弟の
小人の贈り物に似てる。
ブラジル■ 何て言ってるのか知りたい。
アニメーション自体は本当に素晴らしいけど。
スタイル的には、カートゥーンとはまったく別物だね。
フィリピン■ WOW 音楽はかなり帝国時代、って感じだね。
ちょっとした音でさえ。
スペイン ■ 今の俺の国の作品より昔の日本のアニメのほうが遥かに質がいい。
それって悲しいことじゃないか?
アメリカ ■ 初期の日本のアニメと米国のアニメーションは似てるよ。
でもアニメは独自の進化を遂げていったんだ。
ジンバブエ ■ 私もそう思う。
今のこっちのアニメーションより何年も先に行ってる。
アメリカ ■ 美しい! だけど1929年作って確かなの?!
作品名を教えてくれ!
イタリア■ WOW 日本人は昔から細部の凝りようが凄かったんだね!
アメリカ■ あの鳥人間たち……。
もしかしてテングって呼ばれてる妖怪?
ギリシャ■ 1929年に作られたとか信じがたいな。
蒸気船ウィリーとかと比べると完成度かなり高いぞ。
フィンランド ■ ああ、本当に。
時代を考えるとこの完成度は物凄いことだと思う。
プエルトリコ■ 当時から日本のアニメーションは世界一だったのか……。
アメリカ ■ まったく、日本かぶれは至るところに顔を出すな。
+24 アメリカ■ 時代を考えると、というか現代の視点でも、驚くほど洗練されてる。
アメリカ ■ この物語、子供の時に読んだことあったんだ。
だからアニメーションでも観れて感動してる。懐かしい。
アルゼンチン■ 今も昔も、日本のアニメーションは奇妙なんだな。
アメリカ■ 俺だけかな。
この作品にちょっと感銘を受けちゃってるんだが。
デンマーク■ 興味深い……。詩人ビアリクの話に似てるんだ。
たぶん、古代の元となる話から派生してるんだろうね。
イスラエル■ こういう作品があったから、
ドラゴンボールやナルトもあるんだよね。
+3 フランス■ かなり初期の"アニメ"作品であり、歴史的作品でもある。
+4 アメリカ グリム兄弟の「小人の贈り物」は確かに内容が似てますね。
イスラエルの他、マレーシア、プエルトリコにも、
内容が似通った話があるそうです。
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