真田広之さんが主演&プロデュースを務めたドラマ、
「SHOGUN 将軍」の最終話が23日に配信されました。
辛口批評サイトのRotten Tomatoesでは、
批評家たちからほぼ満点となる、
99%の「フレッシュ指数」を獲得するなど、
世界中で非常に高く評価されています。
最終回に合わせ、BBCなど多くの海外メディアが、
「SHOGUN 将軍」の特集記事を組んでおり、
その中でCNNは昨日、真田広之さんのインタビューを掲載。
「ハリウッドは時々私たちの文化を誤解しています。
だから、この世界を正しく紹介したいと思ったんです」という真田さんの言葉を記事の見出しにし、
「SHOGUN 将軍」では役者だけではなく、
時代劇に精通したスタッフ、衣装、ヘアメイクなど、
裏方でも日本人のキスパートが採用されたことを紹介。
「細心の注意を払い、本物に根ざした世界を作り上げた」
と高く評価しています。
また、各部門に独自の日本人コンサルタントがおり、
日本の視点から物語を伝えることに重点が置かれ、
キャストのほとんどは日本から採用され、
ドラマ内の会話の大部分は日本語で、
英語の字幕が付いている点などにも言及。
その上で、ハリウッドにおけるアジア人の主演の増加と、
より多様なストーリーが上映されるようになった、
ハリウッドの状況の変化を示す象徴の1つだと、
このドラマがもたらした影響の大きさを伝えています。
ハリウッドの「海外ドラマ」のあり方を変えた作品に、
外国人から様々な意見が寄せられていました。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「当時の日本人の偏見のなさに驚いた」 家康に仕えた外国人侍の存在に外国人が衝撃
翻訳元
■■■■■■ 昔の映画版も観た事があったけど、
今回のドラマ版は大幅に改良されて進歩してた。
西洋人の視点だけじゃなくて、
日本人の視点からも日本文化が紹介されてるんだ。
■ 異なる文化をステレオタイプではなくて、
現実的に描写する事はやっぱり重要だよね。
+4■ 俺の意見では21世紀最高のドラマの1つ。
間違いなく10点満点中10点だ。
+10■ どのエピソードも待ち遠しかった。
1年間の日本滞在を終えて帰国した後なんだけど、
日本の文化もこのドラマシリーズも、
信じられないほど素晴らしい物だと感じたよ。
■ ハリウッドはすべての文化を誤解してる。
その中で日本人の描かれ方は、
他と比べるとだいぶマシだと思う。
+1■ 日本の俳優さんたちが全員素晴らしかった。
このドラマを制作してくれた事に感謝したい。
そしてシーズン2を期待してる。
+2■ 日本のNHKは毎年、歴史と文化に富んだ、
素晴らしい大河ドラマを制作してる。
それが欧米で放送されればなぁ……。
■ ここ最近観た中で最高のドラマだった!
演技からセットデザイン、衣装、
台詞まですべてが素晴らしかった。
ドラマが好きなら、絶対に観てみよう!
+34 ■ でも外国の本当の文化を理解したいなら、
観るべきものはドキュメンタリーでしょ。
歴史書でもいいと思うし。
ハリウッド映画に正確性を求める必要はない。
■ ジェームズ・クラベルの「Gai-Jin」も、
いつかドラマ化して欲しいところ。
「SHOGUN」の265年後、
虎長幕府の終焉期が舞台なんだ。
+5「何て豊かな国なんだ!」 江戸時代の行商が用いた見本帳が外国人を虜に■ 真田さんはとても控えめだね。
ハリウッドの誤解は「時々」じゃなくて、
実際には「いつも」なんだから😂
+29■ これは悲しい現実ではあるけど、
ハリウッドの目的は売ることであり、
情報を与えたり教育したりする事ではない。
+43 ■ 本当に売ることが目的なら、
もっといい映画が観られるはずだが……。
+3■ 真田はとてもクールで、素晴らしい俳優だ。
彼が出演するドラマや映画は、
すべてセンセーショナルに終わる。
+9■ 「SHOGUN」と「フォールアウト*」。
この2つは近年のベストドラマだろうな。
+128 (*ゲーム「フォールアウト」の実写オリジナルドラマ。
2024年4月11日より、Amazon Prime Videoで、
シーズン1全8話を全世界一挙配信)
■ ここで面白い事実を1つ。
真田は石田三成と徳川家康、
両方の人物を演じた経験がある。
+5■ 小説の中のこの虎長のセリフが印象に残ってる。
「私は今の私になる事を選んだわけではない。
これは私にとって、業なのだ」
+6「日本語は繊細な言語だから」 Netflix版『エヴァ』の翻訳を巡り海外ネットが大荒れ■ ハリウッドは誤解してたわけではないと思う。
彼らは興業的に成功しないといけないんだ。
だから観客にエンタメを与えるためなら、
真実を粉飾することも厭わない。
+1■ いやー、最高のシリーズだった。
「ゲーム・オブ・スローンズ」を想起させるね。
全ての瞬間が大好きだったよ。
+4■ さすがに字幕が多すぎたわ。 😆
+41 ■ 日本語を勉強するしかないな。
そうすれば字幕も問題なくなるよ。
+25■ 作品として見事だった。
自分たちのことや文化については、
「SHOGUN」がそうだったように、
その国の人たちに語ってもらおう!
+2■ 「ラスト サムライ」も色々誤解があったけど、
日本人から受け入れられてたような🤔
■ 日本人が何も言わずに、
ただ笑ってるのはどういう事かと言うと、
それを受け入れてないって事だ。
彼らが受け入れたりした場合は、
どれだけ気に入っているかを、
声を大にしてはっきり伝える。
海外「本当に礼儀正しい国民だ」 本音を隠す日本人の真意に外国人が感銘■ たしかに日本や日本文化は常に誤解されてた。
でも今回のドラマの成功によって、
その傾向が大きく変わる可能性があるよね。
■ ハリウッド作品はあくまでもエンタメだから。
外国の文化を間違って伝えるのは、
異文化を描く時の日本の映画界も同じ。
■ 俺が長い間見てきた中で最高のシリーズの1つだ。
最初から最後まで完璧に仕上がってた。
+183 ■ Rotten Tomatoesでの評価は、
史上最高クラスなんじゃないかね。
+16■ このドラマの唯一の欠点は、
おそらく続編は作られないであろうこと。
+4■ チェスの試合を観てるみたいだったよ。
戦略的な一手に満ちてるんだ。
将軍虎長は真のチェスの達人だな。
+11■ 当時の日本の風景を見てるだけで楽しい。
当時の生活がどんなものだったのか、
いくつかの伝統は今でも残ってるかもとか、
そういう事を想像しながら観てた。
「こんな進んだ国だったのか…」 江戸時代の日本の先進性に驚きと感動の声■ 非常に質の高いドラマだった。
日本文化を無視する事なく、
大部分を舞台である日本の言葉で表現していた。
そこが個人的には素晴らしいと感じた。
+9■ ハリウッドの日本に対する誤解を解く。
その目的を真田は見事に達成してみせた。
このドラマは、信じられないほどの傑作だよ。
+6■ 真田広之さんは、
「自国の文化を忠実に表現したい」
という願望を表明したわけだけど、
それは自分たちを「偉大な存在」として描くためじゃなく、
誤解やステレオタイプに対処するため、
という事実を私たちは認識しないといけない。
日本の文化をより正確に、
より尊重した形で世界に紹介しようとすることで、
真田さんはメディアの描写における、
文化的感受性と理解の向上を提唱してる。
これは多様性や包括性、
世界規模での異文化への理解を促進するものであり、
称賛に値する行動だと私は感じた。
■ 「SHOGUN」にド派手なアクションはない。
政治的な狡猾さや人間同士の交流が描かれ、
そして当時の日本文化を垣間見る窓だった。
自分もこの作品に満点を与えたい。
そして続編は創らないでほしい。
元々原作にないものを引き延ばして、
続編を制作するような事はやめよう。
ありのままでいいんだ。
そして俺もありのままの結末を受け入れる。
花は散るからこそ、花なんだよ。
+12
なお、「ラスト サムライ」で監督を務めた、
エドワード・ズウィック氏は回顧録で、
渡辺謙さんが演じた重要な役である勝元は、
元々真田広之さんが演じるはずだったのですが、
配給会社と監督との間で話がまとまらない中で、
真田さんが自ら助演の氏尾を演じると申し出たそうです。
当時白血病で闘病中だった渡辺さんの経済事情を、
真田さんが慮った事が回顧録では示唆されています。
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